――――俺、七条さんの事が好きなんですっ――――









見ちゃった・・・

見ちゃったぁ・・・・・・。



心臓が苦しくて苦しくて、俺は胸元の制服をギュッと握る。
自室へ向う足取りが自然に小走りになっていた。
息の乱れなんて気にならない・・・・・ただ・・ただ風景が風のように過ぎ去っていく。



俺は見てしまったんだ。





七条さんが告白される所・・・・・・・・













相手は緑のネクタイをしている同じ学年の男の子。
見たことのあるやつだった・・・・目は切れ長で体格は俺と変わらないくらいなんじゃないだろうか。特に俺と大違いなのはその流れるようにストレートの髪型・・・・風が吹けばサラサラと音が聞こえそうなくらいで・・・・
色白の肌が手に取るように赤くなっていて・・・・裏庭で七条さんに抱き着いていた。

ここまで思い出して胸がまたチクッと痛んだ。
どうやってここまで来たんだろう・・・
気づけば、暗い自室のベットの上で丸まるように膝を抱えながら座っていて
ひたすら締め付けられる胸の痛みと、こみ上げてくる涙と共に出てくるシャクリ声に耐えている。

なんであんな所、見ちゃったんだよ・・・・・
どうして、俺はあそこに居合わせちゃったんだよっ。

苦しい・・・・苦しい・・・・


憧れの先輩が恋人になって最初は驚いて現実に起こってるのか分からなくなるぐらいで・・・・・・考えてみれば、七条さんみたいに綺麗でカッコよくて・・・優しくて・・・色っぽくて、あんなに素敵な人を皆が黙ってみているだけのはずないんだ。
頭では分かってた・・・・・・分かってたけどっ・・・・でも現場に居合わせるなんて思ってもなかったし・・・・こんなに心が苦しいものだとも思わなかった。

可愛い奴だった・・・・・・・・・

考えるほど、視界がグシャグシャになってくる。見えるもの全て変形して見えるくらい涙がとまらない。

俺ってこんなに弱かったかな?
こんなに泣くような奴だったけ?

七条さんを好きだって・・・・気づいたあの日から。ううん、出会った瞬間からこんなにも弱い自分を思い知らされる。無力な自分・・・・・・・・

あいつとどんな会話したんですか?
どうして抱きつかせてたんですか?
どうして、突き放さなかったんですか?


コンコンコン―――――

思考が瞬時に止まってはっとした。
このノックは愛しい彼のもの・・・・胸が跳ねるように高鳴るのが分かる。

「・・・・・・伊藤君。お部屋にいますか?」
「・・・・・・・・」

息を殺す・・・・こんな目のまま出られないっ・・・赤くなってるだろうし・・・・きっと顔なんて涙でグショグショだから・・・
口を両手で必死でおさえる。確かめるようにもう一度、静かな部屋に鳴り響く。
お願い・・・七条さんっ・・・・今は・・・・今は会えないんです。















どれくらい時間がたっただろうか・・・暫くすると、何の音もしなくなっていた。
その瞬間、俺の目からドッと涙が溢れてきた。
七条さんを信じてないわけじゃないっ・・・・だけど俺には自信なんてない。



アキラメル・・・・・・?



強く抱きしめてくれた腕
優しい笑顔
安心する声

胸がギュウギュウ締め付けられるほど大好きな七条さん


俺はブンブンと首を勢いよく振る・・・・その度に散る頬を伝う雫。
あきらめるわけがない・・・・
あきらめられるわけがないんだっ

俺はノロノロと立ち上がると、ドアに向って足を踏み出す。
この気持ちを七条さんに伝えたいっ
きっと、すれ違う生徒に不審に思われるだろうな・・・・
俺は袖でグッと顔をぬぐってからドアを開く・・・・懐かしいような光が部屋に差し込んでくる。一瞬眩しくて目を細めた・・・・その先には・・・・・・
















「・・・・・・・・・・しち・・じょうさ・・・・ん?」
「はい。伊藤君。」

いつもの優しい笑顔・・・・でも、どことなく寂しそうにも見える。
あまりにも七条さんに逢いたくて・・・夢でも見てるんだろうか・・・?
もう一度、瞳をゴシゴシと擦ってみる・・・と優しい腕にふんわりと抱きしめられた。

この体温・・・・・本物なんだぁ・・・・・

俺はギュッと七条さんに抱きつく・・・・と耳元で声を押し殺すように七条さんの声が響く。

「やっと・・・出てきてくれましたね?」
「七条さん・・・・気づいていたんですか!?」

俺は驚いて七条さんの顔をみようとしたけど力強い腕はそれを許さない。その肩は少し震えているようだった。

「君が・・・・部屋で声を押し殺して泣いている声が聞こえて・・・・僕はとても苦しかった・・・・」
「七条さ・・・・」

涙が溢れてきた。七条さんの肩が俺の涙で色濃くなっていく

「ごめんなさっ・・・・俺・・・さっき・・・見ちゃって・・・・」
「伊藤君・・・?」
「七じょ・・さんがっ・・・・告白・・・されててっ・・・頭が・・・混乱して」

俺は精一杯、息が苦しいけど声を出す・・・

「俺・・・・・あきらめようかと・・・思った・・けどっ・・・・あきらめられなくてっ・・・だから・・・・・」

七条さんは黙って俺の言葉を聞いてくれる。

「だから・・・・・しち・・・じょうさ・・・が・・・・好きなんですっ」
「伊藤君・・・・」
「七条さんがぁ・・・・・・好き・・・・大好きっ」

再び、七条さんの抱きしめる腕が強くなる。俺も必死でしがみ付くように抱きつく。
離したくない・・・・離したくないよっ

「俺には・・・・っ・・・なんの取り柄もないけど・・・・んっ・・・・・・んんぅっ」

キスをされている・・・俺の言葉を全部飲み込んでいくように、何度も角度をかえて熱っぽく深い甘いキスを・・・・・唇を離した時には俺の足は震えていた。
七条さんは近距離で紫の瞳をとても切なそうに愛おしそうに細めて俺を見つめる。吸い込まれてしまいそう・・・・その整った唇がゆっくり動き始める。

「伊藤君・・・・そんなことはないですよ?・・・こんなにも君は魅力的なのに・・・そんなことを言わないで下さい。悲しくなってしまいます・・・・」
「・・・・・・・七条さん・・・・本当に?」
「眩しすぎて・・・僕にはもったいないほどです・・・・・僕の言葉は信じられませんか?」

俺が左右に首を振ると、七条さんはとっても柔らかく微笑み俺の涙を舌で舐めとってくれる・・・・・俺はその行動に瞳を閉じる・・・体温が上がるのだって自分で分かってしまう。


本当に七条さんの言うことなら・・・心から信じられるから。


「・・・さっきの男の子も丁寧にお断りしましたよ。僕には愛している恋人がいると・・・。」
「・・・七条さん・・・・・」
「その後、とっても伊藤君に逢いたくなって・・・・それで君の部屋まで来たんですよ?」
「俺・・・・・・・」

「伊藤君・・・・・愛していますよ・・・・」
「俺も・・・です」

七条さんの声が身体に・・・・ひとつ、またひとつと広がって俺を潤していく。
さっきまで、あんなに不安でいっぱいだった心も思考も、彼の腕の中でこんなにも癒されていく。なんてシワセナな気持ち・・・・・・と、まどろんでいた俺を後ろに押し気味に力を入れる七条さんの手・・・・どうしたんだろうと思って俺は顔を上げると・・・・・・・

「それでは今から、伊藤君が不安にならないようにしっかり愛を伝えますね?」
「・・・は・・はい?」

気づけば自室の玄関にまで入って来ていて、ガチャリと後ろ手で鍵をかける音が聞こえる。満面の顔で七条さんは言葉を続ける・・・・俺は、だんだん壁に追いこまれているな姿勢になってしまう。

「明日は授業をお休みする覚悟でお願いします。」

ニッコリと微笑んだのを合図に七条さんの両手は俺のボタンにかかる。俺はビックリなのと恥ずかしいのとで、どうしようか本当は迷ったんだけど・・・・思い切って七条さんの服のボタンに手をかけた・・・俺も七条さんを感じたいって思ったから。
そうしたら七条さんはとっても嬉しそうに口の端を上げて・・・あっという間に俺の衣服を全部、脱がしてしまった。肌が空気に触れて・・・身体が期待で熱くなるのを感じる。
俺はというと、緊張しちゃったのか上手く指先が動かなくて脱がせてもなんとか上半身だけだった・・・・思わず見惚れる綺麗な身体・・・俺は手をその胸板に滑らせていた・・・・・

「臣さん・・・・・・・」
「啓太君。僕をそんなに煽って・・・・・知りませんよ。」
「・・・・臣さん?」

グッと両手を壁に押さえられ、綺麗な顔が降りてきて俺の唇を塞ぐ。ねっとりとした舌も口内を満遍なく舐め上げる。時折俺の舌を吸ったり絡めたりで・・・唇が腰に直結しているんじゃないかと思うくらい自身が重く熱くズクズクしてしまう。すぐに反応してしまうのが恥ずかしい・・・・って思った時だった。七条さんの太股が俺の足を割るようにはいってくると俺自身を緩く持ち上げるように揺すってきた。

「んぅ・・・っ・・はぁんっぅ・・・んぁっ」
「啓太君、気持ちいい?」
「は・・・恥ずかしっ・・・・やぁん・・・っ」
「ふふっ・・・少し、腰が揺れてますよ?」

七条さんが妖艶に笑う・・・・・・。
気づかなかった・・・でも腰の動き止められないよ・・・・っ・・・
き・・・・気持ちいいっ
その動きが大胆なものから小刻みなものに変化して俺のはどんどん固く立ち上がっていく。

「ぁんっ・・・あぁんっ・・・・臣さぁんっ」

突起を両手が押しつぶしたと思ったら摘んだり引っ張ったりして執拗に攻められて、俺は気持ちよくて自身が先走りでトロトロし始め、空気でヒヤッとするのさえも自身をもっと熱くする材料になってしまう。身体に力が入らなくなってきてこのまま壁伝いに座ってしまいそうになって七条さんの太股に自身を押し付けるような体勢になってしまって更に刺激が身体を這い回る。

「自分で押し付けてるんですか?啓太君は淫乱なんですね・・・・」
「やっ・・・・そんなっ」
「だって僕のズボンも君のでビショビショですよ?」
「ああっ・・・・やぁ・・・・」

たまらなくなって目を閉じる。耳に聞こえる七条さんの楽しそうな声・・・・でも、その息は興奮を伝えてくるように熱く荒い・・・・
七条さんにもたれるように身体が前のめりになって腰を後ろに突き出すようになってしまう。と、突起から背中に移動させた大きな手は撫で回すと、そのまま下に下に・・・・・辿り着いた場所に俺はドキッと肩を震わせた。

「ぁ・・・・・・そこ・・・・」
「今から、ほぐしてあげますね。僕と啓太君が愛し合う場所・・・・」

指で小さく円をかくようにクルクルと触れた後、中に浅く出入りしはじめ、それだけで俺は頭がしびれてきそうになってしまう。そんな俺を見下ろして七条さんは

「指でイったらダメですよ?」
「は・・・・はぁい・・・・・」
「いい子ですね。」

もっと奥に指を出し入れしてその度に滑りがよくなっていく。二本・・・三本・・・・・・増えていく指に俺はもっと感じたくて感じたくて腰をくねらせてしまう。

「もぅ・・・我慢できません・・・っ」
「あん・・・・おみさんっ・・・・・・」

指を引き抜くと俺の片足を高く持ち上げられて肩に乗せると、壁におしつけられるようにされた。俺は咄嗟に七条さんの肩に両手をまわしておとされないように力を入れる。と、七条さんは耳元で「大丈夫ですよ・・・・」とクスッと笑うと俺の中に自身を進入させはじめた。

「あああああっ・・あんっ・・・ああっ」
「キツい・・・・・もっと緩めて・・・啓太君」
「おみさっ・・・おみさんっ・・・・・」

これでもかっていうくらいまだまだ入ってくる。重力も手伝ってか熱くて太い大きなものに突き上げられて俺の中はいっぱいになっていく。二人の荒い呼吸が狭い玄関を満たす。頭の上に七条さんの顔がうずくまって・・・・

「・・・・・柔らかい髪・・・・・気持ちいい・・・・」

その時、脳裏を掠める告白したあいつのサラサラの髪・・・・・。俺は嬉しくなって快感とは別の雫で瞳を濡らしてしまう・・・・嬉しい。
とっても嬉しい・・・・・・・・っ。

「あぁんっ」

ズクンッと・・・下から大きいモノが俺の中を突き上げる。
ゆっくりした動きで突き上げてはグリグリと奥をソレで弄る。俺は痛みなんか全然なくて、たまらなく感じてしまい俺自身もお腹にくっつきそうなくらいそそり立っていた。

「さぁ・・・・・・・たくさん愛し合いましょうね」

呼吸の荒い七条さんの声はまるで凶器・・・・
俺はどんどん溶かされていってしまう。だんだん突き上げの速度も増していき俺も夢中で腰を振っていた。その時にはもういやらしい水音が下半身を支配して、なんなく抜き差しをされる。

「君の中と僕のモノ・・・・・熱くて・・・・・・・・・境目が分からなく・・・なっちゃいましたねっ・・・はぁ・・・」
「やっ・・・やぁん・・・・と・・・溶けちゃうっ・・・・あんっ・・あんっ・・」
「啓太く・・・・・・・ほらっ・・・一緒にイきましょう?」

より一層激しく七条さんの腰が上下に動いてビンビンに感じてしまう。片足がビクビク震えるのが自分でも分かってしまった。

「おみさっ・・・・好きっ・・・・好きぃ」
「んっ・・・・・」

俺はあっけなく果ててしまい、七条さんも息を飲んだかと思うと俺の中に熱いものを沢山出した・・・・・・ハァハァと肩を揺らして呼吸をする俺にスッと七条さんの唇が近づいてチュッと小さく音をたててキスをしてくれる。ポヤッとした思考で俺は七条さんを見上げると、七条さんは極上の笑みを注いでくれた・・・・・・・。頬がまた熱くなっていまう・・・・・・・・・・

「僕の愛は・・・・これだけではないですよ?啓太君・・・。」
「臣さん・・・・・?」
「今度はベットで愛し合いましょうね・・・・ふふっ」
「え・・・えぇ?」





俺の身体がフワリと浮かぶ・・・・
お姫様抱っこは未だに慣れないけど、でもとっても幸せな気持ちに満たされる。
あんなに自己嫌悪でいっぱいだった気持ちだったのに、あっという間に七条さんは間逆の気持ちに変身させてくれる・・・・・・・・・素敵な不思議な恋人・・・・・。

これからまた物凄いことされるかもしれない・・・・俺の身体・・・持つかな?
なんて思いつつ七条さんの優しい微笑みに見守られながら俺はベットに包まれていった・・・・・・・・。















































自信なんてないものです。告白されてるところを見ちゃうだけでも
凹んだりすることもあると・・・・・・
でも凹んだ気持ちも臣さんの愛と言葉と身体で幸せなものに変わってしまうんですねv
啓太良かったねぇ〜v