Stitches
アスガルドへ戻る前夜、スターク・タワー内にある用意された自室で俺はヴィジョンと言葉を交わしていた。
「ここ数日間様々なものを試したんだ。映像、雑誌、実際の人間、女性も男性も私は自分の視野に入れてみた」
一つずつ、言葉を選ぶようにゆっくりとヴィジョンが話し始める。最上階にあるスタークのペントハウスとほぼ同じ内装の総ガラス張りの大窓に手を触れ、摩天楼の夜景を眺めながら彼が言葉を紡ぐ。
「――ソー、どうやら私は同性に興味を覚える者らしい」
あえて自分を"人間"と言わない部分に彼の僅かな悲哀を感じる。ヴィジョンから常に伝わることは人間を学び、近づきたいという切なる願いだった。
「そうか。ミッドガルドは多様性のある場所だ。別に驚くべきことではないな。いずれ順応し、伴侶や子供を持つことも可能だろう」
嫌悪がないことを示す為に黄金色のマントに覆われた彼の肩を軽く叩く。
「――……」
だがその慰めにもヴィジョンの顔色は優れないままだった。
「ソー、君が厭わないことを願うが…私は君に興味を感じているらしい」
「……っ」
思わぬ告白に頬が赤らむ。暗緑の瞳が伺うようにこちらを見つめる。考えてみれば思慮深い、この新しい友は常に俺を気遣っていた。彼のまだ知りえない知識を得意げに話す俺を柔らかな眼差しで見つめ、ムジョルニアで飛翔することは出来ても、それなしでは飛べない自身を抱え、スターク・タワーの最上部から夜景に浮かぶライトアップされたブルックリン・ブリッジや摩天楼のスカイラインを飽くことなく眺めさせてくれた。共に行動し、共に学び、昔の俺とロキのように――まるで旧知の仲間のように、仲睦まじく日々を過ごしていた。スタークからは息子がトロフィーワイフを手に入れたとからかわれたこともある。その時はただの冗談だと捉えていた。だがヴィジョンは自身がからかわれた事を知っても、その顔に不快感も、揶揄を受け入れる笑みも、浮かべることはなかった。ただ静かな眼差しで俺を見つめただけだった。
――どうして今まで気付かなかったのか。幾ら優れた戦術家だとしても、相手の機微に気付くことの出来ない自身の鈍さに嫌気が差してしまう。どう答えれば彼を傷つけないで済むのか。そう考え始めた俺の肩に赤い掌がそっと触れる。
「明日、君は6つのインフィニティ・ストーンの謎を追い、アスガルドに帰ってしまうのだろう?その前に一夜だけでいい。共に夜を過ごさせてくれないか…?」
「……」
どう答えればいいか分からず頭を垂れる。拒否が完全な別れではなくても、ある種の別離を意味することは良く分かっていた。かけがえのない友になりつつあるヴィジョンをどう受け止めればいいか。苦悩したまま相手の顔を見つめると同じように悲しげな瞳が自分を見据えてくる。
彼に対する多くの感謝を返す時なのかもしれなかった。無言で人工皮膚に覆われた彼の両手を取り、軽く頷く。どこか安堵したような空気がヴィジョンを包み、緩く自身の身体が引き寄せられる。頬についばむような口付けが齎され、間近で穏やかな彼の顔を見つめたまま、ヴィジョンの鈍色をしたアーマーが解除されていく。ヴィブラニウムで作られた自分に劣らぬほどの見事な筋骨を持つ身体。人間の男性器を模した、皮膚と同系色の赤い男根が反応のない状態で現れ、思わず速まる動悸とともに目を逸らしてしまう。
「ソー、君を上手くリード出来るといいんだが…」
仲間達には秘密にしていたが、同性との経験がない訳ではなかった。ずっと隠していた暗い愉悦が蘇る。彼にとって最良の夜を与えられるかは分からない。ただ自分に出来る精一杯の事をやるつもりだった。
「……」
覚悟を決め、おそるおそるヴィジョンの股間に手を伸ばす。
「暖かいな…」
萎えたままのそれはほんのりと暖かく、しっとりと手に馴染むものだった。
(大きさもほとんど…ロキと同じだ…)
ダークエルフとの戦いで失ってしまった愛しい義弟のことを思い出す。まだ奴が毒された夢に染まる以前の頃、請われて幾度か禁忌の関係を持った事がある。初めの頃は痛くて仕方がなかったものの、徐々に穴がロキのものに馴染み、突かれるたび甘い声を上げるほど最後はその行為に耽溺してしまっていた。
「……」
懐かしい肉悦を思い出し、口内がぬるっ…と自身のはしたない欲望からくる唾液でぬめっていく。無言で軽くこすりあげると、何かに耐えるような吐息が短くヴィジョンの口から漏れ、ゆるく男根が頭をもたげ始める。
「ソー、君の体温が上昇してきた。君は"これ"が好きなのか…?」
「違うんだ…っ…ヴィジョン…」
純粋な質問にも関わらず、淫猥なからかいだと捉えてしまった俺は恥じらいを捨てきれずに何度か頭を横に振ってしまう。
だがどうしても目線が逞しい彼の肉棒から離れなかった。自分達とは違う赤色の肉塊であるにもかかわらず、徐々に勃起していく形は明らかに雄の一物で、びちびちと幾筋も浮き上がってくる太い血管はねじこむ場所を探して窮屈そうにしているようにも思えた。
「……っ」
あまりにも威風堂々とした長さと太さだった。この大蛇のような卑らしい一物が自分の中に入ったらどうなるだろう。弟が死去して以来、誰にも自分の窄まりを広げさせたことはなかった。広げて激しく奥を突かれたらどうなるのか。熟れた肉尻がはじめの一突きだけで達してぶびゅぶびゅと自分の肉竿から精を噴出してしまうかもしれない。
「ちがうんだ…俺は……」
ヴィジョンの前に屈みこみ、むっと雄の匂いがする彼の勃起した男根に顔を近づける。配慮に満ちた穏やかな情交を与えるべきだと決めたにも関わらず、まるで男娼のように、はあはあと浅ましく息をしながら無言でその亀頭に舌を押し当ててしまう。
「ふっ、んうっ、んううっ…」
ぬるりと喉奥まで含み、ぬぽっ、ぬぽっ、と小刻みに頭を前後させながら久しぶりに味わう太く長く逞しい男根に夢中になる。
「んうっ…んっ…ふうっ…」
「ソー、驚いたな。君はまるで別人のようだ…」
ヴィジョンの言葉に艶を帯びた色が混じり始める。飴色に光る上質なフローリングの上に膝をつき、奉仕する奴隷の姿で友の肉棒を口に含む。
「んっ…んっ…んうっ…!!」
口腔が自分のよだれとヴィジョンの滲み始めた白い雄汁とでべとべとになっていく。ねっとりとしていて生暖かく辛く苦い男の子種。そのむんむんとした卑らしい味がぬろっ…ぬろっ…と口内にしみていく。せわしなく頭を前後させながら頬に垂れた黄金の髪を耳にかけ、上目遣いで眼前の男を見上げる。
「ふっ…んうっ…んうっ…」
ロキに教え込まれた雌としての服従の姿勢。無我夢中で相手の男根をなめれば舐めるほど、弟は俺の髪を撫で揶揄を交えながら褒めたたえた。
「はっ……!」
ぬぽん、と粘着音を立てながら巨大な肉棒から口を離し、相手の亀頭の鈴口と自分の下唇を糸のようにつなげている白濁とした子種を舌で舐めとり、音を立てて嚥下する。
「んっ…」
喉の粘膜に熱く広がる雄汁の心地がたまらなかった。全身にそれをびゅくびゅくとかけて穢して欲しかった。蘇り始めた同性同士による性交から来る発情で自身の胸の尖りが硬く勃起し、硬い戦闘服とこすれたそれがはしたないほど桃色の肉粒をぶるんっ…!と膨らませてしまう。
「脱いでもいいか…?」
少なくとも初めての口淫は彼の満足するものだったのだろう。無言のまま、穏やかな仕草で自分の髪を梳くヴィジョンに問いかける。
「私が脱がせよう」
強い力で自身の屈強な身体が持ち上げられ、同時に慎ましい口づけが与えられる。今からそれ以上の事をするのに、まるで子供同士の戯れのような口づけはまだ彼が生まれたばかりだという事実を知らしめ、微かな罪悪感を与えてくる。だがほてり始めた身体はもう止めようがなかった。いつも欲しがりだと弟からは言われていた。目の前の男に自分の豊満な肉尻の最奥をうがって支配して欲しかった。
「んっ…んっ…」
相手の首にしがみつき、舌同士を濃厚に絡ませあいながら暗灰色の戦闘服を脱がされる。腹部に時折当たる怒張したままのヴィジョンの肉棒が興奮を増大させ、はしたなくぬぽぬぽと自身の手でそれを抜いてしまう。
「ああ…ソー、君も…」
着衣をずり降ろされたことでぶるっ、と現れた俺の勃起した一物にヴィジョンが吐息のような囁きを漏らす。衣服がすべて脱がされ、縺れ込むようにしてベッドの上に倒れ、ヴィジョンを下にした形で口づけを続けていく。
「…っ…ヴィジョン、こうされるのは嫌か…?」
発情で弾む吐息とともに漏らされた問いに答えはなく、暗緑の瞳がただじっとこちらを凝視する。
「――初めて君を見た時から見事な黄金の髪だと思っていたんだ。まるで金色の絹糸を紡いだようなすべらかな長い髪…今、君はその美しい髪を広げ、何も身に着けていない身体で私の上に覆い被さっている…陰部を興奮で膨らませて…ソー、君はそれがどれほど私の欲情を煽るのかを分かっていない…」
「嫌か…?」
緩やかに髪を撫でられながらもう一度軽く相手に口づけ、ヴィジョンの反応を待つ。くぷっ…くぷっ…と浅ましいほど貫通済みの肉穴がひくついてしまう。いつも弟は強引に伸し掛かり、その窄まりを乱暴に押し広げた。だがその屈辱的な行為にすら俺は感じてしまっていた。ぬぽぬぽと穴ひだをこすられながら肉すぼまりを怒張した一物でにゅりにゅりとすり上げられ、ぷるんっと膨らんだひだ奥の突起を硬い亀頭でずりゅ!ずりゅ!と乱暴に突かれ最奥を犯された。自分の女のように大きな肉尻の中は常にロキの子種でいっぱいで、ぬろっ…ぬろっ…と敏感な肉ひだにしみていく熱い雄の子種の心地に耽溺し、一滴も漏らすまいと凌辱した男の前で発情の吐息を漏らしながら肉すぼまりをきゅっ…とすぼめ、ぶるぶると小刻みに大きな肉尻を震わせ、その完全に堕ちた雌畜としての姿で弟を喜ばせた。
「ソー、君は悪い人だ…生まれたばかりの私にこんな事を教えて…」
自身の髪の一房を掬われ、そこに唇を押し当てられる。伏せられた瞼の隙間から覗く静謐な瞳はどこかロキのそれと似ていて、益々彼が欲しいと思ってしまう。
「君にはきっと様々な理由がある――だがそれで構わない。共に夜を過ごそう…」
了承の返事をもらえたことで思わず笑みが浮かんでしまう。微笑みながら口づけを交わし、先を促すように控えめな指がそっと自身の臀部を撫でる。
「んっ…!…」
そのつつましやかな動きだけでぞくぞくと全身が強い快感で震えてしまう。弟との身体の相性は酷く良かった。挿入なしでここまで感じてしまうのならば、きっとこの穏やかなアンドロイドとの相性もいいものに違いなかった。
「ヴィジョン、少し我慢してくれ…」
ゲスト用の部屋に避妊具の類が用意されている筈もなく、潤滑剤代わりの自身のつばを手に垂らし、勃起したままの逞しいヴィジョンの男根をにちゅにちゅとこする。掌に感じるごつごつと瘤のように浮き出た血管の感触がたまらなかった。びっちりと浮かんだそれにひだをこすられるかと思うとそれだけで瞳が甘く潤んでしまう。たっぷりと雄汁と唾液にまみれたびんびんに怒張した一物に手をあてがい、自身の肉穴にすりつける。
「もし痛ければ言ってくれ…挿入をやめるから…」
同程度の体格ならば相手の負担を気にせず騎乗位でつながる事が出来る。だがそうするとねっとりと肉すぼまりと雄根がからみあう部分も丸見えになり、ぬちゅぬちゅと白い雄汁を垂らしながら結合部が卑猥に上下するところまでヴィジョンに視姦されてしまう。彼がそれを見て更に興奮し、激しく俺の肛門を貫き、男の勃起竿を慰める淫らな雌穴として自身の肉穴を味わわれるかもしれなかった。
「…っ…」
背徳的な喜びへの予感でたまらなくなった俺はゆっくりと男の勃起した一物めがけて自分のぷるぷるとした豊満な肉尻を降ろしてしまう。
「あっ…」
汗のにじみ始めた背がびくりと震え、くぷっ…と桃色の肉すぼまりが硬い亀頭で広げられていく。
「あっ…あっ…!」
熟れた熱い雌声が自分の唇から漏れる。ヴィジョンの厚い胸板に宛てた手が挿入の衝撃で猫のように爪を立て、問題がないことを示す為になめらかな赤い指がそっと自身の手首をさする。
「ふッッ…!!うっ…」
久しぶりに味わう肉の悦びだった。大きく膨らんだ巨大な雄根。熱くて硬くて自分を支配するためだけに存在していて…卑らしい形をした長く太いそれがずるずると自分の敏感な肉ひだをこすりあげながら肉尻の中に入っていく。
「あっ…んッ…」
根元まで受け入れる事を望んだものの、そのあまりにも大きすぎる肉棒に途中で挿入が止まってしまう。
「はっ…あっ…あっ…」
いつのまにかヴィジョンの手は自分の勃起した両の乳頭をくりくりとこね回していた。膨らんだ桃色のそれが初めて同性の裸体を間近で見るヴィジョンには珍しかったのだろう。だが敏感なそこを半ば強引にくにくにと引っ張られ、挿入途中の巨大な男根は腸液でぬるぬるになったひだをにゅくにゅくとかきわけながら卑猥な感触を肉尻に与え続け、上と下からの濃厚な責めに益々自分の肉付きのいい身体がむちっ…と雌として更に熟れてしまう。
「あっ…くっ…!ヴィジョン、少し待ってくれ…息を整えてから再度挿れ…ッッ!? 」
ぱくっ、と熱い口腔に乳頭が含まれる。それと同時にヴィジョンの腰がぐっ!と強く下から持ち上がり、半ばまでしか挿入されてなかった自分の豊満な肉尻にぶるんっ!と根元まで赤い巨根がねじ込まれてしまう。
「あっ!あああああうッッ!!」
思わず部屋中に響きわたるほどの嬌声を上げながらヴィジョンに縋りつき、穴の奥の奥まで犯された淫らな肉悦でぶびゅっ!とはしたなく自身の肉棒から雌としての白い淫蜜を噴き上げてしまう。
「やっ!あううっ!あううんっ!あっ!あひっ!ひんっ!ひいんっ…!!」
ぶる!ぶるるるんっ!とがっしりとしたアンドロイドの体躯の上で、男の勃起した肉棒と淫らに結合した重量のある白い肉尻が、ぬめる肉厚な肉の輪でぬっぽりと男根をくわえながら激しく上下にぷるぷると揺れ動く。肉すぼまりがびっちりとヴィジョンの赤い竿の形に広がり、中の桃色のびらびらを丸見えにさせながら逞しい一物でずりずりと敏感な年輪状に重なる肉ひだをこすりあげられてしまう。
「あっ!あっ!ひんッッ!!ひうっ…!」
ぱんぱんぱんっ!と明らかに人間の動きではない凄まじい早さで肉尻をうがたれる。肥大勃起した乳頭をきゅっ…と強く噛まれ、その刺激でにゅくっと肉穴をすぼめると更に赤く巨大な一物が自分の尻穴内で勃起し、葉脈のように竿全体に広がり、盛り上がる硬い血管がむちむちとした肉ひだをこすり、犯し、義弟との性交で熟れた竿穴をぬぽぬぽとしつけ直し、腸道をヴィジョンの勃起した一物の形に変じさせていく。
「あっ!あん!あっ!あんッッ…!!」
鋼のような逞しい肉体に縋りついたまま、ヴィジョンの上で自分の体が激しく揺れる。
「んっ!んうっ!んううううッッ…!!」
大きな肉尻がぶるぶると上下し、男根の形に拡張された尻穴がむちっ…、むちっ…、とひだ奥を突かれたことで中の敏感な穴ひだがぷるぷるに熟れきってしまう。
「あっ!あうっ!!あっ!あっ!あうんっ…!」
相手の肉棒の動きにあわせてかくかくと揺れる腰が、淫らに反応する身体が、どこまでも惨めだった。
性交の激しさで滲んだ大量の汗が幾筋も薄赤く染まる白肌を流れ、半ば強引に抱かれたにも関わらず、雌として完全に肉体が出来上がり、自分を抱く男を喜ばせていく。
「ああッッ…!」
女であれば母乳がにじむほど強く乳頭を吸われ、乳穴も舌でぬぽぬぽと犯される。むちむちとした大きな肉尻が形が変わるほど激しく下からの突きでぶるっ!ぶるるっ!と揺れ、時折最奥のひだに子種を塗り込めるように遅い動きで強くひだ奥を硬い亀頭ですりあげられ、一番雌になってしまう部分をぐにゅっ…!と容赦なく竿で犯される。
「あああっ!ああああうッッ!!」
びゅるっ!びゅるっ!と止まらくなった自分の雌蜜の噴き上げにぼろぼろと羞恥から来る涙をこぼしてしまう。
「あっ!あんっ!あうっ…あっ…」
人工生命体にも雄としての強い征服欲があることを何故もっと早く認識しなかったのか。雌として人間ではない者に種付けと交尾をされながら愚かな自分を叱責する。久方ぶりの肉の味を友への慰めと共に味わうだけの筈だった。だがこのように凄まじい早さでぬぽぬぽと大きな肉尻をうがたれ、太く硬く逞しい怒張した一物でぬぽぬぽに熟れた肉ひだをこねられ穴中を作り変えられ、強烈な交尾の悦びを教え込まれてしまってはヴィジョンの痕跡が永く自身の身体に残るのは必至だった。一夜限りの情事が自分を甘く絡めとる枷となり、自らを支配していく主になり得るかもしれなかった。
「やッッ…!!あっ!あっ!あっ…!」
抗おうとしても熱くほてる身体は碌な抵抗も出来ず、簡単に彼の腕の輪の中に押し戻されてしまう。男の腰の動きに合わせてぶるぶると自分の尻が揺れ、びたっ、びたっ、とぱんぱんに膨らんだヴィジョンの赤い陰嚢が自分の肉尻に押し当てられるほど根元まで男の勃起した肉棒を何度も挿入され、自身が厭うほどの大きな肉尻の中がびんびんに反り返り膨らんだ逞しい彼の一物でいっぱいになる。
「んうっ!んうううっ…!!」
強引に唇を奪われ、にゅぐにゅぐと吸われながらぐちっ…と人口皮膚で覆われたヴィブラニウム製の赤い両の手が挿入されたままの自分の肉すぼまりを広げていく。女のように大きな肉尻の尻たぶをむちんっ…と恥ずかしいまでに左右に広げられ、桃色の肉厚なすぼまりもひきつれるほど広げられた雌畜としての姿でずんっ!ずんっ!と下からの力強い挿入が続いていく。
「あっ!あっ!あんッッ!!ああっ…!」
「ソー、これは想像以上に快楽を感じる行為だ…私は君を誰かと共有してもいいと思っていた。君が遠くに想う誰かと…――だが今はそう思わない…この酷く具合のいい穴も…太陽のような君も…全て私のものだ…」
「やめッッ…!!あっ!ひんっ!ひんッッ…!!」
自分の中でぶくんっ!と更に硬く膨れた男根が精の放出を告げてくる。何度となく愛しい義弟によってもたらされた雌としての種付け。だが今ヴィジョンにそれをされれば、確実に自分は堕ちてしまう。
「ヴィジョン、なっ、中は駄目だっ!中に出さないでくれッッ…!!」
青ざめた顔で必死に腰を動かし、自分の中で爆発を待つものを押し出そうとする。だがそうすればするほどぐちゅんっ…!と自分の中で熟れたぬるぬるの肉ひだと怒張した男の一物が絡みつき、その卑らしいひだが絡みつく感触に、抗う気持ちとは裏腹にひんひんと淫らな雌声が発情で紅く色づいた自分の唇から漏れてしまう。
「ソー、何故嘘をつく…?君も女として男である私にこうされることを望んでいるのだろう…?」
罰を与えるかのようにぱんぱんぱんっ!と激しい竿突きが恥ずかしいほど大きな肉尻にもたされる。最奥にあるぷるっ、と膨らんだ桃色のひだ奥が卑猥な形をした巨大な亀頭にずん!ずん!と抵抗を諦めさせるかのようにつつかれ、にゅぼにゅぼと卑らしくこすりあげられ、熟れた身体に与えられる強い肉悦で自分の惨めな抵抗を封じていく。
「あっ!あうっ!あっ!あっ!あっ!」
少女のように眦からぽろぽろと涙をこぼしながら逞しい体躯に縋りつき、黄金の髪に、首筋に、唇に、自分を抱く男からの熱い口づけを受ける。もっと強く抗いたかった。中への淫らな放出を止めたかった。だが肉尻と桃色の肉すぼまりを恥ずかしいほど広げられた姿で怒張した一物をねじこまれ、ずぽ!ずぽんっ!と大きな恥音を立てながらたっぷりと穴奥まで支配され、がくがくと種付けのためだけに野蛮に尻を揺らされ、たっぷりと穴中を犯され、雌として熟れきった淫らな身体ではもう逃げることが出来なかった。
「…ッ…っっ…!」
せめて声を漏らすまいと唇を噛み、激しく下からもたらされる竿突きに耐える。くぱっ…と完全に熱く開いた自身の桃色のすぼまりがヴィジョンの欲望を慰める雌穴としてぐにゅううう…とぬるぬるに中の肉ひだが広がっていく。
「ひぐッッ…!!」
ずんッッ!、とひと際強い突きが肉尻にもたらされる。同時にぶびゅううううっ…と自分の肛門内にヴィジョンの子種が放出し、男に種付けされたことを知らしめる。自身でも厭うほどの大きな白い肉尻が赤く巨大な男根を肉厚な肉の輪でずっぽりとくわえたまま、男の種付けする動きでぶるぶると内側からひだひだをかきまわされながら小刻みに卑らしく揺らされ、びゅくっ!と勢いよく桃色の穴ひだのすきまから植え付けられた白い子種がよだれのように噴き出し、結合したままの自身の汗まみれの豊満な肉尻とヴィジョンの太く硬く逞しい肉棒をまるで装飾するかのようにぬらぬらと種でけがしてしまう。
「ひっ!!あっ…ああうッッ…」
「――ソー…これで君はもう私のものだ…」
受精で震える身体を強く抱きすくめられ、耳朶に囁きを受ける。一瞬、誰よりも愛しい亡き弟の顔が脳裏に浮かび、だがそれも注がれる子種の淫らな強さですぐに薄れていくのだった。