GAME 


 
「兄上が好きなんだ」
愚かな男だと思いながらいつもそう口にしてしまう。どんなに私を拒んでも、憤っても、昔のように弱々しくただ一人の兄弟が縋れば、簡単に兄は絆されてしまう。




「兄上」
転移魔法を使い、兄の寝室に入り、声をかける。まだ起きていたのだろう。大寝台の上に横たわる身体が微かに揺れる。昼間でも夜でも兄の黄金の髪は眩く光る。"アスガルドの姫君"と市井の者達は影で兄を揶揄う。女のように長い金髪と向こう見ずで世間知らずで邪気のない様がそう見せているのだろう。だがもう兄は純真無垢な"姫君"ではなかった。
 
横たわる兄の傍らに寝そべり、見事な筋肉を持つ肩の付け根をそっと撫でる。
「……」
こちらに背を向けたままの兄からの応えはない。だがそれで良かった。寝衣の裾から手をもぐりこませ、下帯を身に着けていない下半身を露わにさせる。途中、太股にぬめる光があった。それに指で触れると微かに花の香りがした。香油でもう"そこ"をほぐしてあるのだろう。受け入れたものの、行為に時間がかかることを兄は嫌がった。姫君と呼ばれる男が夜は弟に犯される。それが事実でも、その瞬間が長引くことを兄は好んでいなかった。

「…っ…っ…」
手のひらで口元を抑える兄を眺めながら、もう既に興奮でいきりたっていた肉棒を油でほぐれた穴に含ませる。女のように大きな肉尻のはざまにある、桃色の皺の少ない肉の輪は何度見ても卑らしく、その瞬間だけ私は身分違いの男が高貴な姫君を犯す気分になってしまう。
兄の腰を強く掴み、無慈悲な動きでずぬっ…!と一息に腸道を勃起した肉根で貫く。
「んうっ…!」
耐えきれなかった声が手のひらのすき間からこぼれ落ちる。私以外のいちもつを知らぬ兄の肉壺。暖かく、狭く、きゅうきゅうと締まるそこに激しいピストンで刺激を与える。
「んうっ!んうっ!んうっ!ううっ…!」
閉じた瞼からぼろぼろと悔しみの涙をこぼしながら、むっちりとした大きな肉尻が私の太く長くグロテスクな肉棒に犯される。何度この肉の輪を貫いただろう。征服感とともにどろりと精液を垂らしながら、犯し尽くした肉ひだがぴくぴくとひくつく肉壺からずるりと男根を引き抜いたことだろう。誰にも征服されたことのなかった"姫君"の肉穴は想像以上の名器で、私は数えきれないほどニュボニュボと内部の卑らしいひだひだで種をしごき出されてしまっていた。

「あっ!あっ!あっ!ああっ!」
執拗な抽挿に抑えきれなくった声が閨に溢れ、抑える事を諦めた両手がけなげに白く清潔な絹のシーツを掴みながら、浅ましい動きのピストンでむっちりとした肉尻が前後左右にゆさゆさと揺れまくる。
「んうっ!あんっ!あんっ!あんうっ…!!」
「兄上…ここに出していいよね…?」
日なたの匂いがする髪に背後から顔を埋めながら、応えのない問いを問いかける。高貴な"姫君"である筈の兄は、心とは裏腹に直情的な種付けを好んでいた。激しいピストンとともに中出しすると呆気なく絶頂し、時には気を失ってしまう。細かく編み込まれた幾筋もの黄金の髪を呼吸とともに揺らし、びゅくびゅくと大量に放出し続ける男の肉棒を大きすぎる肉尻のはざまではさんだまま、ぐったりと頽れるその姿。貫通済みの淫らな"姫君"にも拘わらず、過度の快楽を受け入れる強さのないところもまた私を興奮させ、煽っていく。

「ひっ!!やあっ!やッッ!やっ!あああうっ!」
ずりゅうううっ…と隙間のないほど性器同士を密着させ、硬く膨らんだいちもつとそのいちもつの形に開いた肉の輪でにゅぼにゅぼと卑猥な抜き差しを繰り返す。最奥までびっちりと自分の勃起した肉棒を含ませ、こりこりとひだ奥のしこりを突きながらピストンすると、堪らないのか純真無垢だった"姫君"の肉壺がきゅんきゅんと達する寸前のように締まっていく。
「あうっ!やああうッッ…!」
誰からも慕われ愛され、誰よりも強く雄々しい兄。その兄が今は種付けの瞬間を待ち望み、はしたない悦び顔で舌を出し、自らむちむちの豊満な肉尻をぶるっ…!ぶるるっ…!と震わせる。出したくて溜まらない私の腰使いが異様なほど早くなり、ピストンに合わせて笑み顔でぶるんと浅ましく舌を出した兄の肉付きのいい下半身が卑猥な雌声とともに淫らに揺れまくる。
「あっ!あんっ!あんっ!あううっ…!」
「兄上…」
これが終わればまた兄は己に嫌悪し、私を遠ざけるだろう。男の肉棒の味を知ってしまった淫らな"姫君"。私を拒むのならば、より執拗に躾けるだけだった。いつか肉の輪を自分でくちりと拡げ、雄のいちもつをねだるようになる日まで。そうなればより兄は私のものになる筈だった。世間知らずで美味な身体を持つ"姫君"。愚かしい兄を徹底的に弄び、永遠に私の玩具として愛でるつもりだった。男にも女にも、他の誰とも"これ"を共有するつもりはなかった。

「あひっ!ひんっ!ひんっ!」
ずんずん、ずんずん、と力強く最奥を突かれ、ぶるぶると激しく女のように大きな肉尻が前後に揺れる。
「あっ!あっ!あっ!あんっ!」
最奥までずるんっ!ずるんっ!と長大ないちもつを何度も抜き差しし、肉壺の内部にある肉ひだが激しくしごかれ、むちっ…、むちっ…、と全体が卑らしく熟れてくる。その狭くむちむちの肉ひだ目がけて亀頭を突き立て、誰にも味わわれたことのない"姫君"の肉壺をねっとりと味わい尽くす。
「あっ!あっ!あんっ!ああんっ…!」
極上の媚肉を味わいながら、より腰を兄のむちむちの肉尻に押し付け、がくがくと乱暴に振りまくる。
「あッッ!やっ…!!」
その直情的な動きから、種付けされることを知った兄が拒もうと身体を動かす。
「やああああッッ…!」
だが本格的な抵抗をする前に、ぶくんっ!と激しく内部のいちもつが膨らみ、その膨らんだ動きで敏感な年輪状のひだひだが卑らしく刺激されまくってしまう。
「んうううっ…!」
びくっ!びくんっ!と目の前で肉付きのいい下半身が震え、種をつけられていないにも関わらず、兄の肉棒から精液が小水のようにあふれ出す。
「やああッ…!」
犯されて達したことを恥じ、閉じた瞼から覗く長い睫毛がびくびくと震え、眦にじわりと涙が望んでいく。だが射精の動きは止まらず、腰を自ら浅ましく振り、びゅくっ!びゅくっ!と高貴な"姫君"である筈の兄が男娼のようなはしたない射精を繰り返す。
「あうっ!ああっ…!」
その犯されながら達する卑らしい射精姿に煽られ、ずるううううっ…!と種汁まみれの長大ないちもつを亀頭冠のくびれまで穴から抜き、ずんっ!と一息にむちむちの大きすぎる肉尻を押し貫く。

「やああああッ!!」
悲鳴を上げながらぶるんっ!と射精を続ける兄の男根が揺れ、ついで大量の精液が私の肉棒からあふれ出し、むちむちの肉ひだをけがし始める。
「やあっ!やああっ!やあああんっ…!!」
悲鳴を上げながらも"姫君"が感じているのは明らかで、ぶるっ!ぶるっ!と激しく男根を揺らしながら兄の射精は続き、大きすぎる肉尻の中が私の精液でぱんぱんに膨らんでいく。
「嫌ッ!あうっ!あううんっ!」
種付けされながらの交合も兄が好むのもので、びゅーびゅーと中出しされながらズン!ズン!と肉の輪をほじられ、ぶるっ…!とはみ出た舌とともに熱い雌声が止まらくなる。
「あんっ!あんっ!あうっ!あうっ!」
ぶちゅっ!ぶちゅっ!と中で種がつけられるたび、もだえるように豊満な肉尻が左右に揺れ、そのままズポズポと激しくピストンされると中出しされまくった肉厚な桃色の肉の輪を種汁まみれにさせながら、呆気なく兄が二度目の絶頂を迎えてしまう。
「あっ!ああっ!あんっ!あううっ…!!」
ぬぼぬぼと勃起したいちもつを出し入れさせながらの絶頂は一度目よりもさらに内部の締め付けがきつく、犯されながらあひあひと喘ぎ、射精する姿は酷く淫靡で、びゅくびゅくと涙目で射精するアスガルドの"姫君"を見つめながら、その内部に大量の中出しをしてしまう。
「あんっ!あんっ!あんうっ…!」
含みきれなかった種がぶっ!ぶっ!と音を立てて、兄の熟れきったむちむちの肉の輪から垂れていく。兄のあの大きな肉尻が私の種で満杯になったことを知り、口元が笑んでいく。

「やっ!やあっ!やっ!やっ!」
背後から強く兄の身体に縋りつき、女のように豊満な肉尻をぶぽぶぽと激しく勃起したいちもつでほじり、卑らしい仕草で種を掻き出す。種を吸わせれば吸わせるほど、兄の下半身はむちむちと卑らしく育っていった。大きすぎる肉尻とむっちりとした左右の太もも。いずれ身体が熟したことを周囲の男達に気付かれるかもしれなかった。ぶびゅっ!ぶびゅっ!と肉穴に種付けされるのが何よりも好きな姫君だと、その欲情を煽る身体で証明してしまうかもしれなかった。だがどんなに興奮しても、男達が兄に触れる日は来ない。兄弟としての愛情を一身に受けた私だけが許されることだった。犯すことの出来ない高貴な兄をぬめる目で見つめる男達の姿を思い浮かべる。そうして私の前では淫らに足を開かせ、欲望の限りにいきり立つ肉棒でむっちりと育った肉尻を犯し尽くす。
「あんっ!あっ!あっ!あんっ!」
肉厚な肉の輪をずんずんと激しく貫き、むちむちとした大きすぎる左右の尻たぶのはざまでムチッ…と熟れた肉の輪を雄竿の入口として徹底的にしつけていく。
「あうっ!あうっ!あんっ!あんんッ…!!」
直情的な動きを嫌がる兄の豊満な肉尻の上でズポズポと繰り返し、ぶびゅっ!ぶびゅっ!と激しい中出しを敏感なひだひだに浴びせ、雌としての快楽を叩きこむ。
「あっ!あっ!ああっ…!」
種付けを嫌がる動きが徐々に従順になり、ついには根元までぬぐうううっ…と敏感な肉壺に肉棒を挿入され、ぬちぬちと私と卑らしく舌を吸い合いながら、むちむちの肉尻の最奥にぶびゅううううッ…!と酷く長い種付けをされてしまう。
「んうっ!んうううっ…!」
むにむにと大きすぎる肉尻を両の手で揉みこまれながらの執拗な中出しに、高貴な"姫君"の瞳が陥落で潤んでいく――。







「んっ…うっ…」
ぶるっ…!と音を立てて、湯気のあがる自分の長大な肉茎を兄の肉穴から抜いていく。種付けしまくった肉ひだはひくひくとひくつき、むちむちに熟れ、最奥の穴から垂れる中出しした白い種と、犯した男のいちもつの形にくぱっ…と卑らしく拡がったままの腸道が、犯された"姫君"だということをまざまざと見せつける。
征服した高揚感に包まれながら、穢されたままの兄に上掛けを掛けてやる。側仕えの侍女は金貨を数枚握らせると優秀な配下になった。明日の朝、この寝台を見ても顔色一つ変えずに対処が出来るだろう。今日は珍しく気を失うことのなかった兄の乱れた髪を手で整える。激しく抱かれ、望洋とした顔は見る者が見れば憐れに見えるのだろう。だが私にはそれも自身に与えられた勲章の一つに思えるものだった。

「兄上、好きだよ」
幾度となくかけた言葉を告げてみる。兄からの応えは当然のようになかった。だがそれで良かった。
本心からの言葉では決してない。二人だけにしか分からないゲームの合図のようなものだった。始まって終わり、またいつか始まる。
永遠にこの遊戯を二人だけで楽しむつもりだった。