Wiggle


父上を救うために俺は弟であるロキの虜囚となった。玉座を渇望する弟の前では王の命などないに等しく、独房に幽閉された父を生かすためだけに、アスガルドの王となったロキの神殿で奴隷として日々を過ごすようになっていた。衣服はなにも与えられず、ただ腰にまわされた紐から垂れる体毛すらすけるほどの薄い腰布が自身の陰部を覆うだけだった。耳元には常にロキの選んだ芳しい香りの花が添えられ、首には戒めのように瞳と同じ色を持つ碧玉の首飾りがかけられていた。

「兄上、見事だろう?」
王としての国務を終え、帰還したロキがそういって笑みながら細微な装飾が施された木箱をあけ、豪奢な首飾りを見せつける。埋め込まれた宝石は珍しい灰緑色でまるで眼前の弟の瞳のようだと思いながら、横木で組んだテーブルの上に置かれた陶器の杯に蜂蜜酒を注ぎ込む。誰にも虜囚であることを知られないことを条件に弟の手に堕ちた。人のいない王の神殿の細かな雑事はすべて自分に任され、それが唯一の慰みにもなっていた。
「特別に作らせたんだ。兄上の太い首にも巻けるように」
そういってほどかれた長い金糸の髪に弟の手が触れ、ゆったりとした仕草でかきあげられる。うなじにひやりとした唇があてられ、酒瓶を持つ手がびくりと震える。身に着けさせられていた碧玉の首飾りがはずされ、黄金がもたらす冷たく澄んだ水のような心地が肌をすべり、弟の瞳と同じ色を持つ宝石が埋め込まれた首飾りが首にかけられる。
「…ああ、麗しいよ兄上。これなら誰が見てもアンタが私のものだと分かる」
そういって背後から伸びた手が胸元の尖りをぎゅっ、とひねる。
「くっ!」
長い虜囚の果てに自分の身がどのように作り変えられたのか、それを知りたくはなくて唇を噛み、目を反らす。
「本当はここにも飾りをつけたいんだ…兄上はここが一番弱いからね…」
にゅくっ、にゅくっ、とロキの白い指が乳頭をはさみ、桃色のむちむちとした乳芯を前後にしこしことさすりだす。
「ふっ!んうっ…!」
「ほら…もう熟れた果実のようにぷるんと桃色の表皮が張ってぶるりと勃起してきた…乳頭をこうやって男の手でにゅくにゅくとこすられて雌牛のように乳をびゅくびゅくと搾り取られるのが好きなんだろう…?アスガルドの王子だった男がなんていうはしたのなさなんだ…」
「んっ!んんっ!…ああっ…!」
恥ずかしいほど雌として勃起した桃色のむちむちとした乳頭をたっぷりとしこられ、乳をださせるかのような動きで乳芯をしぼりとられながら、自分の尻に弟の昂ぶりが着衣越しにあてられる。何故なにも身につけることを許されないのか。それは初めてこの神殿に足を踏み入れた時から分かっていたことだった。魔力で地球から転送させた俺をロキは強引に閨に連れ込み、逆らえばオーディンの命はない、とそう脅しながら伸し掛かった。何よりも愛していた弟に対して性奴として身体を明け渡すことでしか父を救う道はなかった。その後幾度も神殿の至る所で俺は弟に犯された。陰部を覆う薄布をめくられ、男根をこすられながら背後から伸し掛かられ、潤いのない肉穴に弟の勃起した太く逞しい肉竿をねじ込まれる。初めは傷つき血を流していたそこも痛みを減らすために常に自らの指で香油を塗りこめることで挿入も無理のないものになり、王の肉竿と大量の子種を受け入れるための穴をにちにちと慣らす俺の姿をロキは酷く気に入ったようだった。豪華な装飾品が次々に贈られ、毎夜麗しい乙女のように耳元に花がかけられ、蜜のように甘い囁きが交わるたびに頻繁に耳に注がれるようになっていた。
「んっ!んうっ!んんっ!!」
恥ずかしいほど勃起し肥大した桃色の乳頭を搾乳のように指でしこった芯をにゅぽにゅぽとしごかれながら、もっと強い刺激がそこに欲しくて弟の白い手をそっと掴む。小さな笑い声とともに耳の中に冷たく濡れた舌がぞろりと挿入され、その刺激でびくびくと身体が震え、じわりと自身の肉棒が緩やかに勃ちあがる。
「兄上、どうやってねだるかは教えた筈だ…」
そう囁くような声音で呟かれ、腕を弟の白い首に回し、血のように赤く形のいい薄い唇に口付ける。
「んっ…んっ…」
ついばむように唇を吸い、敏感な粘膜を犯されるためだけに自身の舌をぬろりと突き出し、欲望に濡れた瞳でじっと弟の怜悧な美貌を見続ける。
「ふふ。だいぶ上手くなったじゃないか。閨の中で破瓜の痛みに泣いていた兄上が房事を覚えるなんて…」
突き出した舌にヨトゥンの唾液がぬろぬろと落とされる。甘いそれを含み喉を鳴らして呑み込むと雪の様に凍える舌がぶるりと口腔に挿入され、ぬちゅぬちゅと唇と舌を余すところなく犯される。
「ふっ!んうっ…!んううっ…!」
肥大した桃色の乳頭の先端がつよくはさんだ指先で押しつぶされ、ぶりぶりと勃起した熱いその乳穴がくぱりと卑らしく口を開け、何かがほとばしりそうになる。壁に手をつかされ、先走りがじわりとにじんだ腰布がとりはらわれる。尻たぶをにちりと開かれ、香油でよくほぐされたぬるぬるとした肉穴にずぷっと音を立てながらロキの巨大な肉竿が挿入され、ぱんぱんと大きく音を立てながら腰を激しく突き動かされる。
「あっ!あんっ!ああああっ!」
ロキから贈られた首飾りが胸元で小刻みに揺れ、耳元にかけられた花が芳しい香りを残しながら足元に落ちる。ぬりゅぬりゅと肛門を開き攻め立てる竿の動きは酷く卑らしく気持ちよく、いつもぐちょぐちょと好きなだけ女になった恥ずかしいほど大きな肉尻を反り返った肉竿でずぽずぽと突かれてしまう。日毎に神殿に置かれる弟からの贈り物が増えていき、閨の中だけでなく明るい日の元でも囁かれるようになった甘い言葉と頬に寄せられる唇が、まるで見えない檻のように自分をこの広大な館に閉じ込めて行く。
「んあっ!ああっ!あうっ!ああっ…!」
感じたままに声を出せばそれだけ強い刺激が与えられる。そう覚えさせれられた唇は頻繁に淫声をあげ、激しい肉竿の注挿にぶるぶると肉尻を震わせ、むちむちとした桃色の肉の輪を湯気が立つほどずっぽりと竿で犯される。
「んうっ…!!」
やがて一度目の種付けが始まり、大量の子種がびゅるびゅると尻に注がれ、ねっとりと雄の受精を受ける。
「兄上、民の口からはいまだにアンタの名が語られるんだ。ミッドガルドからも忽然と姿を消した雷鳴の神は今どこで何をしているのかとね…」
「あぐっ!んうううっっ!!」
尻穴の一番奥の部分に亀頭からほとばしる子種がびゅくびゅくと強くかけられる。
「あっ!ああっ!ああっ…!」
その刺激でぶるぶると女のように大きな肉尻が震え、自身の肉棒からびゅくりと精が垂れ、弟の眼前で種付けによって達したことを知られてしまう。
「いつか兄上を王宮に連れ帰ってやろう。きっとアスガルドの民やシフ達もその帰還を喜ぶはずだ」
受精で淫らに精を出した姿に気を良くしたロキが二度目の種をつけるべく、ずちゅずちゅと激しい水音を立てながらに肉尻を攻め始める。
「私に贈られた装飾品を身に纏い、膝を屈し忠誠を誓い、王である私の口付けを受ける兄上の姿はきっと皆が口さがなく噂するようになるだろう…」
弟の竿がもたらす淫らな心地にうっとりと目を閉じ、肉の輪をこする肉竿の卑らしい太さに歓喜の声をあげ続ける身体をひやりとした腕が抱き寄せ、肉悦に震える肌にいくつもの熱い口付けが落とされる。
「誰よりも勇ましい雷鳴の神は王の"花嫁"になったのだと――…」