もぞ



もぞもぞ



もぞもぞもぞ







真っ白なお布団の中で伊藤啓太はとびっきり心地の良い抱き枕、七条臣と一緒に抱きしめあって眠っていた。
一肌が恋しくなっちゃうような寒い季節も、この二人には関係のないこと・・・・
いつものように激しく甘く求め合ったあと、二人で肩を並べて眠っていた。

直接感じる肌の体温はとても気持ちがいい。
もぞもぞっと肌同士を擦り付けるように動けば更に身体と心がピッタリとくっついたような気持ちになるから本当に不思議だ。

小鳥のさえずりが聞こえる・・・・
啓太はそっと瞳を開くとカーテンの隙間から零れる朝日に瞬時に細める・・・・・
そして自分とは違うもう一つの身体を両手で撫でて確認するとフワフワした脳内ながらも、ふんわり頬を桃色に染めて安心したかのように表情を和らげ、もう一度瞳を閉じた。すると小さく息をはくようにクスリと頭の上から声が聞こえる。きっと早起きの恋人が啓太の様子でも見てひどく優しい表情で微笑んでいるのだろう・・・・・・いつもだったら照れてフニャフニャになってしまう啓太でも朝のまどろみに促されて、お構いなしに自分の頬を相手の胸元に擦りよせる。

頭を撫でる大きくて優しい手・・・・・気持ちよすぎて今にも二度寝してしまいそう。

「伊藤君・・・・・・起きていますか・・・・?」

脳が叙々に活性化しはじめているであろうことなど、分かっているくせに・・・・・
なんて優しく低く・・・・囁くように尋ねるテノールの響き。

啓太は瞳を片手で軽く擦りながら首を縦に弱々しく振って見せる。
七条はまだ覚醒しきらない恋人の額に唇でそっと音をたててキスを落とすと、啓太をもぞもぞっと抱きしめなおした。
啓太は七条の腕の中にすっぽりと納まる。
顔をあげて七条を細めで見つめると、だんだん七条の顔が・・・・唇が近づいてくるのが分かると啓太はゆっくり瞳を閉じて甘いキスを待つ・・・・・

唇同士が触れるか触れないかの時










「けいたーーーー!!起きてるかぁ!?休みだからってダラダラ寝てちゃダメだぞぉ!」











親友、遠藤和希の元気な声が聞こえたと思ったら
次の瞬間にはドアがバンッと音をたてて開いたのだ。そして同時に冷たい新鮮な風が部屋を静かに駆け抜ける。

な・・・なにぃーーーー!?鍵しめたはずなのにぃ!!

啓太は驚きのあまり咄嗟に身体を隠すように布団を思いっきり肩まで引き上げる。
そしてギュッと瞳を閉じると和希の驚きの声を待つ。

いくら和希が俺と七条さんの関係をしっているからって・・・・
こんな所みられちゃうなんてぇ!!!

頭がズシッと重くなったように脳内がグルグルと混乱を始める。















・・・・・しかし、何秒たっても和希の驚きの声が聞こえない・・・・疑問に思った啓太がそっと瞳を開くと目にうつるのは世話好きの和希がせっせとカーテンを開いたりしている姿・・・・・。

「か・・・・・和希?」
「啓太っ!今日は天気がいいぞ・・・・良かったなぁ」
「あ・・・・う・・・うん。」

懸命に頷いてみせるが瞳は瞬きを忘れたかのようにクリクリと和希を見つめる。
こんな状況を見てなんとも思わないはずがない。啓太は不思議な気持ちをこめて叫ぶように声を出す。

「なんで・・・・・っ」

と恋人が居るはずの後方に振り返るが・・・・恋人・七条の姿が見あたらない。

あれ・・・・・?七条さん・・・・・?

なにやら妙に布団が大きく感じる上に、自分の身体には確かに相手の体温を感じる。

ま・・・・まさか布団の中に隠れて・・・・!?

「どうした?啓太・・・??」
「なっ・・・・!?え・・・えっと・・・・なんで・・・」

気づけば真近くに和希の顔があって啓太は肩を跳ねさせて驚く。

か・・・隠さなきゃ・・・・どうにか・・・・・隠さなきゃっ。

「な・・なんでぇ・・・・・和希がここに??」
「あぁ。今日なんだか良い天気だったからさっ、どうせ啓太のことだから二度寝でもしてるんじゃないかとおもって」
「あ・・・ありがとう和希・・・・俺、バッチリ目が覚めちゃったよっだから・・・・っ」
「いやいや、気にすんなって」

どうにか話を穏便にすませて帰ってもらおうと啓太は必死で言葉を繋いでいくが、そんな啓太の影ながらの努力を知ってか知らずか和希はベットの端に腰をかけてニッコリ微笑みながら啓太を見つめている。このままでは本当にバレてしまう。

「和希、俺もう子どもじゃないんだから・・・・本当にもう大丈夫だからぁ・・そのっ」
「なぁ、啓太こんなに良い天気なんだ。一緒に出かけないか?」
「え・・・・・?・・・・・・・・・・ひっ」
「どうした?啓太・・・・?」

突然声をあげた啓太に和希は不思議そうに首を傾げる。
それもそのはず、和希が啓太にお誘いを持ちかけた途端に布団の中の恋人が啓太のお腹をまさぐりはじめたのだから。
啓太は微かに身をよじりながら相手のやらしい手つきを逃れようとするが、布団の中のイタズラはどんどんエスカレートしていく。
なにもしらない和希はというと・・・・

「啓太、今日予定ないって昨日言ってたよな?美味しいお菓子のお店があるんだよっ」
「え?本当に?・・・・・・ぁっ」
「啓太。本当にどうした?どっか調子悪いのか?」
「大丈夫っ・・・・やっ」
「や?・・・・・なにが嫌なんだ?」

コリッと胸の突起をこねられて啓太はたまらず声を上げてしまった。すぐに口を両手で押さえぎこちなく微笑むと・・・・・・

「今日は本当にダメなんだ・・・だから嫌かなぁ・・なんてっ」
「予定もう入っちゃったのか?誰かと約束しちゃったとか?」
「うん・・・えっと・・・・んっ。し・・・七条さんとぉ」
「なんだ七条さんとか・・・じゃ仕方ない・・・・か・・・・・」

さっきまでの勢いが嘘かのように和希の表情はドンヨリ曇る。
その様子に眉をひそめて申し訳なさそうに啓太は相手を見上げつつ・・・身体をもてあそぶ恋人のやんわりとした指の感触に耐えながら相手の退散を願っていた。









ぎしっ









スプリングの軋む音にほっ・・・・としたのもつかの間。和希は立ち上がるどころか座る位置をずらして心なしかさっきよりも距離をつめているように前のめりに啓太を見下ろしていた。その表情はほのかに頬が赤く、普段とは違う大人のような真剣な目つきで・・・・・啓太は少々戸惑いながらも喘ぎ声にならないように精一杯の配慮をしながら声を押し出す。

「ぁ・・・・・・・・・な・・・なんだよ?和希」
「啓太・・・・あのな・・・・」
「な・・・・・っ・・・・あ・・・なに?」

いつ相手にバレちゃうんだろうというドキドキと恋人の手つきのドキドキに同時に刺激されながら啓太が懸命に見上げる・・・もぅその瞳は・・・・和希から見ても潤み始めていて妙に色気の感じる艶やかな表情に見えていた。色に例えたら桃色のような雰囲気になりはじめた一帯を背に和希は一呼吸熱い息をはくと、啓太の手をそっと・・・・・・握ってきた。そして囁くように・・・・・啓太の耳に届くように・・・・・・

「啓太・・・・・・・・意外と大きい手・・・してるんだな。」
「へ?か・・・・和希・・・・?その手って・・・・???」





啓太は自分の両手がしっかりあることを確認してもう一度視線を和希の手に送る。





確かに和希の手にはしっかりと誰かの手が握られている・・・・





しかしそれは啓太の手ではない・・・・・。







それじゃあ・・・・・もしかしてぇ・・・・・!?

一番最悪の答えが啓太の頭をよぎったときに背後から声が響いた。




「遠藤君?僕の手を離してはくれませんか?」




「し・・・・・・・・七条さん!?」

和希よりも先に声が飛び出したのは啓太のほうだった。
七条はすぐに唖然とする和希の手から自分の手を離すと啓太を抱きしめて自分の元に引き寄せた。啓太はどうしていいかわからず顔を真っ赤にしながら二人を交互に見合う。

「伊藤君・・・遠藤君と楽しそうにお話していて・・・僕は寂しかったんですよ?」
「でもでも和希に・・・・っ」

口をあんぐり開けて凝視する和希にお構いなしに啓太と七条は言い合いを始める・・・・がそんな姿も当然周りから見るとイチャイチャしているように見えるだけで、しまいにはハートも飛んできそうな勢い。

「し・・・・七条さんっ!なにやってるんですか!?」

二人にあてられながらも和希の口からかろうじて出せたセリフはこれだった。
七条はそんな相手に視線をやると読めない笑顔のまま啓太を引き寄せる。その時に布団がスルッと啓太のなめらかな肩を滑り落ち健康的で綺麗な肌が少々露になってしまい、七条はわざとらしく「おっと・・・・・」と呟いて片手で布団を啓太の肩にまで引き上げた。

布団の下、二人が衣服をまとっていないことに初めて気づいた和希の瞳は絶望のふちにでもいるかのような黒色の瞳に・・・・・・・。それでも構わずに七条は和希を見上げる。

「遠藤君。空気の読めない方ですねぇ・・・・僕達は今日一日一緒に過ごすんです。伊藤君は昨夜の疲れもとれてないでしょうし、これから二人でお風呂に入った後に朝食を取る予定なんです。ですから早々にお帰りください。そろそろ馬にけられてしまいますよ?」

しめくくりには威圧的な微笑を和希に一発お見舞い。
和希は悲痛の声を上げながらもドタバタと勢いよく啓太の部屋から飛び出していった。















啓太はやっぱり申し訳なさそうに肩を微かに竦め・・・・心配そうな表情でポツリと呟く。

「俺たちの事・・・・知ってるとは言え、和希に悪い事しちゃった・・・・」
「そんな事はありませんよ。無断で伊藤君の部屋に入ってくる彼も悪いんです。」
「そうだっ・・・なんでドアあいちゃったんだろ・・・しっかり閉めたはずなのに」
「それはきっと・・・・・」

ここまで言うと七条は口をつむぐ。
啓太は不思議に思い相手のほうに身体を向けると懸命に続きを促すように見つめた。七条はニッコリ優しく微笑むと啓太に添える両手で背中を撫でる。

「それにしても凄かったですね。お布団の中・・・・君の香りがして堪らなかった。」
「し・・・七条さんっ!?」
「朝から僕のが元気になってしまいそうです・・・」
「え!?・・・昨夜だってあんなにしたじゃない・・です・・・・かぁ・・・・・」

赤ら顔のまま瞳を伏せて啓太は恋人の心地よい肌につつまれながら愛らしい唇を動かす。


「そ・・・・・それに予定ではお風呂にはいってご飯・・・ですよね?」
「それはあくまでも予定です。」
「そんな・・・・」
「君の香りをもっと・・・・僕に・・・・・」
「あ・・・・・・・・・っ」

気づけば七条の大きな手は啓太自身を揉み始めていた。それは七条の小さなイタズラがあったせいかしっとりと濡れていて微かに持ち上がり始めていた。

「ふっ・・・七条さん待って・・・もぅ一つ聞きたいことがっ・・・あんっ」
「なんですか?啓太君・・・・」
「どうして・・・ぇ・・・出てきちゃったんですかぁ・・・・・?」
「僕ははじめから隠れる気はありませんでしたよ?」
「へっ!?・・・・・・あぁっ・・・はぁっ」







いきなり自身を上下に激しくさすられ始め啓太は一気に快感に身をゆだね始める。





七条は可愛い恋人の様子にクスリと瞳を細めて笑むと





恋人の首筋に顔を埋め






自分の肺いっぱいに愛おしい人の香りを吸い込んだ。






















和希はね・・・・きっとトイレに駆け込んでます(殴

お布団で、もぞもぞってなんかイイですよね〜vvv啓太と七条が乳くりあうのもいいしv
七条が啓太を弄るというのも本当に楽しい出来事ですね〜vそんな萌えをこの作品には込めました〜v
しっかり結合してるわけじゃないんですが、エチーっぽい雰囲気を味わって頂けたら嬉しいですね。