「ロキ、見てみろ。今日の収穫だ…!」
そういって宇宙海賊(ソー曰く悪党退治の一種らしいが)となった兄が満面の笑みで戦果を見せる。
夥しい数の武器、財宝、食料。共に脱出したアスガルドの民達を養うためとはいえ、聊か多すぎる量に眉を顰める。

「私が行った方が良かったんじゃないか?好戦的なアンタより余程平和的に解決出来る」
「お前は"殺すな"という俺の命令を守れないだろう?だから俺とコーグで行ったんだ」
確かに不殺はアベンジャーズの一員として迎合したことで変化した兄が信条とする部分だった。殺さず悪人である相手の持ち物だけを奪っていく。それが例え残忍な宇宙海賊の一味であっても変わりはなかった。
「何故殺さないんだ」
「必要があればやるさ。だが今はその時じゃない」
「アンタは本当に――…」
「なんだ、今の俺は嫌いか?」
「……」
ベッドの中でも問われる言葉を再度問われ、思わず口ごもる。憎んでいるのであれば何度も兄の為に命を懸けたりはしない。それが分かっていて尋ねるソーに不快感を覚えてしまう。

「そもそも何でアンタの呼び名が"パイレーツエンジェル"なんだ」
戦闘で汚れたままの手から渡されたのは自分が好む果実だった。子供の頃の好物を今でも好きなままでいると思っている兄に妙な気まずさを感じ、渋面のままそれを齧る。
「敵の誰かが言ったんだ。俺が海賊(パイレーツ)と天使(エンジェル)の子供みたいだってな」
「それで海賊天使か…アンタみたいな大男には似合いの名前だな」
皮肉をいうと豪快に兄が笑う。
「お前を何度も天国に連れて行ってやってるだろ?案外間違いじゃないぞ」
「…ッ…」
むせた自分を見てまた兄が笑う。二人きりになると以前より積極的にソーは誘うようになった。

"ヨトゥンの子種が欲しい"
そういって隻眼で微笑まれ、自分のペニスをぐぽぐぽと恥ずかしいフェラ顔でしゃぶり尽くされ、騎乗位の体勢であの豊満すぎる肉尻に精液をびゅくびゅくとしぼりとられる。何故積極的になったのか。共に宇宙船"ステイツマン"で航行を続ける同胞の多くは兵士ではない。有事に役に立てる者がどれだけいるのか。魔導士である自分を戦力として保持しておきたい。見かけに反して優秀な軍師でもある兄の考えは明快だった。義理とはいえ色仕掛けで弟を垂らし込み、毎夜身体を貪られることで引き留める。犯しすぎて絶頂でイッた顔のまま、両の股を左右に大きく開き、豊満な肉尻から植え付けられた子種をぶちゅぶちゅと垂らし続ける兄の姿は痛快だった。私が唯一裏切れないもの。それがソーの命であることを知らない兄は様々な性技を教え込まれ、日々淫らになっていく。女のように大きな肉尻をぶるんっ…と揺らしながら、初めて兄自ら騎乗位で繋がった時は感慨すら覚えたほどだった。今では亀頭でむちりとした肉の輪を押し開くだけで軽くイッてしまう。根元までペニスを挿れて欲しくて、形のいい二本の指で肉の輪をくぱりと拡げ、挿入をねだってしまう。アスガルドの王がヨトゥンである弟の異形の肉棒に夢中だという事実は私だけが知っていればいいことだった。欲望で潤んだ瞳で嬉しそうに私の巨大なペニスに口づけを繰り返す兄を眺めるのは自分だけで良かった。肉の輪を貫かれてはしたなくあえぐソーの姿。それは確実に私の自尊心を満たすものだった。

「もっと今日の戦利品を見たくはないのか…?」
ねっとりとした手付きで兄の恥ずかしいほど大きな肉尻に触れると兄の声がとろりと熱を帯びてくる。
「戦ったあとは身体が火照る…そうだろう…?」
むちむちとした二つの豊満な尻たぶのはざまを指でなぞる。
「あっ…」
「兄上はいつも"内側"から鎮められるのが好きだよな…冷たくて大きなペニスで肉壺を掻きまわされるのが大好きで…」
「ふふっ…知ってるか?ロキ…お前の"あれ"は酷く冷たいのに精液は熱いんだ…」
軽く口づけられた後、あやすように髪を撫でられる。そうして兄が目の前で一枚ずつ着衣を脱いでいく。今日はベッドではなく、この保管庫で犯されたいのだろう。様々な戦利品に囲まれ、弟の巨大な青いペニスに貫かれながら戦闘の火照りを鎮める兄を想像し、自然と欲情が昂っていく。

「ロキ…」
床に寝そべった全裸の兄がくちりと豊満な尻たぶのはざまを押し開く。
「犯してくれ…俺を…」
「……」
無言で伸し掛かり、望み通りのものを肉厚な肉の輪にずるりとねじ込む。
「あっ!ああッッ…!!」
自分の下で熱い身体がびくりと震える。達してしまいそうなほどの強い粘膜の締め付けに、多淫な兄の肉壺が中イキしたことを伝えてくる。
「あっ!あっ!あッッ!ああっ!」
ずんずん、ずんずん、と激しい抽挿音を立てながら豊満な肉尻を責め立てる。
「あっ!あっ!ロキッ…冷たくて…ッ大きくて…お前のが気持ちいい…ッ…!」
「――私を連れて行けば良かったんだ、兄上。そうすればすぐに戦闘後犯してやったのに…」
「うっ!んくっ!あっ!ああんッッ…!!」
嬉しげに笑みながらアスガルドの至宝だった兄が犯される。姫君のように大切に育てられたソーをヨトゥンの巨大な異形のペニスでごりゅごりゅと犯し、躾けていく。
「あっ!ひっ!ひんっ!ひんっ!」
ぬぶっ…と根元まで恥ずかしいほど大きなむちむちの肉尻に男根を挿入し、小刻みな激しいピストンをくわえていく。
「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!」
度重なる交尾で勃起したヨトゥンの雄のペニスの形に変じてしまった肉壺はどこまでも従順で、むちむちの肉ひだが肉棒を包み、子種をしぼりとろうと竿を卑猥にしごいていく。

「兄上…」
「あっ!ロキっ…!!だめだっ…奥まで突かれるとイクっ…!」
「でもイキたいだろう?大人しくこうして犯されてればいい…」
「あっ!あひっ!あっ!あッ!」
亀頭で最奥のしこりをずるっ…と押しつぶし、そこにも激しいピストンをくわえていく。
「あんっ!あんっ!あんっ!ああんっ!」
目の前でヨトゥンの巨大な青いペニスに豊満な肉尻が汁を飛び散らせながらぐちゅぐちゅに犯される。
「駄目だっ!イクッ!イクッ…」
肉厚な肉の輪をずるんっ…と私のペニスの形に拡張されながら淫蕩な笑みを兄が見せる。もっと大きな声を上げさせたかった。誰にもこの淫らな姿を見せたくはないのと同時に、二人の関係を周囲に知らしめたいとも思ってしまう。
「あっ!あっ!あんっ!あんっ!」
小刻みなピストンで女のように大きな肉尻がぶるぶると上下に揺れる。
「ああッッ…!!!」
最奥を強く突くと自分よりも大柄な身体が抱き着き、高く甘い声を漏らす。
「イクううううッッ!!」
この瞬間、いつも勝利を得た気持ちになるのは何故なのか。そう考えながら自身の青く巨大なペニスから精液が一気にあふれ出る。
「あっ!イクうううっ…!あっ!あんっ!」
受精でもイクことを覚えてしまったソーがヨトゥンの雄にぬるぬるの肉ひだへと種付けされながら豊満な肉尻をぶるぶると揺すり上げ、中イキを繰り返す。

「ロキ…すごいな…こんなに沢山…」
どうして褒められると純粋な子供のように誇らしい気持ちになるのか。何故いつも兄の事ばかり考えてしまうのか。いつまでも傍にいたいと思うのか。
「……」
分かり切った答えを考えたくはなくて中出しに没頭する。柔らかく狭く具合のいい肉壺が無意識に竿から精液をしぼりとる。その仕草に煽られ、豊満な肉尻を巨大なペニスで貫き、ずんずんとハメまくる。
「あっ!ああっ!ロキッ!ロキッッ…!!」
大量の射精をびゅくびゅくと繰り返し、ヨトゥンヘイムの王である自分の所有物であることを刻み付ける。同じヨトゥンの男達が嗅げば一瞬で気付くほど、兄の身体がヨトゥンの雄の匂いで満たされる。
「兄上…」
「あっ…あっ…」
種付けされた雌として、自分の下で肉付きのいい身体がびくびくと揺れ動く。満足げな吐息が自身の唇からこぼれ、性奴隷のように恭しく私の顎に兄が口づける。
「あんっ!あんっ!あんっ!」
再度激しくピストンが繰り返され、ぬるぬるの肉ひだを逞しい巨根にせわしなくしごかれ、甘い喘ぎがひっきりなしに保管庫内に響き続ける――。







「次は私も行くよ。アンタの下らない命令にも従ってやろう」
たっぷりと睦み合った後、二人して床に寝そべったまま会話を交わす。
「ふふ。ようやく俺に従う気になったんだな」
「ああ。コモドールで行くんだろう?戦闘後は私にそこで褒美を与えてくれよ」
「……」
「お互いに戦闘で火照った身体を鎮めればいい…」
雄の臭いが強ければ強いほど、兄はヨトゥンのペニスに夢中になる。無我夢中で汗臭い異形の肉棒にしゃぶりつく兄を想像する。アスガルドの王として居丈高に中出しを許可し、嬉々として肉厚な肉の輪をむちっ…と拡げ、豊満な肉尻でずるうううっ…と弟の男根をくわえる兄の姿も。

「…ちゃんと俺の目に適うほどの働きをすればな」
「頑張るよ、兄上」
実質的な許可を出され、笑みながらそれに答える。
いつか永住の地が見つかるその日まで。兄と一緒ならば何の不安もなかった。