INVITE
戦での勝利を祝い、酒場で仲間とともに何杯もの酒を飲み干した。
シフに飲みすぎだと窘められ、ほてる肌を夜風で冷やす為に店の戸口へと足を向ける。後ろから自身に仕える三銃士の内の一人であるファンドラルがついてこようとしていたのは分かっていた。奴にとっては俺はいつまで経っても庇護の必要な娘に思えるらしい。店の主に合図し、酒場女を彼に宛がわせる。美しく妖艶な女たちに囲まれ、ため息をつく友に片目をつぶり、笑みを見せる。
喧騒につつまれた宴席を抜け外に出ると心地よい夜風と静けさに包まれる。店から漏れる熱気が薄闇の空に流れ、圧倒的な勝利に心は弾み、また王の玉座が一歩近付いたことを深く感じていた。
好敵手でもある愛しい弟には絶対に譲ることは出来ない。幼い頃からの競う心は互いの間での暗黙の了解めいた楽しみになっていた。切磋琢磨し、より王としての資質を磨いていく。どちらが王になってもその側には互いの姿がある筈だった。
だがいつの頃からはロキは自分を避けるようになっていた。遠くから見つめる視線はあるものの、そちらを見るといつも目をそらし何処かへと消えてしまう。美姫とも揶揄されるその怜悧な美貌からは心を読み取れず、年を経るごとに離れていく兄弟の心は気鬱の種ともなっていた。
「姉上」
そう涼やかな声で呼びかけられ、ここにいる筈のない者の声に瞠目する。振り向くと碧緑の外套を纏った長身が自分を見下ろすようにして立っていた。
「どうしたんだ。亡霊でも見たような顔じゃないか」
「ロキ…、珍しいな…お前がこのような場所にいるなんて」
「ああ、馴染みの錬金術師の店がここにあるのさ。質のいい青蝶の羽は中々他所で手に入るものじゃないからな」
そうして俺の背後にある酒場に目をやり、皮肉げにため息をつく。
「ふん。連日飽きもせず酒盛りばかりだな。明日はなんだ。大鹿を仕留めた祝いでもやるのか」
「またお前はそのような戯言を…」
口では適わないと分かっているからどうにも弟との会話は決まりが悪い。
「まあ…またな。ロキ」
切り上げようと別れの挨拶を述べる俺を弟が引き止める。
「姉上。久方ぶりに会えたんだ。アンタときたら九つの世界の調和を守るためだといいながら血生臭い戦に身を投じてばかりだ。王宮でも滅多に姿を見せることがないじゃないか」
「確かにそうだが、今日会ったんだ。それでいいだろう?」
じっと弟の瞳を見つめると相手も見つめ返してくる。灰緑の瞳は暖かな光を子供の頃は湛えていたのに、今はまるで凍てつく冬空のようにどんよりと暗く濁っている。本当にお前は俺の知っている弟なのか。そんな愚問が口をつきそうになり慌てて唇を噛む。
「たまには二人で酒を酌み交わさないか。場所を変えて…」
柔らかく微笑まれ、不意に互いの蟠りが溶ける糸口を与えられたような気分になる。
「それならシフ達にいわないと――」
「あれだけ盛り上がっているんだ。誰も姉上の不在を気にはしないよ。宴席に飽きて先に帰ったとでも思うはずさ」
酒場から吟遊詩人の栄華を称える歌声が流れてくる。滑らかなリュートの音色ともう一杯!と叫ぶ大勢の陽気な声も。
「それもそうだな」
弟と肩を並べ夜の街を歩き出す。昔のように共に戦い、学び、遊んだ、あの頃に戻れることを願いながら俺はその場を後にした。
「このような場所に酒場があったとはな」
いくつもの路地を通り過ぎ、角灯の乏しい裏路地を進み、夜の帳が更に深く街を覆う頃、小さな酒場に辿り着いた。
葡萄唐草のつるが描かれた看板のあるその店は、娼家を兼ねず宿屋と酒場のみのごく質素なもので、部屋の中央に置かれた釜戸の上では食欲を刺激する美味そうなスープの香りがぐつぐつと煮える大鍋の中から漂っていた。
自分達以外に客の姿はなく、初老の主人はロキに何かを告げられた後、簡単な食事と酒を石造りのテーブルの上においていく。
「私はあまり喧騒が好きじゃないんだ。ここは静かに飲めるいい場所なのさ」
そういいながらロキが目深に被っていたフードを取り、艶のある漆黒の髪と雪の様に白い肌が露になる。昔は自分よりも背が低く華奢な少年だった。だが今では遥かに自分の背を超し、細身ではあるものの鋼のように硬く逞しい肢体は完全に青年の身体付きになっていた。そのことを誇らしく、また少し寂しく思いながらも二人して長椅子に腰掛け、杯を掲げる。
「――そうだ。いつもお前はそういっていたよな」
長らくの冷戦が嘘のように弟との会話は穏やかに続いていった。灰緑の瞳が優しげに自分を見る度、愛しい弟と肩を並べ酒を酌み交わす喜びが身の内に満ちていく。満面の笑みで見返すと少し驚いたように目が見開かれ、白く細い指がロキの血のように赤い唇を撫でていく。
まるで思案するようなその仕草に疑問を覚えないではないものの、勝利と邂逅に浮かれた俺はすぐにその疑問も片隅に追いやり、豪快に杯を重ねていった。
「ソー、あんたはいつも…を…生還させたと…」
やがて弟の言葉が断続的に聞こえるようになり、ほてる身体と重くなる瞼が酒量が限度を超えたことを知らせてくる。どうやら浮かれるあまり、飲みすぎてしまったらしい。だが時既に遅く、急速に眠気を帯びた身体がぐらりと倒れそうになり、筋肉がしっかりとついた弟の白い腕が自分を支えてくる。
ここに泊まれば良いと耳朶に密やかに囁かれ、考えるより先に頷くと腰に手がかかり、ロキに軽々と抱きあげられる。
灰緑の瞳が輝水鉄鉱のように冷たく光りながら自分を見つめる。厚い胸板に頬を寄せ、目を閉じると酔いとともに自分の意識もゆるやかに沈んでいき、やがて闇に飲まれていった。
「……」
初めに感じたのは肌寒さだった。ぶるりと震えるとすぐに暖かさがやってくる。濡れた小さく熱く柔らかい何かが蛇のように身体中を這っていく。
「んっ…ん…っ…」
執拗に身体を這われ、全身がぬるぬると濡れてくる。
くすぐったいそれに身をよじると今度はその小さなものが下半身へと這っていく。
「あっ…!」
誰にも触れられたことのない密やかな場所へと近付かれそうになり、重い瞼を無理やり開け、周囲を見回す。
酒場の地下にある部屋なのだろう。経年で褐色に変化した木目の天井。窓のない室内は古めかしく黴臭い。身体を横たえている寝台の上から視線を動かすと床に散らばる見知った自分の衣服、深緑の外套や短衣、弟の長い足を包んでいた皮の長靴。自分の股の間に蹲る緩くうねる漆黒の長髪と真白い肌を持つ彫刻のように逞しい身体。
「ロキ…一体なにを…」
混乱で舌がもつれて上手く話せない。燭台の灯りが照らす薄暗い石造りの部屋の中、ゆらりと大きな影が動き、不吉な闇のように自分に覆いかぶさる。
「ッッ!?」
白い手に口を塞がれ、足首を外へ広げるように乱暴に掴まれる。強い痛みとともに生木を裂かれるような音が胎内に響く。
「んうううっ!!」
あまりの激痛で眦に涙が浮かぶ。熱く硬く大きなものをずるずると自分の身の内に飲み込まされる。女として犯されているのだという事に漸く気付き、そのあまりに無残な事実に心が砕けそうになる。
「んう!んうっ!んうううっ!!」
塞ぐ掌から逃れようと大粒の涙を零しながら頭を左右に振り続ける。弟が無言で俺に伸し掛かったまま、腰を打ちつける。
昔、養母であるフリッガが俺の髪を結いながら話してくれた言葉を思い出す。愛する者にすべてを捧げるのだと、そう献身的に父君を支える母は教えてくれた。愛し合う喜びがきっといつか貴女にもやってくると。その言葉の意味をやっと分かりかけていた気がしていた。女達との自堕落な遊びを繰り返す友の目が自分を見る時だけ違う光を帯びていて、いつしかそれに惹かれるようになっていた。互いの想いを告げる日が遠くない未来にやってくるのだと、そう信じていた。
「んっ!んむっ!んううっっ!!」
救いがないのは分かっていた。だが誰かに助けを求めるように犯されながら必死に手を伸ばす。唯一ここから逃れる術であるムジョルニアを呼ぶ為に広げた手はすぐに硬く握り締められた。弟に穢されたことを誰にも知られたくはなかった。男の穿つ動きが忙しなく早くなり、痛みもそれだけ強くなる。ぶくんっ、と膣内でロキのものが大きく硬くなり、二度、三度、強く抜き差しされた後、びゅるっ、と熱くねっとりとした何かが自分の胎内に注がれる。
「はあっ…!はっ…」
やっと塞がれた口が開放され咽びながら息を吸い込む。熱いものが何度も何度も中ではじけ、どろりと肉ひだにかけられる。
びくびくと受精に震える俺の身体を白磁の指が撫で、絡みつくように編み込まれた首飾りが汗でぬめる自分の首にかけられる。母がいつかそれを俺が身に着けると信じ宝物庫で保管していたもの。代々の后に貢物として贈られる美しい黄金の首飾り。今、それが俺の首を呪わしい拘束具のように覆っていた。
どうやって王宮まで帰り着いたのかは覚えていない。必死に弟の下から逃れ、ふらつきながら酒場を後にした。
夜明け間近に帰還した顔色の悪い俺を心配する侍女に精一杯の虚勢を張り自室から下がらせる。弟にかけられた首飾りを震える指で外し、白瑪の杯に注がれた水を口に含んだ。どろり、と股の間から破瓜の血と弟の精が交じり合った薄紅色の雫が垂れてくる。どうすればいいか分からなかった。
寝台の上で横向きに寝そべり、嗚咽が漏れそうになる口元を腕で覆う。涙の粒が頬の上で盛り上がり斜めに垂れていく。そのまま気を失うようにして眠りについた。
頑健な身体を持つ自分でも陵辱に耐えうることは出来なかったのだろう。翌日になっても残る強い痛みは熱をもたらし、体調を崩したことを知ったフリッガによって安静にする事を余儀なくされた。誰も取次がぬよう配下の者に命じ、ただひたすら熱が下がるのを待ち続けた。
眠れば悪夢がやってくる。時折、訪れる甘やかな眠気を自分の腕を痛みを覚えるほど強く掴むことで振り払った。だが体力の消耗と疲弊した精神が緩慢で支配的な眠りを齎し、愚かにも瞼が閉じ始める。温かく優しい闇の腕に抱かれ、意識が薄らいでいく――。
逃げなければ、とそう思っていた。夢の中だと分かっている。だが目覚める方法が分からない。あの夜と同じように弟が伸し掛かり、俺を犯し続ける。誰かに助けて欲しかった。その願いを嘲笑うかのように弟は俺を穿ち続けた。あの忌まわしい夜と全てが同じ光景だった。
否、ただ一つだけ違うことがあった。口は塞がれてはいなかった。俺は大声で助けを求めた。叫ぶと同時に俺の意識は現に戻されていた。
「やあ、姉上」
全身がびっしょりと汗で濡れていた。すぐ側にある黒い影から抑揚のない声がかけられる。あの夜と同じ薄暗い部屋、あの夜と同じ夜更け、あの夜と同じ春の若葉を思わせる涼やかな男の匂い――。
転移魔法で部屋に入り込まれたことを知った俺は咄嗟に寝台から抜け出そうとした。だが優美な白い手が俺の手首を掴み、強い力で引き寄せる。
「ッ…!」
拘束を逃れた片方の手でロキの顔を強く打ち付ける。
「ふふ…破瓜の対価がこのような愛らしい抗いなら何度受けてもいいな…」
そう笑われ屈辱で頬が染まる。もう一度ぶつと弟の白い頬がうっすらと赤くなる。
「そのように力を奮うとまた熱が上がってしまうんじゃないか…?」
冷めた声音で呟かれ、ぐっ、と硬く拳を握る。
「母上は私達の間に何があったのかを知らない。原因を知らぬ彼女の見立てで作られた薬で病状が良くなるはずもない。これを飲めばいい」
そういうと弟の手の中に白色の液体が入った小瓶が現れる。
「さあ姉上…」
頤をつかまれ、飲ませようとする弟の手から必死に逃げる。
ため息を吐く音が聞こえ、強引に引き寄せられ唇が奪われる。口移しで飲まされる苦く甘い液体が口中に広がっていく。
「んっ…んっ…んうっ…」
口付けられながら項をなでられ、ぞくりと肌が震えてしまう。薬をすべて飲み込ませるように、だがそれ以上の何かを引き出すように熱く唇を奪われ舌で口腔をねっとりと愛撫される。
「はっ…」
紅い唇が離され、ぬろん、と互いの唇を唾液の糸が伝う。
「姉上、私の前でそんな顔をするなんて…誘っているのか…?」
そう耳朶に低く艶のある声で囁かれ、必死に否定の言葉を告げようとする。
「私に破瓜を奪われ熱を出したアンタを哀れに思っていたが…」
冷たい指が寝衣の中に潜りこみ、下肢をなでる感触にびくびくと身体が震えてしまう。
「この熱い身体の中にまた私を受け入れたいのだろう…?そんなに物欲しげな顔をして…」
「やめっ…!」
薄絹の白地に銀糸の刺繍が施された寝衣の胸元を左右に大きく広げられ、ぶるん、と自分でも忌まわしく思うほど大きな乳房があらわになる。とっさに前を隠すものの、弟の獣染みた眼差しに全てを見られてしまう。
「尻も乳も恥ずかしいくらいに大きく育って…生娘の芳しい香りをぷんぷんとさせて…その卑らしい雌の匂いで男どもを虜にしていた癖にいまさら淑女ぶるのはよしたらどうだ…?」
黒耀石に似た美しい光沢を持つ長い黒髪が揺れ、鋼のように硬く冷たい身体が俺を押し倒す。熱で失われた体力が抗う力を奪い、下半身を覆っていた衣をめくられ、傷ついた秘所を指でなぞられる。
「嫌だっ!いやだっ!!やめろ…!!」
恐怖が痛みを再現し、恐慌に陥りそうになる。
「ふふ…そう嫌がることはないじゃあないか…姉上はもう私のものなんだ…これからじっくりと喜びを教えてやろう…」
「嫌だ…嫌だ…いやだッッ!!やめてくれ…っ…」
ぶるぶると震えながら弟に縋りつく。大粒の涙が頬を濡らし、ただひたすら願うように慈悲を請う。剣の傷ならば耐えることが出来る。だがあの"痛み"は自分の尊厳すら奪うもので、自由な心そのものが消えていくような恐怖は二度と味わいたくないものだった。
「ロキ…ロキ…頼むから…」
懇願する俺の頬に冷やりとした紅い唇が押し当てられる。
「ならば私の贈ったあの首飾りをかけてくれ」
乱れた着衣を整えられ、熱でほてる肌に自らの意思で外した黄金の首飾りが再度触れ、胸元を飾られる。
「ああ…麗しいよ姉上…薄紅色の柔肌と澄んだ青の瞳によく映える…」
ロキに伸し掛かられたまま、柔らかく口付けられる。その触れる唇が喉に胸に下腹部にと、徐々にゆっくりと下がっていく。
下半身が外気に触れる感触があった。弟の頭が寝衣の中に潜りこみ、傷ついた秘所に唇をあてられる。
「やあっ…!」
濡れた何かがそこに音を立てて口付ける。衣の下でうごめく弟の頭を押さえつけ、狼藉から逃れようとするも、むっちりとした肉厚な肉の割れ目を下から上にれろれろと舌で舐め上げられ、抗う力をなくしてしまう。
「あっ!んうっ!やめて…くれ…っ」
ぶるっ!ぶるんっ!と肉の芽ごとむちむちの割れ目を味わうように舌が動き、熱を帯びた身体が別の熱さに囚われる。
「んっ…ふぅっ…!」
にじゅっ…、とその女性器を味わい尽くす卑らしい舌の動きに雌としての白い淫蜜がぶびゅっ…と桃色の肉の花びらの奥からあふれてくる。
「やっ!あんっ!あっ!」
ぶるんっ!と淫らな肉悦で自分の大きすぎる乳房が張り、桃色の乳頭が薄い寝衣の下でびんびんに勃起する。
「じゃじゃ馬の姉上がどうすれば戦場に赴かなくなるかをずっと考えていたよ…戦と死は肩を寄せ合っていると思わないか…?いつアンタの魂がニブルヘイムに誘われるのかを考えるのも、そのすべらかな白肌に真新しい戦傷が作られるのも、いい加減うんざりしてるんだ…」
「ひっ!」
ずぬ…と柔らかく肉厚な舌が蜜壷に入り込む。そのまま音を立てて淫蜜を吸われ、羞恥で泣き出しそうになる。
「やっ!嫌っっ!やあっ!やあんっ!!」
「まるで泉のように蜜があふれてくるじゃないか…なんて卑らしい味なんだ…」
柔らかい舌に花の蜜を吸う虫のようにじゅるじゅると白い淫蜜を吸われていく。むちむちとした桃色の肉びらも舌でずこずこと激しくしごかれ、ぶるっ、と更に卑らしい雌の肉具としてむっちりと肥大させられ、割れ目の中の敏感な膣道もにゅぐうう…と子宮口に到達するほど深く探られずちゅずちゅと肉ひだをこすられる。
「ふふ…私に生娘としての膜を破られ、こうして女の蜜を吸われる心地はどうだ?姉上…」
「やあっ!あっ!あふっ!あっ!」
「アンタはずっとこの卑らしい身体で私を誘惑してきたんだ…雌の匂いを撒き散らしながら弟である私を無邪気に慕って…私を狂わせて…」
「あっ!あんっ!あんっ!あんッッ…!!」
にゅぐにゅぐ、にゅぐにゅぐ、と肉壷をしごく舌の動きが早く忙しないものになる。ぶるんっ!ぶるるっ!と桃色の乳頭を勃起させた大きな乳房が跳ねるように揺れ、弟の目を楽しませることになると分かっていながら、乳頭が薄絹の生地とこすれ、更にぶるんっ!とまるで吸って欲しいかのように肥大勃起してしまう。
「あっ!あっ!あっ!あっ!」
もう声を止められなかった。蜜壷を犯され白くとろりとした恥ずかしい雌の淫蜜を肉の花びらからぶびゅぶびゅと溢れさせながら俺は淫声をあげ続けた。女として達するところを見せてみろ。そう無慈悲に命じられ、言葉の意味を考える前に歯で強くむちむちの肉芽を上下にしごかれ、俺は泣き叫びながら大量の雌の蜜を膣壷からあふれさせた。弟が両手でがっしりと俺の大きすぎる肉尻を捕まえ、硬質な美貌を恥ずかしい達し方をした肉膣により押し当て、最後の一滴まで喉の尖りを激しく上下させながらじゅるじゅると淫蜜を吸い始める。
「嫌っ…いやだ…いや…」
そうしてその夜、俺は泣き疲れて気を失うまで花びらの奥の淫蜜を吸われ、大きな乳房をもみ込まれ乳頭をぐにぐにと引っ張られ、にゅぐにゅぐと興奮した弟に乳房を吸われ、胸も女性器のように感じるまで陵辱され続けた。
弟はその後、幾度も俺の部屋を訪れた。転移魔法で侵入されては防ぐことも出来ず、ただ一人の姉弟に陵辱されたことを隠すために助けも呼べず、熱が下がるまで薬を口移しで飲まされ、むちむちとした乳房と肉膣を指と舌でなぶられ続けた。
「やあっ!やっ!やっ!やっ!」
背後から大きすぎる真白い乳房をぶるぶると激しくもみ込まれ、湯気が出るほど小刻みに割れ目に入れた指をずこずこと動かされ、むちむちに肥大させられた桃色の肉の花びらから雌の淫蜜をびゅるびゅると溢れさせながら俺は何一つ抗うことが出来なかった。熱の所為だと初めは思っていた。だがロキの舌が我が物顔でずるんっ!と肉の花びらの割れ目にもぐりこみ、ずんずんと膣道をほじり始めると身の内が淫らにほてり、何も考えられなくなってしまう。桃色の乳頭も吸って欲しいかのように恥ずかしいほど勃起して、弟にからかわれながら指で勃起乳頭をこねられ、じゅるじゅると音を立てながら乳頭を唇で吸われ、ねっとりと、男の手でも余るほどの大きな乳房を搾乳されてしまう。ロキが身体を離す頃には弟の唾液や自分の淫蜜や母乳で肉付きの良い全身がぬらぬらと汚れていて、すっかり雌の身体になったと嘲笑われ、その言葉にすら感じながらひくひくと身を震わせてしまっていた。
「姉上…随分と女らしくなったじゃないか」
ある夜、現れた弟に口付けられ、肉悦を煽るように舌で口腔を愛撫された後、そう囁かれた。
血のように紅く、薄く形のいい唇が笑みの形につりあがり、覗く舌がぺろりとその口元を舐めていく。
「アンタの仲間達は驚くだろうな。麗しさの増した姉上が王位を争う弟とまるで恋人のように睦まじくしているのだからな…」
ロキに贈られた首飾りはいつも身に着けるよう命じられていた。この首飾りを代々受け継いだ女達のように、王となる男の后となり傀儡のように自由を失い、戦女神としての日々を捨て去ることが弟の望みだった。だが俺は、自分こそが慈悲と知恵に満ちた現王の継承者だと思っていた。淫らな肉欲に翻弄される自身に自我の心を与えるまで、もう暫くの猶予が必要だった。強引に目覚めさせられた女としての喜びに打ち勝つ強さがまだ自分の中に残っていると、そう信じていた。
「さあ、姉上…」
細身だが十分に男として上背があり、逞しい身体が自分を持ち上げる。寝台の上に横たえられ、優しげな手付きで頬をなぞられ、ゆっくりと寝衣を脱がされていく。唇で吸われた跡が花のように点々と残る乳房や僅かな下生え、むっちりとした割れ目が露になり、黄金の首飾りだけを身に着けた姿にされ、すべてが弟の前で露になる。
「ふっ…んっ…!」
べろり、と桃色の乳頭を舐められ、それだけでぶるんっ!とむちむちに乳頭が肥大勃起してしまう。
「軽鎧の隙間からアンタの無防備な乳房が見えるたび、いつもこうしてやりたいと思っていたんだ」
そう笑いながら囁かれ、重量のある乳房を勃起した敏感な乳頭ごとぶるぶると激しくこねられる。
「やあっ!あっ!あっ!あんうっ…!!」
「ふふ…すっかり雌の顔じゃないか…私の掌に硬くむちむちとした肉の芯がさっきからずっと当たっているぞ…もう乳頭が勃起しているのか…?なんて恥ずかしい姉弟なんだ…」
たぷたぷと弟の手に揺らされ、巨大な乳房が上下に揺れる。ロキに陵辱されるまで重い肉の塊でしかなかったそれが、今は立派な男を喜ばせるための肉性器となり、つねられても吸われてもどうしようもなく感じてしまう。べろべろ、ぐちょぐちょと許しを請うまで舐めしゃぶられ、敏感な乳頭を強く噛まれるといつも失禁するように暖かく白い乳がびゅるるっ!と噴出してしまい、それと同時に股に手をもぐりこまされ、肉の花びらをぐちゅぐちゅとこねられ、ぶぶぶぶ…と押し当てた指で子宮口の肉弁を突かれまくるとすぐに上も下も達してしまう。乳頭と肉びらからぶちゅぶちゅとあふれる蜜を雄の荒々しい仕草で舐めとられ、より熟れていく女体の変化を自分でも止めることが出来なくなってしまっていた。
「ロキ…嫌だ…いや…っ」
「乳房を嬲られるのが嫌なのか…?ならば私にすべきことがあるだろう…?」
そう問われ、気だるげに上半身を起こし、弟の紅い唇に自分の唇を押し当てる。初めての相手がロキで、戦場での戦いしか知らぬ俺は女としての奉仕の仕方も知りはしなかった。だからこうして不器用な口付けしか与えることは出来なかった。二度、三度、押し付け、弟の怜悧な美貌を見つめるとその瞳の色は奇妙な変化を起こしていた。陰鬱な冬空の色とも違う、幼い頃に弟の瞳の中に見た、どこか温かい灰緑の光――。
「んうっ!」
押し倒され、強引に唇を奪われる。
「んうっ!んううっ!!」
ぐちゅぐちゅと口腔を嬲られ、股の間に手を滑り込まされる。
「んううううっ!」
割れ目からぷるん、と飛び出したむちむちとした桃色の肉の花びらをこねられながら、つぷり、と肉唇に指を入れられる。陵辱に慣れた女体は冷たい指がずにゅずにゅと中の膣肉をこする動きにも感じてしまう。甘い声が無意識に自分の口から漏れ、その声すら弟に吸われていく。
「んぐっ!んうっ!んっ!んっ!」
いつもは一本で許される指が二本、三本と増えていく。むちむちとした肉膣は外も中も雌蓄として完全に弟にしつけられ、快楽を感じる卑猥な蜜壷へと変えられてしまっていた。膣口をひろげられる微かな痛みよりも恥ずかしい雌穴を何本もの指でずこずこと突かれる気持ちよさに肉膣がとろけてしまい、ぶっ、ぶっ、と音を立てて肉唇の中で前後する指に子宮口からぶちゅりと溢れた白い淫蜜がねっとりとまとわりついていく。
「んぐうんっ!!」
子宮口の弾力のある肉弁をぐりゅん!と強く突かれ、ぬぽりと弟の口付けから逃れた姿でびくびくと背がのけぞる。
「あっ…あっ…!」
ひくつく肉膣が軽く達したことを知らせてしまう。肩まで伸びた緩くうねる黄金の髪を梳かれ、両のひざ裏を弟の手につかまれ、左右に大きく広げさせられる。ぶるっ、とひくつく恥部がむきだしになり、初夜と同じ男を受け入れる体勢を取らされる。
「姉上…」
甘い声で呼ばれ、ぬぶっ…、と肉唇に硬く熱く大きなものが押し当てられる。待ってくれ、そう叫ぼうとした唇がずるんっ!と強引に入ってきた太く長い何かよって悲鳴の形に変わってしまう。
「やああああっ!!」
ずるっ、ずるっ、と敏感な桃色の肉ひだを小刻みにこすり上げながら、弟の勃起した巨大な肉竿が熟れた肉厚な肉唇の中にずるり、ずるり、と入っていく。
「やあッッ!!あんっ!やあっ!」
ぼろぼろと眦から涙が零れていく。破瓜のときに味合わされた引き裂かれるような痛みはなかった。ただ雌として変じた身体はむちむちとした肉の花びらさえもが男の侵入を喜び、ぶちゅっ!ぶちゅんっ!と恥ずかしい潮を噴き、白い淫蜜を挿入でひくつく割れ目からねっとりとあふれさせてしまう。
「姉上…すっかり女の身体になったようだな…膣口が私の竿に吸い付いてくるぞ…」
そう告げながらロキがずぽずぽと俺の肉尻の上で腰を振る。
「あっ!あんっ!違う…!ちがうっ…!!」
大きな肉尻の最奥にある子宮口の桃色の肉弁をぶるっ!ぶるっ!と亀頭でこすられ、その度に自分の唇からとろとろとよだれが流れてしまう。ぶるぶる、ぶるぶる、と乳の滲み始めた乳房も大きく揺れ、雄の手付きで変形するほど激しく揉みこまれながらむっちりと熟れた肉唇を巨大な赤黒い雄茎の形ににゅぐううう…と大きく広げられ、ずっぽ、ずっぽ、と恥音を立ててむちむちの膣口を犯される。
「ふふ…母上ですら信じられぬことであろうな…男勝りで戦うことしか知らぬ姉上が…みなに守られ愛されてきた穢れなき王女が…子宮口の肉弁を突かれて雌の顔でよがり狂うだなんて…」
「やあっ!んっ!んうっ!んうっ!」
自らの重みを乗せるようにして太く逞しい肉竿でずりゅん!と蜜壷を突かれ、みちっ…と雌穴が広がる音をたてながら子宮口までの道が貫通する。その肉ひだをびっちりと太い血管の浮いた雄竿でにゅくにゅくとしごかれながら広げられる感触にも感じてしまい、びゅるっ!びゅるっ!と子宮口から噴き出る雌の淫蜜がとまらなくなる。
「あっ!ひっ!ひんっ…!」
ずぽずぽずぽ!とむちむちとした肉の割れ目の上で激しく竿を抽挿される。ぶちゅっ!とその度に肉棒の形にひろげられた肉唇から恥ずかしい雌の蜜が吹き零れ、肥大した肉の花びらからぬろりと垂れたそれが大きな肉尻にねっとりと幾筋も垂れていく。
「あっ!あんっ!あっ!あっ!」
犯しながら弟が我が物顔で俺のびんびんに勃起した桃色の乳頭に吸い付き、じゅうじゅうと乳房をしゃぶりはじめる。
「ひうっ!ひんっ!」
時折強く肥大した敏感な乳頭を噛むのは乳を出させるためだった。屈したくはないものの、乳線が刺激され、たぷたぷと温かな乳が乳房の中にたまっていく。搾乳されれば更に蜜壷が甘くとろけ、よりロキの肉竿をくわえてしまう。今だとて肥大した花びらがむちむちに熟れ肉唇を突く雄竿ににゅぼにゅぼと卑らしくからみついていた。乳を飲まれればどうなるのか。だが弟の逞しい身体に乳房と肉膣を雌蓄化された敏感な女体を押し倒され、子を孕ませる為の種付けをされている俺に逃げ場はなかった。
「んむんっ!」
腰を大きく動かされ、もっとも感じる桃色の肉の弁を勃起した亀頭でずぶっ!と突かれてしまう。同時に歯で強く乳頭を噛まれ、むちむちに育った肉唇と乳房から暖かい蜜を垂らしてしまう。
「あっ…あうっ…」
卑らしい女だと笑われながらロキがごくごくと喉を鳴らして乳を吸っていく。乳房を前後にしごかれ、ぶびゅりと白い乳が勃起した桃色の乳頭から垂れていく。だがどんなに搾乳されても俺の乳房はむっちりと大きく肥大したままで、ロキに飽きることなくその大きすぎる乳房と乳のあふれる乳頭をべろべろと舐められてしまう。
「ふふ…搾乳で膣口が更にとろけてきたな…いい具合だぞ姉上…熱くとろとろと柔らかくて…肉竿を引き抜こうとすればむちむちの肉ひだがにゅぐにゅぐに絡み付いて子種を欲しがる…」
ぐっ、と強い力で弟が伸し掛かり、雌としてとろけきった熟れた肉膣をずぽずぽと激しく肉竿で突いてくる。
「やっ!あんっ!あっ!あっ!」
亀頭が何度もむっちりとした桃色の肉の弁をずるん、とこすりあげ、にゅるん…と弁の中央にある受精穴が淫らにひらいていく。
「姉上…子宮口の肉弁をつかれるのがたまらないのだろう…?男の逞しい肉棒が欲しくて淫蜜まみれの恥穴がぬるぬるにひらいてきたぞ…」
違う、と悲鳴のような否定の言葉が口をつく。だがむちむちとした肉の弁の穴が亀頭にずんずんとほじられながらこじ開けられていく感覚は犯される雌としての喜びを生み出し、搾乳されたばかりの桃色の乳頭をびんびんに勃起させてしまう。
「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!」
弟の激しい動きにあわせて、伸し掛かられた自分の身体もぶるぶると激しく揺れ動く。汗と互いの淫汁で全身がぬるぬるに濡れ、たぷたぷと揺れる揉まれまくった大きな白い乳房と雄の形にぐぬりと広がった、貫通済みのぬぽぬぽと竿で突かれ続ける肉唇が完全に生娘の身体から男の肉茎を欲しがる淫らな雌に生まれ変わったことを俺に知らしめる。
「あっ!あんっ!あんううっ!!」
じゅぽっ、と音を立てて肥大勃起した乳頭を吸われ、んぐんぐと乳芯を吸われながらむちむちの膣壷をずぽずぽと犯される。
「あっ!ひっ!ひんっ!ひんっ!」
涙でぼやける瞳の中に俺の身体をむさぼり続ける弟の姿が映り込む。どこか甘さのある短い悲鳴がひっきりなしに自分の唇から漏れ、自身の悦楽をロキに伝え続ける。弟の虜囚になった事を悔やむ涙が頬を伝い、ずぬっ、ずぬっ、と竿で広げられた受精穴の中にもぐり込み始めた亀頭の卑猥な肉の感触にびくびくと雌蓄としての身体を震わせる。
「あぐんっ!!」
ずぷっ!と先端だけとはいえ硬く大きな亀頭が穴にもぐりこみ、種をだそうとずぬずぬと小刻みに上下する。大きな肉尻がぶるぶると揺れ、桃色のむちむちとした肉の弁をずぽずぽと容赦なく犯される肉悦に甘い雌声をあげながら、弟の鋼のような硬く逞しい身体にしがみ付く。
「あっ!あひっ!あんっ!あっ!あっ!」
完全ににゅぐりと子宮が開き、根元までずっぽり挿入された赤黒く太い肉竿が弁の穴ごとずりゅっ!、ずりゅっ!と肉弁を激しく押し上げ、子宮口までもを雌の卑猥な肉性器に変えていく。
「やあっ!やっ!ひっ!ひぐんっ!」
敏感な弁がぶるぶると亀頭で揺すられ、膣口の中の勃起した巨大な肉竿が種をつける為にぶるんっ!とより太く硬くなる。亀頭冠のえらもぐぱりと醜悪なまでに大きく広がり、桃色のむちむちとした肉ひだを張ったえらでぬぽぬぽと掻きながら卑らしくしごきだす。
「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!」
もう何も逆らうことが出来なかった。勃起した桃色の乳頭ごと大きな乳房をむにゅむにゅと卑らしく揉まれ、たっぷりと乳をすわれ、雌蓄として乳頭を引っ張られながら肉芯を肉茎のようにずにゅずにゅと卑らしくしごかれる。唇も執拗に舌で犯され、膣奥の弁を何度も何度も逞しい肉棒でずぽずぽずんずんと貫かれ、竿責めによる卑猥な雌の潮吹きを強いられる。
「やあああんッッ!!」
びくっ、びくっ、と身体が熱く痙攣し、むっちりとした肉厚な膣がきゅう…と淫らにうずきながら収縮する。
「あっ!あんうっ!あんっ…!!」
ロキに肉膣を犯されたまま、びゅぐんっ!、とむちむちとした桃色の肉びらの奥から大量の淫蜜が吹き零れる。同時ににゅぐうううう…!と子宮を突き上げるように肉竿が奥の奥まで入り込み、膣口のすべてが勃起した弟の肉棒で満たされる。
「あんっ!あひっ!あんっ!あんっ!!」
入り口から最奥の弁まで勃起した男の太い肉竿でずりずりとこすられる心地がたまらなかった。淫らなよがり声をあげる俺の尻をぱんぱんと激しく突きながら潮吹きで締まった熟れた膣口をねっとりと味わわれる。
「ひっ!ひうっ!ひっ!ひッッ…!」
雌蓄として身体に乗り上げられ、荒い息を吐きながら所有の証のように肉壷を数度ぬぷぬぷと抜き差しされた後、ぶるっ!と中の巨大な肉根が痙攣し、忌まわしい種付けの時間が訪れる。
「ひんっ!!」
くぱりと口を開けた鈴口から刺さるような強さで白濁とした子種がむちむちの肉膣に注がれる。
「やっあっ…!!抜いてくれえ…ッ!」
男に重く伸し掛かられた身体の下、両足首を強く掴まれた体勢で自分の足指がびくんっ!びくんっ!と震え、雌として孕むための交尾中である事を見せ付ける。
「やあっ!やああああッッ…!!」
桃色の子宮にぶびゅぶびゅとかけられる子種の心地が女として種付けされる淫らな喜びを生み出し、子宮口にぐぬりと潜りこんだ赤黒い亀頭のぱくぱくに開いた鈴口からびゅる!びゅるる!と種汁が卑らしく噴き出るたび、身体をのけぞらせながらびくびくと感じてしまう。
「あんッ!あんっ!!ああッッ…!!」
たっぷりとしごかれた肉ひだに、むちむちに熟れさせられた桃色の肉の花びらに、かきまわされ雄の竿奴隷となるまで貫かれた膣口に、ねっとりと子種が染み、より男の味を知る淫らな女体にされていく。
「ロキ…頼む…っ…からっ…ロキ…ッ…!」
嗚咽交じりの懇願は決して聞き入れられることはなかった。弟は無言のまま、ただゆっくりと最後まで子種を注ぎ続け、あやすように何度も受精に震える俺の肌を撫で上げた。やがて腹が膨れるほど子種を飲まされた俺の胎内からぬぽりと萎えたロキの巨大な竿が抜け、ぶびゅっ、と音を立てて雄の肉棒の形に開いたままの肉膣から弟の子種が溢れ出る。ぶびゅぶびゅと泡混じりのそれが流れていくのを唇をかみ締めることで耐え続ける。
「姉上…」
子供の頃のように慕う声音で名を呼ばれる。萎えたはずの弟の赤黒い肉竿がまたぶるんっ、と大きく勃起し、ほぐれた膣口ににゅぐりと押し当てられる。
「やあ…ッッ!」
傍若無人に侵入しようとするロキに俺は抗おうとした。だが男の力に適うはずもなく、嫌がりながらも二度目の交合を許してしまう。
「あっ…あっ…」
自分の悲鳴がどこか遠くからぼんやりと聞こえてくる。蕩けた女体はまた弟の肉竿を包み込み、ぬぷぬぷと柔らかな膣肉をしごかれ始める。浅い夢を見た時のように俺は救いを求める声を小さくあげていた。だが夢の時と同じで助けが来ることはなく、夜が明けるまでロキは俺を犯し続けた。