ベッドの上で無意識に自分の顎を撫でる。蓄えていた髭はアベンジャーズ4撮影の為にすっかり剃ってしまっていた。
頭の中で女性の好みを上げてみる。愛犬と遊べるくらいでタフで、スウェットパンツとポニーテイルが似合っていて、お尻の大きな女性。自分を自虐的なネタにも出来るユーモアがあって明るくて賢い子。

「ん…」
すぐ隣から寝息が聞こえる。快活でタフでジョークが好きで尻も大きい。でも"彼"は"彼女"じゃない。
「……」
痛む頭を抱えながら何があったのかを思い出してみる。撮影後の打ち上げ。すぐに酔ってしまった彼をたまたま同じホテルだった自分が送り届けた。彼は――数年来の友人でもあるクリス・ヘムズワースは――部屋の中で迷子になった熊みたいにうろうろと歩き回って、暑いといってシャツを脱いだ。くびれのある腰と鍛え上げられた大きな胸から何故か目を離せなかった。下まで脱ごうとする彼を慌てて止めてベッドに寝かせた。酔っぱらった彼は寝るのを嫌がって僕までベッドに引きずり込んだ。鼻頭に押し付けられたものが最初唇だとは分からなかった。あの後、どうしてあんな事になってしまったのか――。

同性との行為は初めてだった。今まで誘いはあっても乗ったことはなかった。彼は慣れていたみたいで僕の前でぶるっ…と酷く大きな肉尻を突き出して、肉厚な肉の輪をむちっ…と左右に押し広げた。多分同性と寝るのが初めての僕をリードするつもりだったんだろう。彼のそれは挿れていいという合図だった。だが混乱した僕は自分の欲望に忠実になってしまい、喉の渇いた犬のようにむき出しになった肉の輪をべろべろと浅ましく舐め始めた。彼の肉尻はむちむちとしていて、とても大きくて中が感じやすくて――くびれた腰から肉尻にかけてのラインといい、理想的な臀部が目の前にあって、彼が嫌がっているにも関わらず執拗にしゃぶり尽くしてしまっていた。彼は何度も僕の舌でイッて、その度に顔を押し付けていた酷く大きな肉尻があえぎ声とともにぶるっ!ぶるっ!と震えて更に僕を興奮させた。最後はとろとろになった肉の輪にゆっくりとペニスを挿れた。そうしてたっぷりと豊満な肉尻をずんずんとつつき続けた。いつも僕をからかう少し生意気な彼がよだれと鼻水でぐちゃぐちゃになって、イク、イク、としか言えなくなった姿は滑稽だと思うよりも更に欲情を募らせるものだった。僕は最奥の肉のしこりに自分の亀頭を当て続けた。年輪状の肉ひだはむちむちとして狭く熱く、勃起した男根をみっちりとくわえこんでいた。言い訳にしかならないけれど中に出すつもりじゃなかった。でも気付いたら僕はあの大きくて魅力的な肉尻の中に大量の射精を繰り返してしまっていた。

「クリス…」
僕だって同じクリスなのに変な問いかけだ。そう思いながら声を掛ける。短く呻いた彼の下半身に目をやると理想的な形をした大きくて卑らしい肉尻のはざまに僕が使ったばかりの肉厚な桃色の肉の輪があり、思わず唾を飲み込んでしまう。その穴から生温かいであろう精液の名残がどろっ…と垂れてくる。事後処理はしたつもりだった。どれだけ注いでしまったのか、自分の愚行を恥じてしまう。その僕の目の前でまるでもっと強請るかのように肉の輪がひくっ…と伸縮する。貫かれている間中、彼は大きく舌をはみ出させ、犯されていることを悦び続けた。亀頭の膨らんだ肉エラでひだをずりずりとこすると甘ったるいよがり声とともに豊満な肉尻がぶるぶると揺れて、肉の輪でペニスをぎちぎちに締め付けながら中イキを繰り返した。長い射精の後、ぐぽっ…と音を立てて肉棒を抜くと彼の肉壁は僕の男性器の形に広がっていた。たっぷりと肉茎の表面でこすられた年輪状の肉ひだはぬらぬらと種にまみれて卑らしく光っていた。何度も出した筈の男根はいまだに硬く形状を保っていた。最低だと自分で自分に思いながら僕はペニスの形に拡張された肉の輪のすぐ近くでごしごしと肉棒をしごき、むちむちの酷く大きな肉尻と中の肉ひだのびらびらにまでブビュッ!、ブビュッ!とたっぷりと精液をかけ続けた。

「……」
目が覚めたら彼は僕を呆れた顔で見るだろうか。そう考えながらむっちりとした肉尻に手を伸ばしてしまう。いつものように軽口をちゃんと交わせるのか。吸い付くようにしっとりとして真白い豊満な肉尻。その形もサイズも中の感触もすべてが理想的で、何度も撫でまわしてしまう。彼の太陽のように陽気で実直な性格も好きだった。綺麗な青い瞳と長い睫毛も。貫くとあんなに切ない顔をして、卑らしくあえぎ続けるとは思わなかった。まるでもっと犯して欲しいみたいに重量のある肉尻をぶるぶると揺すって、強く突くごとにペニスをぱんぱんに膨らませて、びくびくとイキ続けて――。

自分の口から言葉にならない吐息が漏れる。
「んっ…」
眠ったままの彼に心の中で謝りながら背後からくびれのある腰を掴み、ぬぷっ…と酷く大きな肉尻にペニスを挿れていく。
「んっ…んッ…」
まだ目覚めない彼が豊満な肉尻をむちむちの肉の輪ごとずるっ!ずるっ!と膨張した僕のペニスに犯される。
「んっ!んうっ…んうッッ」
ピストンを早くすると流石に覚醒した彼が涙目でこちらを見つめながら大きすぎる肉尻を男根でつつかれまくる。
「あっ!ああっ!あッッ…!」
酷く欲望を刺激する卑らしい声とともに年輪状の肉ひだがにゅりっ、にゅりっ、と肉茎に絡みつき、思わず欲望のままに肉壁をしごきまくってしまう。
「あっ!ああっ!あひッ…!!」
ぱんぱん!ぱんぱん!という結合音とともに激しくむちむちの大きな肉尻が僕のペニスにつつかれ続ける。
「あっ!あっ!ああっ!」
襲った僕を非難するわけでもなく、彼の淫らに綻んだ唇からイクイク、イクイク、と甘ったるい声が漏れ始める。その声がもっと聞きたくてケダモノのように直情的なピストンをずんずんと繰り返す。徐々にペニスの根元を包む肉厚な肉の輪がきゅっ…とキツクなり、彼が達することを伝えてくる。
「ああッ!あああっっ…!!」
彼が悦びながら達し、少し遅れて僕自身もまた彼の大きな肉尻の中にびゅくっ…!と精液をぶちまける。
「あっ!あっ!ああッ!」
目の前で中出しされ、ぶるぶると激しく揺れ続けるむちむちとした豊満な二つの尻たぶが堪らなかった。自分を最低だと詰りながら最奥の肉のしこりに亀頭をぶるっ…!と押し付け、びゅるっ!びゅるっ!と大量の精液を欲望のままに肉ひだにまき散らす。
「あっ…あッ…」
「…ッ…」
声を上げ続ける彼のうなじに唇を押し付ける。噛みつきたい衝動に駆られながら汗に濡れた肌を舐め、中でイクたびに年輪状の肉ひだでペニスを締めつけてくる豊満な肉尻を堪能する。
「あっ…あっ…」






「…んッ…」
漏れる声を聞きながらゆっくりと萎えた男根を彼の中から抜いていく。
「――エヴァンス」
この部屋に入ってから初めて名前を呼ばれ、照れ笑いのようなものを浮かべてしまう。
「分かってたよ。お前が悪い奴だって――…」
僕に抱かれたばかりの身体でいつもの冗談を彼が口にする。
その軽口に応酬するつもりだった。でも自分が予測していた以上に僕は彼に惹かれていたようで、手で口を覆い苦笑するしかなかった。