licorice







 数日前の戦で敵の弩兵から味方を庇った俺は負傷し、敵軍の捕虜として拘束された。
 強国の王族を捕らえた事で莫大な身代金が約束された蛮族は歓喜し、奴らの居城では連日のように盛大な宴が行われていた。

「アルガルドの王子様、アンタを五体満足の状態で返すつもりだ」
 宴を抜けだしてきたのだろう。俺が幽閉された角塔を訪れた敵軍の副官は赤らんだ顔で見張りの兵を下がらせた後、そういって俺に近づいた。
「雑兵は皆死んだよ。奴らには取引できる金銀もないからな。捕虜にされた者達の中で生き残ってるのはアンタだけだ」
 祝い事に使う十分な良酒もこの城にはないのだろう。男の口から漏れる発酵しすえた古い葡萄酒の匂いが鼻をつく。

「しかし綺麗な肌だ…髪も眩いばかりに黄金で…まるで魔法で紡がれた金色の糸のようじゃないか」
 自身よりも遥かに大柄な、巨躯の副官が両手足を拘束された俺に近付き、ぞっとする手付きで髪を撫でる。
「俺に触れるな…ッ!」
 発情した男の体が鼻息荒く俺に伸し掛かる。身体を揺らすものの、拘束された身体では僅かにしか抗えず、丸太のように太い男の前腕に力が入り、自身の着衣を一気に引き裂かれてしまう。

「ッッ!?」
 矢傷を負った右肩が露になる。だがそれ以上に自分の性器も狼藉を働く男の前に剥き出しになり、羞恥で頬が朱に染まる。
「アンタの管理はすべて俺に任されてるんだ。アンタを国に帰すまでアンタはすべて俺のもの…」
 はあはあと獣のような吐息を漏らしながら男が俺の前にしゃがみこむ。べろり、とよだれまみれの長い舌を男が覗かせ、性急な仕草でぬるん、と萎えた男根を口に含まれてしまう。
「ひっ!!」
 技巧もなにもない、ただ執拗で激しいだけの口淫。だが捕虜生活で鬱屈した雄の身体は、心とは裏腹に浅ましく反応してしまう。
「やめっ!やっ!あっ!ああっ!!」
 暫くぬぐぬぐとしごかれた後、ぶぽっ、と音を立てて俺の勃起した男根から男が口がを離す。牢屋にある取っ手が引かれ、天井からつるされた鎖が僅かに伸び、四肢を拘束された状態でぐるりと後ろ向きにさせられる。
「ひひ…王子様の一物はなかなか良い味だ…この女みたいに大きな尻もたっぷり躾けてやるからな…まずは肛門を見せてみろ」
「やめッッ…!!」
 にちっ…と音を立てて、太く無骨な指が俺の尻たぶを鷲づかみ、左右に大きく広げられてしまう。排泄に使う自分の恥ずかしい恥部に新鮮な外気が触れ、欲情した男の前で無意識にひくっ…ひくんっ…と肛門がひくつき始める。
「くっ…!」
「ふひひっ!随分肉厚でくぱくぱ口を開ける恥ずかしい肉穴じゃないか。色も桃色で皺もすくなくてむちむちしてるな…中の媚肉はどうだあ…?」
「やっ!?ああッッ!!」
 肉穴が更ににゅぐっ…!と広げられる気配があった。
「うへへ…綺麗な桃色じゃないか…ひだがきゅうきゅうすぼまってぬらぬら濡れて…まるで肉の花が咲いてるみたいにびらびらが輪になって収縮して…俺に見られて生娘の肉ひだがびくびく感じてるなあ…」
「違う!ちがうッ…ひッ!!」
 ぶっ、と男が自らの手に唾を吐き、二本の太い指が無遠慮に広げた肉穴の中でひくつく肉ひだをにゅくにゅくと卑らしくこねまわす。
「やあッ…!!」
 その瞬間、自分の下部を覆った甘い疼きに耐えられず、血や脂の染みが残る汚れた石床に膝をつく。
「やっ!やっ!やああっ…!」
 自分の重量のある白い肉尻がぶるん、と無意識に揺れ、男の太い指をきゅんきゅんと疼くすぼまりにくわえたままぶるぶると尻を上下に揺らしてしまう。
「やっ!やっ!やっ!」
 ぶぶぶぶっ…と獣染みた吐息とともに小刻みに激しく肉ひだをぷるぷるとこねられる。
「やあっ…」
 口端からとろりとよだれが垂れていく。排泄にしか使わない恥ずかしい場所の奥にこんなに敏感な肉が隠されていただなんて、どうして知りえただろうか。ただ俺の身体をむさぼる為だけに伸し掛かる男にその肉の花びらをはずかしめられ、犯されている。だのに恥辱ともいえる行為に俺の肌は熱を持ち、ますます抗いの力が抜けていく。
「んうっ!んううっ!んうううッッ…」
「アスガルドの凛々しい王子様は自らのはしたない雌肛門を俺の指でこりこりされるのが弱い、と…」
「違う!ちがっ…うっ…」
「ならそんな甘い声を漏らしてたぷたぷ尻を振ってるのはなんでだあ?肉ひだをこねられるのが好きなんだろう?」
「やああ!やああああッッ!!」
 繊細さのない、ただ執拗な指使いが湯気が立つほど激しく肉ひだをこねていく。
「ひっ!んうっ!ひっ!」
「指にみっちり卑らしい肉が吸い付いてくる雌みてえな肛門だなあ…中もぬっぽり濡れてきて…ひひっ…こりゃあ返すまでに相当楽しめそうだな…」
「やあっ…!」
 俺はその後何度執拗に肛門を攻められただろう。牢屋に自分の甘い淫声が響き渡り、自分の意識すら失してしまう時分になり、ようやく犯された肉穴からぬぽん…っ、と褐色の太い指が引き抜かれる。

「ッッ!!」
 即座に背後からにちりと当てられる勃起した巨大な男根の感触に声なき悲鳴が漏れ、咄嗟に四足になり前に這い、その交尾を待つ淫らな肉根から逃れようとするものの、荒々しく腰をつかまれ、一気に生娘だった肉穴を貫かれてしまう。
「やあああああああッッ!!」
「へへっ…これでアスガルドの王子も俺の"女"だ…これからは生意気な口を聞けぬように俺の男根で立派な雌として躾けてやるからな…」
「ひうっ…ひんっ…!」
 卑猥な手付きで竿を含んだ尻たぶを掴まれ、けだもののような雄たけびとともにぱんぱんと尻穴を攻められる。
「おうっ!おっ!おっ!いいぞ王子様!ひだを滅茶苦茶にかき回してやるからな!!」
「やめっ!やううううッッ!!」
 肉穴を巨躯の男の長太い肉竿の形に広げられ、拡張される痛みともに硬い亀頭がぶるぶると肉ひだをこねる心地に甘い雌声が漏れてしまう。
「やっ!あっ!あんっ…!」
「うひひっ!やっぱり亀頭にちゅうちゅう雌ひだが吸い付いてきたなあ…卑らしいよがり声もあげやがって…俺の肉棒で感じてるんだろう?王子様…」
「ちがッ…やあああああっ!!」
 ずりゅっ…とひだ奥に亀頭が到達し、一思いに奥を突かれてしまう。その圧倒的に雌にされる心地にぶちゅっ、と淫らに俺の肉棒から淫蜜が垂れ、肛門をひくつかせながら何の抗いもなく、ずりずりとひだ奥をこすられてしまう。
「んうっ!んうっ!んっ!んっ…」
「この大きな尻の穴の一番奥が王子様は一番感じるのか…いや、アンタはもう"お姫様"だな。男の肉棒を悦んでくわえるはしたないお姫様だ…ひひっ…」
 より強く腰が掴まれ、牢屋外にも聞こえるほどの雄たけびを男がよだれと口泡交じりの醜い唇から叫びながらずぽずぽと肉尻を犯される。
「あっ!ひっ!あっ!あんっ!」
 野卑な男の竿突きにあわせて自分の身体があさましいほどぶるぶると揺れ、交尾中の雌と雄以外の何ものでもない恥ずかしい結合姿になる。
「ああっ!あんっ!ああああんッッ!!」
 拡張された肉穴が肉悦でひくつき、雄の種汁をぬっぽりとまとわりつかせながら、にちゅっ!にちゅっ!とひだがめくれあがるほど黒ずんだ巨根に肛門をぬぽぬぽと貫かれ、むちっ…と卑猥なほど桃色の雌穴が熟れてくる。
「やあっ!やああああっっ!!」
「うひひっ…アンタの一番弱い部分を攻めながら"女"にしてやる…」
 髪を背後から鷲掴まれ、敏感なひだ奥にずりっ…と硬い亀頭をすりつけられた状態で激しい抽挿を肉穴に受ける。
「やあっ!やあああッッ!!」
「この交尾が終わる頃にはお姫様の肉穴は俺の種汁だらけだ…受精した雌穴からちゃあんととろとろと俺の子種を垂らすんだぞ…犯された肉肛門もくぱくぱ口を開けて…俺の肉竿の形に腸道が開ききったか指でしっかりぱっくり穴を開かせて確かめてやるからな…」
「嫌だっ!いやあああああッ!」
 自分の言葉に興奮した男の腰の動きが早くなる。ずぽっ!ずぽっ!と大きな恥音が牢屋にこだまし、敏感なひだ奥をぬるぬるに激しく攻められた俺は抗うことも出来ず、穴奥を犯され、ひたすら感じきった雌声を漏らしてしまう。
「うおっ!おおおっ!おおおおおっ!」
「やあっ!やあああああッッ!!」
 ぶぶぶぶっっ!とひだ奥を一気に突いてくるあさましい雄の動きに雌として自分の肉ひだがはしたなく達してしまう。
にゅぐんっ、と蜜壷のようなびらびらが竿にまとわりつき、びゅくびゅくと自身の肉根から漏れる淫蜜ともににちゅうううっ…と卑らしく竿を締め付けてしまう。
「出す!出すぞ!アスガルドの姫ッッ!!うぐっ!うおおおおおっ!!」
「やあああああああッ!!」
 自分の涙交じりの淫声とともにびゅぐるるるっ!とすさまじい量の子種が肛門にそそがれる。
「あんっ!あんっ!あんんっ!!」
 ひたすらぶるぶると尻を左右に振り、強制的な種付けから逃れようとする。だが振れば振るほどぬるううう…とけがらわしい男根が穴の奥の奥まではまりこみ、ぱくんっ…!と屈服の証のように桃色の肉ひだが挿入された雄根の形に熱く開ききってしまう。
「いやあああッッ…!」
「ぐひひっ!すべてのひだにびちゅびちゅかけてやるからなあ…ッ」
 そう叫びながら受精で敏感になった穴ひだの中で勃起した男根がぐりぐりと動かされ、ねっとりとした熱く雄臭い子種がびちゃびちゃに俺の肉ひだにしみていく。
「熱いっ…やっ!ああっ!ひだ熱いっ…あついいいっ…」
 男を知る雌の肉ひだにされていく過程に恥辱の涙が溢れてくる。だがびゅぐっ、と子種をつけられるたび、自分の肉尻は犯す巨躯の男の下でびくびくと震え、悦びの涙のようにとろっ…と肛門から陵辱する男の子種を垂らしてしまう。

「ひひっ…あの国に帰る頃にはアンタは俺の一物が忘れられずにすがりつくかもしれないな」
 ぱちゅっ、ぱちゅっ、とむちむちとしたひだ奥を突き、卑らしくひだの一枚一枚に子種をねっとりとかけながら男がそう俺をあざ笑う。
 雌と雄の交尾姿でぴったりと重なりあう互いの身体は恥部だけが卑猥にずこずこと動き、男の野卑な笑い声と俺の屈服しきった甘い雌声が淫猥な肉の交わりを伝え、ぱんぱんとたぷたぷに子種のつまった男の陰嚢が何度も肉穴に押し付けられ、陵辱する男の満足げな解放の吐息とともにびゅぐ、びゅぐんっ、と雄の種が犯されつくした肉肛門に注がれていく。

「あんッッ!あんっ!嫌ああああッッ…!!」
 これで完全に俺の女だ、とそう告げられながら男の身体が重く伸し掛かり、野太い呻き声とともにびゅぐるるるっ…!と最後の子種を尻穴に植えつける。情けない雌声とともに自分の身体がびくんっ、びくんっ、と淫らに震え、しっかりと生娘の穴を受精させられてしまう。
「ひっ…あっ…」
「ひひっ…射精したのにもう勃っちまいそうだ…こりゃあお姫様の卑らしいあそこでぬぽぬぽしてもらわなきゃなあ…」
 ぬぽんっ…、とむんむんとした湯気とともに巨大な肉根が抜かれ、男根の形に開かれきった貫通済みの肉穴がひくんっ…と男の眼前に晒される。救出を望む心は無意識の内に父の名を呟き、再度勃起した男の肉根にずぷりと貫かれる嬌声でその言葉をかき消されるのだった。