注意!!
あいもかわらず、18禁です。
モクバがさりげなく高校生です。
剛三郎も健在です。
瀬人は成り行き上成人してます(あんまり見た目は代わりませんが。)
そして、タイトルの通り、城之内くんが半陰陽です。
内容もタイトルの通りになります。
また、女性特有の表現も出てきます。
駄目な方は、ココでページを閉じてください。
まじめに、ここを飛ばして最後まで読んでからのクレームは受付ません。城之内くんが半分女の子とか、モクバが大きくなってるとか剛三郎が嫌いなかた、または海馬だけとのからみしか許せないかたはページを閉じてください。
大丈夫なかたは下からどうぞ。
ぎぎぎぎぎぎ
重厚な音を立てて海馬邸の一番奥の扉がゆっくりと開いていく。
屋敷の関係者でもごく僅か、一握りの人間しかこの部屋の存在を知る者はいない部屋。
屋敷の奥でひっそりと空き部屋のごとく息を潜めている部屋。
しかし、外からのイメージとは対象的にその部屋で昼夜問わずに行われている行為は、甘美な酔いにも似た、倒錯的なものだ。
そして、その美酒に酔えるのは、この屋敷の主だけ。
それが………。
秘密 〜 共有 〜
「ただいま!!父さま!!兄さま!!」
屋敷の玄関をくぐってからここまで走ってきたのだろう、モクバが息が荒い。
「ずいぶん、遅かったではないか。待ちくだびれたぞ」
「今夜は、帰ってこないかと、父上と話していたところだったのだ」
「仕方ないじゃないか。謝恩会や2次会でなかなか抜けられなかったんだよ」
これでも、2次会の途中で抜け出してきたのだとモクバは興奮に上ずった声で付け加え、部屋の真ん中に鎮座している天蓋付きのベッドへと大股で歩みを進めていく。
この部屋の主の為の特注のベッドは、剛三郎と瀬人を乗せても狭さを感じさせない大きさを持っている。もちろん、そこにモクバが加わっても同じことのようだ。
「父さまも、兄さまもずるいよ。式が終わったらさっさと居なくなっちゃうんだもん。せっかくの僕の晴れ舞台だったのにさ」
モクバは几帳面に結んだネクタイを外し絨毯の上に落とし、ついで制服の上着も脱いだ。
上着にシャツ、靴下…と、ドアからベッドまで一直線に点々と制服を脱ぎ落としつつ、ベッドに近づいていき、ベッドの縁でベルトを外す。
そして、なんのためらいもなくズボンも脱ぎ捨てると、照明を落とした部屋の中にモクバの均整の取れた逞しい裸体が現れた。
兄である瀬人よりも骨太な印象を与えるモクバ。兄には無い人懐っこさと活発な笑顔は昔のままの面影を残している。大きく笑うと覗く真っ白な歯は健康そのもので、人の心を容易く捕まえることが出来た。冷静沈着の瀬人とは別の意味でカイバコーポレーション内で人気は高い。
逞しく成長したモクバからは昔の小さかったイメージは微塵も感じさせないものになっていた。
瀬人が『静』ならば、モクバは『動』
カイバコーポレーションの次代の跡取りとして、兄弟は父の剛三郎の期待に恥じない成長を遂げていた。一足先に成人になった兄と同様にモクバもまたカイバコーポレーションを支える両翼となっていくのだ。
二人の息子の成長に、剛三郎は満足そうに鼻を鳴らす。
「すっかり大人に成長したな。モクバ」
「ありがとう。父さま」
「あの小さかった弟が、ここまで大きくなるなんて思っても見なかった。」
「これでも努力したんだよ。もちろん兄さまの知らないところでね」
良い弟の仮面の下にある、兄へのライバル心を快活な笑みで隠して、モクバはボクサーパンツを恥ずかしげもなく脱ぎ捨て、おどけた仕草で若い雄を誇示してみせる。
「どう?父さまにも兄さまにも負けないよ。僕も、もう子供じゃないしね。」
「すばらしい。さすが私の息子だ。どこに出しても申し分ないな」
「でしょ」
父の賛美に、誇らしく白い歯を見せ、モクバは剛三郎と瀬人の待つベッドに上がる。もちろんベッドは軋みもしない。
「ふん。まだ、お子様だ。大人になるのはこれからだろ」
「そうだね。今日が待ち遠しくて仕方が無かったよ」
嫌みに唇の端を歪める兄に余裕の笑みで答えつつも、押さえきれない昂りを沈めるようにモクバは大きく息を吸い込んだ。
今日は待ちに待ったモクバの通う高校の卒業式だったのだ。
春からは大学とカイバコーポレーションの副社長としての生活が待っている。何歩も先を行く優秀な兄と、豪腕と名高い父を持ち、早く追いつきたいとずっと願っていたモクバ。
これで、名実ともに大人の社会へ入ることができ、偉大な二人に追いつくことが出来るのだ。
幼いころから、どれほどこの日を待ち望んだか分からない。
この日の為に自らを鍛えてきたといっても過言ではないだろう。
モクバは恭しくベッドの上で膝をついて、この部屋の真の主に微笑みかけた。
モクバらしい笑顔で。
「ごめんね。城之内。もっと早く帰ってくる予定だったんだけど、待たせ過ぎちゃったね」
悪びれることなく艶やかに微笑み、モクバはそっと剛三郎と瀬人の間から伸びる細い白い爪先に唇を重ねた。
******
今から遡ること6年前の真夏の嵐の夜。
くだらない接待パーティーの帰り道に海馬親子は城之内を拾った。いや、海馬が乗ったリムジンの前に城之内が飛び出してきたというほうが正解か。
幸い命に別状の無かった城之内だったが、事故のショックで記憶をなくしてしまい自分の名前も、年も、住所も、何もかも分からなくなってしまった。しかし、そんな城之内をこの親子は屋敷の奥深くの部屋に閉じ込めたのだ。
交通事故を起こしてしまったという、スキャンダルから海馬家とカイバコーポレーションを守るために、城之内を世間の目から隔離して、事故自体を無かったことにしようとしたのだろうか。
いや、違う。
城之内の秘密を知ってしまったから。
3人の親子は、城之内の秘密を知ってしまったがために、城之内を屋敷の奥深くに隠したのだ。まるで、大切なモノを宝箱に隠すように、誰も知らない屋敷の奥の部屋に閉じ込めた。
城之内を秘密にするために―――。
*******
モクバの熱い口の中で震えている白い爪先。
白いのは太陽に焼けていないからで、その白さは爪先だけではない。
驚愕に血の気の無い顔も、首筋から肩のラインも、なだらかな曲線を描く躯も、そして細く伸びる手足も、城之内の全部が白い。
子供だったモクバの記憶にある城之内は、たっぷりと陽に焼けて健康的な高校生だったはずだ。兄に遠慮なく牙をむき出しにしたかと思うと、無邪気な笑顔で笑っていた城之内。まさに陽の光の下が似合う男だった。
……のはずなのに、目の前にいる城之内にその面影は何一つ無い。
逃げることも出来ず、ただ震えているだけの城之内はまるで幼い子供のようだ。果かなく途切れてしまいそうな呼吸が声帯を震わして喉を鳴らす。
記憶が無いというだけで人格まで変わってしまった城之内。
誰かに支えて貰わないと消えてしまいそうな城之内はあの城之内なのだろうか。きっとこの姿をオトモダチが見れば、城之内だと気が付かないかもしれない。
それほど城之内の姿はあの頃とかけ離れてしまっていたのだった。
「今日はね、僕の卒業式だったんだよ」
甘いキャンディーを舐めるように、足の裏に舌を這わすと、ぴくりと膝が動いた。
「お祝いしてくれるよね。城之内」
「……っぅっ…もくばっ……っ!」
足裏から爪先。そして足首と肌理細やかな肌を濡らしながら、視線を上げると剛三郎と瀬人に両手を拘束されて、動けない城之内の濡れた琥珀が揺れていた。
驚愕に表情を歪ませつつ、自由に動かせる首を必死に横に振り、モクバに嫌なのだと告げようとしている。
「お祝いしてよ。僕がどんなに今日を待っていたのか知ってるだろ」
城之内の拒絶など意味を持たないのか、モクバは悪びれもなく微笑んで無駄な毛1本もない脚に愛おし気に口付けを落としていく。
「…っぁっ…もくば、だめっ、、、、」
熱いモクバに城之内の瞳から涙が零れ、次いで堪えきれない嗚咽が細い喉を振るわせる。
長い睫毛をしっとりと色を濃く変えて、自然と溢れる涙が頬を伝い落ちる姿は穢れの無い少女のようだ。
そんな城之内にモクバはため息混じりに苦笑いを浮かべて、唇で涙を拭った。
「どうして、駄目なの?」
「…モクバは…しないと信じてたのに……」
まっすぐにモクバを見返す琥珀色に絶望の色が澱んでいる。この先に何をするのか分かっているから。
「僕はするって、出来るって信じてたよ」
「なんで……っ。やだっ!」
「城之内は僕のことどう想ってたの?ただの弟?それとも友達?」
モクバの問いに答えられない城之内はただただ、頭を振り続ける。
城之内がこの部屋に閉じ込められてから、ずっと強要されてきた恥辱の時間。
瀬人と剛三郎を受け入れて言葉通り身も心もぼろぼろになる城之内にモクバは触れることは無かった。
真っ白なままの過去の記憶の恐怖と、日々の淫行の記憶に苛まれ、身も心もボロボロになる城之内にとって、モクバの無邪気な笑顔は唯一の希望だったのだ。
何事もなかったかのように、自然な態度で接してくれるモクバに弟のような、年下の友達として城之内は心を開いていた。
この出ることの出来ない閉じ込められた狭い空間の中で、モクバの存在がたった一つの心のより所だったのだ。
だから、モクバの柔和な仮面の下に隠された暗い欲望に気付かなかったことを攻めることは出来ないだろう。
どうして城之内に触れなかったのか。
どうして城之内に触れようとしなかったのか。
触れなかったのではない、許されていなかっただけのこと。
父であり家長の剛三郎から高校を卒業するまでは、城之内に触れることは禁じられていた。この海馬家で絶対的な権力を持つ剛三郎に逆らえるものはいない。兄の瀬人ですら城之内に触れられるようになったのは、高校を卒業してからだ。
どうやら、剛三郎にとって『大人』の基準は高校を卒業ということのようで、父にしてはまともな価値観だと舌を出しつつ、モクバは城之内の柔らかな唇を重ねる。
「僕はね、ずっと城之内のことが好きだったんだよ。ずっとこうしたかったんだ」
家長である剛三郎の言いつけどおり、モクバは黙って、起き上がれないくらい疲労した城之内の世話をしたり、不安に泣く時は話し相手になり、友として弟として城之内の側にいた。
もちろん、胸の奥で膨張しつづける情動を押さえつけてだ。
「いつも、父さまや兄さまに抱かれてる城之内を想像してたけどね。城之内の身体に残る跡を追って、イク城之内を思い描いてたんだよ」
「うそだ…っ」
「本当だよ。僕だって男さ。当たり前のことだろ」
もう一度唇を重ねようと身を乗り出した途端、不意に城之内が暴れ出した。
「いやだっ!やめろっ!!」
最後の渾身の力を振り絞って逃げ出そうと試みる城之内。まるで子供がかんしゃくを起こしたように、我武者羅に手足をバタつかせる。
「止めろ!モクバ!!」
泣きながら暴れる姿は、城之内克也としての記憶が無いからかとても幼い。もちろん、モクバが成長したのも理由の一つだが、それでも同じ年の瀬人と比べても差がありすぎた。
環境上実、年齢より上に見えていた瀬人は、成人を越えさらに大人の風格を身につけた。剛三郎にいたっては壮年の熟成された男をかもし出していて、城之内の成長していない美しさをより際立たせている。
城之内を見上げていた6年前より、体格も精神面も追い越せた喜びに胸を一杯にしたモクバは、暴れる城之内を落ち着かせるためにやわらかい頬を両手で包み込んだ。
「どうして、暴れるの?城之内の家はここなのに」
ああ。なんて柔らかいんだろう。
和菓子のように手の中の柔らかくしっとりと濡れる頬。口の中に唾液がひとりでに溢れてくる。
「もう、ここはいやだ。そとに……行くっ!モクバ……お願いだ…助けてっ…!」
泣きながら、モクバに懇願する城之内。モクバならば分かってくれるかもしれないと一縷の望みを掛けて。
「ここから出ても行くところなんて無いんだよ。城之内の居場所はここ。この部屋だけ。ね」
しかし、そんな希望も打ち砕くようなモクバの笑みが、別人のようで涙が止まらない。
「ぁあっ…もくば…」
城之内の顔が丸ごと収まる大きな手を涙が濡らしていく。ただの涙さえ城之内から出てきたものならば美酒のようで、モクバは美味しそうに舐めとっていった。
「モクバ。やるならさっさとしろ。後がつかえている」
自分の世界に浸るモクバに呆れた瀬人が不機嫌に急かす。
「やだな。兄さま。今日は僕の大事な記念日なんだから、いいじゃないか。それに散々やってきただろ」
城之内と二人の世界を不意に邪魔されて、モクバは兄に舌を出した。たく、これだから大人は嫌だ。
「ま、でも、兄さまの言うとおりだね。さすがの僕も限界みたいだし」
家に帰ってからずっと猛っぱなしの下半身は、今にも弾けてしまいそうなほど硬く天を向いている。モクバは最大に膨張している雄を宥めるように軽く扱いてみせた。
「もくばっ!!」
「じゃ、城之内、せっかちな兄さまも待ってることだからよろしくね」
さっきまでの甘いさはどこへやら雄の本能をむき出しにしたモクバが、にいっと真っ白な歯で笑う。
「今夜から、僕も大人の仲間入りだね」
じわりと距離を詰めてくるモクバと、夜毎昼毎に行われてきた悦宴の始まりに、城之内を甘い絶望が包んでいく。
「やだ、やだ、やめろっ!!」
力一杯にもがくのも敵わず、両手を瀬人に、両脚を剛三郎につかまれて真っ白なシーツに磔られ、そこに覆いかぶさってくるモクバ。その確かな重みに城之内は絶望の悲鳴を上げる。
この雄の欲望をむき出しにした男達から逃げられないことは百も承知の上だ。6年という長い時間は伊達ではない。それでも城之内はモクバに懇願した。
「モクバ…っお願いだからやめて…」
と。しかし、直接触れる体温の高さと、与えられる快楽を享受する悦びに従順になってしまった身体は城之内の感情を無視して勝手に潤う準備を始めていくのだ。
そんな自分を嘲るように見下ろす3対の視線に耐え切れず目をぎゅっと瞑る。
「城之内。大好きだよ」
暗く閉ざした世界にバリトンな声色が響き、追って温い湿った肉が耳朶を食む。
「……ィぁっ!」
決して広がらない穴の入り口を舌先で遊ばれ、そのまま軟骨の形にたどった舌が、首筋から鎖骨へと時折キツク吸い上げて真っ白な肌に赤い朱の跡を残していく。
その間も背中に滑り込んだ大きな手にさすられて、触れるところから次々と密やかな炎が点火していった。
「はぁっ…んんんんっ、、、、、っ、、、」
剛三郎と瀬人に躾けられた身体は従順に、愛撫の跡を追っていくのだ。
どんなに歯を食いしばっても零れる声は甘い。全身を桜色に染めつつ緊張しっぱなしの城之内にモクバは苦笑しながらも、城之内の特異な身体を愛でていく。
掌に吸い付く肌理細かな肌。
舌先にとろける様にまといつく甘い蜜。
仰け反る喉元には男性らしい膨らみは無い。それどころか城之内の身体からは男らしさの欠片も無くて。
「ぁあっんんっ!!」
舌で転がす硬い乳首は男のものよりも存在感があり、片手に軽く収まるなだらかな乳房はマシュマロのように脂肪の柔らかさを含んでいて。
真っ白なシーツに貼り付けられたなだらかな曲線を描く身体のラインは男性のそれではない。しかし、女性のように丸みを帯びているわけでもなく、あえて言うならば少女のようであり、少年のようでもある。
「城之内…すごいよ。想像以上に綺麗だよ」
甘い菓子を貪る子供のようにモクバは、城之内の身体に夢中になっていった。
どこに触れても、それは雄としての好奇心を征服欲を満たしていくのだ。
「もく…っバぁ…」
僅かな愛撫だけで全身に火が灯されてしまった城之内は、切羽詰ったようにモクバを呼ぶ。これ以上、モクバに踏み込まれれば、本当に戻れないところまで押し上げられてしまう。
「駄目だよ。父さまや兄さまだけでなく僕にも全部見せて。城之内のいやらしいところを」
「……っ!!」
深い森の瞳が痛い。
瀬人と同じく成人を超えたはずの城之内の身体は未発達なまま、わずかに綻んだ蕾のままのような身体は絶妙な均衡をたもっている。
なだらかに膨らむ乳房も、さくらんぼのような乳首も、成熟した女性には遠く及ばない。
全身を司る筋肉は女性よりも発達しているけれど男性には遠く、丸みを帯びる臀部は小ぶりなものだ。
声だってあの頃のまま変わらず、とっくにモクバのほうが低い領域に達している。
どこをどうとっても、モクバの幼い記憶にあった城之内克也とは掛け離れていた。
そして――――何よりも……
「やめろぉぉぉぉっ!!」
モクバの手が下半身に及ぼうとしたとき、城之内の絶叫が部屋を突き抜けた。
「モクバっ!!そこはやめろっ!!触るなっ!!!!」
両太ももを閉じようと必死にもがく城之内。
「だめだめ。これからが肝心なところだろ?無理やりに入れていいの?城之内のココ裂けちゃうよ?痛いの嫌だろ?」
我侭を言う子供を宥めるようにな口調でモクバは、城之内を見上げた。
大きく開かされた恥丘の向こうに、恥辱に真っ赤になっている城之内の綺麗な顔があって、モクバはほうっとため息をついた。
「可愛いよ。城之内。大丈夫。痛くないから」
「やめろ」
「やめないから」
「!!!」
無慈悲に最後通告をするように言い切るとモクバの手はもう止まらない。
少しでも逃げようと捩る腿の付け根を両手で押さえて、割れていない一筋のピンク色の谷間に顔を近づけていった。
「すごい…綺麗だ。」
モクバの感嘆も無理は無く、穢れのない少女のようなそこは、ひっそりと口を閉じて震えている。そのずっとしたのアナルも均等な放射状の華を咲かせていて、色素の沈着もしていなかった。
剛三郎と瀬人に、長年陵辱されてきたとは信じられないくらいきれいで、それどころかまだ未開の地そのものの様相を呈している。
そして、少女そのものの性器に飾りのようにくっついている男性器。初めて見たときは、異常に発達したクリトリスだと思ったほどだ。でも硬く勃起して精を吐き出すそれは男のなにものでもなく、形も形状も少年のそれと変わらない。
「あああああああっ!!!見ないでっ!!」
下半身に感じる視線が痛い。
「どうして、こんなに綺麗なのに?」
「やだやだっ!!」
一人の身体に着いている二つの性。
それが城之内の秘密だ。
城之内の少年のまま成長していない体もそのせい。
城之内が男だったのもそのせい。しかし、学生服の下にはこんな秘密が隠されていたのだ。
「汚い。綺麗なんかじゃない」
城之内の頬に涙が伝う。記憶を失くした中でもその不自然な性への嫌悪感は染み付いていた。
小さな子供のように泣く城之内に、モクバの表情が曇る。
「俺は…汚い……」
「城之内は汚くなんかないよ。だからほら、ここも舐められる」
「ぃっ!!」
硬く閉じる秘唇にキスをする。
「ここだって」
「ぁぁあっ」
菊座の皺の1本1本を丹念に舌を這わせていくと、城之内の唇から零れていく吐息がひとつ。
「ふふ。かわいいよ。城之内」
緩やかに固くなっている小振りなペニスを甘咬みすると、とたんに跳ね上がる悲鳴がモクバの耳に心地よく響いて、
つつましく口を閉じている、淫唇を左右に開いていく。
「もっ、もくばっ」
秘密の部分が空気に触れる感触に、城之内は仰け反った。
「……すごい、真っ赤になってる。もしかして、ずっと父さまと兄さまに、いたずらされてたのかな?」
入り口を開くとその先の肉襞はざくろ色に熟れていて、トロリと溢れてくる甘蜜がモクバの指を濡らし、アナルにまで流れていった。
こんなになるには相当の時間、愛撫を受けていたに違いない。もしかしなくても帰宅してからずっとなのだろう。
モクバが謝恩会や2次会をどう切り抜けようと画策していた間も、ずっと城之内はここで遊ばれていたのだ。
一体どんな顔で父と兄の下で喘いでいたのだろうか。
はやく欲しいとねだっていたのか
身体の奥深くを突いてほしいと懇願したのか
穢れのない聖女のような顔をしていながら、その奥には熟女のような性を抱え込んで、処女そのものの初々しさと反比例する肉欲がかもし出す、極上のアンバランスにモクバの脳が痺れる。
「二人とも意地悪だね。こんなになるまで城之内を苛めるなんてさ」
父と兄にチクチと嫌味を刺す。やはり、もっと早く帰宅すればよかった。
「ふふん。今日の主役はモクバだからな。約束通り挿れてはいない。それにすぐに始められるように準備をしただけのことだ」
「瀬人の言う通りだ」
してやったりと鼻をならす剛三郎と瀬人。さすがの親子、城之内に関しては息がぴったりと合っている。
「ま、どうでもいいけどね。ごめんね。城之内。これじゃ辛かっただろ」
まるで別の生き物のように蠢く肉壁を観察しながら謝った。
「いやっ、見るな、、、」
「中が火照って仕方なかったよね。僕がちゃんと静めてあげるから」
「やめっろっ!!もく、、あああっ!!」
モクバは上体を起こすと、腹に付きそうな勢いで勃起している亀頭をそっと秘唇に添える。
「、、、や、、、だ、、」
開かれた粘膜に火傷しそうな熱を受けて、城之内は拒絶しようを腰を振る。しかし、SEXの染み付いた身体は、次をちゃんと覚えている。
どうすれば気持ちいいか。どうすれば喜んでもらえるのか。その先にある目が眩む快感の必然が気持ちとは関係なく反応していくのだ。
肉奥から分泌される愛液の量が増えて潤いを増した。そして、ペニスを誘い込むように、亀頭を肉襞が喰んだ。
「城之内っ!!!」
その躾けられた肉にモクバの若さが耐えられるはずもなく、吼えるように城之内の名前を呼ぶと、一気に中に潜り込んでいく。
「あ――――っ!!」
ずぶずぶと身体の中から音が聞こえてきて、中から押し開かれる圧迫感に瀬人の腕に縋り付いた。
「あっあああっああっ、、、もっっ、、くばっ!」
躾けられているといっても、やはりそこは通常の女性より未発達でモクバの男根は三分の二ほどしか収まらない。張り出した亀頭は硬く閉じた体内の子宮口に到着してしまった。
「残念。ここまでなんだ」
実に残念気にモクバは結合部分を覗き込む。無毛の秘唇が咥え切れなかった男根の残りがうずうずとしている。
「ぁぁあ、、抜いてっくれっ、、」
瀬人とも剛三郎とも違う圧迫感に、腹の奥が熱を孕んでくる。
「駄目。やっと一つになれたんだよ。それにココは僕のを離してくれないみたい。熱くて火傷しちゃいそうだ。城之内は意地悪だね」
「違ぅっ!」
「ほら、今だって、絞めつけてる」
新しい肉棒を確かめるように勝手にうねり出す城之内の肉。
「意地悪じゃなかったら、嘘つきかな」
「モクバ……っ!!」
グン。と深口を亀頭でこじられて城之内が息を詰める。モクバは反論の機会すら与える気は無いようだ。いや、無いというよりモクバのほうがもたないのかもしれない。
極上の粘膜に包まれて気を抜けば爆ぜてしまいそうだ。しかし、そんなことはおくびにも出さず、余裕たっぷりに笑うと、城之内を抱えなおして律動を開始する。
「もっ、、、くばっ!!」
始まった淫らな動き。
「あっあっあっあっ」
城之内の浅い肉筒を入り口から奥までを、丹念に肉棒に擦られ、最奥をノックされる。 余すことなくすり上げられる摩擦が、更なる熱を呼んできて、頂点を目指して身体が反応し始めた。
「もっ、、、だめっ、、それいじょ、、はっ、、」
徐々にリズムアップしてくるモクバに、城之内は全身で拒もうとするが、瀬人と剛三郎のいたずらが再開されて、身体が震える。
「んんっ!!」
胸に伸びる剛三郎がつんと尖った乳首を摘み上げ、片方にはキスを。
甘い吐息を零す唇には瀬人が。
「んっふぅぁぁあぁあぁぁ」
くすぶっていた熾きが、3人の手によって燃え上がり城之内の全身に広がっていく。
「んぃぁぁっ、、、」
全身がさくら色に染まり、しっとりと汗が珠を結ぶ。それを待っていた剛三郎と瀬人が舐め取っていき、上半身を這い回っていった。
体中を這い回る軟体動物から逃げ場は無い。
その間もモクバの突きは激しさを増していて、城之内を乱れさせることに重点を置いた腰使いは、確実に城之内を追い込んでいく。
「あ、、、いやだ、、やめっ、、」
3人それぞれが別物に蠢いているのに、城之内の中では刺激は一つに合わさり何倍にも膨れ上がって、
「いやぁあぁ、、だめっ、、、ああぁっ、、、だめだ、、」
強烈な快感が思考を焼きつくそうとしている。
城之内の拒絶なんて、ちっぽけな抵抗なのだとあざ笑うように、身体が染み付いた絶頂への階段を昇り始めていく。
輪郭を白く変える視界に、城之内は掴んでいた瀬人の手を握り締め、宙をかく足先が開いたり閉じたりしながら揺れている。
「ぁっぁっあっあっ」
モクバの突き上げに合わせて声が漏れる声が次第に切迫感を帯びてきて、加速度を増していく快感に合わせて城之内の動きが止まった。
「ーーーーーーっ」
ぎゅうっと筋肉が収縮して、来るべき絶頂に準備を始める身体。
自分を支配するモクバが動きやすいように腰を突き出す。その仕草はモクバの肉棒をより深く咥え込もうとする健気な恋人のようだ。
それが、躾けられたものだとしても。
「城之内ぃっ!」
全身でモクバの欲望を受けとめようとしている姿に、モクバの理性はあっけなく弾け飛び、ペニスを深く突き入れる。
「 っ!!!」
最奥を力いっぱいに突かれて、じぃんと痺れる快楽が城之内に止めを刺した。
きゅっーーーーーん。
肉筒がモクバをくわえ込んだまま一気に収縮して、締め上げる。
「!!!!!!」
張り出すエラから鼓動まで感じ取れるくらい縮こまり、そして、緊張からの開放。
「あーーーーーーーっ!!」
早鐘を打つ鼓動より早いリズムで、肉が痙攣し始めた。始まって数分も経っていないのに、早くも一度目のオーガズムに達してしまった城之内の過敏な身体。
もう涙は体温で乾いてしまっていた。
「もっくばっぁっだめっ、、、あ、、、そんなに、、っかないでっ」
オーガズムの余韻を打ち消すかのごとく、モクバは更に腰を打ちつけている。雄の本能に城之内は全身を戦慄かせる。
「いっあぁっだめっえぇっ、、まった、、、くっ、、る、、」
剛三郎と瀬人の手管によって開かれた身体は、導かれるままに何度でも頂点を極めることが出来る。
ベッドに押さえつけられて、自由なんて無く、ただ強烈な力に支配されて、人間の根本にある性欲が脳髄の奥深くまで浸透していくのだ。
「ぃ、、ぁっはぁっ、、、んんっ」
お互いの肉が焼け焦げてしまいそうなほどの摩擦に、モクバの額から汗が滴り落ちた。
全身運動で呼吸を乱しつつも、更に激しさを増すモクバの腰使い。
瀬人以上に鍛えこまれている小麦色に焼けた肌と、盛り上がる筋肉の山。子供面影の欠片もない成熟した雄に成長したモクバが、うっとりとした顔で城之内の身体を貪っていて、
噴出す汗の珠に光る筋肉。
休むことなく動き続ける腰。
城之内を見つめる熱の篭った視線。
全身で求めてくるモクバに、城之内の中から不思議な満悦感が顔を出してくる。
求められる悦びがモクバの肉を強く絡め取って。
「じょうのうちっ!!」
その魅惑的な肉の動きに、モクバが耐え切れるわけも無く、精を吸い出されるように爆ぜてしまった。
「すごい…城之内」
狭い肉の筒に思いのたけを放出しつつ、ねっとりと包み込んでいる魔性の肉体に、ちょっとしたカルチャーショックに呆然とするモクバ。
なるほど、父さまと兄さまが離さないわけだ。
両方の性を持っているほかは、何もかもが未発達で、好色の父と堅物の兄がここまで執着するのを不思議に思っていたモクバだったが、実際に城之内の身体を知った今、その理由に納得する。
たとえ、それが城之内の本位で無かったとしても、快楽に従順な身体は雄を魅了するだろう。
「ああ…城之内…」
大量に射精したのにもかかわらず萎える気配のないペニスで、城之内の中をかき回しながら、モクバはぽってりと膨らんだ唇に口付けを落としていく。
もう、押さえ付けなくても抵抗をしないしなやかな身体の抱き心地を堪能しながら、何度も何度も城之内の名前を熱く呼んだ。
つづく…
10万打のキリリクです。
お待たせしました…が、終わってません…(汗)すみません。
ちょっと長くなりそうなので(たぶん)前後編に分けることにしました。残りも追ってあげていきますので、もうしばらくお待ちくださいませ。
リクは纏めると「半陰陽で海馬兄弟に愛され城之内くん」エチはOKでだったのでがっつり入れさせていただきました。
剛三郎が出てくるのはおまけです。かつ、後編できふじんの浪漫を実現させるためにご登場です。
最近どうもえちが不発なので、満足していただけるか不安ですが…
背景はこちらからお借りしました
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