「ロキ、汗を掻いてるから駄目だ…ッ」
「どうして?」
鍛錬の後、肌を清める為に戻った自室で俺を待っていたのは伴侶になった弟だった。まだ昼間だというのに青白い手が俺の前腕を持ち上げ、真白く柔らかい脇のくぼみを舌で舐め上げる。
「…ッ…夜なら幾らでも抱いていい…だから今は…っ…」
「夫婦になったばかりなんだ。いいだろう?日の高いうちからこうしたって…」
「…ッ…」
よりアスガルドを堅牢な国にするための婚姻だった。戦術に優れた俺と知略に長けたロキ。両親と民に祝福された結婚。
まだ誰も愛したことのない俺は故国の為に弟を受け入れ、連夜"妻"としての淫らな調教を施されていた。
「あっ…!ロキッ…」
鹿革の長ズボンが太ももの辺りまで下げられ、自分の大きな肉尻のはざまに指をすりつけられる。
「まだ硬いな、兄上…昨日はあんなに柔らかく口を開けて私を受け入れていたのに…」
「ッ…」
酷く大きなロキの男根。それも度重なる交合の末に今ではずるりと根元まで貪欲な肉の輪でくわえこむようになっていた。ぬぷぬぷと抜き差しされるたびに弟の濃い下生えが自分の尻たぶにあたり、それすらも肉悦を覚える瞬間と化していた。世継ぎはいずれ養子を迎え入れるつもりだった。だがロキは俺との間に子供を儲けたがっていた。男同士なのだから無理だと説得しても聞き入れず、交合は必ず孕むほどの量をぶびゅぶびゅと肉穴に注がれるようになっていた。
「兄上が訓練に勤しむ姿を見るのが好きなんだ…汗まみれになって、真白い脇と豊満な胸が短鎧のすき間から大きく覗いて…幾人もの男達が物欲しげにそれを盗み見ているけどね…彼らに兄上は手に入らない。だから咎めるつもりはないよ…」
「んうっ…」
上半身は清める為に脱いだままだった。太ももまで下ろされた下衣だけを身に着けた姿で欲情した弟に脇を舐められ、"妻"として貫通させられてしまった肉の輪をぬぽぬぽと指でしごかれる。
「あっ…あっ…」
「中の肉が指に吸い付いてくるよ、兄上…私がペニスを挿れる時と一緒だな……しぼりとるようにいつも竿にひだがじゅるじゅると吸いついて離れないんだ…」
「ああッ…!」
長い指が腸道の奥にぐるりと突き入れられる。気持ちが良かった。だがまだ足りなかった。いつものように長く太い男根でずるんっ…!と容赦なく最奥を犯して欲しかった。
「何故みな男達が伴侶を得ることに喜びを感じるのかが分からなかったけど…」
ぬるっ…、と散々犯した脇のくぼみから舌が離され、背後で衣擦れの音が響いてくる。そうしてにちっ…と二本の指で肉の輪を押し開かれ、夫の男根が欲しくてくぱくぱと淫肉を収縮させる内壁にむにっ、と充血した亀頭が押し当てられる。
「今ならよく分かるよ…こんなに素晴らしいことはないからね…っ…」
「ああっ…!!」
自分自身の泣き濡れた悲鳴が響く。ずっ…!と音を立てて長大ないちもつが肉の輪に挿入され、肉厚な肉の輪が一気ににじゅっ!とロキの男根の形に拡張される。
「んうっ…んっ…!」
犯されたことで立っていられなくなり、弟に支えられながらずるりと崩れ落ちる。そうして床に伏せた状態でぱんぱん!ぱんぱん!と激しい抜き差しを味わわされる。
「んうッッ!!あっ!あんっ!あんっ!」
「兄上…この絹糸のような黄金の髪も…私を何なく受け入れる酷く大きな肉尻も…凛々しく美しい顔立ちも、勇敢な心も……全部大好きだ…」
「あっ!あっ!あんっ!あんッ…!!」
初め父であるオーディンから婚姻の話を持ち掛けられた時、それがロキの提案だといわれ俄かには信じられなかった。弟はいつも俺を嘲り、からかった。仲は悪くないものの、どこかで憎しみを向けられているような気がしていた。だが婚姻を了承した途端、喜び勇んでロキは俺の部屋を訪れ、滅多にない興奮した様子で俺を抱きしめた。それがどこか嬉しくて、だから受け入れた。初めて夫である弟に貫かれた夜も、抗いはせずにただ俺の寝衣をめくるロキを緊張した面持ちで見つめ続けていた。だが冷静な弟に焔のような情熱が隠されていたことだけは、抱かれるまで気付くことが出来なかった。
「兄上…」
「あっ!? 駄目だっ…そこっ…!」
にゅりっ…!と音を立てて最奥にある肉ひだのしこりが充血した亀頭に押されてしまう。
「ひんっ…!」
躾けられた身体が無意識に反応し、むちむちとした大きすぎる二つの尻たぶで挿入された雄根をぐちゅっ、とはさみこむ。
「んうっ!んっ!んっ!んうっ!」
誰にも見せられないほどはしたない笑み顔で宙を見つめ、子作りの意思を持つ逞しい巨根がぐっ、ぐっ、と力強く最奥のしこりを押しつぶし、敏感な腸道のひだひだを長大な竿全体を使ってにゅりにゅりと味わい続ける。
「あっ!ロキッ…あっ!あっ!」
不意にピストンが早く力強いものになり、大きすぎる肉尻が夫であるロキに激しくぶるぶると揺さぶられる。
「あっ!ああっ!あっ!ああんッ…!!」
どう考えても種付けされる動きと速さに妻として躾けられた身体がびくびくと感じ、ずぽずぽずぽずぽ…ッ!!とまだ日の高い室内で獣のように犯される。
「兄上ッ…」
「あっ!ああッッ…!!!」
不意に深く伸し掛かられ、最奥の肉のしこりをずん!と突かれながら弟の種が腸内でびしゃりとはじける。
「くっ…」
「ひんっ…!ひっ!ひんッ…!」
鍛錬で汗にまみれた身体がロキの下でびくっ、びくっ、と揺れ動く。
「熱いっ…!やっ!やあああッッ…!!」
注がれる種の熱さと量に怯えの混じるあえぎが無意識にあふれ出る。
「んうっ…んううっ…!」
肉ひだにぶちゅりと射精されるたび、びくっ、びくっ、と両の足指が肉悦で縮こまる。
「あっ…ああっ…!」
広場の真上にあるバルコニーから剣と剣、剣と盾を交わらせながら訓練する自分を弟が見つめていたのは分かっていた。あの時からこうして犯そうと考えていたのだろうか。そうぼんやりと考えながら根元までずにゅっ…と挿入されたロキの長大な男根で豊満な肉尻がぶちゅぶちゅと種付けされ続ける。
「あっ…あっ…」
「兄上…」
行為が終わり、抱かれた余韻でぐったりと横たわる身体を弟が労わるようにさすっていく。何度説得してもロキは俺が懐妊することを諦めなかった。孕めといわれながら大きすぎる肉尻の中にびゅくびゅくと種付けされ、肉ひだに熱い精液をそそがれることは屈辱であり、大きな快楽でもあった。貫かれれば貫かれるほど新妻としての身体がひくひくと夫を求めて疼いてしまう。前戯の時点で肉の輪がぱくぱくと恥ずかしい収縮を繰り返し、太くて長い肉棒を挿入して欲しくて切なげに豊満な肉尻をぶるっ…と震わせてしまう。ぶちゅっ、ぶちゅんっ、と激しく中で種付けされるとぶるりと舌を出し、雄を興奮させることを分かっていながら孕みそうだと泣き喘ぐ声とともに漏らしてしまう。そうして更にぶっ、ぶっ、と射精音を立てながら強烈な中出しを夫であるロキにされてしまう。事後、自分のむちむちとした肉尻のはざまから中出し後の濃く粘度のある白い種がぶらん…と肉の輪から垂れてしまうこともあった。たっぷりと夫に種付けされたことの証。その恥ずかしい受精済み姿を弟は喜び、間近でじっと覗かれることもままあることだった。
「ロキ…」
自分の指を緩やかにさする夫に声を掛ける。新妻として日々弟のものになっていく自覚はあった。実際肉体の悦びは驚くほど大きなものだった。心も時折戸惑いと共に喜びが湧きおこり、伴侶であることに明瞭な幸せを感じてしまう。
青白いロキの頬を撫でると嬉しげに目が細められる。肉尻の最奥まで夫にびちょびちょにされた身体で、執拗に吸われ、ぷっくりと膨れた乳頭で、誘うように弟にもたれ、舌を絡ませる。欲望と幸福が同時にやってくる。それを自覚しながらまた再度、荒々しく肉の輪を勃起した肉棒でずぬりと貫かれ、俺はたっぷりと妻としてみだらに肉壺を躾けられてしまうのだった。