Bing Cherry

紺と白の縦じまのラグが敷かれたベランダの上、水色の藤椅子に腰掛けすやすやと気持ちよさそうに眠る大男を私はじっと見つめていた。
傍らに置かれた丸い円筒型の小さなテーブルの上には大好物のビールと最近の得意料理だというマカロニ&チーズ。王族として暮らしてきたこの男が勿論繊細な料理など出来るはずはなく、一度得意げに口に入れられたこともあるが強い塩気と醗酵した乳の持つ酸味が交じり合ったそれはとても上品な味とはいえないもので、いかにもこの無骨な男らしい料理だった。初夏といえどもまだ夜になれば気温が下がり肌寒い。グレーブラウンのブランケットが丸太のような兄の腕からずり落ちそうになり、ため息とともにかけ直す。
恋人はここ1週間ばかりロンドンを離れ、惑星直列の研究成果を発表する為アメリカに滞在しているようだった。ニューメキシコとは違う雑多な都会の汚れた空とはいえ、あの女と見上げた夜空でも思い出すのか、このアパートメントのベランダで兄は眠りにつくことが多かった。
「ソー」
私は呼びながら兄の一つに束ねられた髪をほどいた。肩の辺りまであったそれは更に伸び、緩くうねる細く柔らかな長い黄金の髪はまるで麗しい乙女のようだった。
地球滅亡の鍵となるダークエルフの力を宿した恋人をアスガルドから逃すため、先導が必要だったソーは私に弔いの機会を与えようとした。だが私が望んだのは復讐ではなく見返りだった。囁かれた言葉に兄は瞠目し、逡巡を見せたものの受諾するしか取る道はなかった。その後瀕死の兄を庇い、強化兵士カースの刃に私は倒れた。あの時死を装ったことでついに望んだ玉座を手に入れることはできたが、兄からの見返りはまだないままだった。
「兄上」
少し力を込めて身体をゆすると、男にしては長い上まつ毛が震え、ゆっくりと瞼が開く。数週間ぶりに間近で見る青く澄んだ美しい瞳にじわりと身のうちに高ぶりが混じる。
「なんだロキか」
そう朗らかな笑顔で笑い、私の白い手を掴む。
「俺はきっと願い過ぎたのだな。死んだお前がまたこうして夢に現れてくれるなんて」
初めてここを訪れた時、兄はぼろぼろと涙を零して私に縋りついてきた。あの時、あの熱い身体を抱き締めたまま、アスガルドへと連れ帰りそうになったことを今でもよく覚えている。
「ああ、私も驚いたよ。まさか死後の世界で地球の猥雑な食べ物を口にすることになるなんてね」
そういうとまた大きく口を開けて兄が笑う。なにか飲むか、そういって立ち上がる兄に続き部屋に入る。
白い壁と木製の調度を基調とした飾り気のない少し昔めいた内装の部屋は多くの蔵書に囲まれていた。陶磁器の青いタイルが壁一面に貼られた調理場の貯蔵庫から取り出した冷えた缶が私の手に渡される。あの時の約束を覚えているのか。初めてここを訪れた時もそう問おうとしたがソーの無邪気に喜ぶ顔に何も言えず、ただささやかに兄弟の再会を祝っただけだった。酒を片手に二人して象牙色の長椅子に腰を下ろすと、兄はここ地球での様々な話をし始めた。中でも私が殺したコールソンというシールドの男が一命を取り留めていたことが余程嬉しかったようで、酒で饒舌になった兄の口からは現在の活躍が誇らしげに語られていた。
壁に取り付けられた鉤型の留め金にはハンマーが装飾品のようにかけられ、映像を映し出す箱からは八角形の金網の中で殴りあう男達の姿が流され、楽しそうに目をきらめかせながらソーがそれを見つめ所見を述べる。大柄な身体とがっしりとした太い首、その逞しい体躯に似合わぬ形のいい小さな顔、正義の炎を宿す青い瞳とまばゆく輝く黄金の髪、彫刻のようにくっきりとした顎の線と綺麗に生えそろった顎鬚。見返りをまだもらい受けることができるのならば、これはすべて私のものだ。そう思いながら兄に気付かれぬようそっと横目でその姿を見続ける。兄の肌から柑橘類に似た甘く苦い香りがほのかに立ち昇り、その男らしい肌の香ももっと側で嗅ぎたくなる。お互いに長い足を持て余すようにして座りながらその映像を眺めたあと、酔いに染まった頬でソーが私に話しかける。
「…ところでお前は本当に生きているのか?それともこれは俺の妄執なのか…?」
「好きなほうを選べばいい、兄上」
「お前をジェーンやエリックに会わせようとしたんだ。でも誰にもお前は見えてないようで…ロキ、お前はやはりもうここにもアスガルドにもいないのだろうか…」
「だったらどうする?兄上」
じわりと僅かな涙の膜が青い瞳に盛り上がるのを見て、衝動的に上気した薄紅色の耳の裏に口付けたくなり、そっと酒で濡れた唇を舌でなめる。
「この身体がニブルヘイムからやってきたのだとしたら、何のためにここを訪れたのだと思う…?」
兄の雄雄しく逞しい体躯を眺めながらその金糸の髪に手を伸ばす。女のように髪を梳いてやり、柔らかな毛先を指で戯れに押しつぶす。
「お前があの時――独房で望んだ見返りは今もお前が欲しているものなのか…?」
「ああ、そうだ」
自分の声に熱が混じるのがよく分かる。
「何度もそれを与えてくれれば、また私たちは会うことができる――」
兄が私を子を想う母のように愛し慈しんでいることは知っていた。だから私は常にソーの前で優位に立ち、暴挙の限りを繰り返すことが出来た。ヨトゥンヘイムをビフレストの力で壊滅させようとしたあの時でさえ、兄は弱弱しい声で助けを求めた私に愚かにも救いの手を差し伸べた。だがこの思慕がどこまでのものなのか。暗い顔で長椅子から立ち上がり、ゆっくりと上衣を脱いでいく兄を見るまで私は知ることができなかった。
「ああ、素晴らしい身体だ。兄上…」
眼前に曝される戦神の神々しいまでの見事な裸体に感嘆のため息が漏れる。
自分の声に蠱惑的な甘さが混じるのを覚えながら、そっと腰を上げ翼のような兄の背中の隆起に口付ける。うっすらと汗の浮いた肌は塩辛く、私はぬろぬろと舌で肌を濡らしながら硬く逞しいこぶのようなそれを味わった。
「くっ…」
その刺激でぶる、とソーの胸の先端が勃起し、厚い胸板の上で押し出すように硬く膨らむ。下衣も脱ぐように命じ、恥辱に頬を染める兄の顔を眺めながら僅かに生殖器を包む下着だけの姿にさせ、強引にそれもずりおろし柔らかい肉棒に手を伸ばす。
この雷鳴の神は私と違い、衆道の気はないのだろう。美しい娘を見るときはその瞳に熱い光を帯びるものの、私が何度しおれたそれを摩っても少しも手の中の肉塊は芯を持ちはしなかった。
「兄上、私がこの魂までささげた見返りを渡してくれるのだろう…?」
男根の上にあるうっすらと生えた硬い黄金の体毛を掌でなでつける。女に口で愛撫されることはあっても男の厚い掌で撫でられたことのなかった兄はそれだけで惑いを見せ、びくびくと腰を揺らす。
「アンタが与えた弔いの機会はただの一度だけだった。私が与える猶予も一度だけだ」
滑らせた掌で臍までなであげ、その無防備なくぼみに指を入れる。
「これを受け入れないなら私はもう二度と兄上に会うことはない」
「……」
その呟きが兄の心を決めたのか、臍の穴をなぶる手をがっしりとした熱く大きな掌に掴まれる。その手がそのまま下腹部におり、私の掌ごとゆるく自分を抜き始める。
「そうか、こうやってアスガルドの第一王子は自らの昂ぶりを慰めるのか」
そうからかうと抱き締めた肌がいっそう熱くなる。
「女の肌のことは考えるなよ、兄上。アンタを今抱きすくめている私のことだけを考えるんだ。そう…そうやって弟の肌の心地を覚えながらその陰茎を抜いてみろ…」
兄の自慰は稚拙で荒々しいものだった。欲が募れば適当に慕う女を抱いてきた兄はその昂ぶりを濡れた花弁に含ませることには慣れてはいたが、自らを慰めることは酷く不慣れなようだった。
「ふっ…うっ…」
愚鈍で疑うことを知らぬ兄は本当に私の冷やりとした肌をその身で感じながら肉茎を抜いていく。欲におぼれる無防備なその顔は私の征服欲をあおり、木の実のような甘く香ばしい匂いのする耳裏に口付けるとその度にびくびくと自慰を続ける身体を大きく震わせる。
「ふふ、母上が今の兄上の姿を見たら嘆くだろうな…弟に自らの昂ぶりを握らせ私の肌を感じながら陰茎を抜くなんて…」
「あっ…ぐっ…」
「甘い声だ…もっと聞かせてくれ…」
間近にある深く澄んだ碧玉の瞳が大きく瞠られる。兄と口付けを交わすのはこれが初めてだったなと思いながら、惑う兄の口内に舌を入れ、ぬちゅぬちゅと淫らに絡ませあう。だが男に唇を奪われることがよほど嫌だったのか、手の中の昂ぶりが急速に力を失い、ふにゃりと私の手の中で垂れていく。その様に眉をひそめ、強く肉茎を抜くものの、兄の陰茎は柔らかくしおれたままだった。
「やはり無理だ、ロキ…」
困ったように眉尻を下げこちらを伺い見る兄にため息をつき、長椅子に腰掛ける。彫刻のように完璧な美しさを誇る逞しい身体は嬲られたことで勃起した紅色の小さな乳頭もしおれた太い男根も性器の上に薄く生えた黄金の体毛もすべてが余すところなく眼前に晒され、すぐにでも雪の様に白く光る金糸の長い髪を撫でながらその大きな肉尻にヨトゥンの男の男根を含ませ、一晩中種をつけたくなるほど卑らしいものだった。ソーのように21世紀の地球人になりきり、シンプルなシャツとジーンズを身に着けた下部が痛いほど張り詰める。早く兄の味を知りたかった。いっそ這い蹲らせ、まだ男を知らぬ乾いた肉穴に強引に突き入れ、ソーに忘れることのない痛みを刻むべきなのか。きっとそうなっても兄は私を罵りも厭いもしないだろう。ただ私に抱かれながらあの女を想い、こぼれる涙とともに不貞を詫び続けるだけだ。そんな女々しい兄など見たくはなかった。
無言でソーの太い血管の浮いた木の幹のような腕を掴み、引き寄せる。そのまま隣に座らせ、前をくつろげ、勃起した自分の昂ぶりに手を宛がわせる。
「……ッ」
初めて触れる腹につくほど勃起した男の陰茎に兄の頬が赤くなる。雷神の大きな手の中にあっても私の肉茎は硬く長く凶悪なまでに太かった。竿にくっきりと浮き出た血管を兄の手のひらに擦り付けたくて、より強く包む手を自身の掌で覆い握り締める。びくりとソーの大きな身体が震え、青く澄んだ瞳を潤ませ、桃色の唇が吐息でうっすらと開きながら、勃起した男根の太い血管が兄の手のひらにずりずりと擦り付けられる。覆った手をゆるく上下させると、意図を理解したソーが頬を染め、私の巨大な肉棒から目をそらしながらゆっくりと竿を抜いていく。
「兄上の身体を見てこうなったんだ…」
そう吐息を混じらせながら甘く囁くと耳朶が薄赤く染まり、私を心地よく包む掌が熱くなる。にちゅにちゅと電飾で照らされた明るい室内に淫靡な水音が響き、兄の大きな厚い手のひらが私の穢れた淫汁でぬるぬると濡れてくる。お互いの吐息が絡まるように交差し、男の反り返るものに触れ、女のように奉仕することで徐々に兄の身体が雌として発情し、淫らな色香を匂わせる。ぴんと勃起した艶のある紅色の乳頭の芯を雌の発情でぶるんと恥ずかしいほど大きくしこらせ、一糸纏わぬ姿で性奴として手淫を施すソーの姿は酷く扇情的で、嫌がる唇を幾度も奪い、甘い吐息ごと兄の発情する様をねっとりと視姦する。
「んっ…あっ…ふうっ…んうっ」
はあはあと口付けの合間に苦しげに息を漏らしながら、ソーが忌まわしい奉仕を終わらせようと包む手を上下に動かす。だがなかなか達せぬ私に焦れ、さする手が強く激しいものになる。垂れたヨトゥンの精が兄の吸い付くような薄紅色の肌にべっとりと貼りつき、その不快な心地にきつく眉根が寄せられる。
「ソー、ただ一人の弟なんだ。もう少し優しくしてくれ…」
そう笑いながら告げ、たっぷりと愛でた桃色の唇からぬぽりと口を離す。そのまま犯した柔らかな唇に指で触れ、下唇を軽くつまむ。
「んっ…」
まだ飲まされた唾液を十分に嚥下できないソーが青い瞳を潤ませ頬を染めながら喉をごくりと動かす。開かせた唇から熱く震える肉厚な舌がのぞき、弟による激しい口付けでヨトゥンの唾液でぬるぬるにされた敏感な紅色の口腔が見えてくる。
「兄上…」
そう囁き、自身の肉棒を包むソーの手に優しく触れ、労わるように手の甲を指で撫でる。
「この柔らかく熱い中でなら私は達することが出来るかもしれないな…」
そう告げられ兄の精悍な顔が嫌悪で歪む。なんとか終わらせようと肉茎を抜くものの、相変わらず硬く反った長大な男根は達せぬままで、疲弊のため息がソーの口から漏れる。だが他に取る道はなく、忌まわしい奉仕を終わらせようと腰を浮かせ、全裸のまま私の下部に顔をうずめる。
「ああ…兄上…」
自分の股間に兄の柔らかな金髪が揺れるのを見てたまらずその頭を押さえ、根元まで飲み込ませようと小さな頭を強引に引き寄せる。
「んぐうっ!!」
うっすらと汗の浮いた白肌を持つ逞しい身体がびくびくと眼前で怯えたように震えだす。
桃色のてらてらと濡れたむっちりとした唇が肉の輪に見立てられ、ずにゅりと喉奥まで男を知らぬ口腔がびっちりとヨトゥンの勃起した巨大な男根で犯される。その口腔のぬめるような男根をつつむねっとりとした肉壁と熱さにたまらず吐息が漏れ、初々しい生娘の兄の唇をついに犯した背徳の喜びから、荒く息をつきながら何度も押さえつけた頭を雄の精を受け止める受精器に見立て激しく前後に突き動かす。
「んぐっ!んううっっ!ふぐっっ!ふぐん!!」
じゅぷじゅぷと桃色のむちむちとした唇を赤黒い男の巨大な肉棒で乱暴に犯されるたび、兄が口腔を雌器として犯された証のようになまめかしい声を何度も漏らす。唇の肉の輪のしめつけは今まで情を交わしたどの相手よりもきつく、熱く、口内の肉壁はうごめくようで、この雷神の初々しい唇を私だけの、常に肉棒をずぽずぽと受け入れ奉仕する淫らな受精器に変えるためにヨトゥンの男根の味をびっちりと敏感な唇と口腔に覚えさせていく。
「ふぐっ!ふうっ…!」
大量の垂れた雄の白い子種が熟れた唇からぶぽぶぽとよだれのように垂れ、朱に染まった頬と白く太い首筋をけがしていく。
「んぐうっっ…!!」
乱暴な口淫を厭い、隙間なく挿入された大きすぎる肉茎を押し出そうとソーが眦から苦しみのあまりぼろぼろと涙を零しながら、肉厚な桃色の舌で赤黒く充血した私の肉棒にぬるりと触れ意思を持って動かそうとする。だがそうすることで自分を犯す長く硬く太すぎる蛇のような赤黒い肉棒の血管がごつごつと浮き出た表皮の形とぬめぬめとした子種の味を知ってしまい、唇でぬっぽりとくわえたままびくびくと身体を揺らし誘うように大きな白い女尻もぶるぶると震えてしまう。
「んっ…うんっ…」
兄の美しく透き通った青い瞳が陵辱に抗いながらも怪しく熱く濡れてくる。巨人が浚った女をどうやって躾けるのか。それがこのヨトゥンの子種に隠されていることを知らぬ兄がぬちゅぬちゅと勃起した巨大な男根をくわえながら舌で必死に挿入される雄の肉茎を押し出し、舌にべっとりとのった私の子種を嫌がりながらも飲み込み、胃の府にびちゅびちゅと男の精をためていく。
「んうっ…」
金糸の髪を乱暴につかまれ、ずぽずぽと激しく頭を上下に動かされむっちりとした桃色の唇の肉の輪で勃起した巨大な男根を締め付けたまま、ごつごつと血管の浮いた赤黒い肉竿をよだれと子種でびちょびちょにさせながら肉厚な舌でぬちょぬちょと味わいなめ続けるソーが赤く頬を上気させたまま瞼を閉じる。
「うっ…うんっ…」
もじもじと雷鳴の神の太く逞しい太ももが何かを隠すようにすり合わされ、十分に太く長い兄の肉棒が緩く頭をもたげてくる。ヨトゥンの子種の粘り気を帯び黄味がかった濃く臭いの強い汁の味が初々しい生娘の兄を翻弄し、受精器としての身体を更に卑らしくむちむちと発情させていく。ソーと奴の恋人が愛と幸福に満たされながら過ごした部屋にむっとする雄の臭いとヨトゥンの子種に魅了された兄のじゅぽじゅぽと激しく竿をなめ取る卑らしい水音が響き渡り、精をすべて搾り取るかのような雷神の激しい肉の輪の口淫に思わず頬に笑みが浮かぶ。
「ああっ…」
血管のびっちりと浮いた充血しきった赤黒い巨大な肉竿がずるりと兄の桃色の唇から抜かれ、名残惜しげにソーが声を漏らす。
「兄上、これが欲しいのだろう…?ヨトゥンの子種が飲みたくて仕方がないはずだ」
そう自らの肉茎をさすりながら兄に囁くと、悔しげに顔をゆがめ、己の痴態を恥じいるように青い瞳が反らされる。
「違う…違うんだ…」
「ふふ。恥じる必要はないよ、兄上。巨人の精に抗えるものなどいない」
愛しげに足元に跪く兄の乱れた黄金の髪を梳いてやる。
「ましてや私はヨトゥンの王、ラウフェイの息子なのだからな…その精も一段と濃くすぐに孕むほど精力も強い…さあ存分に弟の子種をその愛らしい唇に飲ませてやるから口を開けるんだ…」
そう告げられ、私の白く濁った子種でぬらぬらと唇をけがしたままの兄が下唇を強く噛み、厭うように顔を反らす。だが上気した掌に吸い付くような極上の白肌と、痛いほど勃起し、大きくぶるりとしこった紅色の肥大した乳頭とゆるく勃った肉棒が兄の雌としての発情をあからさまに示し、何度も微かに嚥下される喉が私の子種を欲するあまり、唾液で口内を潤した末のものなのだと分からせる。完全に男を受け入れるための肉の受精器と化した兄に満足しながら強く肉竿を抜き、針の穴のように細く小さな快楽の出口に向かい、自らの欲を募らせる。
「くっ…!」
やがて熱い吐息と共にぶるりと背が震え、大量の子種がくぱりと開いた鈴口からびゅるびゅるとほとばしる。
「…ッ!!」
顔にかけられた熱くねっとりとした濃いヨトゥンの子種にびくびくと兄がその身を震わせ、恥辱に耐えようと硬く瞼を閉じる。だが抗いを示すかみ締められた桃色の肉厚な唇にも雄の黄味がかった臭いの強い子種がじっとりとしみて行き、熱く潤んだ青い瞳が僅かに開かれた瞼の下でその光を惑いで揺らす。やがてぶるん、と激しく紅色の乳頭を犯される雌として大きくしこらせ勃起させながら、桃色の肉厚な舌がおずおずとその口腔から現れ、私から顔を背けながらもその貪欲な舌がかけられた男の子種を敏感な表皮で受け取り、にちゅにちゅと淫らな精の味を味わい始める。
「んっ…んうっ…」
長椅子の上で腰を高く掲げた卑らしい姿勢で這い蹲り、陵辱する私を厭いながらもぶるりと肉厚な舌を出し、男根からびゅくびゅくと垂れる大量の黄味がかった白い子種を受け止め口腔で味わう兄の姿は、私だけの淫らな雌蓄以外の何ものでもないものだった。まだ十分に硬さの残る竿を幾度かしごき、その精悍な顎に麗しい黄金の髪に、震える長い下まつ毛にねっとりと子種をかけその身体をヨトゥンの男の精で穢していく。空いた手を自らの精で濡らし、兄のむちむちとした大きな女尻にも指をはわせる。硬くとじられた柔らかで肉厚なつぼみを左右にくぱりと開こうとする陵辱者の指にも感じるのかびくん、と兄の白い肉尻が震え、にちゅりと音を立てて挿入される冷たく長い中指に甘く熱く大きなあえぎ声が桃色の唇からこぼれ、ぶるん、と雷神の男根を硬く勃ち上がらせる。
精力の強いヨトゥンの子種が完全にこの雄雄しく逞しいまばゆく光る雷鳴の神を犯し、子を産む雌として躾けたことに満足しながら、最後の一滴まで兄の精悍な顔に白濁した精をかける。幾度か己のものをにちゅにちゅとしごき、大量に吐精したことで白みを帯びてきた子種がソーの顔をぬるぬると伝うのを眺めながらまだ十分に硬さのある肉棒から手を離し、むっちりとした兄の女のように大きな汗まみれの尻たぶをわし掴み、卑らしい仕草でくにりと開く。あらわになった愛らしい桃色の肉厚な肉穴を湯気が立つほど激しく挿入させた白い中指でにじゅにじゅとかきまわし、男を受け入れる準備をさせる。
「あっ!ひぐっ!んうっ!あうん!んうっ!んううっ!!」
邪神の白濁とした子種でぬらぬらと濡れる兄の桃色の唇から甘く高い雌声が漏れる。
酷く過敏な身体のもっとも敏感な排泄するための肉穴を無遠慮に男の指でかきまわされ、雄の勃起した硬く太い肉棒を受け入れるさせるためだけに中のぷるぷると震える桃色の肉ひだを大きく指でぐりゅぐりゅと撫でさすられる。陵辱する男の眼前にすべてが丸見えになるほどぬちゅりとその初々しい肉穴を恥ずかしいまで広げられ、支配する者の傲岸さで二本目の指がにじゅっ、と強引に挿入される。立て続けに上がる悲鳴にも似た兄の甘い声をうっとりと聞きながら子種でぬっぽりと濡れた雌穴の中でぬこぬこと上下に二本の指を動し、男根を受け入れる為の腸道をくぱりと熱く開かせ、生娘の兄に肛虐の悦びをねっとりと教えていく。
「ああっ…!んぐっ…うぐっ…!」
まだ僅かな矜持があるのか、自分の頬にすりつけられた弟の勃起した長大な男根に眉根を寄せ顔を歪める。だが挿入された指のぬぽぬぽと肉の輪をほぐす淫らな動きに抗いきれず、ぶるりと勃起した紅色の乳頭を雌としてしこらせ、肉厚な桃色の舌を飢えた犬のように幾度も突き出しながらぼろぼろと涙を零し、好きなだけ私の指でむっちりとした女のように大きな白尻をぬちゅぬちゅと犯される。
「うっ!ううんっ…」
指に感じる熱くみっちりと吸い付く桃色の肉ひだが熟れてぷるぷるとしこり、三本目の指が苦もなく兄の生娘だった肉穴に呑み込まれたことでソーが雌として私の肉棒を受け入れる身体になったことを知らされる。強い喜びとともに挿入した指を引き抜き、兄の重く大きな身体を抱え、私の上に座らせる。度重なる肛虐と呑み込まされた大量のヨトゥンの子種のせいで兄の身体は淫らにほてり、戦神としての勇ましく強い心は激しい肉悦の前で霞み、今にも瓦解しそうになっていた。
「兄上、私は本当にアンタを気に入っているんだ…」
誰にも触れさせず、誰にも渡したくないほどに。母がもし生前に私の心を知っていたのであればそれに違う名をつけただろう。ぐったりと疲弊し凭れ掛かる兄の逞しい体を強く抱き寄せ、硬い黄金の髭で肌をなぞられながら熱い頬に唇を寄せる。
「だから壊れないでくれ…」
願いを口にしながら痛いほど硬くそりかえった巨大な肉棒を手で支え、兄のほぐれた生娘の肉穴にぐちゅりと含ませる。
「ああっ…!!」
かさの大きく膨らんだ赤らんだ亀頭冠がぐにゅっ、と子種をかきだすような卑らしい動きでむちむちとした肉厚な兄の桃色の女穴に呑み込まれ、自身が弟に犯されたことを知ったソーが目を見開き、私の腕を強く掴みながら逃れようとする。
「ロキ!!やめろっっ!あっ!ぐうっ!!やめてくれ…ッッ!」
だがヨトゥンの男の精でむっちりと発情した身体もたっぷりと指で犯されむちむちとしこって熟れた桃色の肉ひだも、心とは裏腹に喜ぶように私の肉竿をずるん、と大きな水音を立てながら桃色の肉の輪でくわえこみ、びくびくと激しく身体を震わせながら部屋中に響き渡るほどの大きな淫声が兄の愛らしい唇から漏れる。
「あっ!んあっ!あうっ!ああっ!」
ぱんぱんと激しい挿入音がむっちりとした柔らかな尻たぶを恥ずかしいほどくぱりと大きく左右に広げられた兄の白い肉尻から聞こえ、弾力のある女のように大きな尻が亀頭冠の子種をかきだすような動きで桃色の肉ひだをずりずりとこすり上げられながらぶるぶると肉尻を震わせる。
「んうっ!ふぐっ!ふっ!ううっ!」
弟の肉棒に感じる自分を見せたくはないのか、よだれを桃色の唇からたらし、肉ひだをずりゅずりゅとヨトゥンの男の逞しい肉竿でこすられる度、雌として感じてしまい肉厚な舌を吐息と共に何度もぷるぷると出しながら、ソーが幹のように太い腕で顔を覆う。腕をあげたことでむきだしになった脇のむっちりとしたくぼみにも私の舌がぶるりと挿入され、無防備な柔らかなくぼみはすべて私に犯される。
「あっ!ああっ…!!」
汗まみれの逞しい身体が私の上でびくびくと震える。どんなに陵辱を厭い、私から逃れようとしても挿入されたヨトゥンの男の巨大な男根が自らの重みでぬっぽりと更に肉尻の最奥までぬりゅぬりゅと入ってしまい、ぐっと突き入れられた固く熱い亀頭が肉ひだの途中にある膨らみをずるりとこする。その淫らな刺激でむちむちとした桃色の肉の輪が男の赤黒く太い肉竿をぐにゅっ、と締め付け、兄が雌としての甘いあえぎを上げ続ける。
「んっ!んうっ!うっ!ううっ…!」
挿入した肉棒でずんずんと激しく兄の大きな雌尻を突き上げながら唇を奪い、にちゅにちゅと濃厚に舌を絡ませ、すっかり女として弟の太い肉竿の味を覚えた愛らしい唇を吸っていく。弱い部分をこすり上げるたび、びくびくと肉厚で柔らかな桃色の舌が震え、すべてを犯して欲しいかのように濡れた青い瞳が肉悦でかすみ、ぬるぬると濡れた唇がくぱりと開かれ、自分を支配する男に好きなだけにゅくにゅくと舌と唇と口腔を犯させる。
「あっ!ああっ!あっ!あああっ!」
長椅子がぎしぎしと揺れ、ソーの甘く低い雌声とともに逞しい弟の肉棒をぬっぽりとくわえた汗まみれの白い大きな女尻が接合部からよだれのように私の白濁した子種をどろりと垂らす。むっちりとした尻たぶの奥にある敏感な桃色の肉の輪がヨトゥンの男の肉竿の形に開ききった恥ずかしい受精姿のまま、女のように大きな肉尻を激しく上下にずぽずぽと揺らされる。その淫らな刺激でぐぱっ、と兄のむちむちとした桃色の肉ひだの中で赤らんだ亀頭のかさが更に凶悪なほど大きく開き、種付けをする為に広がった硬い肉のかさで敏感な肉ひだが雄の子種とともにずりゅずりゅと卑らしくこすられる。
「嫌だ…いやだ…ッ」
強すぎる悦楽に全身が女性器のように卑らしく感じてしまい、どこをこすられ犯されても激しく乳頭を雌のようにしこらせぶるりと勃起させ、甘く大きな声を男の望むままにあげてしまう自分に恥じ、誰よりも慈しまれ大切に育てられてきたアスガルドの第一王子が雌になった女の顔でぶるぶると左右に頭を振り弟に対する抗いと自らへの嫌悪を示す。
「ふふ。兄上、初めてとは思えぬほど男を包むのが上手いじゃないか…まさかファンドラルの剣を磨いているのはアンタじゃないよな…?」
そうからかいながら兄の熟れきった肉穴に子種をつけるための抽挿を繰り返す。腸道の奥のかすかな膨らみを血管のくっきりと浮いた肉竿でごりごりと擦ると淫らな淫声とともに兄の肉の輪がにゅぐ、ときつくなり、ぐぱりと開いた亀頭のかさが厚みのあるえらでむちむちとした桃色の肉ひだをにゅぶにゅぶとかき出すようにこすり上げ、生娘の兄の身体を卑らしいヨトゥンの女へと変えていく。
「んっ!くうっ!んっ!んうっ!」
元々性に奔放だった兄の身体は女にだけでなく男に対しても貪欲なのか、無意識にぬるぬると濡れたソーの太いペニスが私のシャツにすりつけられ、肉尻をずんずんと激しく突かれながら微かな凹凸がある布地で己の肉茎を慰めはじめる。その淫売のような兄の姿に皮肉げな笑みが漏れる。だが歴戦の勇士でもある兄が私の前でだけ雌になるのかと思うと、淫らな興奮が私を包み、兄の奥をうがつ腰の動きが早くなる。
「ああっ…!ロキ!ロキッッ…!」
強すぎる肉悦に兄が私の名を縋るように叫ぶ。
「兄上…」
柔らかく名を呼び、その唇を甘く吸おうとする。だがよほど苦しいのか、唇を奪う前に重く熱い身体が私にしがみつき、前を慰めて欲しいかのように勃起した自身を私の肌に擦り付ける。ぶるぶると震える女のように大きな白い肉尻とともにぬっぽりと雄をくわえた接合部がくぱりと丸見えになり、にじゅっ、にじゅっ、と卑らしい恥音を立てながらずっぽりと勃起した赤黒いヨトゥンの男の長大な男根をむちむちとした桃色の肉厚な肉の輪がくわえこむ。ごりごりと浮き出た肉竿の血管の形まで味わうように淫らな肉の輪が何度もじゅぽじゅぽと白いよだれを垂らしながら私の竿を間断なく上下する。
「ふっ!ぐうっ!うんっ!うんんうっ!」
全身が女性器のように敏感になった兄の身体は亀頭冠のふくらみがむちむちとした肉ひだの中でにじゅにじゅと動くのすら感じるのか、ソーの勃起した男根を手でこすり、射精のためにうがつ動きを早くするとぶるん、と紅色の乳頭を大きく勃起させ、隙間なく私の身体にすがりつき、張りのある大きな肉尻を自ら上下させ、弟の逞しい肉棒を味わい始める。
「あっ!ああっ!あぐっ!ああっ!!」
ぽろぽろと大粒の涙を零しながら私にすがりつく兄の顎を掴み、なだめるように口付ける。硬い顎鬚が私の肌を刺激し、弟にすがることでその柔らかな桃色の唇がまるで口付けのように寄せられる。その心地にたまらず唇を強く奪い、本能のままに突き上げる。
「うん!んぐっ!うんっ!ううっ!!」
ごり、と最奥まで膨らんだ亀頭冠が兄の肉ひだをこすり上げた時、桃色の濡れた唇から大きな淫声が漏れ、甘く高い嬌声をあげながらしぼりとるようなむちむちとしたひだの動きで私の竿をにゅぐっと強く締め付ける。その受精をうながす動きにたまらず鈴口から欲望がほとばしり、泉のように噴き出る熱くねっとりとした子種が何度もむっちりとした大きな雌尻の奥にあるひだのぷるぷるとした表面にびゅくびゅくとかけられ、初めて男の味を知る兄の初々しい桃色の肉ひだにぬっぽりとヨトゥンの男の子種がしみていく。
「あっ!ああっ…!」
私の腕の中でびくびくと彫刻のように見事な体躯が震え、受精され弟の女にされたことで張りのある大きな雌尻をびくびくと動かしながら兄の男根から快楽の証がびゅくりと垂れる。自分の尻の中にぶちゅぶちゅと種付けされていく熱い子種の心地に何度も甘い声がソーの濡れた唇から漏れ、強引に体内に種をつけられ自らも射精したことでその意識がかすみ始める。
「兄上…素晴らしい見返りだったよ…」
そう兄を褒め、ぐったりとした汗まみれの身体を抱き締める。
「だが一度じゃ足りない。もっと私にくれないと…」
今度ここを訪れた時、兄と二人で夜の星でも眺めようかと考える。ソーの望む仲の良い兄弟を演じ、私の肌と匂いを感じた兄が少しずつ発情する様を穏やかな笑顔で楽しみ、そうしてソーを雌として支配し交わらせる。
「っ…」
むちむちとした桃色の肉ひだの隆起をすべて私の子種でよごされ、たっぷりとひだのひとつひとつに種を付けられたソーの身体が私の腕の中でぶるりと震える。ヨトゥンの肉棒をくわえたまま気を失った兄の顔は酷く無防備で、雄の男根の形にぬっぽりと広がった肉穴からは種付けされた白い子種がぬろぬろとしみだしていく。涙と汗と私の精にまみれた顔を手で支え、口付けを幾度も落とす。名残惜しさを感じながらずるりと萎えた巨大な男根を引き抜き、バスルームへと向かう。濡らした布で兄の身体を拭いてやり、大柄なそれに衣服を身に着けさせる。これでいつあの女が戻って来ても、兄に何一つ異変は見当たらないだろう。穏やかに眠るソーの肌を撫で、ぼんやりと見続ける。今度ここを訪れた時、兄はどういう顔で私を迎えるのか。憤る顔、惑う顔、様々な表情が浮かんだが、やはり一番に浮かぶのは私を心のそこから愛おしいと思いながら笑う、あの太陽のような笑顔だった。その温かな笑みを思い浮かべながらソーの唇に指で触れる。しっとりと熱を帯びた柔らかな唇は日溜りのような幸福感を私にもたらしていた。