放課後、いつものマンションでシフト表を眺めている城之内。
「あれっ喧嘩でもシタの?それともお父さんにやられたのかな?」
チーフが城之内の顔を覗き込む。そして青あざやら、すり傷で派手な顔に目をしかめた。
「いつもいってるでしょ。喧嘩をするのはかまわないけど、顔に傷をつけちゃだめって。」
「わりい、昨日は理性がきかなかったんだ。これからは気をつける。なあ?今日は指名は無いのか?」
城之内のところが空欄になっていた。海馬からの指名が無いことにほっとする反面、胸の奥がちくりと痛んだ。
「今日の仕事はこれよ。」
チーフはにっこりと笑うと城之内に小瓶と赤い布を手渡した。
小瓶の中には小さな錠剤がびっしりと詰まっていた。それは毒々しいまでの黄色い錠剤はビタミン剤でも風邪薬の類でもない。誰が見ても一目でわかる…ドラッグだ。
赤い布は今日の仕事がドラッグを届けることを暗に示していた。
ご多分にもれずこの倶楽部の経営にはやくざ―――ドミノ町を裏側から支配するマフィアが関わっていた。
秘密厳守などお飾りの言葉に過ぎず、城之内らを利用し性と欲望で、政治家や権力者とのパイプを作る。欲望に負けた者が落としていく金が組織を維持拡大するための資金と力となっているのだ。
そして、城之内もまた意思とはうらはらにに犯罪の片棒を担ぐ。借金と罪。城之内は逃げるとこもかなわないままに組織に縛り付けられていた。
「えっーやらなくちゃだめ?」
城之内は身体を売る以上にこっちの仕事が嫌いだった。城之内の運ぶドラッグがどれだけの人を苦しませることになるのか、想像すらしたくない。苦しい思いをするのは自分だけで十分だ。
「残念。だめ〜よ。今日の仕事は専務直々の指示なんだからね。」
専務ー―この組織のNO2の呼び名だ。現在の組長の長男で次期組長となる人物だった。専務はことさら城之内が気に入っているらしく、ことあるごとに城之内を使う。
「へいへい。じゃあ、行ってくるよ。」
城之内は仕方なく立ち上がると、小瓶と布をポケットにしまいこんだ。
「行ってらっしゃい。へまして、パクられちゃだめよ。」
チーフの言葉を背に城之内は部屋を出てゆく。
指示されたマンションに到着すると、城之内はオートロックに暗証番号を打ち込み、専務と交渉相手が待つ部屋へと進んでいった。
城之内はポケットの中に小瓶があるのを確認すると、ドアを3回ノックした。ノックが終わるとほぼ同時にドアが開き城之内は中に通された。
リビングにつながるドアは閉められていて玄関からは中を伺うことは出来ない。城之内は赤い布を取り出すと目元を覆った。
何度も何度も繰り返してきたドラッグの売買。後はリビングにいる売人に小瓶を渡せば仕事は終了する。
リビングに通されるとそこには数人の人の気配がした。どこと無く張り詰めたような空気に城之内の身体にも力が入る。
「よお。やっと来たな。」
専務の声がして、スリッパの音が近づいてくる。城之内は小瓶を取り出し差し出した。
「お使いごくろうさま。」
専務は城之内の頭をぐしゃぐしゃと撫で、小瓶の中を確認する。
(終わった。)
「なぁ…もう、帰ってもいいかな。」
早くこの場から立ち去りたくて、部屋を出てゆこうとするがそれを阻むものがいた。
「……っ……」
「おっと、まだ仕事は終わりじゃないぜ?」
社長は小瓶の中から黄色い錠剤一粒を取り出すと、交渉の続きとばかりに売人にドラッグを見せ付けた。
「出来たばかりの新薬だが、これの効き目はすごいぜ。どんなやつでも一発でキマッちまう。」
「!!!やめっ!」
専務の意図していることを見抜いた城之内が反射的に逃げようとするが、背後にいた男に羽交い絞めにされる。
「百聞は一見にしかず。モルモットもいることだし試乗といきますか。」
「いやだっ!」
羽交い絞めにされ自由の効かない身に関わらず、城之内は逃れようよ身体をよじる。
ドラッグは何回も経験していた。専務がいたずらに使ったり、客がこっそりと使用していたこともある。
キマった時の恐ろしいくらいの高揚感と抜けるときの気持ちの悪さ。そして何より飛んだ意識の中でのSEXは何日も城之内をさいなむのだ。
「お願いだ!薬だけはやめてくれ!何でもするからっ!」
必死に懇願する。しかし専務はそれさえも楽しむかのように城之内を見下ろした。
「お客さまに効き目をお知らせする。これも、立派な仕事のうちだよ。」
専務の大きな手が城之内の顎を掴み動かないように固定する。
「いやだ、やめて…」
「この薬はな処女を淫乱な情婦に変える、枯れたばばあだって濡らせるんだ。なら、淫乱なお前はどうなるだろうな。」
口を硬く結び抵抗する城之内。専務はそれさえ楽しむように口をこじ開けると黄色い一粒を喉の奥に押し込んだ。そして、吐き出すことを許さないとばかりに口を合わせて蓋をする。
「んっ…ぁ…」
専務の舌と唾液が城之内の口内を占拠する。慣らされた舌の動きに反射的に薬と一緒に唾液を飲み込んでしまった。
黄色い小さな粒は唾液と共に胃に送り込まれて、アルコールより早く血液に吸収され全身に広がっていく。
ドクンと早くなる鼓動。上昇する体温と共に皮膚の感覚が鋭敏になり、筋肉が弛緩してもう一人の力では立っていられない。
背後の男に身を預けて、城之内は専務の口付けに答える。
「……ふっ、、、ぁ、、」
リビングには城之内の吐息と舌と唾液が絡まる音がする。
ちゅっと音をたてて、二人の唇が離れる頃には城之内は完全にキマっていた。
だらりと抱き抱えられて支えられている城之内。上気した頬は桜色をし、唾液で濡れた口元がいやおうにも欲情していることをしめしている。
売人の一人がごくりと生唾を飲み込む。
「いいこだ。効き目をたっぷりと味わってもらうんだ。これはもういらないな。」
専務は売人の舐めるような視線を受け抵抗しなくなった様子に満足すると、するりと目元を覆っていた赤い布を取り払った。
布の下から現れたのは潤んで焦点の合わなくなった瞳。もう、目の前にいるのが誰なのか判らないだろう。
「出来るな。」
専務が耳元で囁く。ねっとりと首筋を舐めると城之内の身体が震える。
「う…んっ…やぁっ、、、」
わずかに残る理性がうなずく事を止めるが、薬によって強制的に火がつけられた身体はそれが抜け切るまで消えることはない。
「さてと、これが即効性というのは見ての通り。」
専務の手がシャツの下から這い上がり城之内の肌を探った。
「んっ、、、はっぁ、、、」
敏感になった肌は掌が触れるだけで粟立つ。指紋の凹凸でさえ感じ取れてしまい、そこから湧き上る感覚が早くなった鼓動と共に全身に広がってゆく。
「キマれば皮膚感覚が鋭敏になる。感じ取る刺激を従順に従うようになる。」
「やぁっ、、、っ」
専務が触れずとも硬く立ち上がる乳首を捻った。強い刺激に城之内の身体が跳ねた。
「効き目は5〜6時間。子供から大人、女も男も関係ない、セックスドラッグにはもってこいの傑作だ。」
シャツがたくし上げられ、あらわになった胸に専務が吸い付く。片方は指で弄ばれ、残りは舐めあげられ城之内の身体が逃げるようにしなる。
「末端価格でいくらの値で売りさばけるかはお前たち腕しだいだがな。」
「ぁ、、っ、、、」
薬によって体と思考の自由を奪われた城之内は従順な人形と変化していった。
「まあ、値段設定は味を見てからでも遅くないだろう…な。試してみるか?」
専務が面白そうに、3人の売人たちを見る。皆、城之内に視線が集中している。みな一様に股間を膨らませて鼻息も荒くなっているようだ。
「……ああ…そうだ…な。面白そうだ。」
リーダーらしい男が興奮して上ずった声で答えた。隣にいる2人に目配せをすると待ちきれなかったとばかりに、城之内に群がるようにむさぼり始めた。
城之内の身体が3人の売人に委ねられた。
「いい忘れてたがな、そいつとやると、そんじょそこらの女とじゃSEXできなくなるぞ…と、もう聞こえてないか。」
専務はフローリングの上で絡んでいる男たちを見下ろすと、観戦をきめこんでソファに腰をおろした。
3人の男たちが思い思いに城之内の身体をまさぐる。
着ていた服はすでに剥ぎ取られて、床に散らばっている。
「はぁ、、、んっ、、」
弛緩した手足は投げ出されて、拒否することも出来ない。
「すげえ。俺、男とは初めてだけど、こんなに興奮するなんて考えたことも無かったぜ。」
城之内を背後から抱え込み乳首を弄りながら、耳朶を舐める。
「ふ、、、うっ、、んっ、、」
ぴちゃ、ぴちゃを舐める音がダイレクトに頭に響いて背筋から粟立つような感覚がせりあがってくる。
「俺もだ。女とやるより興奮する。見ろよ、こいつの…ビンビンになってら。もう、イクぜ。」
別の男が玩具で遊ぶように城之内の物を扱いている。
「ゃぁっ、、あっ、、、や、、ぁっ!」
城之内の腰が逃げるように捩れるが、自由が利かない中での抵抗など意味が無く、巧みな指の動きにあっけなく果てた。
吐精の余韻に浸る間も無く、薬によって高められた感覚が再び城之内のものを勃ちあがらせていった。
「ぁ、、ぁ、、、、ぁ、、っ、、」
愛撫にあわせるように身体が震える。わずかに残る理性で声をあげることを止めようと歯を食いしばる。その表情が男たちの嗜虐心を煽っていることに城之内は気づかない。
感じるところを容赦なく弄られる。男の手から逃れることは出来ない。
「見ろよ、こいつ、またイクぜ。」
「ぃ、、、やぁ、、、だ、、、、ぁっア――っ!」
立て続けのと吐精に城之内の身体がしなる。2回目に関わらず大量に出た精液が男の手を汚して行く。
城之内のものを扱いていた男が、城之内の足を広げると手についた精液を後ろに塗りつけていった。
1本…2本…と城之内の中を出入りする指が増えていった。途中で潤滑油も施されて、3本の指が入る頃にはぐちゅっと湿った音をたてている。
「うん、、、ぁっ、、はっぁ、、、」
束になった指が熱く熟れた内部を確かめるように動く。指先が感じるところをかすめると、城之内の腰が跳ねた。ペニスは中からの刺激だけで再び起ち上がって腰の動きに合わせてゆれている。
意思とは無関係に高まる快感が城之内を苛んだ。
乳首を舐めていた男が歯を立てた。頭が痺れるような快感に思わず後孔を締め付けると指先が敏感な部分に触れた。
「ぃ、、ぁ、、、んんっ」
咬まれる痛みさえ快楽に変わる。と、同時に城之内は3度目の精を吐いた。
「も、、、っ、、や、、、めっ、、、」
「すげっ、後ろだけでイッたぜ。女みたいだな。」
男たちが面白そうに悶える城之内を観察している。ドラッグによって仕立てあげられた従順でいやらしい新しい玩具。
「ぁ、、、ぁ、、、んっ、、、だ、、、、」
脳が焼け付いてしまいそうなくらい、立て続けに上り詰めた城之内は未だにやむ気配のない愛撫をやめるように懇願する。
上気し潤んだ瞳。上昇した体温。甘い吐息。その全てが男たちを煽ることにしかならなかった。
「こう、何回もイッちゃ辛いよな。同じ男だ。よ〜くわかる。」
胸への愛撫を中断すると、男はおもむろに先ほど外した赤い布を拾い上げると、城之内の精液で濡れているペニスに巻きつけていった。
「、、、、ぁ、、はず、、、して、、、やっ、、、」
布が絡みつく感触でさえ刺激を吸収する城之内。全体を赤い布で覆われる頃には再び堅さを取り戻していた。後孔を出入りする指の動きに合わせるように震えてるが戒められて欲望を吐き出すことが出来ない。
「夜はこれからだ。イってばっかりじゃ身がもたねえ。なんせ3人控えてるしな…おい、もうそろそろ解れたんじゃないのか?」
「おう、指3本が余裕だ。」
腕を捻り、中をかき回す。程よく緩んだ後孔は指の動きに合わせて収縮を繰り返した。
「ぃっ、、、あ、、んっ、、、」
「兄貴、先にいいっすか?」
男は後孔から指を抜き取ると、我慢の限界なのだろう自らの赤黒く勃起した一物を扱く。城之内の痴態に我慢できないのであろうそれは先走りの液でてらてらと濡れていた。
「いいぜ、俺は最後でいい。お前らのもので広げてやれ。でないと俺様のは入らないかもな。」
兄貴――リーダーらしい男はニヤニヤと笑うと、緩んでひくついている後孔に指を埋めた。中の狭さを確かめるように指を動かす。
「兄貴のは、ソープの女でさえ嫌がる一物だからなあ。」
「そうよ、真珠入りの特製だからな。ここに入るかと思うだけでぞくぞくするぜ……入れてやれよ。」
指にならされ、赤く充血したそこにペニスが埋まっていった。
「ぅん、、、、、、はぁ、、、」
男は深くペニスを押し込み、中の感触を確かめる。やわらかくて熱い内部は薬の効き目も加わってほどよく、男を締め付けた。
「吸い付いてくる。入れただけでイキそうだ。」
男の抽送が始まった。己の欲望を吐き出すために乱暴に腰を使う。
「、、、ぁ、、、んぁ、、、いぁ、、、、やぁっ、、」
無理矢理引き出される快感と慣らされた快感に城之内は翻弄される。深く抉られるたびに、もっとも感じるポイントにあたった。
「、、、だ、、、や、、、ぁっ、、、ィッ、、、はぁ、、、」
出したいのに赤い布で締め付けられているそこはイクことを許されずに、男のリズムに合わせて揺れている。吐き出すことを許されない快感は下半身にわだかまり、思考を奪い取って言った。
「おれも交ぜろよ。」
もう一人の男が、城之内の前にやはり勃起したペニスを差し出す。興奮しているそれは鋭角的に天をむいていた。
「歯を立てるなよ。」
「んっ、、、」
首を傾けてペニスをほお張る城之内。途絶えた思考は抵抗する気力を奪っていった。長年男に抱かれることを仕込まれた身体は条件反射で男を楽しませる方法を知っている。
男に揺さぶられながらも、口を窄め、舌と喉と使い、男に奉仕をする。舌で裏筋を舐め、袋をやんわりと揉む。
次はこのペニスに貫かれると思うだけで身体が震えがはしる。自分を苦しませるモノを己の手で成長させなければいけない矛盾に板ばさみになりながら、城之内は夢中でペニスに舌を絡ませる。
いやなのに、いやなはずなのに快感を覚えた身体は思いと裏腹に快楽に従順だった。
「、、、ふ、、、ぐぅ、、、ん、、、」
前に感じる男と後ろの男。じゅっ、、、ぬちゃ、、、とペニスを咥えるとことからする湿った音と、男たちの荒い息遣いが部屋に響く。
吐き出すことは阻止されているが、上り詰めることは止められない。上から、下から嬲られながら城之内は何度もイッていた。そのたびにピクピクと痙攣する。
後孔を犯していた男の終わりが近いのか、抽送のスピードが上がる。激しい動きに耐え切れず、ペニスが口から外れた。
「やぁぁぁ、、、っ」
蠢く内部をあざ笑うように突きあげる刺激に耐えられず床に爪を立てた。
「でる!」
男が深く突き入れると、白濁した精液をぶちまけた。腹の奥に広がる熱い感触。高められた今の城之内の身体はそれさえも刺激となる。
「、、、んぁ、、はぁ、、」
ズルリとペニスを剥きとると、緩んだ後孔が城之内の意思とは関係なく収縮を繰りかえす。
と、うつぶせにされ息つく間もなく再び別のペニスが押し込まれた。
「んんっ!、、、、ぁぁぁっぁ、、、」
「うわ、お前出しすぎじゃん、ぬるぬるだ。」
先に流し込んだ精液をかき出すように抽送を始める。やわらかく緩みしどしどに濡れた後孔はダイレクトに快感を城之内に伝えてきた。
「、、、いぃ、、、はぁ、、、」
今度の男は執拗だった。緩やかに中を探って城之内の反応を確かめた。
「やあっ、、、ふぅ、、、んんっ、、、」
「この辺り何だ…へぇ。」
城之内の一際反応のいい所に目星をつけると、集中的にそこを嬲る。大きく張り出した部分でそこを突くと城之内の背中が反りかえった。
「あっあっ、、、ぁっ、、、そ、、、こっ、、、だ、、、めっ、、、、ぁ、、」
と、同時に後の孔も締め付ける。その動きがより一層城之内を苦しめることになるのだがどうすることも出来ない。
「いいぜ、もっと締めろよ。」
城之内の締め付ける感触を楽しみながら、何度も何度もそこを嬲る。
「あ、、、ぁ、、、ぁ、、、」
自分の身体を支えることも出来ず、腰だけを抱えられ突き出した形で城之内は悶えた。ペニスを縛る赤い布は城之内の先走りで濡れそぼっていた。
城之内にはもう自分がイッているのか、いないのかさえ判らない。
「ぁ、、、、とっ、、、て、、、だ、、、、」
イキたい、出したい。
男として当然の要求を止められたそこが悲鳴を上げている。城之内は力の入らない手が結び目を解こうとペニスに伸びた。
「おっと、だめだぜ。」
リーダーらしき男がその手をとると、自分の股間に引き寄せた。ズボンの上からでもはっきりとわかるくらいに盛り上がっている。
「そのかわいいお口で俺様をかわいがってもらおうか…」
ニヤニヤと笑みを浮かべて男がズボンを下着ごとおろす。
「、、、、っ!!」
城之内の焦点の合わない瞳が大きく見開かれる。
ズボンの中から現れた一物はおおよそ日本人とは思えない大きさだった。そうとうの場数を踏んでいるであろうそれは、淫水焼けして赤黒くしなっている。しかもご丁寧に真珠を埋め込んでいた。
こんなものが入るはずない。
城之内は男を見上げると、ふるふると首を振った。
こわい。
目の前にある巨大で卑猥な形状のペニスにされることを思うと本能的な恐怖か生まれる。しかし、薬によって高められ、拓かれた身体は恐れとは裏腹にそこから生み出される悦楽を欲していた。
「や、、、だぁ、、、ぁ、、、、ふ、、、っ、、」
「ほおら、これがおまえをかわいがってやるんだ。ちゃんとあいさつしろ。」
城之内の目の前にペニスを突きつけた。後ろの動きは止むことなく城之内をいたぶる。意思が拒否をすればするほど、さらに大きな快楽に流される。
嫌なのに、嫌なのに。
城之内はごくりを唾を飲み込むと、凶悪なペニスに舌を這わせた。
「ん、、、ふっ、、ぐぅ、、」
理性の一線を越えると後は転落しかない。
城之内はとうてい口に入らない亀頭を丹念に舐め、両手を添えて根元と扱いた。唾液をたっぷりと絡ませる。
男のごつい手が奉仕を続けてゆれる、金色の髪を満足気に撫でる。
「ソープの女より上手え。たまんないぜ。」
暫らくの間、柔らかな髪の感触と城之内の奉仕を堪能する。
「んん、、はぐっ、、、ぁ、、、」
ペニスを咥えている後孔をリーダーの太い指がなぞった。
「どうだ、いい具合にほぐれてるか?」
「だっ、、、やめ、、、」
城之内が反射的に腰を引く。しかし、ペニスで深くつながれているために大した抵抗にはならなかった。
更なる拡張に城之内に戦慄が走る。
ペニスの淵に沿って太い指が中に入ってくる。
「あっ、あっ、、あっ、、、」
床に突っ伏して腰だけを掲げた姿勢で城之内が喘ぐ。もう、言葉を繋ぐことが出来ない。
ぴっちりと伸びた入り口にペニスと指が埋まっている。限界近くまで広がった底が悲鳴を上げている。しかし男は指をさらに増やし、ペニスの動きに合わせて出入りしていた。
「、、だ、、、ぁ、、、、、、、、、、、、っ、、」
拡張される苦しさと、中の前立腺を刺激される快感が混ざり合って頭がおかしくなりそうだ。
ようやく、最後が近いのか男の動きがせわしなくなった。小刻みに動いていたかと思うと尻と腹がぴっちりとくっつくまで深く突き入れて、腸の奥に大量の精液を流し込む。腹の奥がじんわりと熱くなる。
「、、、、、、、、、ぁ、、、、」
ぬちゃり。
音をたててペニスが引きぬかれ、身体を支えていたものが無くなると城之内の弛緩した体がペタリと倒れこんだ。
「おっと、おねんねにはまだ早いぜ。これからがメインディッシュだ。おいっ。」
リーダーの男が二人に無言の指示をだす。男たちは口元を歪めると城之内を抱えあげた。
胡坐をかくリーダーに向かい合う形に城之内を預ける。開いた後孔にはてらてらと濡れた巨大なペニスがあてがわれた。
「やぁ、、、、無理っ、、、、は、、、ぃら、、、な、、、」
このペニスを入れられたら、自分がおかしくなってしまうであろう恐怖に城之内は首を振って抵抗する。
「天国に連れていってやるぜ。」
リーダーは城之内の耳元で囁くと、震える城之内の中にペニスをつき立てていく。
「あ――――――――――っ!!!」
城之内の叫びが部屋に木霊した。
これ以上ないほど開かれた後孔。限界まで皮が伸びきっている。巨大なペニスが前立腺も何もかも押しつぶすように埋まっていく。
城之内の肌には汗が珠のように浮かんで伝い落ちていく。挿入の衝撃を和らげようとリーダーの首に腕を回して、浅く呼吸を繰り返した。
ゆっくりと出入りを繰り返しながら、中に埋め込まれていく巨大なもの。
硬い真珠の一粒一粒が埋まっていくたびに、今まで味わったことのない悦楽が城之内の身を焦がす。
「、、、、っ、、、、はぁ、、、、はぁ、、、、、、んぁっ」
リーダーも強い締め付けに額に汗を浮かべながら、挿入していった。
城之内の尻にリーダーの固い陰毛があたる。ようやく根元まで入ったようだ。信じられないくらい奥まで感じるやけどしそうなくらい熱いもの。
腸壁の中を余すことなく圧迫される。巨大なペニスに犯されて息苦しい。しかし、うめこまれた真珠が感じるとこを刺激して止まない。
「んん、、、はぁ、、、、ふぅ、、、んっ」
お互いの腹の間に挟まれた城之内のペニスは動かなくても絶頂に上り詰めてしまいそうだった。
中が熱い。圧迫されて苦しいのに、城之内の意思とは関係なく腸壁が快楽を拾い上げようと蠢き始めた。
「ぁ、、、っ、、、ぁ、、、、っぁ、、」
城之内は身体の動きについていけず、リーダーの腕の中で腰を振るわせ、喘ぐ。
「…気分が出てきたんじゃねえの。」
城之内の予想以上に早い反応にリーダーは気を良くする。
「専務さんよ、この坊主の名前はなんだんだ。」
唐突に質問をする。
ドラッグの出来栄えと、城之内の痴態を満足げに見つめていた専務は意外な言葉にちょっと面食らったようだ。
「何故、そんなことを聞く?」
「ははっ、セックスの時に名前を呼ばれてみ?快楽が倍増するぜ!こいつがどれくらい乱れるか、見てみたいのさ。」
城之内の恐れていた、リーダーの動きが緩やかに始まった。
「、、、、、、ぁっ、、、、ふぁっ、、、、んんっ、、、」
下から突き上げられ、また引き下ろされる。そのたびに、ぼこぼこと真珠が入り口を苛み、腸壁を刺激する。今まで届かなかったところを亀頭がつつく。
リーダーの上で揺すられるごとに自らの体重も加わり沈むたびに奥の奥まで犯される。
強すぎる刺激が城之内の思考を麻痺させる。焦点の合わなくなった瞳。閉じることが出来ない口元からは唾液が滴る。
「城之内だ。」
専務がそう告げると、リーダーはうなずいた。
聞こえているのか判らない耳元でやさしく囁いた。
城之内 と。
「んん、、、、?」
城之内は首をかしげてぼんやりとリーダーを見つめた。
「、、、、、せ、、、、、?」
ドラッグと快感のために白く霞む視界の向こうに海馬が現れた。
(せと、、、、)
城之内は海馬に口付けをした。深く舌を絡ませて唾液を混ぜあう。
(せと、、、せと、、、)
今、城之内を抱いているのは海馬だった。身体の奥深くに含んでいるペニスは海馬のペニスだ。力強く抱く腕も海馬だ。優しく名を囁く声も海馬。
身を焦がすような強烈な悦楽とドラッグの幻覚によって現れた海馬に城之内はすがりついた。
(せと、、、せと、、、、せと、、、)
何度も名を呼びながら城之内の意識が白濁としていく。
リーダーの腕の中で弛緩していく城之内。その顔にはうっすらと笑みを浮かべている。
「最高のドラッグだ。言い値で買おう。」
リーダーは汗を滴らせて城之内を揺さぶる。
「交渉成立だ…な。」
専務はうなずくと、携帯を取り出した。
「………俺だ、迎えを頼む。」
リーダーが終焉を迎える頃には城之内の意識はここにはなかった。
楽しかった。
やっと、UPできます。石は投げないでっ…(汗)
真珠仕込みのマラ…初めてよんだフ〇ンス書院文庫に出てたの。実物には拝めたことはありません。
実際のところあるのでしょうか?いたそう。。。めざせ、フランス〇院文庫でがんばってみましたが、いかがでしょうか?ぬるいですかねえ…
さて、また、関係ないキャラがいますが気にしないでください。あまり深く男たちの描写をしていないのでお好みのかたを思い描いてね。(チンピラですよ〜)
蛇足ですが、原作との時間軸だと王国編?とバトルシティ編の間くらいです。季節があってるかはさておいて。
高校からの友人に、「エロと愛」は必要よ。と助言があったのでちょこっと愛を振りかけてみましたが、スパイスになったかな?
傷跡7の背景はこちらからおかりしました。