雲間のヒノとの合同誌。
短編が6本。
アスランが緑服だったり、シンが白とか黒を着ていたり、
シリアスだったりコメディだったり。
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「アスランさん、そこはもう止めにしませんか…」
はぁ、と熱い吐息を吐き出したシンが、つっぱった手でシーツを握りしめた。そろそろやめてくれないと、手がふるふるして止まらなくなってしまう。
軍服の前は、だらしなく肌蹴けていて、肘と膝で止まっている。
支給されたばかりの軍服は黒。
もしこれを着たまま射精でもしようものなら、黒い服の上に、真っ白な精液がこびり付いてそりゃあもう目立つことこの上ないだろう。

…あぁ、どうして俺、黒なんて着てるのかな。
一番ありえないと思っていた色の軍服なのに。まさか着るとは思わなかった。しかも副艦任命ってなんだよ、キラさんは馬鹿じゃないのか。俺はパイロット科卒業だし、一応ザフトのエースパイロットって呼ばれてたんだ。いやそのぐらいキラさんが一番わかっているとは思うけど、でもそれでなんで黒。あのひとやっぱり馬鹿だ。
今の状態とまったく関係ないことを考えて、じわじわと込みあがる射精感をなんとかやり過ごしてみたりするけどそろそろ限界だ。
アスランの舌がシンのヘソをねちゃねちゃと嬲るたび、形容しがたい快感というのか鳥肌というのか…判らない何かがぞくぞくと上がってくる。
股間だとか乳首だとか、そういうダイレクトな性感帯をいじられるのとはまた違う。
「ホント、ねぇ、もういい加減に…」
それでも止まない舌の愛撫。
いっそ引き剥がしてやろうか。その髪を持ち上げて、ぐいっと。

「…それは命令か?」
「命令でいいんなら、言いますけどね」
ようやく舌を離し、顔を上げてシンを見つめるその綺麗な緑色の目。
あぁ、アンタが下から見上げるのとか本当反則だって。あんたのその目が一番なんていうか…ホントに…あーもう!
「じゃあ命令ですよ、ヘソはいじるの禁止!」
「はい、副艦」
うやうやしく言ってみせて、身体を起こす。シンの目の前には、目の色を濁したような緑服を纏ったアスランの姿が映って、なんか妙な気分だ。
ザフトの緑。
…緑って。
なんであんたが一般兵の緑なんだ。