傷跡.12(9-2)

































18禁ですよ。駄目な方は要注意!!









































 「さよならだ。」
 かちゃり。と音をたて閉まる扉。小さな音を最後に部屋に静けさが戻った。
 別れ際に見せた城之内の悲壮な微笑み。
 「ああやって、生きてきたのか…」
 海馬が呟いた。
 感情を押し殺して何も辛くは無いのだと周りにも自分自身をもだまして笑顔を作る。
 その笑顔の下でいつくのことをあきらめてきたのか。
 ホシガッテハイケナイ。モトメテハイケナイ。テニハイルノモハナニモナイ。
 施設での嵐の夜、城之内はどれだけの思いを込めて、海馬の部屋のドアを叩いたのだろう。
 家庭の崩壊と共に去っていった友人たち。高学年になってからはまともに学校には通っていなかった。行き場の無い城之内が街を彷徨っていたと、報告書には記載されている。
 人間は一人で生きていくことは出来ない。それは親であり、友人であり、周りの社会であったりと何かしらの繋がりが必要なのだ。まだ幼い城之内が友を求めることは当然の事であるはずなのに”大人の事情”がそれを阻んでいた。
 それでも城之内は「友」を求めた。壊れてゆく精神を繋ぎとめようとして働いた自己防衛。あれが城之内を救う最後の機会だったのだ。肉体的にも精神的にも。
 なぜ、大人たちは見て見ぬふりをしたのか。
 誰が見ても一目で分かるほど城之内は傷ついていた。
 あのまま施設を出なければ、少なくとも体を売る必要は無かったはずだ。
 心を閉ざすことも無かったはずだ。
 「今となっては、もう取り返しは付かないな。」
 愛用のパソコンと共にテーブルの上に無造作に置かれている1枚のディスク。
 海馬はそれを2つに割った。パキンと乾いた音をたてあっけなくその役割を終えたディスク。細かな破片が絨毯の上に散る。
 「……っつ…」
 ディスクの足掻きか尖った破片が整えられた親指を傷つけた。じわっと血が紅い珠を作る。
 じん。と熱くなる指先。たったこれだけでも痛覚は鮮明に痛みを脳に伝えてくる。
 しかし、城之内は感じ取ることが出来なくなっているのだ。
 「つらいな…城之内…」
 手にした七色に光るディスクをゴミ箱に投げ入れ、携帯を手にする。
 「指名するしかないか。」
 指先が記憶した番号を押すと数コールで電話はつながりガイダンスが流れる。顧客コードや暗証番号など数字化された海馬瀬人を入力してたどり着く城之内との繋がり。
 穏やかに聞こえる男の声。城之内を指名することを伝えると「うけたまわりました」と返事が返ってきた。待ち合わせ場所と時間を伝えて電話を切る。
 これで終了。
 あっけないほど簡単に城之内の時間が手に入った。
 商品となった人間は人としてみなされていない。何年も続いてきた城之内の夜。
 「過去は消し去ることは無理だが未来は変えてやろう。そこから先を選択するのは城之内おまえ自身だ。」
 海馬はゴミ箱の底にあるディスクを忌々しげに見た。






 呆然としたまま揺さぶられいる少年。城之内だ。
 いまだに身体の中を出入りしているのが父親だと信じられない。
 こんな繋がりを求めていないのに。
 欲望を滲ませた腕に抱かれたくはなかった。
 俺はこんなものはいらない。
 父親の突き上げと共に揺れる天井。涙に滲んで父親の表情が分からないのがせめてもの救いだった。
 腹の奥が熱くなり、動きを止めた父親のペニスがドクドクと脈打っている。精液を身体の奥に受け入れてもう戻ることが出来ないのだと背徳感が城之内を打ちのめす。
 あげた悲鳴は声になっているのかどうか。城之内にもわからなかった。

 ずるり、と萎えたペニスが出てゆく。先ほどまでの熱が嘘のように引いていった。
 趣味の悪い絨毯の上に置き去りにされた城之内は手足を投げ出したまま、動くことが出来ない。視線は宙を彷徨って、何がこの身に起きたのか理解しようにも思考がついていかないようだ。
 「どうだ?ハジメテの経験はよかったか?」
 ソファに座って親子の狂宴を観劇していた組長が、ニヤニヤと笑みを浮かべて城之内を見下ろしている。分厚い唇の奥に覗く金歯がいやらしいと、どうでもいいことが頭に浮かんだ。
 「………」
 感想などあるはずもなく、返事をするのも億劫だ。ただぼうっと景色として組長を見ていた。
 「このなりじゃあ、いい思いもしてねえな。」
 腰を屈めると縮こまった城之内自身を指す。
 当たり前だ。実の父親に犯されて<感じる>奴なんているもんか。だいたい俺は男なんだ。
 次第に戻ってきた思考が悪態をついた。それと共に緩んでいた瞳に生気が灯る。
 城之内の鮮やかな変化に組長をはじめ他の2人も舌をまいた。
 動じない瞳が意思の強さを映していた。
 媚びない琥珀色の瞳は男たちの嗜虐心を煽ってゆく。
 組長は自身がズボンを押し上げるのを感じ、手の内に堕ちた少年の”商品価値”の高さにほくそえんだ。
 1億2千万。
 けして高い買い物ではないようだ。この金色の少年はそれ以上の金額を稼ぎ出すに違いない。
 「こいつは天性の愛玩人形だな…抱かれるために生まれてきたんじゃねえのか。」
 ぬめった舌で唇を舐めると組長は城之内を寝室に運ぶように指示を出した。
 「時間はたっぷりとある。お客さまに出しても恥ずかしくないように、じっくりと教育してやろう。」

 体格のいい男が城之内を軽々と持ち上げた。
 「やめろっ!!降ろせ!!」
 筋肉の盛り上がる腕の中で城之内は暴れる。身体を捻ったり腕を突っ張って腕から逃れようとするが大人と子供かなうわけもなく寝室へと運ばれる。ぱっと視界に飛び込んできたのはキングサイズのベッドだ。これから何をされるのか先ほどの事が脳裏に蘇る。自分が自分で無くなるような強烈な感覚と再び小さな後孔にペニスを受け入れなければならない恐怖に血の気が引いていくようだ。
 「やだっ!帰る!!」
 足をばたつかせて暴れた拍子に身体に受け止めていた父親の精液が伝い落ちる。流れた汗とエアコンの冷気で冷たくなった皮膚に漏れ出す精液は熱い。
 「、、、っぁ」
 一瞬息を詰め動くことが出来なかった。逃れたいとしていた腕に思わずしがみつき身体を硬くする。
 男は城之内の怯えた顔を一蹴するとベッドに投げ下ろした。スプリングの効いたマットは衝撃を吸収して城之内を迎え入れた。
 「、、、、、やだ、、やめろ、、、やめてくれ、、、」
 首を振り、しみ一つ無い真っ白なシーツを握り締めて、迫ってくる男たちに懇願する。
 逃げ出したいのに逃げる場所はない。少しでも距離をとろうと後づさる。
 「、、、うわっ、、」
 ふわっと身体が浮いたかと思うと、どすんとフローリングの床の上に落ちていた。後を見なかったせいでベッドから落ちてしまったようだ。
 目をぱちくりとさせ、我に返った城之内は飛び起きるとドアに向かって駆け出した。野生の動物のように身体を翻して一目散に外の世界を目指した。裸だがかまわなかった。とにかくここから出れば何とかなる。
 にげなきゃ。
 寝室から出ようとしたとき、遅れて入ってきた組長と鉢合わせとなった。出口を塞がれ組長を見上げると、やくざの親分らしい凄みのきいた視線に思わず1歩2歩うしろに下がった。それでも逃げ出す隙がないか辺りに注意を払う。
 「…!!!!」
 「いきのいいガキだ。まあ、それくらいがちょうどいいな。」
 見上げるほど大きな体格の組長はにやりと城之内の腕を捻り上げる。
 「くっぁっ、、、この野郎っ放せっ!」
 肩が外れてしまいそうな角度まで捻られた為に、動くことも適わず悪態をつくことしか出来ない。
 尚も、逃げようと暴れる城之内に組長は再びあの言葉を繰り返した。
 「坊主、逃げ出すのか?ならば代わりは妹にさせよう。世の中の大人にはな変わった性の趣向を持ったやつがたくさんいてな、妹ぐらい年頃の女の子を好む奴もいるんだ。気の荒いお前よりよっぽど高く売れるかもしれねえな。」
 妹。との言葉で魔法のように城之内が大人しくなった。信じられないという表情で琥珀色の瞳が揺らぐ。
 
 静香には指一本触れさせない。

 「、、、、おれでいい。だから、、、静香だけには手をださないでくれ。」
 動揺を隠し切れずに力なく答えると、力が抜けてしまったのかペタンと床にへたり込んだ。
 「立て。」
 組長に腹を小突かれてよろよろと立ち上がる城之内。
 「妹に手を出して欲しくなければ、お前が父ちゃんの借金を返すんだ。」
 フローリングの冷たい床に視線を落とし、城之内は頷いた。
 「金を稼ぐのは大変なことなんだ。お客様に粗相でもしてみろ、借金の返済どころか明日から飯は食えなくなるぞ。そうならないためにも親切にレクチャーしてやるんだ。ありがたく思え。」
 城之内がもう一度頷いた。
 もう、逃げられない。
 「ベッドへ行け。」
 おぼつかない足取りでベッドへと引き返してゆく城之内。自らの意思で歩かなければならない事が自尊心を傷つけた。先ほどのように無理やりならばまだ言い訳が出来たはずなのに。白いベッドが大きくなって行くたびに身体が震えだす。
 シーツが足に触れると、城之内の動きが止まった。どうしても1歩が踏み切れない。汗の滲む掌をギュッと握り締めて考えあぐねていた。
 「ほら…大丈夫だから。」
 若いお兄さん…チーフ…が耳元で囁くと、同時に城之内の背中を押した。
 「、、、うぁっ、、」
 シーツの上に倒れこんだ。少し遅れてスプリングが沈んで二人の男がベッドに上がってきた。城之内は再びあの熱に身を捧げなければならない屈辱にシーツをぎゅっと握りしめた。
 二人の男は城之内を前後に挟み込むように陣取ると、倒れていた身体を起こして、膝立ちにさせた。
 「………っ」
 若い兄ちゃんが城之内の顎を持ち上げた。やさしそうな顔をしているのに黒い瞳をたたえた目はけして笑っていない。城之内も負けじと睨み返す。冷や汗が一滴背筋を流れていく。
 これからのことを思うと恐怖心で一杯になる。気を張っていても、身体が震えてきた。しかし、負けるわけにはいけないのだ。城之内の心はこんなことで折れたりはしない。たった一人の目の病気を抱えている妹を守るために耐えようと覚悟を決めた。
 「君は面白い子だなぁ。おとなしく抱かれればいいのに…そんな目で見られちゃいじめたくなっちゃうよ。大人を煽るもんじゃない。」
 さも、嬉しそうに若い兄ちゃんは笑う。背後にいる体格のいい男は胡坐をかいて無言で座っている。先ほど逃げられた失敗を繰り返すわけにはいかないのだとばかりに城之内の予測不能な動きに集中していた。
 「じゃあ、始めようか。まずはご挨拶のキスからだよ。」
 「っやぁっ!」
 だが、現実に男の手が触れると身体は無意識に逃げようと反応する。崩れそうな腰を背後の男が支えた。
 若い兄ちゃんの顔が近づいてくる。顔を背けようとしても、顎を固定されているので動かすことも適わずに城之内は口を固く結んで、目をぎゅっと閉じて抵抗するしかなかった。
 「んん、、」
 若い兄ちゃんの生暖かい唇がふれる。
 城之内のささやかな抵抗に若い兄ちゃんは口元をゆがめた。
 「だめだよ、ちゃんとしないと。」
 諭すように告げた。
 「、、、無理、、、」
 反射的に城之内が答えた隙に揺るむ口元。若い兄ちゃんはその隙を逃すはずもなく、もう一度城之内の口をふさいだ。
 「、、、、っ、、、ぁ、、」
 城之内の抵抗など無駄なのだと、いとも簡単に城之内の口腔に舌が侵入した。
 「、、ふぅ、、、んぁ、、、、」
 奥に逃げようとする舌を絡めとって、甘咬みし、内膜を堪能するように動き回る舌。
 城之内はその濃厚な動きについていけず、息もすることも出来ない。
 「かわいいね。」
 先ほどの抵抗が嘘のようにキスだけで頬をうっすらと紅く染めて、息のあがりはじめた城之内。
 声をかけると、はっと瞳を見開いた。その琥珀の奥に宿る強い力。汚されても濁ることの無いであろう琥珀色に魅入られそうになる。
 どこまで乱れるのか見てみたいと暗い欲望が湧き上ってきた。
 「今度はちゃんと息してね。」
 もう閉じることのない口元に唇を重ねて、幼い柔らかな肉を堪能する。
 「んっん、、ん!」
 口付けに意識がいっていて、存在を忘れていた背後の男が背中に舐めあげた。びくんと背筋が動く。
 「、、、ん、、ぅぅ、、ぃぁぁ、、、、ふぁ、、、」
 舌を吸われて、言葉にならないくもぐった声が二つの唇の隙間から漏れる。
 背後の男の手がわき腹を撫で次第に胸に近づいていく。背中に感じる湿った舌が肩からうなじ、耳の後ろと朱を散らしながら這いまわっていた。
 くすぐったくて、じれったい感覚なのに、何故か男たちの触れるところから灯されてゆく妖しい感覚。それは次第に城之内の下半身に集まっていく。
 「やぁ、、、っ、、、ひゃっ、、、、」
 若い兄ちゃんが唇を首筋に這わせた。自由になった城之内の口からは声が漏れる。男たちの指や舌が敏感なところを掠めるたびにあがる城之内の甘い声。
 少しでも男たちの攻めから逃れようと、身体を動かすのだが前後から挟まれて逃げる場所のない城之内は与えられる刺激を甘受するしかない。
 「だ、、、めっ、、、ぇ、、、!」
 若い兄ちゃんが次第に熱を持ち始めて、起ち上がりかけた下半身に近づく。嫌なはずなのに変化する身体を知られたくなくて城之内が声をあげた。
 「くくっ、嫌がってても感じているんだね。おちんちんが大きくなってるよ。」
 面白そうに指摘する。
 「うそっ、、ぁぁ、、、」
 顔を真っ赤にして認めたくないとふるふると首を振って否定するが、その間にも血液が集まって硬く天をむく城之内自身。
 「恥ずかしがらなくてもいいよ。誰だってなることなんだから。」
 そう言うと若い兄ちゃんは城之内の固くなったものを口に含んだ。
 「やだっ!やめて!汚いよぉ」
 そこを舐められるなど考えもしなかった城之内は腰を引いて、若い兄ちゃんの頭を押さえて引き剥がそうとした。
 「、、、ぃ、、、はぁ、、、、んぁんっ、、、、や、、、」
 柔らかで熱い口腔の中で嬲られて、湧き上がってくる快楽に頭に霞がかかってくるようだ。じゅっと吸い上げられて舌が亀頭の溝に侵入してきて…そこからの刺激に意識が集中してゆく。
 ちゅっ、、じゅっ、、、、湿った音が聞こえる。黒髪をぐしゃぐしゃにして城之内は甘い吐息をあげる。腰に纏わりつく熱に膝立ちとはいえ立っているのも危うい。
 「ああああっ、、、だめ、、、触らな、、いで!」
 背後の男の指が後孔に触れてきたのだ。いつの間に施したのかぬめる指が硬く閉じた孔の中に入っていく。
 「ぁ、、、っ、、、、はあ、、や、、、だ、っ、、、、」
 前は熱く口腔の中に収まってやわやわと刺激されて、後ろに埋まった指が中を探る。
 背後の男の大きな手はいくつもの修羅場をくぐり、幾人もの人間を殺めたであろう、骨ばっていて皮が硬くなっていた。その無骨なイメージとは裏腹に城之内の内部を探る指の動きは細やかで、先ほど教えられた弱いところを確実に弄ってきた。
 前後から嬲られて、与えられるだけの快感の波に城之内は逃げることが出来ない。
 「そこっ、、、や、だ、、、めぇ、、やぁ、、、だ、、、やだ、、、やめて、、、、」
 口淫の刺激から逃げようと腰を引けば後孔に埋まっている指を深く迎え入れることになって、反対もまた然り…弱弱しく首を振って少しでも刺激をやり過ごそうとするが、それ以上に沸きあげる熱が幼い城之内を翻弄した。
 「もうっ、、、だ、、、んぁ!!!、」
 背筋を駆け上がる快感に城之内は身体を硬直させて耐えた…はずが達っしていた。
 「ぁぁ、、、、」
 力が抜けて、若い兄ちゃんの腕に倒れこんだ。
 はあはあと肩で息をしてうな垂れるが達っしたことで終わるわけもなく、射精後の気の緩みから締め付ける力の弱くなった一瞬を見逃さずに、後孔を弄る指が増やされた。
 「んぁぁぁ、、、」
 束になった指が入り口を強制的に解して広げていった。先ほどの余韻も無いままに更に追い上げられて、若い兄ちゃんの肩に回した手に力を込めた。
 柔らかな金糸の髪が城之内の動きに合わせてゆれる。許しを請うように潤んだ琥珀の瞳が内部からの刺激を教えるようにぎゅっと閉じる。
 「本当に君はかわいいね。もっと泣かせたくなるや。」
 若い兄ちゃんは紅く染まった頬にキスをすると、耳元で囁いた。
 若い兄ちゃんに身を預けて城之内は止むことのない、後孔のからの刺激を享受するしかなかった。
 男の太い3本の指が柔らかな内臓の奥までさぐる。指が与える刺激によって充血したそこは赤く色づいて、体の奥にそそぎこまれた父親の精液と透明なゼリーと混ざりあって、耳を塞ぎたくなるような湿った音がしている。
 「ぁ、、、ぁ、、っもう、、、やだ、、、っ、、、ゆび、、、、抜いて、、、」
 知りたくもないのに呼び起こされ始めた妖しい感覚。自分ではどうすることの出来ないそれを男たちは快楽なのだと、まだ幼い城之内に教えた。
 指が内部の深いところを抉ると合わせるように城之内の腰が揺れる。一度頂点に上り詰めた身体は拒否する意思をあざ笑うかのように、与えられる感覚のすべてを吸収していった。
 「はぁ、、、、ふ、、、、、う、、、、っん、、、や、、、、ぁっ、、、、」
 若い兄ちゃんにすがりつき、逃げようと腰をひねっても太い指の束でつながれたそこはにげることが出来ない。その間にも城之内の幼いペニスは再び熱く育ってふるふると揺れていた。
 「また、大きくなってる。若いっていいね。」
性に対する興味も知識もない幼い城之内は悦楽に無防備だった。嫌がる意思とは裏腹に若い身体は快楽に従順だった。快楽を拒否する手段もないままに、穢れのない城之内が手の内に落ちる姿は男たちを虜にした。
薄っすらと汗のにじんだ瑞々しい肌の上を男の掌が這う。小さいながらもピンク色に立ち上がり自己主張をしている乳首を摘むとぴくりと硬直する。身体いたずらに幼いペニスをはじいてやれば身体を屈めて逃げようとした。
「良い具合になってきたじゃめえか。」
ぎしっと、スプリングを軋ませて組長が参戦してきた。
先ほどから城之内の嬲られる様子を見ていたが、予想以上出来ににやりとほくそ笑んでいたのだ。蜘蛛の巣にかかった蝶を捕食するように、快楽の糸で絡めとっていった。
「さて、そろそろ次を教えてやろうか。」
城之内の痴態に我慢が出来なくなった組長は、前をくつろげて大きく成長したペニスをしごいて見せる。
「やあっ!」
大きくえらが張り出し、血管の浮き上がったペニスは見たことのない様相で、これを受け入れなければならないのかと思うだけで恐怖のあまりに顔を背けた。
「こんなの、、、、、、、入、、らない、、、、、っ」
先ほどの父親の物とは違う迫力のペニスに城之内は頭を振って許しを請う。
「それが入るんだ。いや、無理にでも入れるのが楽しいのさ。」
「ふっ、、、あぁん、、そこっ、、、だぁ、、、!」
不意に内臓を探る指が、敏感に感じるところを刺激してきた。と、背筋を駆け上がる感覚が襲ってきて、今まで張り詰めていたペニスから白濁とした精液がシーツの上に飛び散る。
「は、、、ぁっ、、、、、、はぁ、、、、、ぁん、、」
ぴくぴくと痙攣する城之内。しかし、指は抜かれることはなく後孔の出入りを繰り返す。止まない刺激は城之内の思考を奪っていった。
「これからが坊主の仕事の本番さ。お客様のペニスに口とケツで御奉仕するんだ。さあ。」
そむけようとする顔を固定して、ペニスを突き出す。
「歯を立てるなよ。坊主に拒否する権利はないぞ。」
幼い城之内にも組長の意図することは理解していた。「代わりは静」なのだ。
かわいい妹を守るのは俺しかいないと折れそうになる意思を奮い立たせて、凶器にしか見えないペニスに手を添える。片手では足りないくらいに勃起したペニスは熱く脈動している。自分のものとは比べものにならない様相に城之内は目を逸らすことができなかった。
「物分りがいいじゃねか。次は舐めてみろ。舌を出してな。」
どうにでもなれと城之内はペニスに顔を近づける。男のむっとした臭いが鼻についた。こみ上げてくる嘔吐感をこらえて、組長の指示通りに舌を這わせた。稚拙ながらも懸命に舌を使う城之内に満足する。
「ん、、ふぅ、、、んぐっ、、、」
組長は何度も女を啼かせてきた自慢の一物に奉仕する城之内を眺めた。後孔の弄りは相変わらずで、すっかりほぐれた入り口は指でこじ開けられて、内部にまで分厚い舌が侵入している。固い指と軟体動物のように自在に動く舌に攻められてひくひくと収縮を繰り返す。
「もっと舐めて、濡らしておけ。後でつらい思いをするのは坊主だがらな。今度は先っぽを咥えてみな……そうだ。」
まだ、小さな口のなかにえらのはった亀頭は納まりきるはずもなく、それでも口を大きく開いてくわえ込んだ。先の窄まりに舌を這わせて、にじみ出てくるしょっぱい液体に顔を顰めた。
「、、、、ふっぁ、、、、あん、、、、ぁ、、、、ぁ、、、」
城之内は男たちの愛撫によって沸きあがる自らの快楽を伝えるように、ペニスに奉仕する。城之内の唾液でペニスはてらてらと濡れていった。
おそらく数分後には自らの内部を犯すであろう凶器を育てなければならない屈辱と、口にさえ入りきらないのにこんなものが入るわけないのだと恐怖感が城之内の心を苛んだ。
「たまんねえな。こいつは上玉だ。」
眉間にしわをよせて奉仕する城之内のしぐさに組長は驚きを隠せない。
特に美形という範囲に入るわけでもない。かといってかわい気があるわけでもない。身体も虐待によって出来た傷だらけだ。なのに何故もっと汚してやりたいと堕としてしまいたいと暗い欲望が沸き起こってくるのだろうか。
「、、、やぁ、、、んんっ、、、、、」
城之内が内部の刺激に耐えられず、顔をあげた。しっとりと汗ばんで上気した額に張り付いた金色の髪を組長は手で払い除けた。そして、快楽を従順に受け止めて潤んだ琥珀色の瞳に魅入られた。
そうなのだ。この目だ。
どんなに汚されようとも、堕とされようともけして濁ることのない強い意志を湛えた琥珀。
人は手に届かないものほど欲してしまう。
穢れの知らない崇高な輝きを、堕として踏みにじり街の最下層であがく自分たちの籠の中に閉じ込めてしまいたい。
きっとこの少年はその籠の中でも輝きが失われることはないだろう。
組長は自嘲気味に笑うと、背後を弄っていた男に無言で指示を出す。
心得ているのは二人の男は城之内を横たえると膝を胸に付くまで足をおしひろげた。
「、、、、、、、、、、、、、やっ、、」
  覚悟はしていたものの、押し拓らかれる恐怖に城之内が逃げようと身体をよじる。しかし、逃げられるはずもなく、解され十分に濡らされたそこにペニスが押し当てられた。
「むり、、、っ、、、ぜったい、、はいらない、、、よ、、、やめて、、、」
尻に感じる熱い欲望。城之内は首をふって聞きいれられない言葉を繰り返した。
「とうちゃんは下手糞だったからな。おじさんはたっぷりと感じさせてやるよ。」
組長はひくひくと収縮を繰り返す窄まりに、ペニスをゆっくりと繰り出した。城之内の歪む表情を長く楽しむために。
「やああああっ、、、だめえ、、ぬいてっぇ、、、」
両手両足を押さえられ自由の利かない身体に、組長の体重が圧し掛かってきた。それに比例するように凶悪なペニスが内部を蹂躙する。
「はぁ、、、、ぐぁっ、、、っ、、だ、、、め、、、」
浅く出し入れをしながら確実に身体の奥深くを犯してくるペニス。
「思った以上に狭いな。坊主、孔を閉めんじゃねえ。」
十分に解されていたとはいえ、成長期を迎えていない城之内の身体は小さい。組長は狭い肉道の圧迫感に全身から汗をしたたらせて抉っていった。
「、、、、でき、、、ない、、、よ、、、」
身体は引き裂かれてしまうのではないかと錯覚してしまうほどの凶器に力を抜くことなんて出来るはずもない。反対に押し出そうと孔を閉めてしまうのだった。
「ほら、息を吐いて。」
悪戦苦闘する様子が見ていられないのか若い兄ちゃんが、城之内の縮みあがったペニスをやんわりと口に含んだ。まだ、半分皮に包まれているペニスを暖かな口腔で包み込む。
「ひぁっ、、、、、や、、、ぁ、、、」
ぐにぐにとペニスを刺激されて、少しづつ硬さを取り戻す。前の刺激に後孔を閉める力が弱まった。
ずりゅっと音が聞こえたような気がして、組長の剛毛が尻にあたる。
「全部だ。坊主わかるか。お前の中に入ったぞ。」
組長はぐっと突き上げて誇張するよ指では届かなかった、内部を抉る。
「やあああ、、、」
小さな窄まりはしわが伸びきってペニスを頬張っている。少しでも動けば切れてしまいそうだ。
卑猥なペニスは城之内の内臓を圧迫して、口から飛び出てしまうのではないかと錯覚してしまう。
「はぁ、、ぁ、、、はぁ、、、」
少しでも圧迫を緩めようと浅く呼吸を繰り返し、上へ逃げようとするが、押さえ込まれていてそれさえ適わず、
「坊主。たっぷりと味わえ。今日からこれがお前の仕事だ。ここで気持ちよく慣れれば、こんなに楽な仕事はないぜ。」
死刑宣告のような残忍な言葉だった。友達と遊んび学校で勉強するのが城之内の年頃の子供の仕事だ。金のためだとはいえ、欲望にまみれて身体を拓くことを望んだわけではない。
「やぁ、、、おねが、、、い、、、もう、、だめ、、、ぬいて、、、」
ゆっくりではあるが動き始めた組長に城之内は懇願した。
「聞けねえな。俺様が坊主の中で達くまで抜けねえんだよ。」
そう言っている間にも抽送の速度上がっていって、真っ赤に充血した内膜を巻き込みながら出入りを繰り返していった。
「よ〜く覚えときな。坊主はここでお客さまの精液を受け止めるのが仕事なんだ。せいぜい気張って吸い上げてやるんだな。」
「はあ、、、、ぃ、、、ぁ、、、、っ、、、、、ぁっ」
後孔をペニスが出入りするたびに、ぐちゅっぐちゅといやらしい音がする。
組長の張り出したえらが注ぎ込まれた父親の精液をかきだすように動いた。と同時に開発されたばかりの前立腺も圧迫する。
「ぁ、、、ぁ、、、、、ぁ、、、、だ、、、めぇ、、、ふ、、、、うんっ、、、、」
ペニスを頬張るそこから脳天まで駆け上がってくる卑猥な快感。幼いペニスは支えがなくとも天を仰いで組長の動きに合わせて揺れている。
身体を内部から造り変えるかのような感覚に城之内の瞳から涙があふれた。
抑えているはずの逞しい腕を握り締めて、爪を立てた。そうでもしないと意識が飛んでしまいそうなのだ。
「あ、、、ぁ、、、っ、、、つ、、は、、、、っ、、、、」
本人の意思とは相反して快楽が城之内を翻弄した。初めて感じる絶対的な力が身体の奥深くに刻まれる。
「最高だ。」
組長は腰を繰り出して嘲笑する。もはや、視点の合わない琥珀色の瞳が艶かしい。しなやかな筋肉をもった身体。吸い付くような健康的な肌。愛撫に敏感に反応してひくひくと痙攣をする身体。そして男を煽ってならない瞳。全てが城之内の「商品価値」を高める。 狭い内部の収縮に長くは持ちそうにない。組長の動きが激しさを増していった。
「はあ、、、あん、、、やだ、、、、やだ、、、」
内部の奥深くまで思うように蹂躙されて、感じられないところはない。幼い内部は全てを快楽として受け取っていった。
身体の暴走に付いていけずに城之内は涙を流すことでしか抵抗できなかった。
「ひぁっ!!」
組長のペニスが内部で倍に膨れたような気がして悲鳴が上がる。と少し遅れてびくびくしたペニスの動き。そして熱い精液がたっぷりを城之内の中に撒き散らされた。
「あぅうう、、、、うう、、」
注ぎ込まれて広がる精液を感じて城之内もまた達っていた。組長と城之内の腹の間に白濁とした精液が飛び散った。
「は、、、ぁ、、、ぁ、、」
いつまで続くのかわからなくなるくらい、組長の射精は長かった。あふれそうになるくらい精液が注ぎ込まれる。
「ああ、、、んっんっ、」
じゅぽん。と半萎えになったペニスが音を立てて出ていく。拓ききり自分の意思で閉じることの出来ない窄まりは、ゆらりと湯気がたちそうなくらいに熱く、注ぎ込まれた白濁とした精液が流れ出している。
終わった。
荒い呼吸を整えながら城之内は飛びそうになる意識で考えた。しかし、今度は身体を持ち上げられて、体格のいい男と向かいあうように腰を跨がせられた。いつの間に用意したのだろうか、組長に負けないくらいに大きくそそり立つそれは、こちらも連戦をくぐりぬけたのであろう赤黒く淫水焼けしていて、てらてらと淫らに光っている。
「もう、、むり、、、、」
再び始まる時間を自覚した城之内は首を振った。
これ以上は壊れてしまうと。
しかし、許されるわけでもなく小さな身体はいとも簡単に持ち上げられて、ペニスの上に落される。
「ひぃ、、、、あ、、、ぁ、、、、」
自らの体重で一気に犯される城之内。その硬さと大きさに慣れる時間も与えられずに、下から突き上げが始まった。思わず男の首にしがみつく。
体格のいい男は執拗に内部を弄っていった。指で散々刺激したところを何度も擦りあげる。城之内は口を歯を食いしばって耐えようとするが、
「や、、めてっ、、、きが、、、、おか、、、しくな、、、、るぅっ、、、」
耐え切れない快楽に髪を振り乱して哀願した。
「気が変になりそうなくらい、気持ちいいってことだ。坊主は幸せもんだぜ。初めから気持ちよくなれるんだからな。男に抱かれる素質があるんだよ。」
途切れそうな意識の中、組長の言葉に首を振って否定する城之内。男になんか抱かれて気持ちいいいわけない。そう、自分に言い聞かせるが確実に頂点は迫ってきている。
「ぁ、、、ぁ、、ん、、、、、ふぁ、、、っ、、」
男の首にしがみ付いて堕ちていく城之内の様子に満足した組長は今度はどうやって虐めようかと、考えをはせるのであった。



「かしこまりました。」
チーフはそう答えると、携帯を切った。
今日の指名も海馬瀬人からだった。間違えがなければ城之内とクラスメイトのはず。
チーフは入れたてのコーヒーの香りを吸い込み思いをはせる。
彼なら城之内をここから救いあげることが出来るのか?
手負いの籠の鳥を再び自由な空へと解き放つことが出来るのだろうか?
「かっちゃんはいいわねえ。」
苦く感じるコーヒーを口に含んで、あのマンションで出会った頃を思い出していた。
やはり、金色の鳥は穢れることはなかった。
荒れた中学時代も、棘のとれた今も全てを吸収して城之内は輝きを増している。欲望に押し流されようとも、光を失うことのなかった瞳。
そして、現れた救いの人物。
チーフはシフト表に海馬の名前を書き込んでいった。
ブブブ、、、テーブルの上に置いた携帯が振動する。
「あ〜ら、社長お久しぶりですわ……・おあいにく様その子はもう予約が入っていまして…そう…ちょうど新しい子が入りましたよ。…きっとお気に召すかと思いますよ。」
もうすぐ勢いよく開かれるであろう扉を見つめて、チーフは対応していた。





はあ、ここまでお疲れ様でした。もったいぶったわりにはエロくないですね。
無駄に長いかも。エロも長けりゃいいってわけないですもんね。かなり反省してます。
もっと、こう嫌がる城之内をねちねちと調教したかったのですが、いたらずにすみません。
9と微妙に城之内が違うような気がしますが、やんちゃな城之内もいいのかなと。思って許していただけたら幸いですことよ。
背景はまたまた、こちらでおかりしました。