「今日一日、僕のメイドさんになってください。」



「・・・・はい?」






9月7日金曜日。
今日は七条臣の誕生日である。
彼の恋人である伊藤啓太は、誕生日の翌日が週末だったということもあって共に横浜のマンションに泊まりにきていた。

啓太の予定では、二人きりで夕飯を食べて、七条のために買っておいた「お誕生日おめでとう」の文字が書かれたプレートを添えたチョコケーキを食べる。そして財布と相談しながら用意したプレゼントを渡して・・・。

フォトフレーム・・・・・・喜んでくれるかなぁ?

そんなことまで考えていたのに・・・

なのに、部屋に入った途端に聞いた言葉は今までの予想していたものとは大幅にかけはなれていた。
啓太は青い瞳を惜しみなく見せながら不思議そうに首を捻る。耳にした七条の言葉がいまいち理解できないでいると両手にそっと握らされるリアルによってその思考は一気に固まる。
ヒラヒラのそれはまぎれもなく女性物の衣服だったのだ・・・・・・








「メイドさん。では早速ですがお掃除をしていてくださいね。僕は食事の準備をしておきますから」
「し・・・しちじょうさぁん。本気でこの格好のままやるんですかぁ?」
「もちろんですよ。だって今日は僕の我侭を聞いて頂けるんでしょう?伊藤君、さっき言っていたじゃないですか。」
「そ・・・そりゃあ・・・・なんでも俺に出来ることならって・・・言いましたけど・・・でも〜・・・」

啓太の情けない表情と声に思わず微笑んでしまいそうなのを噛み殺しながら七条は大袈裟に肩を竦めると眉間にシワをつくりながら瞳を寂しげに伏せて見せる。

「僕はこの日をとても楽しみにしたんですが・・・残念ですね・・・・・」
「し・・・七条さんっ・・・だってあの・・・これはぁ・・・・その・・俺、似合わないですしっ」

相手の悲しげな様子に動揺を隠せない啓太も、さすがにこれには首を縦に振るわけにもいかず必死で抵抗を試みていた。両手を握って涙目で訴えてくる啓太をチラリと見ると七条は先程の表情とは打って変わって微笑みに変化する。そして啓太の手の上に自分の手をそっと置いて首を傾けると身体を前倒し気味に顔を近づけた。綺麗な顔の真剣な表情に思わず啓太の頬が苺色に染まる。

「そんなことないですよ。とってもお似合いですよ?僕は伊藤君の可愛い姿をみたいだけなんです。今日は僕の誕生日ですし・・・・少しだけ・・ね?」
「あ・・・・・・ぅ・・・」

口をパクパクさせると啓太はシュンと肩を落とした。
そう言われてしまうと・・・・・弱い・・・・
啓太は口端をギュッと結ぶと頬を赤らめたまま思い切って深く頷く。

「わ・・・わかりましたっ・・・じゃあこの格好でお掃除すればいいんですね」
「ありがとうございます伊藤君。ではそこの窓を・・・お願いしますね。」
「・・・はいっ!」

少々やけになった啓太は雑巾を七条から受け取ると窓にさっそうと向かい拭き始めた。その後姿を愛おしそうに見つめて七条は小さく溜息を零す。
啓太のメイド姿には壮絶な色気が浮かんでいた。丈の短い黒のワンピースに真っ白なフリフリエプロン。頭にはしっかりとヘッドドレスを被り、それには小さな赤いバラのコサージュが飾られていた。太股にはガーターベルトがついているが、さすがに室内なので靴ははいていない。それがまたいっそういやらしい感じもした。

啓太は自分の格好に違和感を覚えながらも与えられた仕事をこなそうと頑張っていた。さっきまで背中に感じていた視線の主が台所へ移動したのを盗み見て大袈裟に肩を落とした。

「なんで・・・・こんな格好なんだよぅ・・・・」

トホホと目尻に雫を浮かべながらも一生懸命に窓の曇りを拭っていく。正直なところ自分が女性物の服が似合うなんてひとつも思わない。小柄ながらもしっかり男の身体のラインをしている。啓太は小さく唸りつつ、ついつい窓拭きに集中する。何事も全力で頑張ってしまう性格が生じたのかいつの間にか自分の姿は意識から外れて掃除に没頭していた。
高い所は頭を上げて、思いっきり片手を伸ばして・・・それでも届かない場所は背伸びを・・・・・・・

「おやおや・・・伊藤君。大胆ですね」
「へ?」

いつの間にか背後の一人掛けのソファーに座っていた七条に驚き、啓太はそのままの体勢で顔だけ振り向いて相手を確認する。七条は、まるで一枚の絵のようにゆったりと優雅に座っていた。その視線の先はどうやら啓太の下のほうに向いているようだったので、啓太も促されるままに自分の下半身に視線を落としてみた。
そこには、自分の剥き出しの両太股と・・・スカートの裾から見えそうで見えないお尻の下の方のライン。
途端にボボボッと頬が赤くなり、眉をひそめて啓太は咄嗟にスカートの裾を引っ張って七条の方に身体を向けた。

「ななななにを見て・・・・・っ」

動揺した口先で妙にどもってしまう啓太を他所に七条はニコニコ嬉しそうに、口元に人差し指をあてる。

「なにって・・・チラチラ見える伊藤君のお尻ですよ。」
「わぁーーーーっ!!!」

片手では裾を抑えつつ、もう片手でブンブンと顔の前で左右に振り、啓太の瞳はますます潤んでしまっていた。七条は艶やかに微笑むと何でもないように床に指を差す。

「ほら・・・伊藤君。雑巾が落ちてしまいましたよ?」
「え・・・・あっ・・・」

七条の言う通り啓太は勢いで床に雑巾を落としてしまっていた。慌てて拾おうと動き出す寸前で、啓太はハッと考える・・・・どうやって拾おう?
頭をフル回転させて、オズオズと窓を背に、極力足を見せないように屈むと啓太は雑巾をなんとか拾う。ほっと表情を緩ませて、この調子で立ち上がろうとすると七条の声がかかる。

「ちょっと待ってください伊藤君。窓の下のほうはもう拭きましたか?」
「?・・・いえ・・まだですけど?」
「ではそのまま屈んで拭いてしまってはいかがですか?」
「そ・・・・・っ!」

そんなことしたら見えちゃうでしょうがーーーー!!
ブンブンと首を横に振って啓太は七条に瞳で訴える・・・がそれも虚しく。さらに追撃。

「こちらにお尻を向けながら・・・ですよ?」

チュドーーーン。

好きな人に・・・しかも誕生日ということもあって見えない力に逆らえないまま啓太は涙を飲むと、七条に背中を向けて屈む。もちろん片手で後ろ裾を引っ張るのは忘れない。スカートが皺くちゃになろうが関係ない。無意識に足を隠すように内股気味になってしまい苦しい体勢ではあるもののさっさと終わってしまえばいいんだと頭の中で言い聞かせながら雑巾を片手に残りを拭いていく。
腕の動く反動で七条に向けた双尻の方も一緒になってフルフル微かに震えてしまうのも仕方がない。
恥ずかしい・・・啓太の頭は上せるほどに羞恥に見舞われていた。
七条の笑みはますます深くなっていく。

「伊藤君・・・手をどけて?」

裾を必死で掴む手の上に骨ばった大きな手が添えられる。啓太の胸の鼓動が一気に跳ね上がった。恐る恐る振り返って見上げると近距離に七条がいるのが見える。
啓太は手を離すことはできないものの裾を掴む力を緩めると、それを見取った七条が躊躇なくどけてしまった。

「伊藤君も・・・興奮していますか?」
「そんなこと・・・・・」
「嘘。ここが濡れてますよ?」
「や・・・っ」

太股の間に指を何本か挟まれて啓太自身の固さを確認するようにクニクニと触られると、啓太はビクッと身体を震わせた。どうにかその動きを精しようと両足に力をいれようとするが身体の熱くなった中心を刺激されるたびにその抵抗も薄れていってしまう。

「しちじょうさ・・・やめ・・・・あっ」

啓太自身を何度も指で押し上げながら、七条の唇がぴったりと啓太の蕾を布越しに捉える。そして舌で押し上げながら舐め始めた。上下に大胆に舐められたかと思えば蕾に入り込むような動きをされてしまい、四つん這いになっている啓太の両腕の力が抜けていく。腰を高く上げて刺激を強請っているようにも見え、七条を更に興奮させた。

「あぁん・・・っ・・・・はぁ・・はぁあっ」

切なそうなか細い声が七条の与える刺激に反応して漏れてしまう。
七条は素早く啓太を後ろから抱えあげると一人掛けのソファーに啓太を座らせて、大股開きにさせて肘掛に引っ掛けてしまう。下半身が丸見えになり、啓太は羞恥に晒されて全身が薄桃色に帯びた。
















「やだっ!こんなの・・・・っ」
「淫らなメイドさんですね。お漏らしなんかしてしまって・・・・」
「やだやだぁっ」

閉じたくても七条の両腕にしっかりと足首を掴まれていてどうしようもない。お漏らしだなんて卑猥な表現をされてしまって、ますます啓太の下着の中心の染みが広がってしまっていた。啓太は顔を覆うように両手の平を添えて、目の前に起こっている事から首を背けようとすると、七条の声がそれを制する。

「可愛い僕の啓太君・・・顔を隠さないで・・・・胸元のボタンを外してみてください・・・」
「お・・・・臣さ・・・だって恥ずか・・・もうやめましょうよっ」
「ねぇ・・・啓太君。」
「〜〜〜っ」

甘い視線を上目遣いに送られると啓太だってたまらなく思う。震える手を顔からゆっくり離しエプロンを肩からずり下げるとボタンに手をかけて外し始める。その間も七条の視線は下半身から舐め上げるようにねっとりとした視線を這わせる。
啓太の背筋がそれに応えるようにブルリと唸る。震える指先のせいで上手くボタンが外せないもののなんとか四つほど外し終えた時、下部の中心に燃えるような甘痒いものが広がった。見ると布越しに七条の唇が啓太自身を食べるように唇だけでやんわりと挟みこんでいる。咄嗟に両足が上がりそうになるが、やはり七条の力強い手に阻まれる。そのせいで腰を突き出すように揺らすだけになってしまった。

「ああっ・・・おみさぁっ・・・・」
「ふふっ・・・僕はココを好きなだけ舐めますから、啓太君は乳首を弄っていてくださいね。」

少し躊躇した後に啓太の指先が自分の胸を飾る突起に添えられる。そしてキュッと摘むといいようのない快感の唸りが啓太を襲い始めた。好きな人の美しい銀髪がサラサラと揺れながら、下部を舌先で嬲るのを潤んだ瞳で見つめると自然と指にも力がはいってしまい、大胆にこね回したり潰したりしてしまう。

「あ、あぁっ・・・・あーん・・・も・・・だめっ」
「まだ布越しですよ?」

感極まりつつある啓太の声に七条はクスリと笑むと啓太の下着をずらしてみる。すると勢いよく啓太自身がプルンと飛び出し、微かに七条の頬に掠めた。同時に啓太自身から白濁としたものが飛び出してしまい七条の顔にべっとりと伝ってしまった。それを見て啓太は可哀想な程に顔を赤らめると、とうとう噴出した涙を流しながら呆然とその状況を見つめている。七条は方眉をあげるとニッコリ笑って、しゃくりあげる啓太の顔に唇を近づけて涙をチュッチュッと音を立てながら吸い込んでいった。その音はとても優しく響き、啓太の耳を擽る。

「メイドさんのもので濡れちゃいました。ふふっ・・・」
「ご・・・ごめんなさっ・・・・俺・・・・」
「いいんですよ。僕が望んでしたことですから・・・啓太君?」

七条の瞳が丸くなる。
啓太は七条の顔を舌を出して舐めていたのだ。「ごめんなさい・・・・」と呟いて何度も柔らかい舌先を七条の頬に伝わせたので、七条は胸が締め付けられるような愛おしさが募り啓太を力強く抱きしめた。

「啓太君・・・・・愛していますよ。」
「臣さん・・・・俺も・・・・です。」
「・・・・可愛い僕のメイドさん。君の中に入っても構いませんか?」
「あ・・・あの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。」
「じゃあお手伝いしてくださいね。」

言うと七条は下着を片方だけ啓太の足から抜き取ろうとすると、啓太も手伝って腰を浮かしながら足を曲げたりした。もう一足・・・・と思ったが七条はそのまま取ろうとしない。啓太が少々不思議そうに見上げると七条はウインクをしてみせる。

「このまま、もう一つの足にかけておきましょうか。卑猥な感じで素敵ですよ?」
「そ・・・・・・んぅ・・・・」

言い返そうとした啓太の唇を七条の唇が塞いでしまう。舌を口内に差し込まれて激しく嬲られて啓太の身体はピクピク震えてしまっていた。巧みなキスに腰が砕けてしまう。
唇に集中しているとヒクつく蕾に指が差し込まれる。散々感じさせられたせいか、すんなり入った上にグチュングチュンと水音まで聞こえてきた。中に円を描くように、それでも前後に突くように掻き回され、啓太はキスから逃れて空気を求めるように顔を背ける。

「ふぁ・・・あっ・・・あぁっ・・・・・んんぅ」

追いかけてくる熱い唇にまた翻弄されながらも、蕾に入ってくる指の数は確実に増えていく、毎回丁寧なほどに解されて先にイってしまわないかというほどで・・・・・・・傷つけないように気をつけてくる恋人を思うと啓太の心に身体にまた快感が吹き上がる。

「も・・・もう、いいですから・・・だから臣さん・・・・」
「はい・・・でもその前に啓太君・・・。いやらしくオネダリしてみせて?」
「はぁ・・・はぁ・・・・臣さ・・・」
「ほら・・両足持ち上げて?ね?」

理性なんて崩れたも同然。欲しくて堪らない・・・そんな表情のまま啓太は、両手を両膝裏にまわすと自分の足を大きく開いて見せた。濡れた下部を晒して恋人に見せているせいかビクンと啓太自身も跳ねてしまう。その度に透明の液体が飛び散った。

「七条さんの大きくて凄いの・・・・ここに・・・入れて下さい。」
「よく言えましたね。ふふっ・・・・」

七条のなんでもないような笑顔とは裏腹に、熱く固く反り立つ七条自身を蕾に宛がわれる。啓太は期待で小さく喉を震わせた。

「ん・・・・・・んんぅ・・・・んあぁ」
「啓太君・・・」

苦しげな啓太の額に口付けを落としながら七条自身は啓太の中に進入していく。そして奥の一点を軽く突いた瞬間、啓太の身体がしなやかに弓反りになった。

「あぁんっ・・・・・おみさぁん・・・」
「気持ちよさそうですね・・・動きますよ・・・・・ん・・・・」
「あっ・・・はぁっ・・・・・あっ」

いきなり激しく七条自身で突き上げられ啓太は頭を左右に振る。下部同士がぶつかりあってパンパンと音が鳴るほどで、それにまた興奮が高まっていった。スカートの裾なんてもうどこにいったのか分からないほど捲り上げられ、ガターベルトの間で啓太自身が上下左右に揺れまくった。それが時々、七条の腹に擦られてだらしない喘ぎが啓太の口を支配する。

「あぁ・・・・・たまらない・・・・啓太君・・っ」
「あぁーっ・・・・おみさ・・おみさんっ・・・イっちゃうっ」

七条の腰の動きが激しく前後に動いた。啓太はソファーに身体をこれでもかというくらい密着させて服を乱しながら腰を揺らす。追い込まれるように七条自身に奥を突き上げられ、とうとう啓太自身から再度、白濁したものが飛び出して互いの腹を濡らしあった。

「はぁあっ・・はあぁぁんっ」
「啓太君・・・・気持ちよかった?」

問いかけに力なく頷く姿を見て七条はひどく幸せそうに微笑んだ。
こんな時だけど・・・・こんな時だからこそ伝えたい言葉が啓太の脳裏に浮かぶ・・・・

「・・・・・お誕生日おめでとうございます・・・・臣さん。」
「ありがとう・・・啓太君。」

胸に広がる甘酸っぱい香り。七条は昂ぶったままの自分自身をグッと突き刺す。すると啓太の口からまたか細い声が漏れた。

「さぁ・・・メイドさん・・・僕の番ですよ?」
「ちょっと待っ・・・・臣さんっ・・・・ああぁっ!」

身体を持ち上げられたかと思ったら繋がったまま七条はソファーに座り、向かい合わせに啓太が跨るような体勢になってしまった。啓太の中によりいっそう七条自身が入り込んだので、いいようのない快感が身体を駆け巡る。

「あああああぁっ」
「あぁ・・・君の中が可愛く締め付けてきますね・・・・んっ」
「ひっ・・・あぁっ・・・奥にあたる・・・っ」

七条にしがみつき、啓太は息も絶え絶えといった様子だった。七条は啓太の腰に両手を添えながら、唇の端にキスを贈り、腰を激しく上下に動かす。イったばかりの衰えた啓太自身はしっかりと復活し快感の色に染まっていた。



















パシャ


パシャ・・・・・・




「おや・・・・・もう容量がなくなってしまいましたか・・・」


ベットで横たわる啓太の傍にはカメラを片手に持った七条が柔らかく微笑んでいた。
カメラの再生ボタンを押してその画像を確認すると、そこには激しい情事の後に少しばかり失神している啓太が、メイド服を着てあられもない姿になっているものばかりであった。

「こうでもしないと・・・写真を撮らせてくれないでしょうしね・・・ふふっ・・・しかし僕も張り切り過ぎてしまったようです。浮かれちゃいました。」

誰が聞くでもないセリフは囁くように静かに口にし、恋人の頭に装着されたヘッドドレスをはずして、髪を優しく撫でる。くせっ毛の柔らかさに微笑が自然と零れる・・・・








啓太の用意したプレゼントを




七条が大喜びで受け取るという事が




確定した瞬間であった。



























七条さん!遅くなったけどお誕生日おめでとーー!!
これからも変態でいてください!
これからも敬語攻めでいてください!
これからもエロでいてください!
生まれてきてくれてありがとーーーー!!
しっかし、このサイト・・・パスワード制とかにしたほうがいいんだろうか(笑