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宅配型押し掛け系素直クール その2

ピンポーン。
「はーい」
ガチャ。
「やあ、愛しのきみ。アマゾンからの荷物をお届けに参上した」
「…またあなたですか。てか今度はそっちの宅配ですか?」
「さあ、ここにサインをくれたまえ」
「はいはい。ってちょっと! これ婚姻届じゃないですか!」
「気にするな」
「気にしないわけないでしょ!」
「大丈夫。大丈夫だから」
「何が大丈夫なの!? 全然大丈夫じゃないよ!」
「婚姻届も伝票も同じ紙ではないか。目を瞑れば一緒だ」
「なにその理屈!? そういう問題じゃないから! もう、いいから早く伝票をわたして下さい」
「仕方ないな。わかった。ここにサインを」
「はいはい。あ、ペンありますか?」
「うむ。──さあ、取りたまえ」
「何で胸にボールペン挟んでるのーっ! どんな渡し方だよ!」
「ほらほら、早く取らないとペンがどんどん下に落ちてしまうぞ?」
「なにその仕組み!」
「さあ、私の谷間に手を突っ込んで思う存分まさぐってくれたまえ」
「……もう、家のを取って来ます」

ガサゴソ。
「えっとこの辺に」
「見つかったかね?」
「わっ!? なんで上がり込んでるの!」
「玄関を開けっ放しにするとは、きみは不用心だな。もし私が不審者だったら危ない所だったぞ?」
「…自分が不審者だって自覚を持って下さい」
「よし、私が付きっきりで警備してあげよう」
「いらないよ! 何が“よし”なの!?」
「私が警備する以上、完璧を目指すぞ。まずはボディチェックだ」
「ちょ、また脱ぎ出したよ!」
「さあ、お互いに身体を隅々までチェックしあおうではないか」
「お互いにって、ちょ、まって脱がさないでやめてやめt…アッー!」

終わり






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