出そうとしてるみたいだから、だぁめ、と言った。
正確には、唇と舌と歯を動かしただけだから、声になってない。咥えているモノに歯があたって、さらに大きく硬くなった。…わかりやすいな。

だけど、出させるつもりが無かったから、ぎゅっと裏筋を圧迫させ、ついでに指で輪っかを作って流れを急きとめる。なのに舌は動かして小さな先端にねじ込むようにする。
…ぶっちゃけ、たまんないと思う。俺だってコレやられたら、目の前真っ白になっちゃうぐらい感じるし。

やっぱり、というか。反射的に腰を浮かそうとしたから、おっかけてくわえ込んだままをキープする。
俺の唾液とその他色々な体液でぬめっちゃって、いくらちゃんと咥えているつもりでも、ずるりと口の中から出そうになるけど、そうはさせたくないから。手でしっかり掴んで口もほっぺたにも力入れて、咥えこむ。ほら、これでアンタ逃げられないでしょ?
気持ちよくてぐちゃぐちゃになっているところを、さらに俺の口で追い討ちかけられて、ホントにたまんない状態なんだろう。
上擦った声が聞こえてきて、ぐわわとさらに硬くなって脈動がどくどく言うようになった。力の入った両手が、俺の髪の中に入りこんでくる。
頭皮に指先が食い込むみたい。
いてててて、でも俺絶対離しませんからねッ!

じゅうううううー、と音がしたのは俺がおもいっきり吸い上げたから。聞こえてくる声は、もう悲鳴。
咥えてるソレが心臓になったみたいにドクドク脈づいてて、すげえ。俺のおでこあたりで、下腹もひくひく動いてるし、喘ぎ声とか吐息とかもまるで犯されている人間みたいで。

やったね、俺、相手をこんなにぐちゃぐちゃにさせること、出来るんだ。

本当に本気で限界になったのは、指先の震えと足の内股の痙攣で判ったから、
髪をぎゅっと掴んだままの指先が、カタカタと震えている。動きもどんどんぎこちなくなり、力の加減がめちゃくちゃになっている。
足の内股の痙攣なんて酷いもので、なんか震える機械をつけているみたい。すげぇホントにこの人、めっちゃくちゃ感じているんだ。俺のフェラチオで。

ここまで乱れてくれるなんて思いもしなくて、だから結構満足して。
まぁ…そろそろ開放してやろうかな、って気になった。

ちょっとずーつ、圧迫していた指を緩めてやって、ひくひく動く脈動を自由にさせてやる。
う、う、って動物みたいなうめき声がした。
はいはい、開放してやるってば。
でもイくならせめて最高に気持ちイイ状態でイきたいだろ?さっさと出したんじゃ面白くないじゃん。
だから、俺はなるべくゆっくりとゆっくりと拘束していた根本を緩めてやって、でもイけないギリギリを見極めていた。
聞こえてくる声はうめき声から悲鳴に変わる。
シン、シン、って俺の名前を裏声になっちゃうような声音で言う。
うん。…じゃあそろそろイイかな?…最高に気持ちよくしてやるよ。

溜めに溜め込ませた自覚がある。
そのせき止めた流れをじわじわじわーっと開放すれば、濁流みたいなモノが、ぐわわわと押し上げてきた。
くるぞ、と思って覚悟した途端に、きた。

びしゃびしゃっと口の中に叩きつけられる感覚がリアルに判る。
硬くなりまくったソレがドクドク震えて、中に溜め込んだものを一気に俺の口の中に吐き出す。
無意識にだろう、腰が動いていたから、俺の口の中はエライ事になってた。

口の中に広がるソレは、味わってたら吐きたくなるから、極力何も考えないように努力して、喉の奥に流し込む。
飲み込めなくてもいいんだ、一気に飲まなくてもいいからとにかく喉の奥へ。味覚のある場所に残ったらアウトだから。

どくどく出される量はアダルトモノみたいにやたらと多くはないんだけど、断続的にびゅくっびゅくっと出るから、喉に流し込むタイミングが巧くいかない。それでも硬いものが少しずつ柔らかくなってく感覚とか、浮き立った筋が収まっていくのとか。文字通り手に取っているから判る。

あー…マジ気持ちいいんだろうな、今。すげぇモン、あんたの。

勢い良く出たそれをなんとか受け止めて、出しきったのを確認してから、上を向いてごくりと飲み干した。絶対に下を向いてたらいけない。どろって流れ出そうになるし、吐きたくなるから。
ゆっくり目を開ければ、半分放心状態の顔と目があったから、口を拭きながら、にやと笑ってやる。
吐き出した余韻にぜぇぜぇ息を荒くしながらも、顔をさらに赤らめている。
なんかすげー優越感。
気持ちいいじゃん。なんかこの人の全部を俺が握ったみたいで。
ちょっと満たされた気持ちになっていたら、ようやく息が収まって落ち着いたらしく、俺の頬に触れてくる手があった。
んな恥ずかしそうな顔されても。
俺の口端を親指の腹で拭うなんて初々しい事してくれるから、今度は俺がちょっときゅんとなって、そしたらまたなんだかシたくなった。
手を伸ばして、しなだれかかったものをもう一度口の中に入れた。
シン!と声を張り上げられたけれど、本気で止めてるわけじゃないのは判ってたから続行。
苦いモノをくわえ込み、管に残っていたままの精液を吸いだした。
くくく、と柔らかくなったばかりのはずのものが、硬度を取り戻す。…ほら、アンタもしたいんじゃん、まだ。

じゃあ、次はアンタがしてくれる番ね。
俺がこれだけやったんだから。後は、アンタが気持ちよくしてよ。