暖かくなる季節とはいえ

日が落ちれば肌寒さを感じる。

日常では感じない廊下と天井の圧迫感と無機質さに

肩を微かに震わせながら静かに静かに足を速めた。














コン コン コン










勇気を振り絞って叩いたドア。
でも、そのノックは蚊の泣くような小さな音で・・・・・
伊藤啓太は眉を八の字にしながら俯いた。

「やっぱり・・・・もう寝てる・・・よな。」

啓太は小さく溜息をつくとドアにそっとおでこをつける。
伏せる睫も微かに震えていた。



もしかしたら起きているかも



そんな希望を抱きながら廊下を急いでみたが、寮長による点呼も終わってしまい、こんな時間に灯りをともす部屋はすでにない。誰もいなくなってしまったような・・・そんな錯覚に陥るようなほど寮内は不気味な静寂を保っていた。
こんな状況になってしまうと、クラスメイトが無理やりに聞かせた怪談を自然と思い出してしまい・・・・考えないようにしようと思う分、耳も際立って周囲の音に敏感になってしまう。啓太は祈るようにドアノブに手をかけてみた。



すると音をたててノブが静かに回る。



「あ・・・・・・・・あいてる・・・?」

啓太の心臓の高鳴りが更に増す。
意を決すると音を立てないように静かに室内に入った。











悪気はないにしても、自分の部屋ではない空間に無断で入るという状況は緊迫したものを感じる。
啓太はドキドキする胸を押さえるように胸元を握り締めると、愛おしい彼が寝ているであろうベットに近づいていった。すると見えてくるのはスタンドライトに照らされた七条臣の寝顔・・・・・・。
啓太は思わず声を出してしまいそうになったので口元を両手で塞ぐ。

ライトに反射する綺麗な銀髪

影がくっきりうつる長い睫

整った鼻と唇

誘われるように傍らで啓太は両膝をつくと、七条の顔にそっと自分の顔を近づけていった。

もし今、彼が目覚めたら驚くことだろう。その反応は怒りなのか喜びなのか・・・・。

不安が頭を過ぎりながらも思わず彫刻のように綺麗な恋人の顔に見惚れてしまう。

七条の身体も表情も全く動く気配はない。
ただただ・・・・・静かに深い呼吸が耳に届くばかりだ。

目覚める気配が全く感じられない様子に啓太は肩の力が抜けていった。
ほっとしたような・・・・
でも少々残念なような・・・・
そんな複雑な感情を抱く。
すると、さっきまで感じていた緊張とは打って変わって随分気持ちが落ち着いた。啓太は静かに微笑むと七条の前髪をそっと撫でてみる。

「七条さん・・・・おやすみなさい・・・。」


相手には届かない言葉を小さく零すと

啓太は身を倒して七条の唇にそっとキスを贈った。




本当に軽く一瞬だけ。




でも気づけば大きな両腕に包み込まれていて・・・・
啓太は七条に覆いかぶさるようにキスをしていた。
青い瞳は瞬時にして丸くなり現状況を把握できずに何度も瞬きを繰り返した。

「ん・・・・・んぅ・・・・っ・・七条さん!?寝ているはずじゃ・・・・・んっ・・・」

吸い付くように七条の唇が啓太の唇を奪う。
啓太が息をしようと唇を開けば濡れた舌が口内を蹂躙した。あまりにも唐突な激しいキスに啓太はだんだん身体を支える両腕から力が抜けてしまい、七条に全身を預けるような形になっていまっている。やっとのことで唇が開放されたかと思ったら腰が骨抜きにされ、啓太は真っ赤な顔で涙目になってしまっていた。

七条はニッコリ微笑みながら啓太のパジャマをいそいそと脱がそうと手を動かしている。それを啓太は荒い呼吸を繰り返しながら阻止しようと試みてなんとか身体を捩じらせた。

「あの・・・あのあの!!!ななななんで起きて・・・・・!!!」
「しっ。静かに・・・。皆寝ているんですよ?」

啓太は慌てて息を飲み込むと、指を唇にあててウインクする七条を見つめながら声を潜めて「どうしてなんですか?」と呟いた。その表情はとても真剣で、とても愛らしい。七条はご満悦な様子で瞳を細める。

「だって伊藤君がせっかく夜這いに来てくださったんでしょう?寝ている場合ではありません。」
「よば・・・・・っ!!!!?・・・・よ・・夜這いなんかじゃ・・・・」
「おや?違うんですか?」
「ち・・・・違います。俺はただ・・・・・その・・・・・」

啓太の表情が少々気恥ずかしそうになる。その頬はほんのりと赤く、キスをしたい気持ちを抑えながら七条は次の言葉を待った。




「今日・・・ずっと七条さんに・・・・・・会えなかった・・・・・から・・・あっ」




ふいに布越しに胸の突起を弄られて啓太は小さく身悶える。

「可愛い・・・・伊藤君・・・そんなことを考えていたんですか?」
「あ・・・・・・・・・・だって・・・・俺・・・・少し寂しかったから・・・・」
「少しだけですか?僕なんか・・・・とても寂しかったですよ?」
「ん・・・・・・七条さ・・・・・」

尖り始めていた突起を摘まれて啓太は息を呑んだ。

「イジワルですね・・・・・名前で呼んで下さい・・・啓太君・・・・・。」








「・・・・・・臣さん・・・・・。」













暗い室内にひっそり灯るスタンドライトの橙みのある光が啓太のなめらかな素肌を普段よりもいやらしく映し出す。七条は上に跨ったままの啓太の胸の突起を何度も何度も左右にゆるくつねったり潰したりと弄り遊んだ。啓太の喘ぎ声はというと七条の唇に吸い込まれ、その息苦しさが更に快感につながる。

「んっ・・・んぁあ・・・・・っ」
「ふふっ・・・腰が揺れてますよ・・・?」
「だって・・・だってぇ・・・・触ってくれな・・・っ」

啓太は下半身を七条の太股に擦り付けるように腰を動かしてしまう。恥ずかしがりながらも揺れる腰を見ると、理性はほとんどなく、身体のもてあました熱に翻弄されていることを物語っていた。時折、啓太自身の先端が擦れて啓太の口から大胆な甘い声が漏れる。そのせいで七条の太股はみるみる濡れていった。

「おや?啓太君・・・・・ダメでしょう?」

歯がゆい刺激に耐え切れず、無意識に自身に伸びていった手を軽くはたかれて啓太は泣きそうになった。七条は艶やかに微笑むと啓太の双尻を両手で鷲掴み皮膚の感触を楽しむように揉む。瞬間、啓太の腰から背中にかけて甘い空気が更に色濃く滲んだ。

「ん・・・・・あぁっ・・・指がはいって・・・・っ」

啓太の身体がやや前に倒れると、ふいに蕾に入ってきた指が深く深く沈む。そのせいか啓太自身からダラダラとはしたない雫が流れ、七条はそれを見て艶やかに微笑んだ。

双尻を持ち上げるように何度も何度も指を啓太の中で揺らす。その度に双尻が揺れ、ますます愛らしさが募っていくようだ。七条の骨ばった指の数も啓太が柔らかくなるにつれ増えていく。

「ああぁんっ・・・・臣さんの指・・・イイよぉ・・・・・っ」
「じゃあ・・・・これでイきますか?啓太君。」
「ヤ・・・・・やだぁ・・・・っ」

懸命に啓太は首を振った。もう自身ははちきれそうなほど膨らんでしまっている。少しでも触れれば果ててしまいそうだ。

「お願い・・・・臣さん。指・・・・抜いて?」

七条は小さく頷くと静かに濡れた指を抜き、自分の口元にもっていくと、指をペロリと舐めあげる。美味しそうに頬張る恋人の姿に啓太は顔をは真っ赤になった。そこで慌てて七条の手を握り静止を試みた。

「だめ・・・・・・・・・っ」
「美味しいですよ?啓太君も舐めてみますか・・・?」
「なっ・・・・いいですっ」

啓太は羞恥で全身がほんのりピンクになった。
七条は苦笑すると啓太の双尻を軽くペチペチッと叩く。

「今日は啓太君の可愛いお尻を見ながらシテもいいですか?」
「お・・・・お尻?」
「はい。後ろ向いて僕を飲み込んで?」

首を傾けながらお願いされると断れない。
愛おしい恋人の仕草に負けて、啓太は小さく頷くと恐る恐る身体を後ろに向けた。すると自然と双尻は七条の顔の方へ・・・・。恥ずかしい気持ちだけが啓太を支配するが、同時に快感に震える自分も感じた。
啓太は片手で熱くそそり立つ七条自身にそっと触れると自分の蕾に宛がった。七条自身が期待で更に膨らんで震えるのが分かる。啓太は胸の高鳴りを抑えつつゆっくりと自分の中に沈ませはじめた。

「あぁ・・・・・啓太君の中に僕のが入っていっている・・・。」
「い・・・言わないでくださ・・・・・んぅ・・・・っ」

ズブズブと自身が埋め込まれている様子に七条は熱い溜息をついた。
全て飲み込まれた時の言いようのない快感と充実感に腰が自然と揺れてしまいそうだ。
啓太は深く呼吸をすると少しずつ腰を揺らして中にある獣を味わい始めた。

本当に夜這いしに来ているみたいなその行為に啓太自身の興奮が増す。

その動きはだんだん大胆なものへと変化していき、七条の微かに乱れた呼吸が耳に届いた。夢中で身体を上下させると、ふいに気持ちのよい痺れが啓太を襲う。

「ああっ・・・!」
「おや?イイところにあたったみたいですね・・・・・ふふっ・・・」

今度は七条が腰をつかい始める。熟知したポイントをおもいきり何度も突き上げ始めたのだ。

「あぁっ・・・ああぁっ・・・だめぇ・・・すぐイっちゃ・・・っ」

七条は動きやすいように両足を広げ、揺れる啓太の腰を両手で掴むと、後ろから何度もいいように打ち付ける。そのせいで激しくぶつかる皮膚の音が室内に響いた。水音しかしない結合部分は一定のリズムを刻むように鳴り続ける。一際深く七条自身が啓太を突いた時、啓太は絶頂の声をあげて身体を震わせた。

「ああああぁ・・・あぁっ」

啓太がイって間もなく七条自身が引き抜かれる。敏感な身体はその衝動にもビクビクと反応してしまった。そしてやんわり抱き上げられるとコロンとベットに寝かされた。いつの間にか七条は覆いかぶさり微笑んでいる。その大好きな笑顔を啓太はウットリと瞳を細めて見上げた。その呼吸はまだ少々荒い。











七条の吐息交じりの声が耳元に降る。




「啓太君・・・・ありがとうございます。」

「え・・・・?」

「僕に会いにきてくれて・・・・嬉しかったです。」

「臣さん・・・・。」




啓太は嬉しそうに上体を起こすとしっかりと七条に抱きついた。

七条の男らしい胸元・・・・皮膚の心地よい感触によけいに胸がドキドキしてしまう。
その時、七条の鼓動も直に感じた。
それは同じようにドキドキと鳴っていて・・・・啓太は益々喜びで胸が震えた。

七条は啓太をそっとベットに再び沈ませるとウインクをして口元に人差し指をあてる。




「まぁ、啓太君が来なかったとしても・・・僕が夜這いに行きますけどね。」





「だから・・・よ・・・夜這いなんかじゃ・・・・・あっ・・・」





啓太は恋人の顔を覗き込む。
瞳を大きく開くと何度か瞬きを繰り返した。

太股にあたる固い獣の存在。


「まだ寝かせませんよ?僕はまだなんですから・・・・ね?」




これからまた始まるであろう激しい夜に頬を染めると










啓太は静かに微笑んだ。





























































久しぶりに書いた〜・・・・・もう本当にボロボロwww
でも今回のテーマは夜這いだ!美味しいでしょwww
啓太のいやらしい姿は生活の糧になりえましょう。