Heartless
「彼はドナルド・ブレイク博士。私の同僚だ」
ハンマー型の物体が保管されたシールド管轄の警戒厳重区域。
そのエントランスでコールソンに説明する長身痩躯の男が俺に視線を寄越す。
肌は青白く、感情を表さない怜悧な美貌は知り合いだという俺を陰鬱な灰緑の瞳で見つめ続ける。
「あんな危険人物があなた…セルヴィグ氏の代理だというアンダーソン博士の同僚なんですか…?」
品よくダークグリーンのスーツを着こなす黒髪の男が淡々と話を続ける。
「ええ。あなたがたに研究成果を持ち去られたと知って一時精神錯乱を起こしましてね…放射線と気候変動の関係に関する研究は彼のライフワークでしたから」
「しかし以前として疑問は残りますね…彼は研究者というよりもまるで高度な戦闘訓練を受けた傭兵だ…あの厳重な警戒網もどうやって突破したのか…」
コールソンの言葉が不意に止まる。アンダーソンと名乗る男の持つステッキが軽く地面に打ち付けられ、次の瞬間、どこか茫洋とした表情のエージェントの口から自身の解放が告げられる。
「ドニー、良かった。さあラボに戻ろう」
親しげに声をかけられ、冷やりとした手に肩を掴まれる。この男が誰で何の目的があるのか。その疑問を胸に抱えたまま俺は基地のゲートへと向かっていった。
目が覚めた時、そこはニューメキシコ州にある小さな町で、俺は何の記憶も持ち合わせていなかった。
自分が誰かも、どうしてこの場所にいるのかも、親しい人の顔も、名前も、全てが記憶から抜け落ちていた。
ジェーンという美しい宇宙学者と出会い、彼女と町に一軒しかないダイナーで食事を取っている時に奇妙な人工衛星の話を聞いた。
木の槌やハンマーに似た形のそれは80キロ西にある砂漠に墜落し、一帯は現在連邦政府によって封鎖されているとのことだった。
何故そこに向かわなければならないのか、自分でも理解が出来なかった。
だが"それ"が自分のものだいう奇妙な確信があった。
結局グリップを握ることはできたものの、谷底に埋まったハンマーを持ち上げることは出来ず、俺はシールドに拘束された。
そこへジェーンの仲間であるセルヴィグの代理だと名乗る見知らぬ男がやってきた。
ゲートを抜け暫く進むと砂塵の中で発光するサークルが見えた。荒野の地面に描かれた、不可思議な文字で作られた輪の中に強引に手を掴まれ引き寄せられる。
「……ッ!?」
まばゆい光が自分を覆ったと感じた瞬間、身体が浮上し様々な色の流線に囲まれる。
そうして頭上に浮かび上がる虹色の入り口に強い引力で引きずられ、気付けば鈍色の黄金で統一された古めかしい部屋の中に立ち尽くしていた。
「ここは一体…」
支柱に刻まれた紋様も様々な調度品も一度としてあの小さな町では見かけたことのないものだった。何より窓から見える景色は乾いた砂漠ではなく、広大な海に浮かぶ巨大都市群で、そこから彼方にある黄金のドームへ向けて虹の橋が伸びていた。
焦りとともに隣にいるアンダーソンを振り返る。男はいつの間にか古風な杖を持ち、厳かな暗緑の衣装に身を包んでいた。
「わたしたちの国さ。帰ってきたんだ。私は弟のロキ、アンタの本当の名はソーだ。ソー・オーディンソン。神でありアスガルドの最高神、オーディンの息子でもある」
よどみなく言葉が続き、白い指が不意に俺の唇に充てられる。
「私たちは兄弟でありながら愛し合っていた――。その事が父上の怒りに触れ、兄上は神の力と記憶を消され、ミッドガルドに追放されたんだ…」
すっ、と唇の表皮をなでられ、その刺激で大柄な身体がびくりと揺れてしまう。それ以上触れられる事を厭い、顔を背けるとかすかにロキと名乗る男の眉根が寄せられる。
「嘘だろう…?あのハンマーは確かに人知を超えた何かを感じたが…俺が神だというのか…?それにお前が俺の…」
あまりに非現実的な説明に続く言葉を失ってしまう。
「ならば私を見ても何も感じないのか…?すべてを忘れても私を愛しいと思う気持ちはアンタの中に残っているはずだ…」
そう問われ、自身よりも少し背の低い男の顔をじっと見下ろす。
中世的な美しい面立ちだった。灰緑の瞳は暗く、だが嵐の中で光る雷のように内包する光を宿していた。しっかりとした隆鼻、紅く形のいい唇は刃物のように薄く、高貴な男だが、どこか冷酷無比な雰囲気を纏わせていた。
「兄上…」
熱のこもる声音で囁かれ、その呼び名に瞠目する。郷愁を呼び覚ますような酷く懐かしい言葉、声。
もう一度男の顔を見つめると、戸惑いとは別に温かな気持ちが堰を切ったように溢れてくる。まるであのハンマーに出会った時と同じだった。愛おしく懐かしい。確かに知っている。記憶がなくとも眼前の男は自分にとって大切な存在だった。
「お前は本当に俺の…」
確かめようとした声が塞ぐ唇に吸い取られる。
「んっ…!むっ…」
血のように赤い唇が角度を変えながら幾度も俺の唇に押し当てられる。懐かしい相手に出会えた喜びといまだ完全に戻らぬ記憶の齟齬に俺は戸惑い、愛し合う仲だと確かめられぬまま口腔までもねっとりと嬲られてしまう。
「はっ…、ロキ、まっ!待ってくれ…!」
浅い息を零しながら、ぬろん、と唾液の糸が互いの口元を伝う。
「兄上…アンタが流刑になり私はずっと失意の底にいた…眠れぬ夜を過ごし面影を幾度も思い返した…そうしてやっと見つけたんだ…どうか私の想いを受け入れてくれ…」
「ッ…!」
強く押された身体が黄金の床に沈み、当然のようにロキの痩躯が伸し掛かる。
ジェーンから借り受けた白いシャツが音を立てて破かれ、ベルトのバックルを外され、着ていたジーンズごと下着を早急な仕草で剥ぎ取られる。
「やめっ…!」
一糸纏わぬ姿をロキの眼前に晒され、じわじわと羞恥が湧いてくる。必死の抗いも神である男に叶うわけもなく、まるで児戯のようにあしらわれる。
「兄上、覚えているだろう?アンタはここをこうされることが好きで…」
背筋を怪しく震わせる蠱惑的な声音で囁かれ、唾液をたっぷりとまぶした濡れた舌がぬろんとロキの紅い唇からあらわれる。
「やめろっ…!」
濡れ羽色の髪を掴むものの、抵抗も虚しく男の頭が俺の白く厚い胸に下り、突き出された舌がぷにっ…と胸の先端を軽く押し、俺の小さな乳頭をくにっ、くにょっ…、と舌で押し潰し始める。
「くっ…ううっ…!」
女のように大きく厚い胸板が舌の動きにあわせて、びくびくと揺れてしまう。ぬろっ…と舌で大量の唾を乳にぬりこめられ、桃色の乳芯がてらてらと光りながら何度も小さな乳頭を舌でにゅくにゅくとなぶられる。
「あっ!んっ!くうっ…!」
じわ…と自分の瞳に涙の膜が張っていく。
初めて味わう刺激だった。敏感な乳頭がぬるぬるになりながら強くざらついた舌でぬこぬこと激しく小刻みにしごかれ、切ないようなじんじんとした熱が乳辱されるむちむちの先っぽにたまり始める。
「やめろっ…!」
「ああ…昔となにも変わらないよ兄上…いつも嫌がるくせに雌の肉具にされたここをすぐぷるんと膨らませて…私にもっと、もっと、とねだり始めて…」
「あぐッッ!?」
生暖かい口腔に敏感な乳頭がにゅるんっ…と含まれる。
「あっ!んぐううッッ…!!」
ぶるんっ!と胸を大きく突き出した形のまま激しく背が震え、俺自身ですら聞いたことのない、せつなさを帯びた甘い声が自身の唇からあふれ出る。
くにゅん、くにゅっ…、と肉の感触を確かめるように乳を甘噛みされたあと、ずにゅううううっ…!と大きな吸出し音を立て勃起し始めた桃色の乳頭を吸引される。
「はっ…!んううっ…!!」
漏れる声を止めようと口をふさぐものの、その強烈な搾乳の刺激に塞いだ手の隙間から男を喜ばせる淫声が漏れていく。
ずにゅっ!、ずにゅっ!、とロキの形のいい小さな頭がせわしなく乳頭をくわえたまま上下し、まるで乳を飲むようにして先っぽを卑らしくずこずこと搾乳され、女のように犯される恥辱で眦にじわりと涙がたまっていく。
「ひっ!んうっ!んっ!んううっ…!」
「ふふっ…相変わらず美味だ…卑らしいくらいぷるんと膨らんで乳穴はしゃぶるとほんのり乳の味がして…いつも兄上はここを吸って欲しくて私の前でだけ甘く私を誘って…胴着をはだけながら乳辱をねだって…」
以前の自分はそんなに淫らな人物だったのだろうか。頭に浮かぶ疑問がずちゅずちゅと激しく先っぽをすわれ、雌の肉具として犯される卑猥な快楽で甘く溶けていく。
「ああっ…!あっ!あんっ!あんっ…!!」
「ふふ…」
肉悦でぶるりと腰が熱くふるえ、ロキの眼前でたっぷりと悪戯された小さな陥没乳首がぶるんっ!と大きく勃起する。ぬらぬらとした桃色のそれは執拗にしゃぶられ肉具として犯されたことで卑らしく膨らんでしまったことが丸分かりの色と形で、にやにやと笑うロキにまるで女の陰核のようだとからかわれ、恥辱で頬が朱に染まる。
「白くむっちりとした女のように大きな乳房の上にぬらぬらと卑らしく勃起させた肥大乳頭がぷるぷると揺れて…なんて淫蕩な眺めなんだ…ああ…たまらないよ兄上…」
れろれろと激しく小刻みに、勃起し肥大させられた肉芯を舌でしゃぶられる。赤い舌にむちむちに育った桃色の勃起乳頭をよだれまみれにされながらひたすらぬちゅぬちゅとしごかれ、ぷるぷるこりこりとロキの口腔の中で雌の肉具と化した先っぽが舌で犯され、肉芯をさらにびんびんにさせられ、卑らしく食んでほしくて乳頭が恥ずかしい程むちっ…と肥大勃起してしまう。
「ひっ!ひあっ!いっ!嫌だっ…!あんっ!あんっ!いやだああっ…!」
乳を吸う赤子のように、ただでさえ敏感なそこを浅ましい仕草でぬちゅぬぽと舐め吸いつくされ、ロキの下で自分の身体がびくびくと揺れまくる。蜜壷を指でかきまわすようなぐちょぐちょという卑らしい粘着音が乳頭を嬲りつくす弟の口腔から途切れることなく聞こえ、室内に自分の甘く熱い吐息が響き渡る。
「あっ!あんっ!あんっ!あっ…!!」
両方の乳をかわるがわる犯され、白く細い手に女の乳房のように厚くもりあがった胸板を卑猥な手付きで激しくもみ込まれ、たっぷりとほじられたむちむちの両の乳穴は傍目にもわかるほど穴が広がり、貫通済みの恥ずかしい姿を見せつけ、その舌でつらぬかれた非処女の乳穴からぬろっ…とロキのよだれが垂れてくる。
「はっ…!ああっ…!ああッッ…!」
「兄上…私の服を汚すなら事前にいってくれないか…?」
「ッッ!?」
無意識にすがりついてしまっていた男の身体が僅かに傾ぎ、耳殻に柔らかな唇をあてられる。嘲笑とともに囁かれた言葉に目を見張り、自分の下部に視線を向けると、いつのまにか勃起した自身の肉竿が暗緑の衣装にずり…と汁の滲む亀頭をすりつけてしまっていた。
「あっ…」
男に胸を嬲られ、はしたなく勃起してしまった事実に戸惑い、まるで女のように淫らに感じる自分に羞恥をおぼえた俺の瞳からぼろりと大粒の涙があふれてしまう。すぐにその涙の雫が白く優美な指にぬぐわれ、涙の跡をぬめる舌に舐め取られる。
「ふふ…恥じ入る必要はないよ兄上…いつものようにこうやって…私にこすられながら達してしまえばいい…」
ぐにっ…と厚みのある舌に勃起した乳芯が押し潰される。そのままれろれろと勃起した桃色の肉芯を舐めしゃぶられ、むちむちと卑らしく先っぽを勃起させられたっぷりと先端を犯されながら白い手筒の中で自分の肉竿が激しく上下にこすられる。
「あっ!駄目だっ!!だめだっ…!ロキッッ…!」
その細い腕を強く鷲掴んでも、肌に爪を立てても、手淫する手が離れることはなく、中心をなぶられたまま、はっ、はっ、と飢えた犬のように舌をだしながら浅ましく腰を振り、ロキが与えるメスとしての快楽のままに身体を開き、淫らな肉玩具にされてしまう。
「んうっ!んっ!あっ!あっ!ああっ…!」
目覚めてから一度も自分を慰めることはしなかった。そういう欲がある事すら記憶が消失した混乱の中で忘れてしまっていた。だが今は久方ぶりに味わう強い肉悦にすべてが貪欲に飲み込まれそうになっていた。
「あっ!ああっ!あんっ!あっ!!」
自分の太い肉竿がロキの節ばった細く白い手の中でにちゅにちゅと激しくしごかれる。弟の男としての眼差しが執拗に抜かれる竿の下にそそがれ、桃色の肉厚な肉肛門が視姦される羞恥でひくんっ…と肉壁を卑らしく震わせる。
「あうっ…!あんっ!あっ!ああッッ…!」
とろっ…と口端をよだれが伝い、おさえるべき淫声をとめられず、竿をにちゅにちゅとメスの陰核として抜かれる動きにあわせて甘く熱い雌声を漏らしてしまう。
「ふっ!んうっ!んっ!んう…っ!」
むちっ…と卑らしく育った慰み者としての白い雌乳を所有物然とした扱いで再度なぶられ、びんびんに勃起した乳頭をねっとりと口淫される。
「あっ!ひんっ!ひっ…!」
敏感な部分を二点責めされる強烈な肉悦に肉尻の狭間からのぞくむちむちとした桃色の肉肛門を丸見えにさせたまま、ぶるぶると竿で突かれる女の尻のように大きな白い肉尻を激しく上下にゆすりあげ、全身がロキの肉具にされていく。
「ロキッ!だめだっ!ああっ!あああッッ!!」
肉茎を一層強く掴まれ、にじゅにじゅと水音を立てながら激しく竿全体をしごかれる。
「ひあっ!!」
ぐにゅっ…!ひと際つよく歯で乳芯をしごかれ、敏感な先端を犯される刺激でびくんっ!と自分の腰が淫らにふるえ、びゅくっ!びゅくっ!と陵辱者の手の中で自分の昂ぶりがはじけて行く。
「あっ…!あっ…ああっ…!」
犯されながら射精させられる衝撃でひくっ、ひくんっ…、とむっちりとした肉尻の狭間にある肉肛門が淫猥にひくつく。
「はっ…」
一方的な陵辱だというのに俺の口から漏れる声は蜜のように甘く、自身でも知ることのなかった、快楽に弱い己が肉体を弟の前でたっぷりと露呈してしまう。
「ふふっ…兄上すごい量だな…こんなにたまっていたのか…」
れろんっ…と唾液の糸をたらしながら勃起した乳芯から嬲る口が離れ、ぷるっ、ぷるっ、と勃起肥大した卑らしい桃色の乳頭を男の前で震わせながら強制的な吐精の刺激に耐え続ける。
「んうっ!あッ…あっ…」
「びゅくびゅくと雫をイチモツから垂らすアンタもなんて卑らしいんだ…ああ…兄上…私の昂ぶりも早く…」
飢えた犬のように浅ましく息を吐きながら射精する姿など、誰にも見られたくはなかった。だがロキはそれを許さず、最後の一滴がびゅくりと白い手の中でしごきだされるまでねっとりと俺の射精姿を眺め続けた。
「んっ…!ふうっ…」
たっぷりと精を吐き出した腰が甘く痺れる。久方ぶりの解放は奇妙な充足感をもたらし、俺は弟の下でひくひくと身体を震わせながら吐精の余韻にひたっていた。
だがその甘やかな休息も両足を掴まれ、左右に強く押し開かれるまでだった。
「ッッ!?」
足の付け根の腱がうかびあがるほど大きく左右に開かれ、弟の顔がにちゅっ…と俺の女のように大きな肉尻に押し当てられる。
「なっ!」
排泄の為の穴にぬめる生暖かい舌を感じ、びくんっ!とむちむちとした重量のある白尻が無意識のおびえで揺れ動く。
「ふふっ…アンタの下生えは薄くて金色で立派な陰茎との対比がいやらしいな…それにこんなに無防備な桃色の肉穴を見せ付けて…さっきから何度も壁をふるわせて私を誘惑していただろう…?この大きな尻の狭間でむちむちに熟れた肉厚な壁をぷるぷると卑らしくひくつかせて…」
冷徹な外見からは想像もできぬほど情欲に満ちたオスの言葉が俺の耳朶を侵食していく。ぬろんっ、ぬろ…っ、と肉尻の狭間で形のいい小さな頭が前後し、ひくつく壁にたっぷりと唾液をぬりこめていく。
「ひっ!?やめろッッ…!ロキッッ!!」
その熱くぬめる刺激にぬるっ…と肛門のむちむちとした桃色の壁が淫らに口を開けていく。
「はッッ…!ああっ…!」
そのような場所まで犯されれば自分はどうなってしまうのか。ロキの滾るもので貫かれ、完全に"弟の女"にさせられてしまう。
そうなればもうどこにも戻れなくなる。
あの小さな田舎町での波乱に満ちた暮らしを思い出す。様々なことをあの場所で学んだ。傲慢な自分が誰かを理解するという事も、人を愛するということも。それがすべて奪われ、消え去ってしまう。
「やめろといっているだろう…!」
弟とは争えない。記憶がなくともその戒律は自分の中に刻み込まれていた。愛しいものを傷つけることはどうしても出来なかった。
殴りかかりたい衝動を懸命に抑えながら狼藉をやめるよう叫び続ける。
「ロキ…ッッ!」
「まだ私達は完全には交わっていないんだ…兄上の全てを私のものにする前に父上に奪われた…今こそ互いの想いを成就させる時だとは思わないか…?」
鉱石の様に淡い光を放つ美しい灰緑の瞳が俺を見つめる。
「兄上…」
愛しげに囁く言葉が呪縛として身の内に染みていく。太ももに弟の唇が触れ、そっとそれが動かされ、赤いうっ血が肌に刻まれる。
夕闇がせまるにつれ、大きくなる影のように、初めに感じた違和感が自分の中で徐々に存在を増していく。
確かにこの男を知っている。持ち上げることが出来なかったあのハンマーのように、愛おしく懐かしく思う心がとめどなく溢れてくる。だがどこかが変だ。何かが違う――。
「やめろっ…!!」
「ああ…兄上、暴れないでくれ…アンタを大切にしたいんだ…」
強く抗い、弟の緩くうねる黒髪を掴み、自分から遠ざける。優美で慈愛に満ちたロキの顔から少しずつ喜びが消えていき、宵闇に隠される月のように陰鬱な影がその怜悧な美貌を覆い始める。
「何故あらがうんだ兄上…私達は愛し合っていた…私を誰よりも愛しいと…その唇で何度も呟いてくれたじゃないか…」
愛しい弟、誰よりも大切なロキ。記憶がなくとも想いは残る。眼前の男を愛しいと思う気持ちは事実だった。だがこれは、この行為は明らかに誤りだと自分の何かが押し止める。
眼底で光が明滅する。美しいジェーン。賢く雄弁で気高く勇気ある精神をその小さな身体に秘めていた。荒野の星空の下で運命のように巡り合った。彼女をきっと俺は愛し始めている。もし運命があるとするならば、それは――。
「ぐッッ!!」
頭を掴まれ、強く床に打ち付けられる。そのまま何度も激しく頭部を地面にぶつけられ、その痛みで意識がぼんやりと薄れていく。
喉奥にぬるりと鉄錆びた味がひろがる。鼻の下が濡れていた。鼻腔からの出血が自分の口元と喉を汚す。
「考える力すら父上は奪うべきだったな」
そう冷酷さの滲む声で呟かれ、衣擦れの音が耳に届き、自分の尻奥に熱く固い何かがにちりと押し付けられる。
「頭の鈍いアンタには躾が必要なんだ…」
ぐっ、と尻穴を押し開かれる気配があった。今度こそ抗わなければ、薄れ行く意識の中でそう考える。だが溺れ行くもののようにその身は重く、何の抵抗もできぬまま、白磁の痩躯が俺の身体に伸し掛かる。
「ぐあッッ!!」
ずるんっ!と馬の一物並に太く逞しい弟の肉竿で強引に肉穴を貫かれる。びくっ、びくっ、と激しく陵辱者の下で身体がふるえ、尻奥が鋭く裂かれる痛みで痺れるように熱くなる。
「ひっ…!ぐっ…!」
腹につくほど勃起した、ごつごつと隆起する肉筋がそこかしこに浮いた卑猥な様相の肉根にぬっぽりと串刺しにされ、ぶるぶるとふるえる自分のむちむちとした肉尻の狭間をつう…と破瓜の血が流れていく。
「ぐうッッ!!ううっ…!」
「まったく…初夜の花嫁らしく、もっと艶のある声を聞かせてくれないか?私のものが萎えたらアンタの所為だぞ…」
ずずっ、ずずっ…とおぞましい挿入音を立てながら逞しい弟の肉竿が俺の肉付きのいい尻に挿入されていく。
「あっ…!あっ…!」
女として手篭めにされる事実をどうしても許容することが出来なかった。眦に涙を浮かべながら尻を突かれ犯される俺を爛々と光る目でじっとロキが見つめ続ける。
「ああ、兄上の破瓜の顔はなかなか悪くはないものだな…純潔を私に奪われて呆然とするなんて愛らしいじゃないか…もっと奥までいれて完全にアンタの貞操を奪ってやろう…」
ずんっ!と強い力で上から勃起した肉竿をむちむちの肉尻に押し込められる。
「ぎっ!あっ…!!」
激しい痛みにぼろぼろと頬が零れる涙で濡れ、ずにゅううう…!と太く逞しい肉竿にひだがこすられ、ロキの黒く濃い下生えがぞろりと自分の女のように大きな肉尻とこすれあう。
「あっ…あっ…」
「ふふっ、兄上の身体は酷く丈夫で少しの無体でも壊れないところが好きなんだ――」
そういいながらぱん!ぱんっ!と音を立ててロキが根元まで挿入した勃起した肉竿で俺のむっちりとした処女穴を味わい始める。
「ひっ!あぐっ!ひんっ…!」
黄金の室内に尻を犯される自分の悲鳴が響き渡り、膝裏をつかまれ、大きく左右に押し広げられた体勢で攻め込むようにロキの腰が激しく上下に動き、ぬぽぬぽと白い肉尻がはめられ、ぬるぬるの竿が穴の中でびんびんに勃起したまま、小刻みに尻穴の壁をめくりあげながら抽挿を繰り返す。
「ああッッ!!あっ!あっ!あぐうっ…!!」
俺の貞操を奪う興奮からか、ぱんぱんぱんっ!と抽挿の速度が速くなり、ますますロキのものがぶるんっ…!と硬く太くなる。
「はっ…あっ!あっ!」
れろっ…と舌を絡め取られ、ぬちゅぬちゅと口付けられながら、女のように大きくむちむちとした汗まみれの肉尻が突かれては揺れ、ずんずんとはめまくられ、生娘だった桃色の肉穴をぬっぽりと穴の奥の奥までまでずにゅううううっ…と長大な雄茎で広げられていく。
「いやだッッ…!ああっ!!あっ…!」
破瓜の痛みに怯えていた内部の敏感な肉ひだが、その肉肛門を拡張する勃起した卑らしい肉茎の動きで、こぶのような肉筋にずりゅっ…とひだをしごかれてしまう。
「ふあっ!?」
びくんっ!と揺れてしまった肉付きのいい大柄な自分の身体をなだめるように冷やりとした白い指が撫ぜ、自身の反応に動揺する唇に触れるだけの口付けが贈られる。
「んっ……」
その体勢のまま尻奥のひだがたっぷりとこすられ、ずにゅずにゅと淫らな水音を立てながら肉穴が拡張され、弟の挿入があらがいようがないほど激しく深くなる。
「んうっ!んっ!んうっ…!」
ゆさゆさと大きな肉尻を揺らされ、肉穴を犯されながら陵辱する男の眼前で淫らに頬が濃い赤に染まり、挿入の痛みで陥没していた小さな乳首がまたぶるんっと大きく肥大勃起する。
「はっ…あっ…!あんっ!あんっ…!!」
その淫らな反応が自分でも信じることができなかった。
ぷるぷると勃ちあがる桃色の肉芯はメスとして犯され感じてしまった証以外のなにものでもなく、それを見たロキの瞳がますます獣染みた光りを宿し、尻の中にある弟の馬のイチモツのように太く逞しい肉竿がぶくんっ!とさらに存在を増し、淫猥に俺を苦しめる。
「あっ!ああんっ!あんっ!あんっ!」
ぱんぱんぱんっ!と肌と肌がぶつかり合う音が室内に木霊し、むちむちとした桃色のひだのひとつひとつを亀頭冠の張ったエラでぐにゅぐにゅと穴の外へ掻きだすようにして、ずんずんにゅぼにゅぼと処女穴を穴奥までずっぽりとせめられる。
「ひっ!あうっ!あっ…ああっ…!!」
「兄上、声音が変わってきたな…感じているのか…?」
うっとりとした陶酔じみた囁きが内耳に注がれる。
「ちがッッ…んむっ…!」
ねっとりと口付けられ、舌をぬろぬろと触れ合わされる。
「んっ…!んむっ…!」
太い肉筋ががびちびちと浮いた長大な肉竿をその亀の首のような卑らしい先端から根元までびっちりと味あわせるように、浅ましい早さでむちむちのひだごと肉穴をかきまぜるようにしてねちょねちょと竿でこねられ、中の敏感な肉ひだをぬっぽりと汁を飛ばしながら竿に浮いた硬い肉筋で卑らしくこすられ、ひだひだを揉みこまれ、淫らな雌蓄として躾けられていく。
「あっ!あぐっ!あんっ!あっ!あっ!!」
ずぽずぽとむっちりとした白い肉尻をはめまくられながら無意識に陵辱する男の身体に縋り付く。
すべらかで美しい筋骨を持つ弟の肌からほのかに漂う涼やかな花の香が鼻腔をくすぐり、血臭と混じるそれが初夜の匂いとなって脳裏に刻み込まれていく。
「ひあっ!ひッッ…!!」
ぐに…っ、とただでさえ過敏な勃起乳頭を指でこねまわされる。ぶるんっ!とロキの白い指に犯された桃色の乳頭がますます淫らに肥大し、唾液でぬらぬらと濡れた紅い唇が支配者然とした態度でむちゅっ…と含む。
「ふあっ!!」
明らかに待ち望んでいた刺激に甘い声が溢れてしまう。
「あっ!あっ!ひッッ…!」
ぱんぱんと大きな抽挿音を立ててむちむちの肉尻をはめまくられ、にゅぐにゅぐに穴奥のひだをしごかれ竿による淫らな肉しごきを覚えさせられ、こりこりと敏感な勃起乳頭を雌蓄として執拗にしごかれ口腔で味わわれ、雌の肉具として犯される。
「ひあっ!ひぐっ!ひうっ…!!」
時折小刻みに早くなる雄の竿突きについていくことが出来ず、抗うこともできない肉尻はたっぷりと初物だった穴をさまざまな角度からずぽずぽとはめられ、ぷるぷるのひだを硬い雄茎でしごかれ、むちっ…と淫らにほぐされた桃色のメス穴がむんむんに熟れていく。
「やっ!あっ!あうっ!あんっ!あんッッ…!」
きゅんっ、きゅんっ…と自身の肉竿が勃起してしまうほどの淫らな切なさが自分を襲い、何度も竿をぬっぽりとくわえた肉のひだひだがにゅぐんっ…と雄根を食んだまますぼまり、その卑らしい膣収縮で尻奥がじんじんと甘く熱く痺れ、完全に抗う力を失った身体がだらしなく床の上にくずおれる。
「あっ!あっ!あっあっ…!!」
雌として堕ちた身体がずにゅっ!ずにゅっ!!とより激しい勃起竿によるひだしごきを肉尻に受け、処女穴を経験済みの熟れたむちむちの肉ひだを穴の中に隠す卑らしい貫通済みの膣穴へと変えられていく。
「あっ!ああっ!あんっ!あんっ!」
両の太ももを左右に広げられ、オスを受け入れた交尾中であることが丸分かりの恥ずかしい体勢にされながら、れろれろとよだれのたっぷりとまみれた肉厚な舌で勃起乳頭をずにゅずにゅと犯され、女のように大きく汗まみれの肉尻をより深く、穴の奥の奥までぬっぽりと太竿で拡張され、ずんずんとはめ尽くされる。
「兄上…アンタの中がよすぎてもう出そうだ…私の種が兄上のむちむちとした肉ひだの中にたっぷりと…」
耳朶を甘く噛まれながらそう熱く囁かれ、穿つ腰の動きが一段と早くなる。
自分の肉尻の中で一層太く硬くなった肉竿とその浅ましいまでの抽挿の早さが弟の射精が間近であることを示し、残酷な現実が淫靡な熱から俺を僅かに引き戻す。
「あッッ!!あぐっ…!やめろっ!ロキ…!!それはっ…それだけはッッ…!!」
「可哀想に兄上…ただの人間でしかないアンタは私にろくな抵抗もできず種付けされて女になるんだ…」
ぱんっ!ぱんっ!と入り口の壁と中のむちむちに熟れた肉ひだを味わうように力強く太く逞しい肉竿が上下し、最後に穴奥のもっとも感じる雌になる肉ひだの部分をぱんぱんぱんぱん!と汁を飛ばしながら激しく突かれはめまくられる。
「あっ!ひっ!あっ!あっ!あんう…っっ!!いやだっ!いやだあああっ!!!」
なだめるように、弟を押しのけようとする手首に冷やりとした紅い唇が触れ、犯されながら肌を強く吸われていく。
「あっ!あんっ!あっ!あっ!」
自分でも止めようがないほど肉尻の奥に淫らなよろこびを感じてしまっていた。
むちむちの穴の中は激しい肉悦でとろとろに惚け、年輪のような桃色の敏感な肉ひだをあますところなくズニュズニュと獣じみた大きさの逞しい肉竿に貫かれ、雌膣と化した穴のすべてをひだごと雌の肉具としてぬぽぬぽとしごかれる。
「あんっ!あっ!ああっ!!あああっっ…!!」
ぶるんっ!ぶるるっ!と雄の竿突きにあわせて自分の肉付きのいい身体が弟の白い痩躯の下で揺れまくる。
「ひっ!ああっ…!!」
嫌悪とも喜悦ともつかぬ熱い涙が頬を伝い、望まぬ受精を受け入れる為に穴奥のもっとも敏感な濃い桃色の肉ひだがむちっ…と熟れ、鈴口からぬろりと垂れた先走り汁がそのむちむちのひだをぬろぬろと濡らし、硬い亀頭で揉み解すようにずちゅっ!ずちゅっ…!と一番雌になってしまう穴奥のひだを緩急をつけて責め立てる。
「あっ!あっ!あんっ…!ひぐっ!ひんっ…!」
馬の一物の様な巨大で卑らしい形をした逞しい肉棒にずにゅずにゅにひだをかきわけられ、突かれる度、むちっ、むちっ、と穴奥のひだが犯されることで熟れ、雄の肉棒なしでは快楽を得られない淫らな肉壷にされていく。
「あっ…!ああっ…!」
「兄上…辛いのならばあの女の顔を浮かべればいい…アンタを唯一幸せにしてくれるものなのだろう…?」
「ッッ!」
示される残酷な逃避に、悔しみの涙が頬を伝う。
「ふふっ……」
尻穴を犯し続けるロキの紅い唇が濡れた頬に触れ、涙と血の跡をぬぐっていく。自分の熱が触れる弟の肌にも移り、互いの肌が同じ熱を内包していく。
「んくうッッ…!!」
雌として感じるように、亀頭冠のびんびんにひろがったエラがずにゅううううっ…と敏感な肉ひだをかきだすようにしてしごき、とろとろに熟れてほうけた淫らな貫通済みの穴奥に主が誰であるかを示すかのようにずんっ…!とひと際つよく勃起雄根がねじこまれ、根元まで挿入した肉筋のびっしりと浮いた逞しい太竿にずっぽりと穴をはめられる。
「いやだああっ!やめろッッ!!やっ!やああああっ!!!」
肉穴をすべて支配された完全な雌としての喜びにびくんっ!と自分の身体が強く跳ね、にやにやと笑う弟の眼前で泣き叫びながらずるんっ!と押し潰すようにして激しく最奥のもっとも敏感でむちむちの肉ひだを突かれてしまう。
「ふあッッ!?あっ!ひんッッ!!」
びゅるっ!!と大量の精が雌膣の陰核と化した自分の勃起した肉竿から吹き零れ、自身の身体とロキの衣装をけがしていく。
「…いいぞ兄上ッ…」
雄の喜びに満ちた陵辱者の声が頭上から降り注ぎ、無意識にしめつけた肉穴の中でぶびゅっ!と暖かくどろりとした何かがひろがっていく。
「あっ…!!ああッッ!?…」
初めてでもはっきりと分かる、尻穴に受精させられる感覚に全身がふるえ、びしゃっ、びしゃっ、と叩きつけられるようにして熱くねっとりとした子種をむちむちの肉ひだにかけられる。
「ふあっ!あんっ!ああっっ!あっ…!」
処女穴を貫通させられただけではなく、雄の種までも穴奥にぬっぽりと植えつけられてしまった衝撃で陵辱者の種付けを無抵抗のままびくっ、びくんっ…と穴ひだをひくつかせながら肉尻に受け入れ、雄の欲望のままにねっとりとひだ奥を受精させられてしまう。
「ああっ!あうっ…!」
びんびんに勃起したままの桃色の肥大乳頭がぷるぷると受精の喜びで先っぽを震わせ、この身のすべてを手篭めにされ、弟の"女"になってしまったことを俺に伝えてくる。
「兄上…、はじめて中に出されるのだろう…?どうだ種をつけられる心地は…?アンタのひだに黄味を帯びた私の子種がたっぷりとしみていってるぞ……くくっ…これだけ濃いとひだの肉表面にすぐにぬろりと染みて掻き出してもとれなくなるな…兄上の淫らなむちむちの桃色の肉ひだが子種の熱さで焼かれて卑らしい紅色に変じたかどうかを後でたっぷりと確認してやるからな…」
「いやだっ…いやだッッ…」
絶望的な宣告を頭を振ることで遮り、逃れようとする。だが神である男に抗える訳もなく、腰を強く引き寄せられ、より肉尻の奥に竿をにゅぐんっ…ともぐりこまされ、雌と雄の濃厚な交尾による卑猥な種付けを始められてしまう。
「あぐっ!ひんうっ!んっ!んっ!んううっ…!」
びゅぐっ!びゅぐっ!と激しく肉棒が痙攣しながら飲み込ませるようにしてロキの子種がむちむちに熟れた貫通済みの桃色の肉ひだにかけられる。
「あっ!あんっ!あっ!あっ!」
ぷるんっ、とむちむちの桃色の乳頭を勃起させながら、もっとも敏感な穴奥のひだに種をつけられる悦びで無意識に女のように大きな肉尻をぶるぶる、ぶるぶる、と震わせてしまう。
「ふあっ!あひっ!!あひんっ!ひんッッ…!」
どろりとひだがけがされ、ぬろっ…とロキの子種を吸い込んだ肉ひだがその熱さで赤みを帯びた桃色になり、ますます男の味を知ったことが丸分かりの卑猥なひだ奥にされていく。
「ひんッッ…!ひっ!」
弟の射精は飽くことなく続き、女として受精させられる最中の淫らなよろこび顔をのぞかれ、唇を吸われ、甘言を耳に囁かれながら何度も何度も中に出され、雌としての交尾の悦びを完膚なきまでに教え込まれていく。
「あっ…あっ…」
激しい陵辱に瓦解していく精神の中で大切な記憶を思い出す。ニューメキシコの小さな町。希望に満ち溢れた聡明なジェーン。研究所の屋根にあるデッキチェアに二人で座り、見上げた広大な夜空。ハッブル望遠鏡で覗いた世界樹ユグドラシルの枝で繋がった世界。焚き火台の灯りに照らされた穏やかな彼女の美貌。
もう一度あの場所に戻れたら、あの小さく華奢な身体にもう一度触れて抱き締められたら――。
「……」
心の内で名を呼ぶと、熱い雫が眦を伝っていく。
「あッッ…ああっ…!」
受精を淫らに受け入れる自分の声が想いをかき消し、闇の深淵へと堕ちていく。
瓦解する自身が最後に目に焼き付けたのは、熱く暗い眼差しを向ける、美しい灰緑の瞳だった。