deepdown
クレーター近くに設置されたシールドの施設の一室。
がらんとした部屋の中心に置かれた椅子にソーは座っていた。身体中泥まみれで放心したその顔はとてもアスガルドの戦神とは思えぬほど覇気の無いものだった。死にゆく星の心臓で作られたハンマーに選ばれし者。だが己の傲慢さによってムジョルニアを操る高貴な力は失われてしまっていた。それが余程辛かったのだろう。私を見て喜びを滲ませたものの、深いブルーの瞳は虚ろな色を宿したままだった。
父の死を告げるとソーは静かに涙を流した。その姿を見て僅かに溜飲が下がる。もうすぐ欲した物が全て手に入る。玉座も、私を王と崇める民の眼差しも、雷鳴の神の如く黄金に輝く"運命の槍"も――。
「…戻ってもいいか?」
弱々しげに兄が慈悲を請う。ヨトゥンヘイムとの休戦は第一王子の追放が条件だ、とそう告げても窮地に陥った者の様に必死に縋り付くさまは、あの傲岸不遜な兄とは思えぬほど惨めで無様なものだった。
「残念だが母上の怒りは解けないだろう…だがアスガルドに戻ることは出来る。私の手を取りさえすれば」
緩慢な仕草で青白い肌を持つ手を伸ばす。溺れる者のようにソーがその手を掴む。兄の手は熱く、何度も槌を握った掌は戦記を物語るかのように硬く厚みのあるものだった。雨に濡れたその肌からは湿気を帯びた陽の香が立ち昇り、寄る辺の無い子供のようなその顔が私の暗い自尊心を満たしていく。兄の手を掴み、アスガルドにある城壁の綻びへと向かう。魔法を用いた転送ならばオブザバトリーから私達の姿を視認することはできないだろう。あとは在るべき場所へ兄を誘うだけだった。
[newpage]
独房の中にいる私達を見てソーは戸惑う目線を私に向けた。
「これはどういうことだ」
「兄上、懐かしい故郷へと戻ってきたのだ。嬉しいだろう?父上、いや歴代の王達はよほど罪人を捕らえるのが好きらしいな。幾つもの血生臭い歴史に塗れた地下牢があった。ここはその一つだ」
「どうしてこのような場所に…」
「ラウフェイに追放させたと思わせるには全ての者から兄上を隔離する必要がある。いずれ私の目論見が果たされればここから出してやろう」
「お前の目論見とはなんだ?ロキ、何を考えている…」
こちらを怪しむ兄に白い指を口に充て微笑んでみせる。
「英雄となって王の座に着くことさ」
そう言うと全てを察したソーが力強い腕で私の襟首を掴み壁に押し付ける。
「愚かな考えはやめろ…!」
「ソー、神の力を失った分際で私に楯突くとは…愚かだな」
軽く跳ね除けるだけで鈍い音を立てながら雷鳴の神が無様に転がる。強打した額から血が流れ薄紅色の肌を伝っていく。兄の瞳に雷神だった頃の強い光が宿り、怒りを表すように手の腱が硬く盛り上がる。だが私の顔見ると悔しげに唇を噛み、無言で流れる血を拭う。
「どうした?殴らないのか?」
「弟とは戦わない」
「私は弟ではない。昔からずっとな」
訝しげにソーが私の顔を見る。
「私は…ラウフェイの息子だ。打ち捨てられ死に行く存在であった私をオーディンが和合の為に連れ去った」
「そんな…まさか…」
「薄々気付いていたのだろう?この光り輝く神々の国に似つかわしくない、死人のような生白い肌。全能の神オーディンの息子でありながら武器すらまともに扱えぬ脆弱な存在。女戦士ですら勇敢に剣を振るうというのに私に与えられたのは魔術の才のみ、だ」
そうして兄という栄光の影でしかない自分。
「お前が本当にラウフェイの息子だとしても、俺の弟には変わりない。父上も母上もお前を愛している」
「…ああ、私も愛しているよソー」
兄がいる限り、私が王になることはない。私を慕う者も私を欲望の眼差しで見る者以外は誰もいないだろう。ソーも父も母も私を深く愛している事は知っている。だが私はもう庇護の必要な幼子ではない。
この忌々しい唯一人の兄弟を地球に永遠に追放するべきだった。アスガルドへの帰還を渇望する兄を見た時どうして望みを叶えてやりたくなってしまったのか、王になるべくして生まれてきた稀有な輝きを放つ雷鳴の神を何故傍に置きたくなってしまったのか――。
私は無言で兄に近寄り、美しい凪いだ海の様な青い瞳を見た。ソーが私を見る時の眼差しはいつも決まって同じだ。フリッガのように慈愛に満ち、オーディンのように全てを見守る暖かい瞳。だが私は兄の眼差しに怯えが混じるのを見たかった。私に畏怖の眼差しを向ける雷鳴の神をこの目で見たかった。
[newpage]
自信に満ちた面差しでムジョルニアを振るっていた男とは思えぬほど、神の力を失った兄の身体は脆かった。だが何度殴打しても、その逞しい体躯に出来た裂傷を爪で抉っても、ソーの瞳に怯えが混じることはなかった。
ただ苦痛を堪える低い吐息が薄紅色の唇から漏れ、哀切に満ちた眼差しが私を見つめるばかりだった。地球で用意された簡素な上衣に血が滲み、まるで不吉な花のように禍々しい色が広がっていく。
「ぐっ…うっ…!」
腹を強く蹴ると黄みを帯びた汁が兄の口から漏れた。何故非力な人間の力ででも私に抗おうとしないのか。そこまで弟として愛しているのか。だが私に向ける慈悲はあっても、いつもこの男が全てを奪っていく。やはり唯一人の兄は忌むべき存在でしかなかった。
「…っ」
苦しげにソーが背を丸める。太い腕で汚れた唇を拭い、出来た裂傷に顔を歪める。その姿は手負いの獣のようだった。兄の上に屈み込み、形の良い顎を掴み持ち上げる。黄金の髭が私の指に触れ、その硬く皇かな手触りがまるで鳥の尾羽のようだと思いながら青く澄んだ美しい瞳を覗き込む。やはりどこまでも兄の瞳に恐れはなかった。ただ私に対する苛立つまでの愛慕の情が滲んでいた。どうすればこの男を傷つけることが出来るのか。その時ふと全ての要因となったヨトゥンヘイムを私は思い出した。氷の巨人の王であるラウフェイに兄がなんと呼ばれたのかを。
「覚えているか。兄上」
「…?」
「アンタはラウフェイに"姫君"と呼ばれ荒ぶる自分を抑えきれず災厄を招いた。だが奴のいうことは間違いじゃない。アンタは確かに"姫君"だ。父母の愛に包まれ、四人の忠臣に守られ、下々の者達にも次代の王と慕われる――皆がアンタを慈しみ庇護してきた。だから私もアンタを"姫君"として扱ってやろう」
広大な海のように深く澄んだ瞳が驚きに見開かれるのを見つめながら私は兄の唇を奪った。男にしては柔らかいそれが震える様を楽しみながら舌をぬるりと口内に入れるとソーが初めて抗いを見せた。私の胸板に爪を立て必死に押し返そうとする。だがムジョルニアの恩恵がない兄の力は惨めなまでに非力だった。私は見せつけるように兄を押さえつけ、更に深く唇を合わせた。兄の口腔は酷く敏感で中を何度も嬲ると荒い息とともに美しい碧玉はじわりと潤み、肉厚な柔らかい舌は嬲られるのを厭い私の舌から逃れるものの、兄の甘い唾液をすすりながら舌の付け根を執拗に嬲るとやがて陥落し舌同士の卑らしい性交でたっぷりと犯された。
「ふっ…うっ…」
銀糸のような互いの唾液を垂らしながら唇を離すと、嫌悪を滲ませたソーが乱暴に手の甲で唇を拭う。私はその節ばった男らしい手を無理やり掴み、恭しく手の甲に口付けた。びくりと兄の身体が震える。口腔を深く犯されたことで熟れた唇は紅く染まり、涙で潤んだ青く美しい瞳は惑いと――私が待ち望んだ恐れが微かに浮かんでいた。私は自らの心が醜く湧き立つのを感じていた。渇望していたものをついに手に入れた。そう思うと眼前の雄雄しく逞しい男が本当に"姫君"のように脆弱で庇護すべき者のように思えてくる。神の力を失った兄をラウフェイからも、ミッドガルドのシールドからも、守れる者は私しかいない。ビフレストの力でヨトゥンヘイムを壊滅させるまで地下牢に閉じ込め兄を庇護すればいい。そうして私が英雄として王になり、何の力も持たぬ雄雄しく美しい兄を永遠に守ってやればいい。誰の目にも触れさせず、永遠に――。
「ロキ…ッ!」
私は抗う兄を羽交い絞め、その汗ばんだ薄紅色の太い首に口付けた。音を立てて上気した白肌に跡をつけ、見事な身体だと揶揄しながら逞しく大きな雷鳴の神を撫で擦り、女のように愛でていく。陵辱に抗おうと兄の指が私の手を強く掻き、ぷつりと血の滲んだ薄赤い筋をつける。
「ソー、何よりも愛しい弟に傷をつけるのか…?」
そう笑みながら耳朶に囁き、上衣越しに乳頭を探り当てるとそれは初めに見た時よりも大きく膨らんでいた。私は育ったその卑らしい豆を人差し指と親指ではさみ、くにくにと揉み始めた。抱き竦めたむっちりとした逞しい身体がびくびくと震え、肌が淫らな熱を灯していく。
「兄上、この大きな胸のしこりはなんだ?卑らしく膨れ上がり勃起してるじゃないか。そんなに私とする口付けが好きなのか…?」
再度強引に唇を奪い激しく口腔を嬲る。ぐちゅぐちゅと舌を犯す大きな恥音がねっとりと重なった互いの唇から漏れ、陵辱の証として飲ませた私の唾液をソーが嫌がりながらも嚥下し太い首にある喉の尖りがごくごくと上下に動く。熟れた紅く柔らかな唇を激しく犯しながら勃起し大きく膨れた乳頭を布越しにぐり、と強く指の腹で押し潰すと、びくびくと震える身体と甘く低い淫声とともに更にぶるりと卑らしい胸の尖りが膨らんでしこり、簡素な上衣を突き破るほどにびんびんに勃起した卑猥な乳頭の形が丸見えになり私の目を楽しませる。
「んっ…ふっ…」
ぬるりと、重ねた唇を離すと私の唾液をたっぷりと飲まされ口腔を嬲られたソーが、陵辱で上気した頬を私に見られぬよう背けながら口内に残る唾液を忌々しげに吐き捨てる。だがその紅く熟れた唇と肉厚な柔らかい舌が執拗に犯され、私のものとなったのは事実で兄が私の唇を見る度、口腔を激しく陵辱されたことを思い出すかと思うと陰惨な喜びが私の心を満たしていく。抗うソーの肌は火のように熱く、その手触りは滑らかでしっとりと掌に吸い付くようだった。柔らかく揺れる見事な黄金の髪にも幾度も顔を埋め、口付けを繰り返す。兄を"女"に見立て嬲る遊びは殊の外楽しいものだった。まるで全能の力を持つかのように今私はソーを自由に出来る。この鈍い兄よりも全てが劣っていた自分が、だ。女の様な面差しも小賢しい魔力の才も自らが欲したものではなかった。何故ソーだけが王としての全てを持ち得ているのか。兄を憎むあまり、その力を欲するあまり、悪竜ニドヘグと無数の蛇達が齧るユグドラシルのトネリコの根のように悪しき心がこの身を徐々に侵していく。この穢れた心があるからこそ、ソーに触れるたび我が身が熱く高ぶるのだ、とそう信じながら抗う兄の逞しい身体を抱すくめ、柔らかな耳朶を唇で食んでいく。
「さあ"姫君"、私がアンタを守ってやるから全てを見せてくれ…」
地球で兄が出会ったあの美しい女がこの衣装を見立てたのだろう。今は泥と血に塗れたみすぼらしいそれに手を掛け、一思いに引き裂く。長年の鍛錬の成果である鋼のような見事な肢体が現れ、厚みのある胸板の上で揺れる嬲られた乳頭は悪戯を待つかのように卑らしく膨らんでぶるりとしこり、濃い桃色の先端を勃起させながら尖らせる。滑した革に似た手触りの下衣にも手を伸ばし、ぱんぱんに肉が詰まった太股を卑らしい手付きで撫で擦る。隔離されたクレーターを見つめる女の目には兄に対する思慕があった。そしてソーもまたあの女のことを――。
「……ッ」
兄が私に抗う為の重い拳を振り上げる。強い衝撃の後、唇が切れたのだろう。鉄錆びた味が口中に広がる。狼藉を働くその右腕を掴み、ヨトゥンの力で強く捩じ上げる。絶叫が独房内に響き、不意に腕の中の身体が重くなる。私に全てを預けたソーの顔を見るとその汚れた頬には一滴の涙が零れていた。痛みで気を失った兄の重く大きな身体を地面に横たえ、残されていた下衣を脱がし一糸纏わぬ姿にさせる。陵辱され泣き濡れたその顔と淫らな美しさを持つむっちりとした逞しい肢体、女のように肉付きの良い白い臀部は私の欲望を酷く煽り、私は腹につくほど反り返った自身の化け物じみた大きさの男根を取り出し、鈴口から垂れる淫汁で肉茎を緩くさすった。
「アンタが全て悪いんだ…」
まるで子供の言い訳だ。だがそうとしか思いようが無かった。私を影の存在に貶め、誰よりも深く愛し、こうして淫らに誘う雷鳴の神。ずっしりとした重さの薄紅色の太股を左右に開かせ、私を受け入れる為の雌穴をあらわにさせる。こんなにも硬く逞しい体躯だというのにその肉穴は柔らかく花のように愛らしい桃色だった。黄金の体毛の上に垂れるソーの男根を口にくわえ、ゆっくりとしごいていく。徐々に口中の肉塊が大きく硬くなり、縫い目のような亀頭のみぞを舌でなぞるとすぐにぷくりと勃起させ、苦く辛い雄汁を舌に残しながらぶるりと私の唇から零れゆらゆらと揺れる。兄の頬にうっすらと赤みが戻り、度重なる口付けで紅く熟れた唇から愛らしい低い吐息が幾度も漏れる。自身の肉棒が弟の唇に犯され勃起したことを知れば兄はどの様な顔をするのだろうか。きっとまた私から顔を背け、恥辱に頬を染めながら悔しげに唇を噛むに違いない。その様を思い浮かべほくそ笑みながら、すぐにでもその柔らかな穴に分け入りたい気持ちを抑え肉穴のむちむちとした皺を一筋ずつ舐めていく。
「ん…くっ…んうっ…」
一息に貫き陵辱の痛みに怯える顔を見たくもあったが、巨人の名残を残すこの長大な男根で兄が壊れるのは興醒めだった。一度遊んで壊れてしまえばもう遊ぶことは出来ない。この愛らしい"姫君"の肉穴はきっと私によく馴染み奉仕するようになる。兄が私の虜になるほど何度も兄を貫き供に淫らな遊びを楽しみたかった。
「あっ…ああっ…あっ…」
初めて男を受け入れる若い娘にするようにたっぷりと舌で敏感な肉穴を舐めしゃぶる。肉厚な入り口に尖らせた舌先をぬちゅりと挿入し、にゅぶにゅぶと上下に抽挿しながら肛門に挿入された異物に吸い付くむっちりとした肉ひだを堪能すると、男根を緩く勃起させながら兄の大きな白い肉尻がぶるぶると揺れる。
「あっ…ぐうっ…あふっ…ふっ…」
度重なる口付けでしっとりと濡れた紅い唇が熱い吐息と供に淫らに開き、口端からよだれがつうと垂れる。濃い桃色の乳頭をぶるりと勃起させながら陵辱を待つかのように甘い淫声が堰を切ったように溢れ始める。
「兄上…これが悦いのか?なんて愛らしい…」
くちゅりと水音を立てながら肛虐で熟れたむっちりとした桃色の肉厚な肉の輪を左右にくぱりと広げ、中で幾重にもひくひくとぬめる濃い桃色の肉ひだをあらわにさせる。征服者の傲慢さでその敏感な肉穴にぬぐぐ、と舌を入れ、狼藉で腫れた兄の上腕を強く掴む。
「ぐっっ…!」
痛みで兄の目が覚める。哀れなソーにより肛虐の様を見せつけるように両の膝裏を抱え、むちむちとしたその太い太股を筋が浮かぶほど左右にぐっと押し開き、兄の女のように大きな卑らしい肉尻に更にむぐりと顔を埋め、哀れな"姫君"の肉穴の味をぬちゅぬちゅと舌で楽しむ。
「よせっ…!ロキッ!んくっ!んううっっ!!」
兄の頬が熱に浮かされたように朱に染まる。艶かしく開いた愛らしい紅色の唇から濡れた柔らかな舌が覗き、はっ、はっ、と荒く息を乱しながら眦からぽろりと涙を溢れさせ、敏感な桃色のむっちりとした肉穴を犯す弟の舌の激しい動きに耐える。
「ふぐっ!んううっ!んうっ!んううっ!」
ソーは特に肉穴の中の過敏な柔らかくむちむちとした濃い桃色の肉ひだを濡れた舌でれろれろとこすられるのが好きなようで、雄による陵辱を厭うものの、どこもかしこもむっちりとした敏感でぬるぬるの濃い桃色の肉ひだを隅々までこすられ、男根での抽挿のように激しくひだの表面をこすり上げ嬲られ続けると、青く澄んだ美しい瞳からぽろぽろと嫌悪の涙をこぼしながらも、勃起した男根からぬめる雫を垂らし熱く甘い声を上げ続けた。
「ああ、兄上…一昼夜でもアンタのこの卑らしい肉ひだを味わっていたいよ…」
ソーが恥辱で頬を染めるほど、にゅぐりと大きくむちむちとした白い女尻に顔を埋め、ぬぷぬぷと湯気が挿入部から立つほど舌を激しく動かし"姫君"の雌穴を味わう。その度にびくびくと汗まみれの兄の逞しい肢体が哀れなほど震え、私を嫌がり唯一動かすことの出来る左手で弟の黒髪を掴み、押し返そうとするものの、ぬるん、と最奥まで舌がぬめるむちむちの桃色の肉ひだをこすりあげると途端びくりと身を震わせ、肌を薄紅色に染めながらぶるん、と濃い桃色の乳頭を雄にくわえて欲しいかのように大きく勃起させ、淫らな声を漏らしてしまう。
「ひっ!ああっ!ロキッ!ロキぃッ…!」
ぬぽり、とむちむちの濃い桃色の肉ひだを犯しまくった舌を引き抜き、挿入で更に熟れきった淫らな肉厚な肉の輪を指でにちりと広げ、花の芯のような桃色のぬめる肉ひだをあらわにさせる。征服する雄としてソーの見事な金糸の髪を乱暴に掴み、荒々しく唇を奪う。自分のどこに兄のような激しい気性が隠れていたのか、自身でもそれは驚くべきことだった。この熱い肌を持つ雷鳴の神を見ると心が逸り、己を律するものがどこかに霧散してしまう。
「っ…!」
嫌がりながらも唇をたっぷりと弟にはまれた後、過敏なむちむちとした濃い桃色の肉ひだにじかにぐちゅりと触れてくる、熱く固く亀の首のような卑らしい形をした大きすぎるものにソーはびくん、と大きく身体を震わせた。青く澄んだ瞳が驚きに見開かれながらこちらに眼差しを向けてくる。
「あっ…あっ…」
自分がどのような目に曝されるのか、鈍い兄は惑いを飲み込みことが出来ず、ただ麗しい黄金の髪を左右に振りながら私を押し退けようと片腕で胸を強く押してくる。だが人間の力でなにが出来るというのか。更にその卑らしい黒ずんだ亀の大きな首がずるんとぬめる雄の淫汁ですべり、むちむちに熟れた肉厚な桃色の肉の輪を通りそうになり、涙をこぼしながらびくびくと身体を震わせる。
「兄上…最後の慈悲をやろう」
うっそりと囁きながら、逃げられぬようにヨトゥンの力で兄の膝裏を押さえつけ、舌で入念にほぐした愛らしい生娘の肉穴に勃起した巨大な亀頭を押し充てる。ずちゅずちゅと上下にこすることでその卑らしく勃起し黒ずんだ太い亀首を、むちむちとした桃色の肉穴と肉ひだに覚えさせ、にゅぐりと徐々に熱い女穴を開かせる。兄の逞しい腕がしなり、陵辱から逃れようと私の頬を打ち付ける。本当に"姫君"のような愛らしい抗いに笑みを漏らしながらその節ばった男らしい指を唇で捕らえ、優しくはんでやる。それすらも情交の喜びがあるのか嫌悪を滲ませながらもびくびくと身を震わせ、頬は艶かしく染まり、涙に濡れた煌く青い瞳を瞬かせながら指への口付けをじっと受け入れる。
「私に許しを請えばいい。お前が長年蔑みの目を向けてきたこの私に…」
この男の肌はどうしてこうもすべらかで甘いのか。そう思いながら歯で泥のこびりついた兄の爪を軽く噛み、舌でその固い表面を労わるように舐めてやる。冷たい舌が爪を撫でる心地に震えながらソーが私を見つめ紅く熟れた唇を開く。
「ロキ、我が弟よ…。お前を蔑んだことなど一度もない。お前は知略に長け、母譲りの魔術の才を持つ立派な男だ。そうして俺の何よりも愛する弟で大事な友だ…」
宝石のように美しい青い瞳から涙が落ちる。
「頼むからこのような愚行はもうやめてくれ…」
「兄上…」
私は笑みながら兄の指を強く噛んだ。短い悲鳴が眼前の雄雄しい男から漏れ、鉄錆びた味が口内に広がっていく。
「これで私たちは対等だ」
流れる血が雷鳴の神の白い指を伝う。それを見つめながら巨大な男根で強引に肉穴を貫き兄の破瓜を奪う。
「ぐあああああッ!!」
深く刃を刺され絶命する者のような雄たけびが兄の口から漏れる。紅潮していたソーの頬から血の気が引き、破瓜の痛みで激しく身が震え、かちかちと白い歯が鳴る。
「あっ!あぐっ!ああっ!」
自分を犯すものから逃れようとまばゆい黄金の髪を振り乱し、童子のように見も世もなく泣き叫びながらソーが私の下で暴れ縛めを解こうとする。だがヨトゥンの血を引く者の反り返るほどに勃起した巨大で醜悪な男根でその逞しい身を深く貫かれ、太くむっちりとした両の白い太股を大きく左右に広げられ強く押さえつけられた恥ずかしい姿のまま、雄の肉棒の抽挿によってその大きな女尻ごと身体をぶるぶると揺すられてしまう。
「ひぐっ!ぐっ!ああっ…!」
余程痛みが強いのか、涙に塗れた顔は酷く幼く、悪戯盛りでそばかすの浮いていた幼き日の兄の様だった。抜けるように白い肌と深く澄んだ青い瞳、金の糸のように細くきらめく黄金の髪はみなの羨望の的で、兄に群がる者達をいつも遠くから見ていたことを思い出す。その輝く愛らしい少年の姿を今の兄に重ねながら貫くとより自身の欲望が高ぶるようで、私は夢中でソーの身体を貪り続けた。
「はっ…ぐっ…」
独房の中には雄の精のむわりとした匂いと血臭、顔をしかめるような悪臭が強く交じり合っていた。私の欲望のままに揺すられる哀れな雷神を見るとその結合部は血が滲み、私が唇でねっとりと犯し勃起させたソーの男根は破瓜の痛みでしなび、その小さくなった肉棒からは挿入時に失禁したのか黄色い尿が垂れ、床と白い太股を汚していた。
壊すつもりのない大切な宝物を壊してしまったかのような悔いが私を包む。泣き濡れた顔は激しい痛みで茫洋とし、碧玉の瞳はうつろに濡れ、ただ身を貫かれる度に小さく声を上げていた。
「兄上…」
私はそう呼びかけ、兄の柔らかな紅い唇を優しくはんだ。尿にまみれたソーの肉棒を掌で包み、ゆっくりとこすり上げる。
「んっ…んうっ…」
甘い唇を噛み、かすかに開いたその隙間から舌を潜らせ、兄の柔らかく肉厚なふっくらとした舌を互いの唾液でぐちゅぐちゅと絡ませながら愛し合う。ソーの敏感な身体は心とは裏腹に私との口付けを好んでいるようで、すぐに吐息は甘くなり、頬に赤みが差し、青く澄んだ瞳に熱を帯びた光が宿る。掌の中で硬度を増した肉棒を更に強く擦るとびくびくと感じ震えながら、陵辱される自身に気付き口付けから逃れようと首を振る。
「兄上…私がすべて守ってやる…」
反り返り勃起した兄の立派な男根がゆらゆらと金色の体毛の上で揺れるのを見つめながら、口付けを深くし、ゆっくりと律動を続開する。痛みを訴える声が交わった唇から漏れるたび優しくソーの勃起した肉棒にある鈴口をこすり、ぬめった雄汁で固い茎を抜く。肉悦でびくびくとむっちりとした汗まみれの白い女尻が震え、肉厚な桃色の肉の輪が私の白い子種をよだれのようにこぼしながらぬちゅぬちゅと勃起した巨大な男根をくわえ、ぬぽぬぽと美味そうにむっちりとした桃色の肉ひだで卑らしく食み始める。
「あぐっ…!んう…んうっ…」
恥辱にまみれながら勃起した自らの肉棒を弟の手でこすられ、柔らかな唇と女のように肉付きのいい肉尻をたっぷりと犯された兄の瞳が怪しく甘く濡れてくる。
固い鎧に覆われた雄雄しく勇ましい戦神がこんなにも過敏で淫らな身体だと誰が知り得ただろうか。時間をかけて花芯のような幾重にもひだがある濃い桃色の卑らしく濡れた肉ひだと、勃起したヨトゥンの男の男根の形にぐっぽりと開いた肉穴に私の巨大な肉棒をなじませ、抽挿の痛みを訴えるたびにその愛らしい唇を甘く吸い、淫らに身体を開かせる。
「あっ…ああっ…あっ…あっ…!」
やがて頬に強く朱が差し、痛みに怯える声が消え、ただずぽずぽと突かれるたびに甘い淫声がふっくらとした濡れた紅色の唇から上り始める。馴染んだ身体はよりむちむちとした濃い桃色の肉ひだが私の勃起した長大な男根をにちゅりとつつみ、にゅぐにゅぐと雄の子種をしぼりとるように卑らしく熟れた肉の輪を上下させながらぬぽぬぽと硬く逞しい男根を味わい始める。
「あぐっ!!ううっ…!」
汗や泥に汚れた雄々しい体躯に似合わぬ細腰をぐっと掴み上げ、対面の座位で弟を受け入れさせる。持ち上げられたことで今までこすられることのなかった腸道の最奥にある濃い桃色の敏感な肉ひだが勃起した巨大な肉茎でずるりとこすられ、その途中にあるぷるりとした淫豆も血管のくっきりと浮き出た黒ずんだヨトゥンの男の肉竿にぶるりと押し潰されずちゅずちゅと犯される。その淫らな刺激でソーが片腕で私の首に熱くしがみつきながらびくびくと己の男根から精を吐き出す。
「あうっ!あっ!ああうっ!ああっ…!」
強い肉悦に耐え切れず兄の瞳が焦点をなくしていく。汗ばんだ黄金の髪に口付け、堕ちた雷鳴の神の身体を激しく下から突き上げる。弟の長大な肉棒になじんだ愛らしい肉厚な肉穴をたっぷりと味わい、自らの吐精でにゅぐにゅぐと雄の精をしぼりとるかのように強く締め付ける濃い桃色のむちむちとした肉ひだを勃起した太い肉竿でぬぽぬぽと存分にこすり上げて犯し、甘く大きな淫声を上げさせる。
「んっ!んうっ!んうっんううっ!んぐっ!んうっ…!」
精悍な顔を激しい悦楽に歪め、大きな女尻をずぷずぷと貫かれるたび甘い淫声を漏らし続ける兄を見つめながら、むちむちとした濃い桃色の肉ひだの最奥に勃起した亀頭をにゅぐりと充てる。敏感な肉ひだに強引に押し付けられた硬く熱いぬるぬるとした卑らしい亀の首がずりゅずりゅと種をつける場所を探し当て、強い肉悦と供に鈴口から勢い良くほとばしった穢れた白い子種をたっぷりと桃色の肉ひだに撒き散らす。受精にびくびくと震える生娘だった兄の初々しい肉ひだにぶちゅぶちゅと種がつけられ、ヨトゥンの男の子種が余す所なくソーの肉穴にぬろりとしみていく。
「あっ…ああっ…あああうっ…!」
むっちりとした敏感な桃色の肉ひだにどろりとしたヨトゥンの子種をびゅくびゅくと受精させられ"女"にされたソーが、泣き笑いのような奇妙な顔で淫らな甘い声をあげ、びくびくと私にしがみつきながら熱く身体を震わせる。私を誰よりも愛し、勇ましい姿で守ってくれた兄の痴態に心が強く乱されるのを感じながら、甘い唇を奪いねっとりと深く口付け、陰嚢に溜まった子種をすべて肉穴に飲み込ませる。
「んぐっ…!あんっ!ああっ…あうっ…」
ふっくらとした肉厚な桃色の舌をぬちゅぬちゅと弟に犯されながら、碧玉のように深く澄んだ青い瞳が自らの痴態に耐え切れず、零れる涙と供に硬く閉じられる。むちむちとした敏感な桃色の肉ひだへの種付けをぬるぬると続ける醜悪なまでに硬く大きくそりかえった巨大な肉竿の根元を包むむっちりとした肉の輪の締め付けが感嘆の吐息を漏らすほどきつくなり、雄を誘うような甘く熱い雌声を漏らしながら、僅かな精が弟からの受精によって再び勃起したソーの男根からぶびゅぶびゅと垂れていく。
すべての子種を大きな肉尻に含ませた後、兄の背を撫でるとその逞しい身体でぎゅっと私にしがみつき、顔を見せぬよう背けながら静かに嗚咽を漏らし始める。体中に残る裂傷も腫れて変色した痛々しい右腕も自身の魔力で治癒してやろうと泣き崩れる兄の背を擦りながらそう考える。甘く汗の香る汚れくすんだ黄金の髪にそっと口付け、この男の庇護を心内で誓う。それはまるで永劫の誓いのように、心地よく私の中に沁みていくのだった。
END