Lazy days
「ロキ…」
かすれた声で伸し掛かる弟をたしなめる。身体が泥のように重かった。連日の公務は深夜まで続き、心身ともに疲弊する日々が続いていた。
「んっ…」
短鎧の脇から手を滑り込まされる。いつから関係が始まったのか。一度許してしまえば後はなし崩しだった。王宮にいた頃も頻繁に身体を貪られてしまっていた。弟の"あれ"が酷く気持ちがいいことに気付くと自らの身体も相手を欲するようになっていた。弟に支配される第一王子。屈辱的な事実だが背徳的な興奮もあった。達すると恥辱も肉悦に呑み込まれてしまう。内部で射精を繰り返されながら悦び声を上げ、男娼の王子だとからかわれるまでになっていた。
「反応が鈍いな…疲れてるのか…?」
乳頭の先端をこねられ、切なげに眉根を寄せてしまう。疲労していても身体は正直だった。徐々に身体が熱くなり、黒革のボトムに包まれた臀部が中を開いて欲しくて疼き始めてしまう。
「ッ…分かっているなら今日はよせ…」
「冗談だろう?これでも民とアンタの為に我慢していたんだ」
確かにここ1週間ほどは抱かれていなかった。だが無理やり陰部をすりつけられ、異様な大きさを誇る弟のペニスを口淫で処理させられていた。いつも自身を見るようにロキは強いる。弟を見つめながら乱暴に動く肉棒で口腔を犯され、最後は大量のヨトゥンの精液を飲まされる。あの熱くて苦い濃い種汁を飲むとすぐに乳頭がぶるりと膨らみ、貫通済みの穴がひくひくと雄を求めてひくつき、雌として発情してしまう。その発情した肢体をじっとりと弟が視姦していく。口の中には飲み込みきれなかった精液がもったりと残り、その姿は肉奴隷以外の何者でもないものだった。
「相変わらず大きな尻だ…」
「…ッ…!」
乱暴にボトムが腰布ごと脱がされる。
「真白くてむちむちと張りがあって…綺麗な色をした肉厚な肉穴が中に挿れて欲しくてひくひくと卑らしくひくついて――…兄上のこの大きな尻を見るといつも興奮するよ…」
「…っ」
耳殻が噛まれ、ねっとりと言葉をそそがれる。久方ぶりの情交。せめて慣らして欲しかった。だが内心の懇願をあざ笑うように腰が背後から強く掴まれる。
「んッ…んうううっっ!!」
ずるんっ…!!と慣れ親しんだロキの巨根が一気に肉の輪を押し開く。
「あっ!あああッ…!」
みちみちと押し開かれる痛みと、それを遥かに凌駕する犯される肉悦でぶるりと舌がはみ出してしまう。肉ひだの嬉しげなひくつきに気付いたロキが更に乱暴に肉壺を最奥まで犯し、肉厚な肉の輪が根元までむちっ…と卑らしく肉棒をくわえてしまう。
「あっ…ひッ…」
ヨトゥンの巨大な肉棒すら呑み込んでしまう自分の女のように大きな肉尻が恨めしかった。
「あんっ!あんっ!あッ!ああっ!」
根元まで飲みこませた状態で激しい抜き差しが始まり、熟れた肉壺を貪欲に犯される。
「あっ!ひッ!ひんっ!ひんッ…!!」
「兄上…私が死んだ後はどうしていたんだ?穴がうずいて仕方がなかっただろう…?」
「んうっ!んっ!あんっ!あんッッ!」
肉ひだが硬く太い肉茎にぶるっ、ぶるっ、としごかれ、その刺激で更にむちゅっ…とひだひだが逞しいいちもつに絡みついてしまう。
「"夫"を亡くした熟れた身体を誰かに味わわれたんじゃないか…?高貴な第一王子がよだれを垂らしながらはしたなく腰を振って…びんびんに勃起した太くて長い肉棒をむちむちの大きな尻でぬちゅぬちゅと味わって…」
「んっ…!あんッ…!」
がくがくと激しく身体が揺らされる。自分の言葉に自分自身でロキは不快感を感じているようだった。
「あんっ!あっ!ああっ!ああんッッ…」
より強くずちゅんっ…!!と最奥をうがたれ、もっとも雌になってしまう肉ひだのしこりを雄の亀頭で押しつぶされる。
「駄目だッロキっっ…そこだめっ…ッッあひっ!あひんっ!ひんっ!ひいんッッ!」
王としての十分な居住場所を希望しなかった自分に宛がわれた部屋はあまり大きくはないものだった。防音が施されているとはいえ、いつ音が漏れてしまうか不安だった。ロキが俺が大声で雌としてよがる事を喜ぶ。
「あっ!あっ!あッ!ああっっ!!」
より大きな声であえがせようと犯す動きが更に容赦のないものになる。
「あんっ!あひっ!あっ!あんっ!あんっ!」
ぶぶぶぶぶぶッ…!と連続して亀頭で最奥のしこりを押しつぶされ、びくびくと何度もはしたなく年輪状の肉のひだひだがイッてしまう。
「他の男にもこうしてイかされたんだろう…?」
ぶるっ!ぶるんっ!と肉壺が卑らしくイクたび、女のように大きな尻が激しく震え、雌として肉壺がずるんっ…と逞しい雄根に支配されきってしまう。
「あっ…違ッ…!!あっ!ああッ!!」
「だが多淫な兄上を満足させられるのは私だけだ…」
「あんっ!ひっ!ひんっ!ひんっ!」
ずん!ずん!と激しくヨトゥンの巨根で肉の輪を犯される。
「あっ!あっ!あっ!あっ!」
腸道は度重なる凌辱で完全に弟の肉棒の形に卑らしく変じてしまっていた。
「んっ!んうッ…!」
何もくわえていない時でも簡単に肉竿の形を思い出し、淫蕩な肉壺がずぽずぽとハメて欲しくてうずいてしまう。
「あっ…あッッ!あんっ…!」
確かにスヴァルトアールヴヘイムでのロキの死後、何度も熟れた身体を持て余す夜があった。肉厚な肉の輪を雄の亀頭でずるんっ…と押し開いて欲しくて仕方がなかった。あまりに疼く夜は張り型を使って自分を慰めた。だがどんなに温めても、大きなサイズを使っても、愛する弟の代わりにはならなかった。
「んうっ!んんッ…!」
ロキとの情交は、弟の心情を知る手がかりでもあった。びゅくびゅくと肉ひだのびらびらに注がれる子種は、不器用な弟なりの愛情の一種にも思えていた。
「あっ!あっ!あっ!あッ!」
弟が喜ぶように内部のひだひだがイクたび、大きな声ではしたなく身悶え、豊満な肉尻をぶるぶると小刻みに揺すり上げる。
「兄上、悦いのか…?」
短鎧の隙間から忍び込まされた手に肥大勃起した乳頭をつねられ、弟のいちもつをくわえたまま、淫らな笑み顔でびくびくと身悶えてしまう。
「んっ…イイ…ッ…ロキ…もっと…っ」
自分のねだる声に興奮した弟が更にずんずんと肉壺をハメまくる。
「あひっ!あひんっ…!」
舌がぶるりと肉壺を犯されるたびにはみ出し、最奥の雌になるしこりを乱暴にずにゅずにゅとしごかれる。
「あっ!ああっ!」
横抱きにされた状態で激しく雌として犯されながら隻眼で弟を見つめる。
「お前だけだッ…んっ…お前だけ…っ…」
より激しく犯されることを覚悟しながら言葉を紡ぐ。
「あんっ!あんっ!ああっ!あああんッッ…!!」
にちゅにちゅと音を立てながら肉ひだのしこりが強くしごかれ、大きすぎる肉尻をぶるぶると揺らしながら肉壺をハメまくられる。
「イくっ…イくっっ…!!」
「兄上…」
「やっ!ああああああッッ!!!」
「…ッ…!」
年輪状の肉のびらびらが雄のいちもつに犯され呆気なく達してしまう。泣きあえぎながらしめつけ、肉壺全体で弟の肉棒から精液を卑らしくしぼり取る。
「ひっ!やあああああッッ…!!」
一拍遅れて弟も達したのだろう。女のように大きなむちむちの肉尻にどびゅっ、どびゅっ、と激しい射精音とともにヨトゥンの濃い精液がそそがれる。
「あんっ!イくっ!イくううううっっ…!」
ぶびゅっ、ぶびゅっ、と淫肉に種付けされることで豊満な肉尻が達する姿を見られたくはなかった。だが大きすぎる肉尻を見せつけるようにぶるぶると雄の前で揺らし、はしたない笑み顔でぶるっ…と口端から舌を出し、子種を敏感なひだに植え付けられるたびにイク、イク、と卑猥なイキ声を漏らし続けてしまう。
「イクうううッ…」
汗だらけのうなじに口づけられる気配があった。広くはない部屋にまた弟に射精されて淫らに達する俺の声が響き続ける――。
「んっ…」
ヨトゥンの精液でどろどろにされた身体からずるりとロキの男根が抜けていく。
口元に当然のように萎えたいちもつを押し当てられ、調教されたとおりにぐちゅぐちゅと音を立てて竿に残る精液を舐めとっていく。
「んっ…んんッ…」
ボトムを脱がされ、いまだ股の間から弟の残滓が垂れる姿で、下衣の前だけをくつろげたロキに奉仕するのは酷く屈辱的なことだった。
「…ッ…」
青白い手が口淫する自分の頬を撫でていく。最後の残滓を舐めとり、弟の好むように喉を嚥下させてヨトゥンの子種を飲み込み、抱かれた雌として奉仕したことを相手に示す。
「ロキ…」
種付けされたことで潤んだ瞳で眼前の男を呼ぶ。僅かな笑みが弟から漏れる。それに微笑むことで答え、緩やかな口づけを繰り返す。
疲弊した身体は眠りを誘い、ロキを抱きしめた姿で瞼を閉じる。発情で上気した肌に体温の低い弟の身体が心地よかった。
朝になれば自分を抱いた男はいなくなるだろう。そうして残り香と雌として体内に注がれた種だけが残される。自分の肉ひだで温められた中出しされた精液が淫肉に沁みこみ、よりヨトゥンの伴侶としての淫猥な身体になっていく。
もうロキからは離れられそうになかった。眠りに落ちながらそのことを告げると鎖骨を強く吸われ、虜囚としての印を俺は刻み付けられるのだった。