Merry Christmas!A
「まさか兄上に夜這いされるだなんて…私も見縊られたものだな」
あの時の真相を知ったロキはそういって俺をからかうようになった。
降誕祭の夜、モザイクの床に散らされた薔薇と菫の花の匂いでむせかえる弟の閨の中、嫌がり逃げようとする俺の穴という穴に天鵞絨の舌と優美な形を持つ白い指がもぐりこみ、性感をただひたすらさぐられ続けた。
女のように大きな肉尻をぐに…っと両手で広げられ、むちっ、と現れた汗で蒸れた肉厚な桃色の肛門を乳を舐める犬のようにべろべろとひたすら激しく舐めしゃぶられ、何本もの指でにちりと尻の中をひろげられ、中のぷるぷるとした敏感な肉ひだを入り口から穴奥まですべてにゅくにゅくとこすられ続けた。
俺は何度卑しくも達してしまったのだろう。白い絹の敷き布は俺の精がべたべたとそこらじゅうに塗れ、自身で汚れを拭い取るように命じられ、眦に涙を浮かべながら舌を出し、自分の苦く辛い精を舐め取った。
『ッ!? やめろッッ!いやだあああっ!!』
挿入は突然で青ざめ、抗う俺に構わず弟はその巨大な勃起した一物を俺の尻にずにゅっ…!と突き入れた。
『ふぐっ!』
ロキのびんびんに勃起した肉竿は太く長く、ごつごつと浮いた肉筋は凶悪な凶器のようで、ぱんぱんとむちむちとした肉尻を上から激しく突かれ、俺は何度も痛みを訴えながら女としての自分の初物を奪われた。
『やあっ!やっ!ひんっ!やあっ…!!』
だがそれもぐりっ、と尻のなかほどにある木の実大のふくらみをこすられるまでだった。
『ひっ!』
まるで自身が奮う大槌によって雷を落とされた者の様に全身が強く痙攣し、甘く高い声をあげながらその瞬間、俺はびくびくと達してしまっていた。
『ああ、すまない兄上…女になる場所を私が押してしまったようだ…』
興奮と狂気に彩られた声で囁かれ、詫びる言葉とは裏腹にまたにゅるんっ…と穴中のふくらみが肉筋がびっちりと強く浮き出た太長いイチモツにこすられる。そのままにゅぐにゅぐ、にゅぐにゅぐ、と木の実大のふくらみを卑らしい仕草でしごかれ続け、びゅる!びゅる!と自分の竿から噴き出る精がとまらなくなる。
『ひあっ!やめっ!ひっ!ひんっ!ロキッッ!いやだっ!嫌だああっ…!!』
『ふふっ…兄上、竿を抜かれてもいないのにこんなにも雫を垂らして…本当はやめて欲しくないのだろう…?』
耳孔に舌をぬるりと突き入れられながらねっとりと囁かれ、その淫らな囁きだけで身体がぶるりと震え、胸の先端がぷるんと勃起してしまう。
『んぐうっ!んうっ!うっ!うっ!うんっ!』
身体を横向きにされ背後からにゅぐっ…と挿入された大きな獣じみたイチモツでずぽずぽと激しい結合音を立てながらむちむちとした女のように大きな肉尻を犯される。
『あっ!あっ!ロキッ!ひっ!あんっ!あんっ…!』
口端からだらだらと歓喜のよだれが垂れ、黄金の髭をぬらぬらと穢していく。
『あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!』
まるで自分の尻の中に蜜壷があるかのようにぬちゅぬちゅと大きな粘着音を立てて尻穴を犯される。木の実大の膨らみがその度に強引にこすられ、女として犯される悦びにむっちりとした桃色の肉壁がぬるぬるに熟れ、よりにゅくにゅくと弟の狂暴な肉竿を年輪のように重なるひだの突起で卑らしくしごいてしまう。
『あっ!あうっ!ああっ…!!』
『…この鍛え上げた所為で女の胸のようにむっちりと大きく育った白い胸もずっと触れてみたかった…桃色の小粒な胸飾りもまるで食べごろの果実のようじゃないか…』
腕の付け根を掴まれ、ぐっと上部に反らされる。ぶるっ!とより前面に押し出された胸部にはあはあと背後から生暖かい息がかかり、肛門を犯されながらぬめる舌でにじゅっ…と胸の先っぽを口に含まれる。
『ひんっ…!』
ぐじゅうううっ…と恥ずかしい吸出し音を立てながらびんびんに勃起した桃色の乳頭を吸われ、んぐんぐと乳を吸うかのように喉の尖りを激しく上下させながら乳穴を舌でなぶられ穴の中もにゅぐにゅぐと吸われていく。
『やあっ…!!』
胸への強い刺激でにゅぐんっ…と無意識に弟の勃起したイチモツを敏感な肉ひだでしめつける。ひくっ…ひくんっ…とむちむちの壁の一つ一つが腹につくほどそり返った勃起肉竿に絡みつき、生娘だった雌穴への種つけを望むかのようににゅぐう…っと雄の竿を含んだまま卑らしく桃色の肉肛門をすぼめ、むっちりと肉のついた大きな尻たぶで両側からにちゅっ…とオスのびんびんに勃起した逞しい肉竿を嬉しそうにくわえこんでしまう。
『いやだ…嫌あっ…!!』
男のイチモツを明らかに欲しがる自分の痴態が信じられなかった。欲情をあおるかのようにれろれろぐちゅぐちゅと勃起した小さな乳頭をしゃぶられ、歯と舌でむちむちに育った乳芯をぬぽぬぽと前後にしごかれ、そこも女性器のように肉悦を感じる性具へとかえられていく。
『やっ!ああっ!あんっ!あんっ…!!』
『アンタの身体はどこもすべらかで熱くて甘くて…蕩けそうになる…兄上…私だけの雷鳴の神…もう放しはしないよ…』
荒い吐息を混じらせながらそう囁かれ、弟の穿つ腰の動きが早くなる。
『ひっ!ひんっ!ひっ!ひんっ!』
自分の精がたっぷりと染みた寝台の上でぐぽぐぽと背後から女のように大きな尻を攻められ、中の敏感でむちむちの肉ひだを雄の肉竿でたっぷりとしごかれ、びんびんに勃起した硬い肉筋で欲望のままにずりずりとこすられ、更にむちりと卑らしく桃色のひだひだが熟れて来る。
『あっ!あぐんっ!!あんっ!あんうッッ…!!』
くぱっ…と中のぬめる腸道が完全に弟の男根の形に熱く開き、男の子種を欲しがる淫らな受精穴に変じてしまう。
『んっ…!んんっ…!』
ずりゅっ!ずりゅっ!と背後から卑らしい執拗さで勃起した竿をおさめる穴として生娘だった貫通済みの肉穴を雄の欲望のままに使われる。その激しすぎる陵辱と濃い肉悦に自我までもが淫らに惚け、獣のように浅ましく淫声をあげながら弟と交じり合う。
『あうっ!あんっ!あんっ!あんっ!あっ!あっ!』
むちゅっ…と唇を奪われ、にゅぐにゅぐと舌で口腔を嬲られる。細身ではあるものの、適度に鍛え上げられた白磁の身体が背後から強く自分を抱き締め、種をつけるために穴奥にあるぷるりとした敏感な肉ひだを小刻みにせわしなく突き始める。
『やあっ!やっ!やっ!やっ!』
肉膣にかえられてしまった淫らな肛門は入り口も中のひだも穴奥も、すべてがメスとして感じる女性器にされ、穴奥の敏感なひだを固いオスの亀頭でぐにっ…!、ぐに…!、と犯され、ぶぶぶ…っと淫らな振動をたてられなが肉尻を支配されるたび、自身の肉竿からぶびゅぶびゅと悦びの雫が垂れていく。
『ひっ!ひんっ!ひんっ…!!』
背後から押し付けるようにして強くのしかかられ、獣の吐息を耳朶に吹きかけられながら、ずんずんと激しく大きな肉尻を揺らされ穴を犯される。
『ふっ!んぐっ!!』
ぬっぽりとロキの勃起したイチモツをくわえたまま白い肉尻が膣突きにあわせてぱんぱんぶるぶると震え、ぬろっ…とオスの勃起汁がむちむちの桃色の肉穴からにじみ、ひくひくと入り口の壁をふるわせながらむっちりとした太い太ももに垂れていく。
『ひぐッッ!!』
悪戯するかのようにひと際強く、ぐりっ…!と亀頭が角度を変えながら肉穴をえぐり、ただでさえ敏感で感じる肉具である木の実大の膨らみをぶるんッッ!と強烈にしごかれる。
『ふあっ!あっ!ああっ!!』
目の前で火花が散り、びゅぐっ!と自身の竿から精がふきこぼれ、それと同時に伸し掛かる身体が熱く震え、しめつけたむちむちのひだの中でびゅぐるるるる…っと弟の種付けが始まっていく。
『あっ…あっ…』
これで完全に女にされたのだ、と悲しみとも諦観ともつかない灰色の感情が自分を襲い、じわりと眦に涙が浮かびそうになる。
『ひッッ!?あっ!やめろっ!やっ!やああッッ!いやだっ…!』
だが慰み者としての涙を流す前に、むちむちとしたひだの一枚一枚にどろりとした子種をねっとりとかけられる肉悦で、自信の僅かに残された矜持はあっけなく崩れ、はじめての種付けで何度も何度も女のように大きな肉尻をゆさゆさと揺らしながら淫らに達してしまう。
『あっ…あっ!ひんっ…!』
肉ひだのすべてにじゅわっ…と弟の白濁とした種がしみていき、生娘だった初々しい肉穴がびんびんに肉筋の浮いた勃起肉竿にぬっぽりとひろげられ、むっちりとした穴周りからびゅくんっ!びゅぐんッ!と雌穴に種付けを終えた子種が激しく噴きこぼれていく。
『んうっ…!』
そうして気の済むまでロキに種をつけられた俺は生娘だった穴を子種でたっぷりとけがされ、ずるりと自分を支配し初物を奪った巨大な肉竿を引き抜かれた。
『ふっ…!うっ…』
味合わされたメスとしての強烈な受精にびくびくと震えながら寝台にすがりつく。
貫通済みの竿穴だという事が一目でわかるほど中の桃色のひだはむちむちに熟れ、執拗なひだしごきを受けた媚肉は完全な桃色から赤みを帯び、はめまくられた貫通済みの肉ひだになり、勃起した雄のイチモツによる孕ませと肉しごきを再度待つかのようにひくん、ひくん…と穴周りのむちりとした壁と中の肉ひだを弟の眼前で卑らしくひくつかせ、どろっ…と内部にたまった大量の男の子種を広がった穴からぱくぱくと丸見えにさせてしまっていた。
「つれない妖精どもが私の願いを叶えることはなかったが、あの夜の兄上は本当に愛らしかった…」
うっとりと呟かれ、恥辱で唇をぐっと噛む。閨を供にした者に向けられる艶めいた眼差しをちろりと向けられ、慌てて顔を反らすとくつくつと鈴のような笑い声を立てられる。
「…っ…」
降誕祭の夜以来、弟の俺への態度は幾分か柔和なものになっていた。陵辱されたことによるロキへの怒りが今も解けた訳ではなかったが、秘する思いを抱えることが辛かったとそう告げられ、うっかりすべてを許しそうになり、自分の続かない怒りにもほとほと情けなさが沸いてくる。
「兄上…」
親しげに名を呼ばれ、今宵はどちらの部屋で睦みあうかを問われ戸惑いで頬が赤くなる。受け入れたわけではないと、そう何度も弟を諭してきた。だが夜になれば必ず弟はやってくる。そうして半ば強引に身体を奪われ、夜明けの自分の肌が弟の匂いと精で満たされる。
「よっ、良い酒を用意するのならお前の所にいってやってもいい」
つい口から漏れてしまった了承の言葉に自分で自分に呆れてしまう。だがふんわりと、酷く嬉しそうにほほ笑まれ、前よりも近付いた互いの距離に心のどこかで喜びが滲んでいく。
いつかは受け入れることをやめるべきだった。だがまだその時ではない。俺は自分を無理やり納得させ、愛しげに見つめる灰緑の瞳を、淫らな夜への期待で潤む瞳でじっと見つめ返すのだった。