「んっ…ッ」
舌がねっとりと絡みつく。今夜は一人で眠りに就いた筈だった。数日弟に構わなかったのは何か他意があった訳ではなかった。ただ王としての職務に没頭し過ぎていたからだった。諸々の問題はあるものの、アスガルドの新王としての充実した日々だった。悪戯の神でもあるロキをどうして制御出来るのかと、人間に戻ったバナーに尋ねられたこともある。連夜激しく抱かれ、そこかしこに征服された痕の残る身体で俺は兄弟だからだと自慢げに答えた。だが本当の理由は自分の肉尻の一番奥に残された雄の種が示していた。自分の身体で俺は弟を制御していた。日毎に淫蕩になるこの身体で――。
「なんだ。もう私に構う事は飽きたのか…?」
少し憤りの混じる声でロキが首筋に噛み痕を残す。
「んっ…」
船室に固定された大きくはないベッドの上でずるりと黒革のズボンを下着ごと脱がされ、男を迎え入れる体勢にさせられる。
「王になれば、私より民が大事か――」
「あッ…!」
有無を言わせぬ強引さで弟が身体を繋ぐ。
「ぐっ…んっ!」
渇いたそこを無理やり貫かれ、痛みで全身に力が入る。
「あっ!あっ!」
二度、三度中をこすられ、挿入された弟の肉棒からどろっ…と最初の精液が垂れていく。
「んっ…」
内部を濡らす為の中出し。催淫効果のあるヨトゥンの精液は自分には刺激が強すぎるものだった。
「あっ…あっ…!」
ロキが見ている。それが分かっている筈なのに、種をもらったことでぶるりと自分の男根が勃起し、雄に屈服したように濡らされた肉ひだが卑らしく収縮し始める。
「ロキ、分かっている筈だろうっ…避けた訳では…ッあっ!」
ずるんっ…と卑猥な収縮を繰り返す内部で大きく膨らんだ肉棒を動かされ、思わず弟の背中に縋りついてしまう。
「兄上…二人きりの時は私が王だ…」
「んっ!んっ!あっ!ああッ!」
ずりっ、ずりっ、と敏感な年輪状のひだひだを勃起した竿でかきまわされる。抜き差しが早くなり、とろけきった浅ましい顔で虚空を見つめ、雄の欲望のままに大きすぎる肉尻をずんずんと犯されまくる。
「あっ!あんっ!あんっ!あんっ!」
犯されることに慣れきり、淫らな肉奴隷と化した肉壺がうれしげにきゅうきゅうと弟のびんびんに勃起した太竿をしめつける。一度あまりにも生で犯されるのが感じすぎるので、避妊具を使った挿入を望んだことがあった。弟は拒むこともなく承諾し、ゴム越しに犯された。だが濃いヨトゥンの精液をかけられることも、直に巨根の熱と形を味わうこともない挿入に次第に調教された自分の身体が焦れ始め、ついにはからかう弟の声を聞きながら勃起したままの弟のいちもつからゴムをぬるりと外し、自分のぱくぱくと収縮する物欲しげな肉肛門を見せつけながら生のいちもつによる中出しをねだってしまっていた。
「兄上…出すぞ…ッ」
一方的な抽挿で自分の肉付きのいい身体ががくがくと揺さぶられ、弟の言葉通りまるで王の夜伽を務める娘のように、伸し掛かられたまま大量の精液を女のように大きな肉尻にどくどくと注がれる。
「あっ…ああッ…ロキっ…」
弟の痩躯にしがみつき、何度もぶびゅぶびゅと種を植え付けられるたび、びく、びくんっ、と身体を震わせる。
「あっ!ひッッ!ああっ…!」
感じる姿を見られたくはなかった。だがどうしても感じてしまう。正常位で伸し掛かられ、弟の腰に絡ませた両脚の指を肉ひだに種付けされるたび、陥落を示すようにびくびくと縮こめてしまう。
「あっ!ああんっ!ああうっ…」
ぶるんっ…!と、ひと際強く、自分の豊満な肉尻が震え、雄による種付けで熟れた肉の輪がイッてしまう。
「あんっ!あんっ!あんんッ」
受精で過敏になった両の乳頭もぐにぐにと強く引っ張られ、弟以外の者の前では決して見せられぬほど恥ずかしい大きさに肥大してしまう。
「…ッ…」
満足げな吐息とともに、並の娘であれば壊してしまう程の大きな肉根がずるりと抜けていく。
「んっ…」
恥ずかしいほど肥大した乳頭をぶるぶるとはしたなく揺らし、犯した弟にくぱっ…と種付け済みの肉の輪を左右に押し広げられる。
「あっ…あっ…」
そうして肉ひだをびしょびしょにさせたヨトゥンの黄味がかった濃い種汁がどろりと肉壺から垂れてくる。たっぷりと中をこすられた年輪状のひだひだがイッたばかりのきゅんきゅんとはしたない収縮を繰り返し、弟のいちもつの形にぐっぽりと開いたままの腸道が豊満な肉尻を犯された証を指し示す。
「兄上、今日は達した回数が少ないじゃないか。疲れているのか…?いつもは挿れられた瞬間にはしたなくイキ始める癖に…」
「あっ…あっ…!」
種付けで敏感になっている肉厚な桃色の肉の輪を弟の指がつるりと撫でていく。
「こうやってチンポを挿れるだけでみっともなく愛液をぶちゅぶちゅ垂らしながらイク癖に大人しいじゃないか…」
「あっ…!駄目だっ!ひいんッッ!!」
再び勃起したロキの巨根にずるん!!とほぐれた肉穴を犯される。レイプのような乱暴な挿入。
「あひっ…!!」
なのに嬉し気な顔で虚空を見つめ、ロキの望むままに大きすぎる肉尻がびくんっ…!とイッてしまう。
「あっ…あっ…」
犯された肉悦で分泌した愛液がつうっ…と挿入で拡張された肉の輪から垂れてくる。
「あっ!あっ!激しッッ…!あひんっ!あんっ!あんっ!」
自分の厭うほど大きな肉尻がびんびんに勃起したヨトゥンのいちもつで上からズン!ズン!と犯される。
「あんっ!あうっ!あんっ!あんっ!やあッ…!」
恥ずかしいほど大きく育った乳頭もロキの唇で授乳のように激しく吸われ、ズン!と逞しいいちもつで一突きされるたび、淫蕩な肉ひだがびくびくとあっけなくイき、襲う雄にはっきりと分かるほど雌としての愛液がびちゅううううっ…と種付けでぬるぬるの肉壺の中で溢れてきてしまう。
「あんっ!あっ!あっ!あっ!」
「兄上…相変わらず男娼のような身体だな……アスガルド王ともあろう男が挿入されたチンポでイキ続けて…はしたない…」
ぶちゅっ!ぶちゅっ!と発情で分泌した恥ずかしい愛液を結合した肉の輪から噴き上げながら、勃起した巨大な男のいちもつでズポズポに豊満な肉尻を犯されまくる。
「ロキッだめだっ…!!あんっ!ひんっ!ひいんッッ!またイク!イクうううううッッ!!」
むちむちとした大きすぎる二つの尻たぶを持つ肉尻の肉の輪から調教されていちもつを常に欲しがる腸道、最奥の最も感じるしこりまでを満遍なくずるんっ…!ずるんっ…!と長く太い肉竿でこすられ、身体のそこかしこをロキに噛まれながらはしたなく肉壺がぶびゅっ…!と愛液の分泌とともにイッてしまう。
「ふあっ!!」
そうしてイッたことできゅんきゅんに締め付けた年輪状の肉ひだの中で弟の激しい種付けが再度始まり、イクイクとうわごとのように呟きながら豊満な肉尻を強制種付けでぶるぶるに揺らしてしまう。
「ふふっ…私に犯されてイクあんたの顔…何度見ても最高だ……崇高な兄上が…姫君とも呼ばれていた清らかな兄上が…こんなに卑らしいチンポ狂いの身体になって……」
「あっ…あっ…」
がくがくと淫らにイキ続けながら今度は外で交わることを提案される。きっと下衣だけを脱がされ、いつ誰が来るとも知れぬ緊張感に怯えながら、ぬぷりと弟のいちもつを挿れられ、雌犬のようにあんあんと盛ってしまうことになるだろう。そうして事後処理もされず、その場に捨て置かれる。弟の望みは薄々分かっていた。この関係を公にすることだった。自分だけの奴隷をみなに披露したいのだろう。それが俺の嫌がることだとも知っている。零れるほど大量の精液を注がれ、捨て置かれた俺は屈辱に震えながら下衣を身に着け、民の元に戻ることになるだろう。弟は素知らぬ顔で俺に近付き、王としての公務を見守ることだろう。発言するたびに黒革の下衣の中で貫かれることを常に欲する淫蕩な肉ひだからぶびゅっ…と弟のつけた種が溢れ出る。きっと俺は女のように大きな肉尻を僅かに震わせ、軽くイッてしまうことだろう。そうして民衆の前で淫らにイった俺をすぐ側にいる弟に視姦される。雌としての淫蕩な疼きはヨトゥンの長大ないちもつでなければ解消できなかった。種が欲しいと望めば、すぐにロキは俺を犯し、絶頂に導いてくれるだろう。孕み腹になるほどの精液を熟れた肉壺にブビュブビュと容赦なくそそいでくれる。だがそうされればそうされるほど、肉奴隷として逃れられなくなる。逃げなければと思う気持ちと、もっと淫らに肉悦を甘受したい気持ちがせめぎ合う。
「兄上…」
「あっ!あひんっ!イクっ!イクうううッ…!!」
ぶびゅううううっ!と大量のねばつく熱い種が年輪状の肉ひだに植え付けられ、ロキの痩躯にしがみついたまま、はしたなく肉の輪でイッてしまう。もう一度部屋以外で交わることを提案され、イッたばかりの混乱した思考の中で、外でハメられることを俺は了承してしまうのだった。