P i P i P i P i 「はい・・・もしもし?」 薄暗い明かりに照らされて 俺の大好きな人が大きな手の中に小さな携帯電話を握り自分の方耳に押し当てている。 なんでこんな時に電話にでるんだよぉー!! 俺は驚きを隠せない。 なぜなら今まさに恋人と身体を繋げている最中だったのだから・・・・ 「ふっくぅん・・・・・・・っ」 啓太は声が漏れないように両手で口を押さえるものの隙間からは吐息交じりの自分の喘ぎ声が抜け出してしまうことに戸惑いを隠せないでいた。 目の前では七条が腰を緩く動かしながら電話を耳にあてているの情景が広がり羞恥でいっぱいになってしまう。結合部分の卑猥な水音は聞こえないだろうか・・・・・心臓がうるさいほどに鳴り響く。とにかく今は音を発さないことに集中しようと、荒い呼吸を抑える・・・・・が七条自身が無残にも啓太の中をやんわり犯し続け、ベットのスプリングも小さく唸りを上げてしまっていた。 なにも・・・・・今、電話にでなくったってぇ・・・・・ 涙でぼやけてしまった先の恋人になんとか睨みつけて電話を切るように訴えるが変わらない笑顔で啓太の表情を楽しむように見つめていた。その表情は眩暈を起こしそうなほど艶やかで思わずゾクリとしてしまいそうになる自分に啓太は叱咤したくなってしまう。 「はい・・・・・それで?こんな夜中に何か?」 微かに熱い息の混じった言葉を見えない相手に投げかけながら七条はふいに啓太の中を大きく突き上げた。 「っ!?・・・・ふあぁっ」 身体をプルプルと震わせて啓太は繋がる下部からくる甘い波になんとか耐える。それを見た七条は笑顔なものの少々眉をひそめると電話を耳にあてた状態のまま啓太の真上をもう片方の手で支えながら覆いこむ。すると啓太の両足は自然に大きく広がり腰も高く上がってしまった。そして次の瞬間には何度も何度も激しく突き上げを繰り返し始めたのだ。 「ぁ・・・・っ・・や・・・だめっ・・・声・・・もれちゃ・・・っ」 「どうして?構わないですよ?もっと・・・声を出して下さい。啓太君」 言うと七条は自分の耳にあてていた携帯電話を今度は啓太の耳元にあてたのだ。 啓太は突拍子もない相手の行動に一瞬、わが目を疑うように大きな瞳をこれでもかというくらいに大きく見開く。そんなことにも構いなしに七条は更なる追い上げをするように啓太の中をグチュングチュンとリズムよく七条自身を抜き差しする。 「だめっ・・・!あぁ・・・やめて臣さっ・・・」 「ほら・・・電話先の方にも聞かせてあげましょう?啓太君の可愛い声・・・・」 ウットリしながら囁く七条の声に腰に広がる甘い感覚・・・いやなのに感じてしまう。 「いやぁ!やだぁ・・・・あぁっ・・・・・あぁんっ」 知らない外部の人間に自分の声が・・・・・しかも情事中の声が聞かれているのだ。 啓太は必死で携帯電話から顔を・・口を離そうと試みるが逃げるたびに追いかけてくる携帯電話。逃げ場のない状況に方耳をベットに擦り付けるように首を回す。そして啓太は必死で叫んだ。 「お願っ・・・きってぇ・・あぁっ・・・やだぁっ・・・・ひゃあっ」 七条だけではなく、見えない電話相手にも懇願しながらも腰を大きく前後に揺らされて啓太の両足は何度も空中を揺れた。意思と反して啓太自身もジュクジュクだらしない雫をたらしてしまう。蕾に七条自身が奥を突く度に、啓太のそれが七条の腹に上下に擦られて更なる刺激を繰り出している。 「やだっ・・・・あぁっ・・・・はぁあっ」 「でも凄い締め付けですよ?啓太君・・・・感じてるでしょう?」 「あっ・・・・あんっ・・・・あんっ」 「知らない誰かに聞かれてるかもしれないのに・・・・・ふふっ・・・・」 深い場所を何度も行き来する七条自身が益々腫れ上がっていくとともに 突き上げられるたびに上げる啓太の切なそうな声も叙々に早まっていく。 「ああっ・・・あぁあぁああああっ」 ビクン 啓太の片足が痙攣したかのように跳ね上がった時、勢いよく啓太自身から白濁したものが飛び出す。イった後のギュウという蕾の締め付けに七条も啓太の中に欲望を放った。 その手にはしっかりと携帯電話が握られていた・・・・ 「もぅ・・・もぅもぅ!七条さんったらぁ!」 啓太は真っ赤な顔をして怒りに身を小さく震わせていた。 無理もない・・・情事の最中に鳴る携帯電話をとっただけでなく、誰なのかも知らない相手に啓太の喘ぎ声をきかせたのだ。いつもの甘くて少々変態ちっくな情事ならまだしも、これは啓太の思考領域を遥かに超えていた。握る拳の痛さも、気にならないくらいに力がはいってしまう。 「もぅ!俺ヤだって言ったのに・・・!」 「でも伊藤君も感じてくれていたでしょう?」 「う・・・でもだからって・・・・・っ!」 一瞬口ごもりそうになる啓太だったがなんとか耐えて恋人に訴えるように空色の瞳で精一杯ににらみつけた。そして次にまた口を開こうとした瞬間・・・・七条に唇を奪われる。 「んっ・・・んぅっ・・んぅぅ」 暫くクチクチと音を立てながら宥める様に口付けをする。 瞬時に両手で相手の胸元を押し返そうとするが、唇を甘く奪われて、その力も弱弱しいものになってしまっている。紫の瞳を細めると七条は優しく啓太の口内に舌を絡ませてから、ゆっくりと口付けを解いた。それは糸が伝ってしまうほどで・・・・啓太はトロンとなりかけた瞳を開くと少々落ち着いたように表情を緩ませた。七条は優しく啓太を抱きしめると・・・・・耳元に言葉を吹き込む。 「伊藤君・・・安心してください。」 「え?」 「僕が伊藤君の可愛い声を他人に聞かせるわけないでしょう?」 「だって!電話しっかりつながっていたじゃないですか!」 確かにそうなのだ。相手の発言は聞こえなかったものの回線が繋がっているノイズは耳にしっかりと入ってきた。啓太は首をフルフルっと左右に動かして眉をひそめる。 「確かに、伊藤君の言う通りあの電話は外部回線とつながっていました。」 「やっぱり・・・・・」 「でも、あの携帯電話を鳴らしたのは他ならぬ僕自身なんですよ」 「・・・・・・・・え?」 啓太は思わず身をよじって七条が見えるように距離をほんの少しだけ置く。そしてクリクリっと相手を懸命な様子で見上げた。 七条は啓太が耳を傾ける姿をみてクスリと微笑むと唇に人差し指をあてる。 「僕のパソコンを使って指定した時間に携帯電話にコールしてもらったんです。」 「え!?そ・・・・そんなことが出来るんですか?」 「はい。」 「それって・・・・・」 七条だったらありえる。啓太は直感的にそう感じた。 溜め息を大きくつくと、口を少々尖らせて啓太は恨めしそうに七条を見つめる。 「なんで・・・・・携帯電話なんですか?」 「伊藤君が興奮するかと思いまして」 「・・・・・・・もぅ!」 瞬間、緊張と不安が一気に解かれ啓太は大きく息をはいて瞳をそっと閉じた。急に肌寒さも感じたような気もし、ずり落ちていたシーツを肩まで持ち上げる。そんな啓太をシーツごとやんわりと抱きしめると七条はそっと「でも興奮していたでしょう?」と呟く。啓太の耳はポワッと赤く染まった。 「と・・・・とにかく。・・・・誰も聞いてないんですよね・・・・・・・」 「はい。僕しか聞きません。大丈夫です。」 「・・・・・・・・・・・・は?」 「だから、僕だけしか聞かないと・・・言ったんです。」 「それって・・・・どういう・・・・?」 啓太は閉じた瞳を再び開いて丸くして相手を不安気に見つめ首を傾ける。 「実は、携帯電話を通して音声をパソコンに保存しました。」 一瞬思考に真っ白な絵の具がこぼされたような気がした。 口をパクパクと動かすと啓太はシドロモドロに重たい口を開く。 「それは・・・つまり・・・・・ろ・・・・・」 額に汗がにじんでしまう。 七条はニッコリと微笑むと軽やかに言い放った。 「はい。録音です。」 「なっ・・・・・・なにしてるんですかーーー!?」 我に返った啓太の叫び声が室内に広がる。 「伊藤君。そんなに大きい声を出されては他の部屋の生徒に驚かれますよ?」 「・・・・・・・・!?」 啓太の肩がビクッと跳ね上がると、瞬時に自分の両手で口をおさえる。そして真っ赤な顔のまま恨めしそうな視線を七条に送り、唸るように呟く。 「今すぐに消して下さい・・・・・・・」 「イヤです。」 「・・・・消して下さい」 「ですから・・・・イヤです。」 「〜〜〜っ」 嬉しそうに断る七条を前に、啓太は「そんなぁ・・・」といった表情で眉をしかめる。 その瞳には雫が滲み出てきそうで・・・・・・・・・ 七条は再びギュっと優しく啓太を抱きしめる。 「大丈夫ですよ・・・伊藤君。だって僕しか聞かないでしょう?」 「・・・・・・・・・・・そういうことじゃないんですけど・・・っ」 「わかりました。では一緒に聞く・・・・・ということで」 「だ・・・だからぁ!そういうことじゃないんですってば!」 耳まで赤くなった啓太の顔がイヤイヤしながら 厚みのある胸元に握った拳をあてる。 七条はクスリと微笑むと小さく音を立てて 愛おしそうに啓太の額に口付けを落とした。 さて、どうやって自分の声を消させようか 啓太の悶々たる悩みの鍵は恋人だけが握っている。 携帯電話もエチーに使っちゃう七条さん☆ 色々な使い道はあると思いますが今回はもしもししながらのエチーに落ち着きました。 啓太は毎回のごとく大興奮でしたね(笑 怒る啓太も可愛いねvきっとv |