Walk With The
Noise
『月のような闇、それを受け入れろ…――』
洞察の泉でノルンに身を捧げた男は悪夢を見るようになっていた。悪意を持つ者の手に集められた六つの無限の石。累々と横たわる仲間の屍、死滅していく世界。
私はその悪夢にただ触れるだけで良かった。苦痛を増すことも減じさせることも出来る。楽しみながら兄の苦痛を減らしてやればいい。そう考えた私は生贄としての傷跡に苦しむ兄に手を差し伸べた。
「もういないんだ…誰も…どこにも…」
泥と血にまみれた傷だらけの身体が私に縋りつく。今夜見た悪夢の舞台はチタウリの軍勢に滅ばされる地球だった。スターク・タワーの真上に開いたワームホール。無数に溢れ出すチタウリの艦隊。敗北を喫した兄の身体を支え、主なきタワーの最上階へと連れていく。
「兄上、私たちだけでもアスガルドに逃れよう…もうこの星を助けることは無理だ」
ペントハウスにあるソファの上に兄の身体を横たえ、胸甲と背甲を繋ぐ尾錠を外すと真っ白な胸が現れる。下半身にも手を伸ばし、腰につけられたタセット、内側から掛け金で留められたソラレット、グリーブと徐々に堅固な鎧を剥ぎ取っていく。
「俺に出来ることはないのか……?」
澄んだ海の色を持つ瞳が涙で潤む。血のにじんだ口端を舐めると厭うように緩く顔が左右に振られる。悪夢の中では自分の存在を如何様にも認識させることが出来た。私は兄の恋人であり、ただ一つの救い。そう信じ込まされた兄は、強く唇を奪われるとただじっと瞳を惑いで揺らしながら、私の暴挙を受け入れた。
「んっ…ん…」
ぴちゃぴちゃと音を立てて口腔を嬲ると素裸にされた兄の肢体がびくびくと揺れ動く。女を抱いたことはあっても、まだ誰にもけがされてはいない身体だった。ぬぽっ…と犯した唇から口を放し、濡れた舌を首筋に胸に、徐々に下へとずらしていく。
「あっ!」
つやつやとした綺麗な桃色をした敏感そうな肉粒を口に含むとすぐにそれが口内でみだらに硬く勃起する。
「だめだっ!ロキッ…」
甘ったるい声が制止するのを聞きながらぶりゅっ!と未貫通の乳穴に舌を突き立て、男の味を教え込む。
「ふっ!ああっ!あうっ……!」
貫通させられた悦びで女のように太い兄の両股がひくひくと官能で痙攣する。ぐりゅ!ぐりゅ!と舌を奥の奥まで突き立て、もう私の性具でしかないことを兄の乳頭に刻み込みながら瑞々しい生娘の味を堪能し、たっぷりとよだれまみれの乳頭にさせると、もう片方にも凌辱で興奮する舌を突き立てる。
「ひっ!んぐううッ…!!」
両方の乳頭を貫通させらせ、"女"にされた兄の雌声がたまらなかった。ずぶっ!ずぶっ!と交互に舌をつきさし、両方の乳穴を堪能すると胸を犯された兄の声がより甘くみだらなものになる。
「はっ…んっ…」
ぬぷんっ…と舌を抜くととろっ…と貫通させられた乳頭から私のよだれが垂れていく。鍛え上げられた豊かな胸板がふるふると揺れ、その頂きで桃色の乳頭がひくひくと貫通済みの乳穴をだらしなくひくつかせる様に下衣の中で私のものが反り返るほど硬く大きくなっていく。
「兄上…忘れるんだ…すべて…」
立派な男根は兄の薄い下生えの下で力なく垂れたままだった。右足のひざ裏に手を添え、軽く持ち上げるとその萎えた男根の下に桃色の肉穴がむちっ…と現れる。戦いに敗れた兄の心は日頃の強靭さを失い、ただ身も心も恋人である私に縋り切っていた。
「お前と…これをすれば……忘れられるのか…?」
生娘として恥じらう心が言葉となって薄紅色の唇から漏れていく。長く濃いまつ毛に縁どられた瞼が半ば伏せられ、羞恥で赤らむ頬と、差し出すしか術のない肉付きのいい身体が壮絶な艶を醸し出し、私を悪戯に煽っていく。
「ああ…そうだよ、兄上…」
「ひっ…!」
言葉と同時に兄の柔らかな肉穴に舌を押し当てる。だめだと何度も甘くさえぎる兄の雌声を聞きながらぬちゅっ…と舌を初々しい肉壺に突き立て、ずちゅっ!ずちゅっ!と激しく舌を上下させ、卑らしい肉の味を堪能する。
「あうっ!あっ!あっ!」
一番敏感で弱い部分を責められた兄に逃げ場所はどこにもなかった。両足の膝裏をしっかりと私の両手につかみあげられ、女のようにはしたない大きさを持つ肉尻をぶるぶると激しく揺すられながら、ねっとりと穴奥を飢えた男の舌で犯される。
「ひんっ…!!」
ぐりゅっ…!と尖らせた舌先で腸道のひだひだをこすりあげると味わったことのない淫悦で強く肉付きのいい身体がびくりと震える。むっちりとした弾力のある豊満な白い尻たぶのはざまでむちっ…と卑らしく息づく肉厚な桃色のすぼまりがたまらなかった。何度も雄としての浅ましい息を吐きながらその穴を味わうと、雌として犯される自覚を強引に味わわされる兄が恥ずかし気に唇を噛み、うっすらと眦を朱に染める。だが何度もぬぷぬぷぐちゅぐちゅと舌で貫通し、中の敏感なひだひだを入口から穴奥までしごき続けると、まだ竿では未貫通なものの初物の肉穴が凌辱でむちむちと卑らしく熟れ始める。
「ふあッ…!」
その雌として熟れ始めた肉厚な桃色の肉の輪をゆっくりと舌でなぞりあげると、両足をつかまれ肉尻を掲げられた惨めな性奴の姿で乳辱で嬲られた両の乳頭がさらに固くぶるんっ!と勃起し、ぷるぷるにしこった桃色の肉粒が完全に発情し、"女"として準備を終えた身体だと私に訴えかける。
「兄上…」
言葉をかけると快楽で染まる頬とどこかとろりと惚けた瞳が私を見返す。だが義弟の下衣から取り出された凶悪なまでに熱く息づくものを見ると途端顔が青ざめ、拘束から逃れようと抗い始める。
「いやだッ!嫌っ!ひうッ…!!」
従来の力が兄に戻る前にずぷんっ!と激しい結合音が室内に響き、哀れなほどソーの大柄な体が私の下でびくびくと揺れ動く。
「あっ…あっ……」
兄の眦から熱い雫が流れ、交わった結合部からとろっ…と黄みを帯びた濃いヨトゥンの種汁が垂れていく。
「やあッ…!!」
悲壮な叫び声が神の国で大切に育てられてきた第一王子の口から漏れ、初物を奪った興奮で兄の無垢な穴ひだの中で私の男根がさらにぶくりと膨れ上がる。
「ひっ!ひんっ!嫌だっ!やああああっ…!!」
肉膣と化すまで躾けるべく、豊満な肉尻の上で激しく竿をずにゅずにゅと小刻みに動かし、ぬるううううっ…と何度もひだひだをこすりあげながら穴奥まで突き立て、勃起した肉根の卑らしい味を味わわせながら、同性との交尾に怯える兄の初々しい身体をむさぼり続ける。
「ひっ!ひうっ!んうっ!んうううっ!」
舌技による執拗な悪戯でとろけた肉壺への侵入は容易でそのことも私の興奮を掻き立てるものだった。嫌がりながらもねっとりと兄の肉壺は私の肉棒をくわえこみ、嬉しそうにぬちゅぬちゅとよだれまみれの口でヨトゥンの男の男根をむさぼり続ける。
「んぐううッ…!!」
所有を示すようにズンッ…!と容赦なく最奥まで亀頭を突き立てると陥落の声が無意識に兄の口から漏れ、ぷるぷるとした最も雌として感じるひだ奥を好きなだけ硬い亀頭でずりゅずりゅと突かれ、ねじりこまれた太い竿で肉ひだまでごりゅごりゅと激しくこすられ、初めての貫通であさましいほど兄の肉壺がむちんっ…と雌として熟れきってしまう。
「んうっ!んっ!あうっ!あっ!あっ!あんっ…!」
休む暇を与えず執拗に大きな肉尻を突きまくるとやがてくぱっ…と熟れた膣道が完全に開ききり、勃起した雄竿をおさめる為だけの穴にぬりゅっ…と変じてしまう。
「んっ!あっ!あっ…」
自身をなじる声も徐々に小さくなり、むちむちの肉穴をぱんぱんぱん!と激しく突いて交尾すると最奥を支配されてよがる声が悔し気に噛み締められた唇から甘く漏れ始める。ずんずんと豊満な肉尻のはざまにある穴を突くと兄の肉棒も勃起しながらぷるぷると揺れ、それをしこしこと抜きあげながら中の肉ひだを竿でにちゅにちゅとかき混ぜると快楽に耐え切れなかった兄が雌の顔でびゅくびゅくと射精し、ずぷっ!と穴奥を突かれるたびに、びゅるびゅると自身の竿から精を垂らすみだらな射精姿を見せ続ける。
「あっ!あっ!んっ!んうっ!あんッ…!」
突くたびに精悍な顔を雌としての快楽で歪め、むちむちと太く白い上腕をぶるぶると揺らしながら交尾され続ける兄の姿は見ものだった。
「んうっ!んうううっ!んうっ……」
竿でしごく媚肉は酷く男に従順で、ぶちゅっ…!と突き入れると誘うようにうねうねと中のひだが動くものの、引き抜こうとするとまだ犯して欲しいとでもいうかのように新鮮な桃色の肉の輪とひだひだが穴全体で卑らしく勃起した肉棒をむちゅっ…と締め付ける。その締め付けられた中でごりゅごりゅと激しく竿を動かすと犯されたひだが更にむちむちに熟れ、ますます卑らしい蜜壺となって雄を誘い続ける。
「あっ!ああっ!あっ!あっ!」
そのまま何時間も私は兄の中を味わい続けた。何度出したかも分からなかった。巨人の精は濃く、何日も兄の身体は淫らにうずき続けることだろう。だが欲情に囚われれば囚われるほど、あの忌々しいノルンの影響下から逃れることが出来る。この傲慢で愚かな男を支配するのは私だけで良かった。夢から覚めればソーはすべてを忘れる。例え何一つ覚えていない状態であっても、私に犯された身体で、身も心も、すべてを支配された状態で、兄は生きるべきだった。肉悦の名残から来る疼きで、それが何故生じているのかもわからない状態で、兄は淫らに苦しみ続けるべきだった。
「あっ!ああっ…!」
最後の精をひだにすりつけるようにしてねっとりと注ぐ。むちむちとした汗まみれの兄の身体が種付けでひくひくと卑猥に揺れ、びゅく!びゅくんっ…!と長く濃い雄の中出しの後、ずるんっ!と大きな水音を立てながら湯気まじりの巨大な肉竿がぬっぽりと兄の肉穴から抜き出される。
「はっ…あっ…」
受精させられた衝撃で大粒の涙をこぼしながら、兄がむっちりとした大きな白い肉尻のはざまで雄の竿の形にぐっぽりと開いた桃色の肉穴を見せつける。犯されすぎて完全に雌のひだと化した中の桃色の穴ひだが種汁でつやつやと光りながらひくっ…ひくんっ…と種付けされた名残で震え、突かれすぎて熟れきった種汁まみれのひだ奥をのぞかせ、その犯されきった雌畜としての姿が私の征服欲を満足させていく。
「兄上、悪夢を見たときはいつでも私を呼べばいい…また睦みあおう……次は目覚めぬほどに…」
凌辱で上気した頬に口づける。正義という愚かな義憤に囚われれば囚われるほど兄は私の手に堕ちていく。完全に堕ちれば王宮に連れ帰ることも出来るだろう。淫らに義弟の男根を欲し続ける愛らしい玩具。王である私に膝を屈し、崇め、永遠に配下として仕え続ける。私の名だけを呼び、私しか求めぬ兄の姿を思い浮かべる。それが遠くない未来であることを密かに願うのだった。