クラウディ
太陽のように明るく、屈託のないその笑顔を見るたび、焦りだけがじわりと増していった。
父母と民に愛され、まるで傲慢な寵姫のように振る舞う兄は憧憬と憎しみの対象だった。常に栄光は兄に振りそそぎ、自分はその影の中に存在した。憎い兄、だが同時に愛しい兄。私を誰よりも理解した顔をして、懸命に私を弟として愛する愚かな兄。
魔術を使い、鏡越しに見る兄の姿は背徳と強い興奮を生み出した。艶めかしいまでに真白い肌、雄々しく隆起した上半身と女のように大きくむっちりとした柔らかな尻。黄金の長い髪は豊かで煌き、それが肩のあたりでふわふわと広がる様は穢れのない乙女のすべらかな髪を連想させた。側使えの手によって湯浴みをさせられる兄の姿は常に私を欲情させ、私は何度も視姦を続けながら自分を慰めた。自分自身を律せる間まで。誰のものでもないその豊満な身体を女にも、男にも渡したくないとそう固く決意するまで。
『ロキッ…!? 』
私を手酷く拒めるはずがない兄はあっさりとその身を受け渡した。武人としての才もなく、父にも母にも似る部分のない自分は兄の憐みの対象だった。強く拒めば私が壊れる。そう危惧した兄はその晩、何度も雌として初物の穴を広げられ長年の欲情を抱えた私によってたっぷりと貪られた。兄のむちむちとした大きな肉尻と中の柔らかく熱くひくつく桃色の肉ひだは中だしされた私の黄みを帯びた濁った子種でべとべとになり、そのべちょべちょになったぬめる肉壺にさらにぶぽぶぽと猛る太い肉茎を出し入れされ続けた。
『ロキっ!ひっ!あう!あううッ!痛いっ!いたいっ!あっ!ああっ!』
初めて貫通させられた生娘のように兄は痛みを訴え続けた。私の勃起した肉棒は兄のものよりも遥かに巨大で、おぞましい外見だった。ずぷずぷと力強く抽挿していた男根を勃起した形のまま、ぬぷんっ…!と抜くと濡れた青い双璧を持つ兄の顔に安堵が混じる。
だが痛みを訴えていた兄の肉穴の奥にある貫かれつづけた肉壁はぬるぬるの子種にまみれたまま、ひくっ、ひくんっ、と名残惜しそうに桃色のひだ奥を震わせた。私はそこで兄の嘘を知ってしまった。
『んむっ…ッッ!』
強引に唇を奪い、甘く柔らかな兄の舌をれろれろと舐めしゃぶるととろりと怪しく瞳が潤んでくる。雄々しい外見に反して優しく扱われることを好む兄にあわせて、柔らかなその髪を梳き、穏やかに肌を撫で、凌辱が終わったかのように見せかける。
『んむうっ!? んんっ!んううううッッ!!!』
再度強引に身体を繋ぐと裏切られた兄はまたぼろぼろと滑稽なほど涙を流した。むちむちとした大きな白い肉尻の上に乱暴にのしかかり、ぶちゅッッ…!!と有無をいわせず雌としての交尾によってほぐれた肉厚な肉の輪に猛りきった巨大な男根をねじこみ、ずんずんと初々しい兄の桃色の肉の輪ごと大きな尻をぶるぶると竿付きで震わせる。
『んうううっ!んうっ!んううううッッ…!!』
私の熱い吐息とともにぶるっ!と互いの身体が大きく揺れ、びっちりと弟の肉棒の形に広がった生娘の肉の輪からぶびゅっ!と中だしされたばかりの男の子種が勢いよくあふれてくる。
『あっ!やああああっ!あああああうっ!!』
執拗な口づけから必死に逃れた兄がぬぽりと唇を離された瞬間、中でたっぷりと桃色の肉ひだに出された刺激で受精させられた雌の悲鳴をあげ続ける。その声にたまらずまたがっちりと上から兄の肉付きのいい大柄な身体を押さえつけ、再度中だししようとずりゅずりゅと太い肉茎で兄の狭い穴の中にびっちりと広がる肉ひだをこすりあげ続ける。
『ロキ!んうううっ!もう嫌だッ!やっ!やああああっ!やあああうッッ…!』
私を傷つけまいと碌な抵抗もできずに執拗に犯され続ける兄が憐れだった。私自身の暴挙により兄の身体はもう後戻りができないほど淫らに変じ、穢れてしまった。激しいピストンでむちむちとした肉尻の奥にひそんでいた肉穴は穴の奥の奥まで私の勃起した巨大男根の形ににゅぐっ…と変形し、穴の中の無数のひだも雄の子種によって赤みを帯びた桃色に熟れきり、乳を待つ乳飲み子のようにただひたすら犯され、中だしされた子種をびちゅびちゅとひだで吸い尽くさんとする卑猥な雌の肉器に変化してしまっていた。今後は常にこの女のように大きな肉尻がひくひくと熱く物欲しげにひくつくようになるだろう。民に愛されるアスガルドの第一王子として雄々しく振舞う兄が夜は荒々しく襲われ、すべてを奪われ、雌として私の慰み者になり続けるだろう。
『あっ!あっ!あああっ!あうううッ!!』
射精が間近になり、兄の大きな肉尻の中で更にぶくりと自分の勃起した男根が膨張する。初物を奪い、雌にさせた無数の肉ひだが兄の穴の中で射精をうながすように従順に私の肉棒をにゅくにゅくとしごき続ける。雌穴以外の何ものでもないその動きに我を忘れ、無我夢中でずんずんとむちむちの肉尻を持つ桃色の肉穴を血管がびっちりと浮いたおぞましい男根で貫き続ける。
『あっ!ああッ!!ああああっ!』
種汁を飛ばしながらぱんぱんぱんっ!とすさまじい速さで女のように大きな肉尻をうがち続けると中だしに観念した汗まみれの兄の体からくたりと力が抜ける。重く太く大きな両の太ももを苦労しながら抱え、更に深くむちむちの穴奥を突き続けるとひだ奥を犯される喜びで兄の唇から甘い吐息とともに肉厚な舌がちらちらとはみ出し始める。
出すよ、兄上。そう告げると一瞬くやし気な表情な泣きぬれた兄の顔に浮き上がる。だがそれも一瞬で、中出しのための強烈なピストンに襲われると完全に陥落した兄の肉付きのいい身体は悦び声とともに激しく揺れ、口元には淫らな笑みが浮かび、生の中だしを待ちのぞむ肉ひだがきゅんきゅんとしめつけるように凌辱する男根を揉みこみ続ける。
誰のものでもない穢れのない乙女。
それが長年兄に抱き続けた幻想だった。私はその幻想に別れを告げるべく、無慈悲に大量の子種を兄の大きな肉尻の中に放出させ、受精の衝撃で甘く鳴き続ける兄をうっとりと見つめ続けるのだった。