Strip That Down
「腫れてないか…?」
「大袈裟だな。少し赤くなってるだけだ」
剣闘士に与えられた部屋の中で水に濡らした布を弟の額に押し当てる。
予期せぬ邂逅。アスガルドでも地球でも、この異星でもロキの態度は変わらない。いつでも俺を揶揄い、惑わせる。だがどこか、弟の様子に安堵していることも事実だった。故郷がどうなっているのかは誰も分からない。驚異の迫っている今、バナー達と手を組み、一刻も早くアスガルドへ戻りたかった。それには少なからずロキの助力も必要だった。
「兄上に物を投げつけられるなんて…」
「俺は過去、お前に殺されそうになったり、刺されたり、高所から落とされたりしたんだぞ…それよりはマシだろう」
そう話しかけるとおかしそうに弟が笑う。血の繋がりのない義弟。氷の巨人であるラウフェイの血を引く者。弟なりに葛藤はあったのだろう。今でも兄弟としての愛情と憎しみを感じることがある。だがどういう経緯があったにせよ、愛している事に変わりはなかった。右腕に彫った弟の死を悼む言葉。それを見つけ、愛おし気に触れたロキの顔を思い出す。口づけは許した。それが兄弟としての親愛から来るものなのか、まったく別のものなのかは分からなかった。女とは違う柔らかさのない唇。舌をもぐりこまされることは拒んだ。だが弟はもっとその先を欲しているようだった。
「なら謝罪の代わりに…」
互いに寝台の上に座った状態だったのが悪かったのか、ロキが俺の肩を掴み、シーツの上に押し倒す。
「お前にしてはおもしろくない冗談だ」
自分よりも大柄な男を押し倒して何がおもしろいのか。
「――私が必要だろう?兄上」
囁くように弟が言葉を紡ぐ。
「強襲にはタイミングも重要になる。いつ攻めるか。私がいれば誰にも気づかれずにアスガルドへ入ることが出来る。私の魔力も大いに役立つだろう。感情を制御できないハルクとあの直情的な女戦士、優秀な参謀が必要だと思わないか…?」
「――…」
反論できずにいると体温の低い痩躯がより俺に重なる。二度目の口づけは更に生々しいものだった。
「…ッ…」
血を分けた弟だと思っていた男に舌を吸われ、口腔をぐちゅぐちゅと掻きまわされる。徐々に体温が上がっていく自分の状態を信じたくはなかった。
「…ッ!? 」
局部を覆う革の前垂れ越しに硬く熱いものが押し当てられる。もし"それ"を直接触れ合わせたらどうなるのだろう。悪夢に入り込む寸前にのように思えて、思わずロキの身体をどかせるように押しやってしまう。
「――兄上…私を拒むならアンタに協力はしない」
「アスガルドはお前の故郷でもあるだろう…?」
「いいや、私の故郷ではないよ。オーディンもアンタの父親であって、私のではない」
「では母上は…?お前を愛してくれていた筈だ」
「母上はもういないよ、兄上。海の彼方へと行ってしまった――アンタも良く分かっているだろう…?」
苦悩する俺の顔を弟の手が撫ぜる。亡き母に似た白く柔らかな手のひら。
「私は誰よりも優秀な兵士になるよ。兄上が私を受け入れてくれるのならば、その間はアンタを決して裏切らない…」
どこまで信じていいのか分からない言葉だった。だがもう今はそれに縋るしかなかった。ロキの手に自分の手を重ねる。白い手が滑り落ち、俺の下衣を脱がし始めても、抵抗することは出来なかった。
「んっ…ぐッ…!」
どれ位時間が経ったのか。寝台の上でうつ伏せになり、腰を高く掲げた姿で何度も頭を振り乱す。
「あっ…!あっ…!!」
柔らかく弾力のある舌が俺の抵抗を打ち破り、ずるりと肉穴の中に舌を沈める。
「やめてくれっ!やめてくれ…っっ」
刺激で勃起した乳首がシーツにこすれるたび、痛かった。大きく膨らんだことを喜ぶ弟の指が時折強く両の乳首をひねりあげ、上下に乳芯を抜き上げる。そのしごかれた乳首が何度もシーツにこすれ、そのたびに身悶えてしまう。重く大きな尻を揺らして、勃起した乳首をにゅぐにゅぐとしごかれて、そうして何度も欲情するロキの舌が俺の肉尻の中にもぐり込んでくる。
「ひっ…!ああッ!!」
ぞくぞくとした震えが背を駆け巡る。肉厚な肉の輪を舌でぶるんっ!と音を立てて犯され、敏感な中のひだひだを執拗にしごかれる。
「あっ!あっ!ああっ…!」
排泄に使う恥ずかしい穴。それが弟の前で目一杯ひろげられ、肉の輪の皺をなめられ、最奥まで舌を突き入れられる。
「あっ!ああっ!あっ!あっ!」
かすれた甘い声が自分の唇から次々と漏れるのが信じられなかった。
「んううっ…!!」
舌で年輪状のひだひだを強くしごかれた瞬間、無意識に大きく豊満な肉尻を揺らしてしまう。
「あっ…!」
何かがぶびゅっ…と自分の尻奥から分泌される感触があった。それにいち早く気付いたロキの舌がその分泌された汁をねちょねちょと吸い始めてしまう。
「ロキだめだっ!あっ!ひんっ…ッ」
細い指が勃起し始めた俺の男根を荒々しくしごく。ひだの中まで沁みていく分泌した汁を卑猥な仕草で吸われ、ペニスを抜かれ、シーツに擦り付けた自分の顎鬚が快楽で垂れた唾液でぐしょぐしょに湿っていく。
「んうッ!!」
自分の惨めなうめき声と共に勢いよくペニスから精液がほとばしる。ぬぽっ…と音を立てて舌も抜かれ、大きな肉尻のはざまにあるむちりとした肉厚な肉の輪から、分泌した汁と弟の唾液がどろどろに混じりあい、ぶちゅっ…と零れ落ちていく。
「兄上…」
囁く声と共に硬く大きなものが俺の柔らかくほぐれた肉穴に押し当てられる。ぐっ…!とその切っ先が肉の輪を拡げていく感触に慌てて伸し掛かる弟の腕を掴む。
「ああッ!」
どんなに自分が頑健な肉体を持っていても、柔らかな部分を犯すものに抗えるはずがなかった。
「んううっ…!!」
とても長く太く大きなものを肉尻にくわえこまされ、その痛みで熱い涙が浮かぶ。まるでへその辺りまでペニスを押し込められたような感覚だった。ぐっ、ぐっ、と短く強い力が断続的にくわえられ、初めて貫かれ、苦しむ俺の身体に更に深く弟の男根がねじりこまされる。
「ひっ!ひっ!」
そのままべち、べちっ、と重く大きな尻たぶを叩くようにして腰が打ち付けられ、年輪状の肉ひだが勃起したロキの太すぎる肉棒でぐちゅぐちゅにかき回される。
「…ッ!? 」
短い吐息が背後から漏れ、痛みに苦しむ俺の体内に熱くぬめるものがぶびゅううううっ…とかけられる。
「あっ!あっ!ああッ…!」
その正体に気付き、痛みと悔しさで涙がぼろぼろと零れてしまう。だが精液をかけられたことで肉厚な肉の輪の中がより淫蕩にほぐれ、中のひだ肉が卑猥にぱくぱくとひくつき始める。
「ああっ!ああッ…!!」
弟の下で肉付きのいい全身がびくびくと身悶える。熱い精液をかけられるたび、閉じきれなくなった唇からよだれが垂れ、ぶるっ…!と両の乳頭がより膨らんでシーツとこすれ合い、快楽に悶えてしまう。
「兄上、もう痛くないだろう…?」
俺の背に浮かんだ汗を舌で舐めとりながら、ねっとりとした声をロキがかける。
「…これでもっと楽しめる筈だ…」
弟の告げる言葉の意味が分からなかった。奴の望みは適えた。これで解放される筈だった。疑問符を浮かべる俺の身体をきつく白い腕がはがいじめ、射精する前とはくらべものにならない速さで豊満な肉尻をずんずんと突き始める。
「ひあっ!いやだっ!いやだああああッッ!!」
敏感過ぎる粘膜はすべてを知覚してしまう。弟の太すぎる幹の卑猥な膨らみも、ぐぱりを傘を広げた禍々しい肉えらも、それがどんなに長く太いいちもつかも、高速で穴中をこすられ、自分のひだひだの突起と逞しいいちもつが隙間のないほどこすれ合い、むちりとした肉の輪から最奥のやわらかいひだまで全てを探られ、太く硬い卑らしい男根でズンズンと暴かれてしまう。
「あっ!あっ!嫌だっ!いやだああああッ!!」
高速でぶるぶると肉尻を震わされながら懸命に覆い被さる男の下から逃れようとする。だが重く大きな肉尻の一番弱い粘膜の部分をずっぽりと犯されては逃れようがなく、ロキの欲望のままに豊満な肉尻を揺らし、むちむちとした肉の輪で弟の肉棒を根元までぬぽっ…とくわえきってしまう。
「兄上、たまらないよ…こんなに私を締めつけて……ずっとこうされたかったんだろう…?」
「違うっ!んうっ!んっ!あっ!あっ!ああっ!」
硬く巨大な亀頭がぐりんっ…!と最奥にある敏感な肉のしこりを押し上げる。途端、年輪状の中のひだひだが切なく収縮し、ずぽずぽと穴をうがつ太すぎるペニスをみちっ…と卑らしく包み込んでしまう。
「ああ…兄上…兄上…ッ…」
「あん!あんっ!あんっ!あんうっ!」
一度中出しされた肉ひだは忌々しいまでに犯す男に従順だった。抵抗したくて仕方がないのに、弟の汁がしみた敏感なぬちょぬちょの肉ひだを高速で勃起したペニスに掻きまわされ、豊満な肉尻から肉悦でくたりと力が抜けていく。
「んうっ!んうっ…!」
勃起した肉棒で最奥まで犯される異様な感覚に手の甲に腱が浮かぶほど強く清潔なシーツを握りしめる。
「あっ!あっ!ああっ!」
ペニスを執拗に出し入れされたことで柔らかくほぐれた肉の輪とたっぷりと男根をはさみこめるほどの大きな尻たぶ、初物を奪われたばかりの初々しくひくつく肉ひだ。すべてが無防備に凌辱者の前に晒されていた。俺の悲痛な嬌声と激しい抽挿音が部屋に響く。
「ひんっ!ひんっ!あんっ…!」
ぶるぶると激しく揺れ動く肉尻と勃起した太竿が幾度もにちゅっ…!と卑猥な音を立てて結合し、桃色の粘膜から糸を引きながら勃起したままの逞しいペニスがぶるんッ…!と抜きだされ、また抜ききらないうちに押し込まれる。
「あん!あん!あんっ!あんっ!」
もう口を閉じきれなくなった俺の唇からだらりと舌が垂れ、最奥を突かれるたび、嬉し気に雌犬のようなさかった声を漏らし続ける。
「あっ!あんッ…!あっ!あっ!あんっ!」
痛みは当に消え、異性とは味わうことのなかった強烈な快楽があった。自分の身の内にこんなに肉悦を感じる部分があるとは思わなかった。それがすべてさらけ出され、弟の欲望のままに貪り尽くされる。たまらなく恥ずかしかった。だがとてつもなく気持ちが良かった。
「あっ!あっ!あんっ!あんっ!」
逞しいいちもつをくわえこまされた酷く大きな肉尻がにちゅにちゅと音を立てながら上下に揺れる。年輪状の肉ひだがきつくロキの男根に絡みつき、種を出してもらおうと卑猥にしごくのが分かった。両の乳頭を膨らませて勃起させ、弟と淫らに口を吸い合い、突かれるたび嬉し気に舌をだらりと出すその姿。積極的に重く大きな肉尻をぶるんと上向かせ、桃色の粘膜を太竿でゴリュゴリュとこすられるたび、卑猥な結合姿で身悶え、更なる凌辱を願ってしまう――淫らな身体は二度目の中出しを欲していた。穴が閉じきれないほどぶびゅぶびゅと熱い種を注いで欲しかった。閉じきれなくなった肉厚な桃色の肉の輪から白濁とした子種をぶちゅっ…と垂らし、恥ずかしいほど大きな肉尻をぶるぶると震わせ、同性に種付けされたことが丸分かりの状態になってしまいたかった。淫蕩な自分の身体が忌まわしかった。だがもう止めようがなかった。
「ロキ…おくっ…奥に…」
自分の半勃ちになった肉竿をゆるく撫でた後、その後ろにある勃起したペニスが根元まで挿入されたままの肉厚な肉の輪をにちっ…と押し広げる。
「…ッ…」
無言のまま、ひときわ弟のペニスが体内で大きくなる。そのひだひだを広げる感触にぶるぶると身悶え、勃起した乳頭を背後からつまみあげられながら恥ずかしい結合姿で激しい出し入れを味わわされる。
「あうっ!あんっ!ああっ!あんっ!」
最強の戦士である筈の自分のはしたない屈服姿。より深くロキのいちもつを味わおうと指でむちりとした肉の輪をひろげ、最奥をズコズコパコパコと突かれてよがり狂う自分の姿。桃色の粘膜ごとぐちゅぐちゅに掻きまわされ、太く長いいちもつに串刺しにされた状態で甘いよがり声を上げながら、豊満な肉尻をぶるんっ…!と上下に震わせ、何度も何度も中のひだ肉が弟のペニスによる肉しごきでイッてしまうその姿。
「あうっ!あんっ!あんっ…!!」
誰にもこんな声を、姿を見せたくはなかった。最奥のしこりをバイブのように小刻みな振動で亀頭がすりあげ、その種をつける部分を指定する行動に屈辱と快楽で思わずはしたない笑みが漏れてしまう。
「あっ!あっ…!」
「兄上…」
俺の背に顔を擦り付けた弟がくぐもった声を出す。
「分かっているんだろう…?どうしてここまで私が来たのか……スヴァルトアールヴヘイムの戦いで何故カースからアンタを守ったのか…」
「……」
快楽に思考を支配された俺は上手く答えることが出来なかった。左右の肩甲骨の狭間に唇が押し当てられる。
「あっ…ああッ…!!」
強く身体を抱きすくめられながら、体内に湯のように熱い子種が注がれていく。
「ああッ…!」
年輪状の肉ひだにびゅくびゅくと植え付けられる卑猥な種汁。恥ずかしいほど大きな肉尻のはざまにずっぽりと埋まった弟の男根が何度も荒々しく前後し、望み通り飲み込みきれないほどの強く雄の臭いがするヨトゥンの精液が大量に中でぶちまけられる。
「あっ!あっ!あっ!あっ!」
うっとりとした顔で重く大きな肉尻を激しく上下に揺らしながら種付けされる"雌"としての快楽を味わい続ける。
「あんっ!ああああうっ…!!」
完全に屈服した笑みを浮かべながら、ロキに背後から体重をかけられる。より最奥に勃起した亀頭がうずまり、肉尻の一番奥にあるしこりにびゅくびゅくと種をつけ始める。
「んっ!ひっ!ひんっ!ロキッ…それだめだっ!だめだッッ!」
もし自分が女ならこの一度だけで確実に妊娠していただろう。最奥の最も敏感な部分にぶびゅっ!ぶびゅっ!と強く精液をかけられ、重く大きな肉尻をぶるぶると揺らしながら、泣き笑いの顔で中のひだひだがびくんっ、びくんっ…!と種付けされたことで何度もイッてしまう。
「だめだっ!だめだっ!あっ!あんっ!あんっ!ああんっ…!」
制止の声はより相手を燃え上がらせるだけだと"男"としての自分は良く分かっていた筈だった。なのに呆気なく甘く嫌がる声を漏らし、執拗に豊満な肉尻にずにゅずにゅと種付けされ続けてしまう。
「あっ!あんっ!あんっ!あっ!あっ!」
中のひだがイッて、中出しされて、またイッて――気が狂ってしまいそうだった。
「あん!あん!あん!あんっ!」
何度もずるんっ…!と子種にまみれた弟の逞しいいちもつがむちむちとした肉尻のはざまからぬけ、酷く激しく最奥に押し込まれる。
「あああうっ…!!」
その度に悔し気な笑顔ではしたなく中をずるりとこすられた肉ひだがイッてしまう。重く大きな俺の肉尻は完全にロキのハメ穴と化していた。初物だった肉厚な桃色の肉穴が竿の形に卑らしく広がりながらムチュッ…といまだ硬いままの弟の太竿に吸い付き、ずちゅ!ずちゅっ!と恥ずかしげもなく雄の種をびんびんに膨らんだ肉棒からしごき出す。
「あっ!あうっ!あうっ!あうっ!」
過度の快楽で徐々に頭に靄がかかっていく。
「やああああッッ…!!」
これが最後だったのだろう。巨人の血を引くにふさわしい精力みなぎる一突きで最奥のひだをズンッ…!と貫かれ、涙目ではしたなく太竿を包んだ年輪状の肉ひだがビクビクとはしたなくイッてしまう。そうして大量の子種が達した桃色のひだひだの隙間にまで執拗にかけられ、飲み込み切れなかった弟の精液が重く大きな肉尻のはざまからぶちゅっ、ぶちゅっ…、と垂れていく。
「兄上…」
寝台の上で意識を失っていく俺にかけられる声は酷く柔らかだった。
"まるで母上みたいだ…"
そう眠りながら呟くと冷たい身体が背後から縋りつく。汗や体液にまみれた互いの身体の感触はとても心地がいいものとは思えなかった。だが俺は何故か自分が笑っているように感じていた。抱きしめる弟もきっとそんな顔をしている。そう思うと俺の頬に浮かぶ笑みは益々深くなるのだった。