未亡人兄上
「アイ・アム・グルート」
「ん?」
惑星ニダベリアへの航行中、いつもの台詞とともにグルートが近寄ってくる。知性を持った木の種族である彼らの言語は必修科目であったことから即座に相手の言いたいことを理解する。
「ゲームは一日二時間まで。でももう少しでクリア出来るから延長して欲しい」
「アイ・アム・グルート」
そうだと言わんばかりにグルートが頷く。
「まったく…あと30分だけだぞ」
「……!」
嬉しそうに座席に戻る奴を嘆息しながら見つめる。ピーター曰く"アイツは反抗期だ"と言うことだったが、航行中のグルートはこちらの言いつけを良く守るいい少年(?)だった。反抗期ゆえか口数少なく不愛想な印象を受けるものの、ロケットの命令も素直に従い、何のトラブルもなく旅は進行していた。
「グルート、それおもしろいのか?」
尋ねると無言でゲーム機が差し出される。
「いや、俺はいい。小さすぎて壊してしまいそうだ」
笑いながらそういうとまた無言でゲームに没頭し始める。画面を眺める為、近付くと僅かにグルートの身体がびくりと震える。それを不思議に思いながら明滅する画面を見つめ続ける――。
「まいったな…」
深夜、奇妙な身体の熱さで目が覚める。今日の夜間航行時の操縦はロケットが務めていた。
「……」
奇妙な、というか原因は分かり切ったものだった。アスガルドを脱出して以来、久しぶりに連夜弟であるロキと激しい性交を繰り返した。そうしてサノスの宇宙船サンクチュアリUに捕縛され、悲劇が起き――復讐心に燃えるものの、そういった欲は消滅したままだった。全裸で部屋の寝台の上で待つ自分を良く弟は揶揄った。そんなに欲しいのか、と勃起した巨大なヨトゥンの肉茎を顔にすりつけられた事もあった。ハメられると頭が真っ白になり、後は恥ずかしいほど大きな肉尻をぶるぶると揺らしながら、みっともなく弟の太い肉棒でイキ続けた。長く逞しいロキのペニス。最奥を執拗にほじられ、あひあひと喘ぎながら愛液をぶっ、ぶっ、と肉厚な肉の輪から垂らし続ける自分。仲間やただ一人の家族を失った悲しみと憤りは強くあるものの、それとは別に慣らされた身体がねっとりと熟れ、中に挿れるものを待ち望んでいた。
「……」
「どうした?グルート」
隣の簡易寝台で休んでいたグルートが静かに近付く。
「アイ・アム・グルート…」
「…ッ…」
発情した匂いがすると言われ、咄嗟に否定しようと口を開く。
「んっ!!」
その途端、長く伸びた小枝が唇の中に挿入され、口淫のようににゅぼにゅぼとそれを動かされてしまう。
「んっ!んっ…!」
容易に抵抗できるものの、子供に無体なことは出来ず、抗う力が弱々しいものになってしまう。
「んうっ…!」
小枝の先端からびゅくっ…!と青臭い樹液が分泌し、それが喉を伝わっていく。
「んっ…あっ…」
甘く苦い樹液。シロップのようなそれを飲み込むと途端に胃の腑が熱くなり、同時に熟れきった身体が更に淫らな熱を持ってしまう。
簡易寝台の上で抵抗の無くなった自分の肉付きのいい身体をしげしげとグルートが見つめる。子供ゆえの無垢な興味と少年体であっても雄としての強い欲望が伝わり、羞恥で頬が赤くなる。
「駄目だっ…グルートッ」
甘さの混じる声で叱責しながら長い木の指で黒い短鎧とボトムを脱がされる。
「だめっ…!」
身体の熱が恐ろしいほどの勢いで増していき、抵抗する力が失われ、目にとろりとした淫靡な熱がこもっていく。
「あっ…あっ…」
もはや喘ぐ事しか出来なくなった自分の両の足首をグルートの長い指が掴み、左右に大きく押し開く。
「やああッッ…!」
ペニスが欲しくてひくひくと収縮を繰り返す桃色の肉の輪があらわになる。女のように大きく白いむちむちとした肉尻のはざまでむちっ…とそれが熟れ、少年のグルートを無意識に誘ってしまう。
「アイ・アム・グルート…」
言葉の意味のない呟きが漏れ、少年期らしいほっそりとした木のペニスがグルートの股間に現れる。だがそれはすでにぬらぬらとした蜜で濡れ、卑猥な凶器として目に映り込んでしまう。
「駄目だっ!グルートッッ…やっ…あああッッ!!」
ぶっ!と音を立てて細いペニスが熟れた肉の輪を犯す。
「あっ!やあっ!やっ!やああああんッッ!!」
飲まされた催淫効果のある樹液のせいでたった一突きで肉棒が欲しくて仕方がない肉の輪が呆気なく中イキしてしまう。
「あひっ!あひんっ!あんんっ!」
恥ずかしいほど大きなむちむちの肉尻をぶるぶると激しく上下に揺らし、久しぶりの挿入にはしたない笑みを浮かべてしまう。
「あっ!ひんっ!ひんっ!ひいんッッ!」
ぶるっ…と舌を出したはしたない雌顔のまま、せわしない速さのピストンで豊満な肉尻をつきまわされる。
「あんっ!あんっ!あんっ!」
ロキのように太くはないものの、木で出来たペニスは複雑な凹凸があり、硬いこぶのようなそれが熟れきった年輪状のむちむちの肉ひだをごりゅごりゅとしごきあげる。
「やっ!だめだっ!グルートッッ…だめええええッッ!!」
目にも止まらぬ速さで木の肉棒をずにゅずにゅと抜き差しされ、だらしなく笑みながら久しぶりのペニスに没頭してしまう。
「あひっ!あひんっ!」
雄が自分の所有物としての主張を示すように、最奥のもっとも雌になるしこりに硬いペニスの亀頭が当たり、ずんっ!ずんっ!と肉の輪から発情した愛液を飛び散らされながら犯される。
「あんっ!あんっ!」
犯される悦びに満ちた甘い声、木の男根の形にぐちゅうううっ…と開かされたはしたない肉壺。熟れた身体のほてりが年端も行かぬ少年に犯されたことで更に増し、豊満な肉尻をずん!ずん!と激しく犯されながらぶるっ、ぶるっ、と挿入されるたびにだらしなく舌をはみ出させ、濃厚な交尾の虜になってしまう。
「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!」
肉厚な肉の輪に挿入された木のペニスがぶるっ…と硬く膨張し、射精間近であることを伝えてくる。
「あっ!だめっ!だめっ!あんっ!あんっ!」
せわしない速さでぬちょぬちょと男根が豊満な肉尻の上で抜き差しされ、強引に犯されたにもかかわらず、はしたない笑みを浮かべたまま肉厚な肉の輪をずぽずぽとハメ尽くされる。
「あひんっ!あひんっ!あひいんっ!」
簡易寝台が激しく軋み、雄の欲望のままに恥ずかしいほど大きな肉尻のはざまにある熟れた肉の輪がぶぶぶぶぶぶぶっ…!と突き上げるようにして犯される。
「だめだっ!イク!」
豊満な白くむちむちの肉尻をぶるぶると揺らしながら雌としてイクことを宣言する。
「お前のチンポでイカせて…イカせて…ッ」
はしたなく笑みながらよだれを垂らし、びんびんに勃起した木の肉棒がずるんっ…と根元まで挿入されたぬるぬるの肉の輪をむちっ…と左右に拡げ、ロキに教え込まれた淫語を口にする。
「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!」
耳朶に小さくグルートの言葉がそそぎ込まれ、熟れた肉の輪をぐちゅぐちゅっ!ぐちゅぐちゅっ!と最も速いピストンで犯される。
「イクっ!イクうっ!ちんぽでイクううううっ…!!」
ぶるっ!と舌をはしたなくはみ出させた悦び顔で虚空を見つめながらがくがくっ、がくがくっ、とグルートに熟れたむちむちの肉の輪を貫かれる。恥ずかしいほど大きな肉尻が雄のペニスの動きでぶるぶる!ぶるぶるっ!と激しく上下に揺れ、知性を持つ木の種族に雌として生殖行為をされてしまう。
「イクうううううっ!!!」
甘くあさましい悦び声が大きく響き、最奥のしこりをこすられながら粘々とした熱い樹液が一斉に肉ひだにあふれ出す。
「あひっ!あんっ!あんっ!」
それが雌を孕ませる種汁であることは確実で年輪状の敏感なひだひだにぶちゅうううううううっっ…!!と長く濃い中出しをされまくる。
「イクっ!イクっ!ちんぽの種付けでまたイクうっ!!」
はしたなく笑みながら女のように大きなむちむちの肉尻をぶるんぶるんに揺らし、少年体のグルートに連続で種をつけられる。
「イクうううううううっ…!!」
ペニスが欲しくてたまらなかった肉厚な肉の輪が種付けでびくびくとイキまくる。射精を続ける太くはない木の男根にむちゅううううっ…と熟れた肉壺がねっとりと絡みつき、ポンプのように溜まった精子をしごき出す。
「あんっ!あんっ!もっとかけてッ…ひだにかけてっ…!」
ぶっ!ぶっ!と豊満な肉尻への力強い抽挿が始まり、思わずアヘ顔でびくっ、びくっ、と身悶えてしまう。
「イクっ!イクっ!ちんぽでイクううううッッ!!」
すっかり木の種族の雌にされた自分のだらしないよがり声が室内に響き渡る――。
「おい、ソー!ソーッ!」
「!? 」
毛むくじゃらの小さな手に叩かれ、慌てて飛び起きる。
「あっ、うさぎ…?」
「今度うさぎっていったらブッ殺すぞ!てめえがうんうん唸ってたから起こしてやったのに…」
間近で愚痴をいい続けるロケットの声を聞きながら周囲を見回す。素裸になっていた筈の身体はきっちりと戦闘服が着込まれ、簡易寝台のシーツには皺がなく、ともに眠っていた筈のグルートの姿もどこにもなかった。
「ほらっ、さっさと起きてメシ食って朝の操縦は代われよな!」
「あー…、グルートは?」
「ん?奴ならとっくに起きていつも通り、ピコピコやってっぞ」
「そうか…」
"あのこと"が事実ならここまで元通りになっている筈はないだろう。欲求不満に陥った自分が思わず見た淫夢。その内容の淫猥さに羞恥で頬が染まってしまう。
「ん?どうした」
「いや、起こしてくれてありがとう」
「…ったく、育ちのいい王子さまってやつはこれだから…」
決まり悪げに頭を掻きながらロケットが隣の寝台に潜り込む。それを見ながら立ち上がると口の中の仄かな苦みに気付く。
「……?」
甘く苦い、覚えのあるそれ。だがまさか"それ"である筈はなかった。考えすぎる自分の頭を軽く叩き、操縦席に向かう。鍛冶職人のドワーフであるエイトリが率いる惑星ニダベリア。サノスに打ち勝つためにはあの星で作る武器が必要だった。