秘 密 〜蜜 約〜




城之内克也
性別 「男」
これが、秘密。
誰にも知られてはいけない秘密。


「ん、、、ふ、ぅ、、ぅ、、っ、、、」
 昼下がりの太陽の日差しの降り注ぐ室内に、淫らな空気が漂っている。
 ここは、ドミノ町で一番高い構造物「カイバコーポレーション本社ビル」の最上階。ふと、視線を外せば眼下にドミノ町がミニチュアのように広がり、雲一つ無い青い空が覆い被さっていた。
「、、、ひゃっ、、、、はぁっ、、、」
 そんなパノラマ展望を背景に行われている行為は、あまりにも不釣り合いだ。
最高級の木材を使用して作られている執務机で、城之内は日に焼けない白い肌を桜色に染めて、顕わにしている。
「、、、、かぁぃばっ、、もう、、、だっ、、、めっ、、」
 身につけていた学生服ははぎ取られて、これまた高級な絨毯の敷き詰められた床に散らばっている。
「ぐっぅっ、、、!」
 海馬を体の奥深くまで受け入れさせられて、城之内は息を詰める。もう、時間の感覚さえ分からなくなるほどの、悦楽と刺激に、正常な意識が遠くに飛んでいきそうだ。
「まだまだ、これくらいの事では足りないだろう。」
 城之内の体を深く穿ちながら、耳元でぞわりとささやくと、後孔がきゅっと締まる。
「、、、、もう、、、いや、、、だ、、、」
 海馬に仰向けに組み伏せられた体制の下で、城之内は首をふるふると力無く振り、これ以上は耐えられないと、懇願した。しかし、海馬は聞き入れる事はせず動きを更に強くする。
「ひゃぁ、、、!」
 感じる所に触れたのだろう、紫檀の卓上で城之内の体がしなった。自らを犯す海馬の腕にすがりつき、押し寄せる快楽の波に飲み込まれないように抗う城之内。
「ううん、、、っんんん、、はぁ、、ぁ、、、」
 どんなに足掻こうとも、海馬の攻めは確実に外さずに、城之内を捕らえ続けている。抱かれることに慣らされて、快楽を覚え込まされた肉体は海馬の思うがままに頂点を極めようとしていた。
「ぁっぁぁぁぁぁっぁっ」
 もう、どうやって息をしているのかさえ、分からない。体の中に蜷局をまく熱を解放したい。城之内は開きっぱなしの口の端から、さらりとした唾液をしたたり落として、ただただ喘ぐ。
「あっ、、、、、!っ、、、」
 海馬を飲み込む後孔を締め付けて、体を小刻みにふるわせて、城之内がイッた。
「ぃっ、、、はぁ、、、、」
 断続的な解放の波は城之内の中を犯し続け、その淫らな頂点を引き延ばすように、海馬が貫き続けている。
「ああああ、、、ん、、、だめ、、、もう、、、やぁだっ、、、かいばっ、、、!」
琥珀色の瞳を涙で濡らした城之内。
 いつもの快活ななりは影を潜め、海馬の体の下で悶える姿は淫らで最高級の娼婦と同じだ。
「……淫乱。」
 何度も頂点を極める城之内とは対照的に、海馬はまだ一度も欲望を解放していない。一突きごとに硬度と大きさを増す、淫具のような一物はまだ、城之内の体内で暴れている。
 犯せば犯すほど、その肉体は艶を増し海馬を捕らえて離さない。海馬は腕の中の城之内を冷静に観察した。


男ではありえない、異状な
体。


 汗にしっとりと濡れた肌は桜色に染まっている。上気する頬も唇も何度も追い上げられる頂点に煽られて、ぽってりと膨らみを増していた。
 思ったよりも細いうなじを辿っていくと、なだらかな小山のような曲線を描く胸が荒い呼吸にあわせて上下している。
 へこんだ下腹部を抜けて、海馬に食らいついている陰部に視線を馳せれば、申し訳ないほどに小さな男性器が頭をもたげて立ち上がっている。
 海馬の人並み以上の一物とは比べ物なならない小さな男性器。
 大きさも太さも、海馬の親指ほどしかなく、きっとモクバと比べても小さいに違いない。
 城之内の異状さはこれだけでは無かった。
 小さくとも立ち上がる、男性器に付随する睾丸がそこには無い。代わりにあるのは、うっすらと口を開いた未熟な女性器だ。
 そして、その奥にあるのは海馬をがっつりとくわえ込んで離さない、後孔が紅く充血して色を染めている。


半陰陽


男よりやわらかさとなめらかさをもつ体。
女より堅くしなやかな筋肉をもつ体。

男でもなく、まして、女でもない。

 わずかに盛り上がり、女性よりは小さく可憐な胸。
 未熟な性器は成長前のそれであり、未だに海馬を受け入れることは出来ない。初めてのときに無理矢理、挿入しようとしたが到底入ることはなかった。
 未開の秘部は貝のように口を閉じ、誰の侵入も拒んでいる。
 身体的な特徴ゆえか、城之内の肉体的な成長は止まっていた。年相応ならば下半身を覆う体毛も生えておらず、全てを海馬にさらしている。
 きめ細やかな弾力のある瑞々しい肌も子供のままだ。

 海馬は決して、少女趣味でも、同性愛者でもない。
 しかし、城之内は違った。
 何度犯しても、散らしても、高潔さを失わず、清らかなままの体に海馬は虜となった。
 欲望のおもむくままに体をむさぼった。
 快楽におぼれ戸惑い、抱かれるたびに作り変えられる体に戸惑い、涙する城之内に海馬の征服欲が更に加速していく。
 
 今まで性欲処理の為に抱いた情婦よりも、淫らに喘ぐ城之内。
 不完全な体でしかないのに、人一倍、快楽に弱く敏感に反応した。その姿は卑猥。
 なのに情婦より清らかで、綺麗だった。もう、他のおんなでは海馬の性欲を満たすことは出来ない。
 情婦と行為を済ませたあとに残る背筋がむず痒くなるような、まとわりつく背徳感はない。むしろ、いつまでもこの腕に抱きとめて置きたいと、白濁とした体液さえ愛おしいと感じるのは何故だろうか。
 
 城之内が秘め続けた事実。
 誰にも知られてはいけない、言えない、こと。
 放課後の教室で、偶然、海馬が見つけて以来、二人の禁断の関係が出来上がった。そして、城之内に新たな秘密が加わる。
 城之内の体の秘密を守るために交わされた、海馬との蜜約。
 海馬の望む時間・場所で、海馬の欲望を受け入れること。
 強制的に始まった関係だが、蜜約を切り出したのは城之内のほうだった。
 
 
 秘密が遊戯に知られてしまうことを恐れた、城之内はその身体を海馬に差し出した。
 海馬に身体をいいように扱われることよりも、秘密を知った遊戯が離れていくほうが怖かった。
 仲間だ。親友だ。と、語る間柄でありながら、不完全な肉体と心では信じきることが出来なかった城之内。
 その弱い心が海馬に極上の玩具を与えることとなっていた。

 よほど、『オトモダチ』に知られるのは嫌だと見える。
 まぁ、こちらとしては好都合だがな。

 身体よりも大事な『オトモダチ』
 そんな身体に溺れている海馬。
 ふと、海馬の脳裏に、教室で遊戯と過ごす城之内の姿がよぎった。
 まぶしい日差しをうけ、キラキラとする金色の髪とその笑顔。
 海馬には決して向けられることのない微笑み。
 海馬の胸が、ちくり。と痛む。

 「……ふっ。」
 形にならない想いを頭の端に追いやり、再び城之内を食そうとしたとき、
 「……っ!」
 腕に鈍痛が走り、海馬の意識がこちら側に戻ってきた。
 痛みの元に視線を馳せると、城之内が腕に噛み付いている。終わりの見えない情交にじれた行為だが、海馬の嗜虐心を煽るには十分だ。
 「このっ…」
 すっと腕をずらし、顎を掴んだ。
 「ずいぶん偉くなったものだな…城之内。」
 「この変態、、、、いいがげんに、、、しやがれっ!」
 蒼い視線を正面から睨みつける。いつもの城之内がそこにいる。
 「俺はっ、、、おもちゃ、、、じゃ、、ねぇんだっ、、」
 乱れる息の下から、言葉を綴る。
 怯まない琥珀の瞳に海馬は唇を歪ませると、城之内が噛み付いた袖をまくった。手入れの行き届いた肌にくっきりと浮かぶ歯形と少し赤い血が滲んでいた。
 城之内の思わぬ抵抗に、海馬の黒い欲望がざわついた。
 「くくっ…面白い。が、このなりでは説得力に欠けるぞ……そら。」
 つんと上を向き立ち上がっている、小さな男性器を指で弾いた。
 「ひぃ、、、ぁんっ、、」
 「俺が変ならば、貴様はなんなのだ。」
 つまらない抵抗をあざ笑うように、強ばる城之内の両膝を割り開き、下半身をぴったりと密着させると、
 「やぁぁっ!」
 これ以上にないほど、内臓の奥まで犯した。
 身体の深い内部に感じる海馬の熱い体温に中が焼け付きそうだ。
 「見てみるがいい、貴様のココが俺をくわえ込んで放さないぞ。」
 力の入らない城之内の身体を無理矢理起こし、互いの体液に濡れた結合部分を見せると、ゆっくりと大きく腰をグラインドさせた。
 先端が抜けてしまいそうなところまで引き抜き、再びゆっくりと突き入れてゆく。壊れてしまいそうな後孔に何度も何度も、海馬の凶器が出入りしている。
 「、、、、やめろっ、、、もう、、、っ、、」
 信じたくない光景は涙で滲んでいた。
 「貴様はここを弄られるのも好きだったな。」
 「―――――っ!!!」
 海馬の指がなだらかな盛り上がりの頂点で震える、桜色の乳首を摘むと、
 「そこは、、、っ!嫌だ、、さわ、、、るなっ、、、」
 指が触れる先から、電流が走るような痺れが城之内の脳天をついた。その刺激から逃れたくて身を捩る。
 「嘘をつくな。うれしいのだろう。」
 城之内の過敏な反応に眼を細めると、もう片方の空いた乳首を口に含む。
 「ぁぁぁぁぁ、、、、っぁぁ、だめだっ、、、ぁぁ」
 こりっとした先端に歯をたてた後は、いたわる様に舌で舐めあやした。
 城之内の小さな胸のふくらみはたちまち海馬の唾液でぬめっていった。
 「あああぁ、、、ぃゃぁっ、、、、、、、」
 城之内は胸を触られることをもっとも嫌がった。下着とズボンで隠しやすかった下半身と違い、胸は常に気を使っていたからだろうか、感覚は過敏になっている。
 男根を体内におさめたまま、両方のふくらみをかわるがわる、唾液で濡れそぼるまで舌を這わす。
 海馬が胸にいたずらを施すたびに、開発された後孔がびくびくと締まり、感じていることを伝えた。
 大きな掌全体でふくらみを包みこみ、高くなった体温を確かめて揉むと、ふうっと城之内の桜色に染まった唇から甘い吐息がこぼれる。
 「また、大きくなったのではないのか?これではさらしではキツイだろう?」
 心地よい肉の質感と弾力を楽しみ、城之内の羞恥心を煽る。
 「ん、、、なこと、、、ねぇ、、、、それより、イク、、気がねえなら、、抜け、、、よっ、、」
 「ははっ、貴様のココが食いついて、抜こうにも抜けないではないか。」
 その存在を誇示して、内膜を突けば海馬にしがみ付く腕が震えた。
 「それはっ、、、てめぇが、、、はぁ、、、んん、、、」
 熱い内膜の締め付けに、海馬の男根は萎えることはない。小さなふくらみの愛撫と熱い体内のモノが混ざり合い、城之内の背筋を駆け抜けていく。もう、腕に力が入らない。再び紫檀の卓上に身を預けることになった。
 「たのむ、、、もう、、イッテくれ、、、、」
 人一倍、快楽に弱い身体を持っていることに怯えているのか琥珀の瞳が潤んでいる。
 「ならば、俺を満足させることだ…」
 「はっ、、わかんねぇ、、」
 この傲慢で貪欲な男の欲望を満たす方法など、城之内にはわからない。
 「貴様の望んだことだ…違うか?」
 平日の昼間から、会社で身体を繋げるふしだなら行為の全てが城之内に非があると、海馬の唇が暗く歪んだ。
 「!!、、、、ちがっ、、!」
 海馬の身勝手な言い草に抗議する城之内の口内に、長い指が侵入してくる。
 「んんんっ!」
 「舐めて濡らしておけ。痛い思いをするのは貴様だからな。」
 「んんっ、、、、がっ、、、」
 次の行為を悟った城之内が指から逃れようと顔を背けるが、海馬は許すはずもなく顎を掴んで固定すると、滑らかな口内を堪能する、海馬の長い指。奥に逃げようとする舌を捕らえ、歯列をたどり、頬肉を弄った。
 ちゅっ、、、、じゅ、、、
 と、肉体的な反射で溢れる唾液が二人の間で濡れた音をたてる。
 「はしたない奴だ。ここでも感じるのか?」
 城之内の羞恥心を煽る。
 「んんっ」
 こんなところで感じるはずないと、顔を真っ赤にさせた城之内は首を横に振る。
 「認めろ。貴様はこうされるのが好きなんだ。」
 唾液で濡れた指をゆっくりと引き抜くと、見せ付けるようにそれを赤い舌で舐めた。
 海馬の指で二人の唾液が交じり合う。
 「違うっ、、、俺は、、、嫌いだっ」
 頬を染め、否定しようとするものの、城之内は長く整えられた指から視線を逸らすことが出来なかった。
 赤い舌が指を這い、混ざり合った唾液がつぷっと城之内の胸に滴り落ちる。
 「まぁいい。分かりたくなければ、分かるまで教えてやろう……身体は正直だからな。」
 海馬の指がぴったりと口を閉じた秘裂をなぞっていった。
 「やめろ、っ、、、いやだ、、触るな、、っ!」
 「貴様に拒否権はないぞ。」
 色素の沈着のない2枚の肉を開くと、中から熟れたざくろのように赤く染まった内部が露わになる。初めて体を重ねた時は淡くピンク色に震えていた美肉も海馬の執拗な愛撫によって開かれている。
 「ぁぁぁああああっ」
 見られたくない秘密を暴かれ、城之内は悲鳴を上げた。男として生活をしてきた城之内にとって「おんな」の部分を知らされるのは屈辱のなにものでもない。
 濡れた指が城之内の「おんな」を犯していった。
 「………わかるか?濡れているぞ。」
 海馬の指が狭い肉道を貫いている。指摘通り、未熟なそこも海馬から与えられる刺激に反応して濡れていた。
 「舐める必要はなかったな…溢れてくるぞ。」
 「やめろっ、、、、」
 海馬の指が入り口から奥まで出入りを繰り返すたびに、意思とは裏腹に内膜がきゅと締まる。
 心だけでは制御できない身体が恥ずかしくて仕方ない。羞恥心に震える城之内は顔を両手で覆った。
 ちゅぷ、、、ちゅぷ、、、
 二人の気配しかない静かな社長室に、濡れた音が加わる。
 「、、、、、、、、ぁ、、、、、、っ、、、、、」
 両手の間から、くもぐった声が漏れている。
 感じまいと、声を出すまいとするのに、息が熱くなる。海馬の指が蠢いて快楽の壷を確実に捉えていた。
 「やわらかくなったな…指を増やすぞ。」
 海馬が耳元で囁いた。
 「、、、、ひゃぁっ、、、」
 いったん指を引き抜くと、2本目の指を添えて再び埋める。
 「やあああああああああっ」
 未熟で浅い秘部は狭くて2本の指を迎えるのでやっとだった。それだけでも極太のモノを咥えたのと変わらない。
 「相変わらず、狭い。」
 これでは一物を収めるのはいつになるのかと、海馬はため息をついた。
 「、、、、、、んなの、、、入るか、、、、死んじまうっ、、、」
 見せたくない秘部を弄られて呼吸を乱しながらも、城之内は抵抗した。
 指だけでも辛いのに、人並み以上のモノを挿入されるなんて、想像するだけでも恐ろしい。
 「ならば、遊戯にでも頼んでみようか?やつのならば入るかもしれないな…」
 城之内の顔が一気に青くなる。
 「やめろっ!!」
 自分を男として信じ、親友でいてくれる遊戯に抱かれるなんて、考えたくもない。
 「……冗談だ。」
 真っ青になって震える城之内の様子から、遊戯への信頼が手に取るように分かる。海馬の胸に一抹の寂しさが走った。
 「遊戯に貴様を渡す気は毛頭無い。この身体の所有権は俺にあるのだ。俺様が時間をかけて開いてやる。」
 胸にわだかまる不可思議な物の正体が分からないまま、海馬は蠢く締め付けを堪能し、城之内を高めるべく指の動きを早めていった。
 「、、、、ぁ、、、、ぁ、、ぁぁ、、、、、、」
 秘裂から溢れる愛液が、海馬を飲み込んでいる後孔にまで流れて互いの下半身を濡らしていった。
 「、、あ、、ぁ、、、、ぁ、、、」
 二つの孔に押し入るモノに翻弄されて、城之内の思考が溶けていく。もう海馬に悪態をつくことさえ出来ず、不規則で意地悪な律動に身を任せるしかない。
 「、、ぁ、、、ぁは、、やくっ、、、イッテ、、、くれ、、、、たの、、、んんんっっ、、」
 貫かれるところからスパークする快楽に、脳内が焼け付きそうだ。これ以上の快楽は拷問と同じだった。焦点の会わなくなった城之内がはしたなく口を開き、白い肌を桜色に染めて喘ぐ。
 「、、、、ぁぁ、、ぁ、、ぁっ、、ぃやだぁ、、、、、、」
 わずかに残る理性で、抗う城之内が意地らしい。
 誰よりも快楽に弱く従順なのに、処女の高潔さを失わない城之内に海馬の執着心が切れることは無かった。
 「もっとだ。もっと、自分の欲望を解放して見せろ。」
 「やめて、、、っ、、、いやっ、、、」
 首を振り立てて、快楽に抗う城之内。とぎれない波が断続的に押し寄せる。汗ばむ手で机の端を握り締め、唇を噛んだ。
 「んんんんんんっ!!」
 秘裂を探る手と反対の手が震えて立ち上がる、小さなものに触れた。
 「ああああああああっ、、、だめだ、、、、」
 皮を剥くと、薄い色の中身が顕わとなった。薄皮一枚のそれはむき出しの神経のようで、大気にふれただけでも恥ずかしそうに震えている。海馬は城之内の愛液を指に絡めるとためらいなく先端の柔らかい部分を詰った。城之内は目を見開き、一瞬反射的に起きあがった上半身が次の刺激により再び卓上に沈む。
 「そこはっ、、、、やめっ、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
 男としての生殖能力のない城之内自身は精液が漏れことはない。しかし、中途半端に残る突き上げるような感覚が城之内を苦しめた…いや、悦ばせていた…本人の意思とは裏腹に。
 十分に察知している海馬は、じっくりと不完全な城之内自身を摘まみ、扱いていく。
 「かぁ、、、、ぃいい、、、、っ、、、」
 後孔の攻めと秘裂の弄り、そして自身への愛撫に最後の理性が弾けとんだ。
 どこがどう気持いいのか境界線溶けていく。視界が真っ白にかわり、身体がばらばらになりそうだ。がくがくと全身を痙攣させて、城之内の身体がしなやかに仰け反った。最高級の執務机で悶える、最上の身体。
 「……ふっ…いい、締めつけだ…っ…」
 断続的に収縮を繰り返していた、二つの孔が同時に締まった。これ以上はない締め付けと、城之内の痴態に海馬も抑制が効かない。ふっと息を詰めると、腸内に白濁とした体液を撒き散らす
 「ぁぁぁぁぁあああ、、あついっ、、、いっ、、、、ぃ」
 海馬自身がびくびくと蠢くのを腸壁で感じ、2度3度と熱い体液が大量に流れ込んでくる。冷酷な男から出てくるものとは思えない、熱いものを不思議だと朦朧とする思考で城之内は考えた。
 長い吐精が終わったころ、海馬はようやく後孔から自身を引き抜く。体液にまみれた自身はまだ萎えることはなくて硬度と大きさを保っている。それをゆっくりと時間をかけて抜く。
 「ぁぁ、、、、、」
 張り出した亀頭で過敏になった腸壁を擦られ、城之内は小さく喘ぐ。これで終わりだとほっとするのに、心のどこかではまだ繋がっていたいと思ってしまうのは何故だろう。
 くぽり。
 湿った音をたてて、海馬自身が出て行った。長い時間開かれていた後孔は城之内の意思で閉じられないようで、ぽっかりと開いた孔道から後を追うように、つぷっ。と体液が零れ落ちる。
 「あああぁ、、やぁ、、」
 浅ましい肉体に城之内の顔が赤く染まった。
 「派手にイッタな…ふっ…男か女かどちらでイッタんだ?」
 大きな快楽の波が去り、理性の戻ってきた城之内を追い立てるように聞く。
 「、、、、、!!!知るかっ!!」
 理解不能な海馬の言葉に、城之内は更に顔を真っ赤にして、そっぽを向いた。
 「いい、締め付けだった。いずれ、ここにも入れてやろう…楽しみにしているが良い。」
 恥ずかしがる城之内に、にやりとすると海馬の指がまだ、ひくひくして、熱い秘裂をなぞる
 「、、、ひゃっ、、、この、、、、っ、、変態っ!!」
 底なしの海馬の欲望にキレかかった城之内が拳を握りしめたとき、ふいに海馬の唇が降りてくる。
 口を開けば厭味しか言わない意地悪な唇が、思いのほか静かに城之内の唇に重なった。
 「んんっ、、」
 濡れた生暖かい舌が歯列を割って、城之内の口内に侵入してきた。軟体動物のように動く舌に無意識に呼吸を合わせると、くもぐった吐息がもれた。
 城之内の握りしめた拳が緩むと、その腕がゆっくりと海馬の背中に回った。
 
 

 おとこでもなく
 おんなでもない
 不完全な城之内。
 しかし、海馬にはそのなにものにも汚されない、不完全さが
 神々しく見えて仕方がない。
 
 城之内がどんなに忌み嫌おうとも
 不完全な完全が
 海馬の全てを捕らえて

 離さない。

 

 
 城之内を支配していたと思っていたのに
 反対に囚われていたのは
 海馬自身だったと
 自覚するには
 もう少し、時間が必要なようだ。
 
 

 城之内の秘密を共有するとき、海馬の世界が変わっていく。
 
 そして、城之内の世界も変わっていくはずだ。

 
 
 



 






 ここまで、読んでくれた人はいるのかな〜?かなり、心配です。ドキドキしています。
 自分自身、マニアックだと、何でも食いの自覚はあるのですが、まさか海城で半陰陽…ふたなり…っていっていいのか?をやっちゃうなんて、思 い も し な か っ た YO!
 これもこれも、きふじんが日参しているオリジナルのサイトさんでふたなりが書きたいとの管理人さんの雑記を読んで、なんとなく面白いな〜などど考えていたときに、某海城18禁同人誌を読み、腐った脳内に、展開されたのが、上記の海城でした。
 思いっきり、感じまくる城之内が書きたいとの願望だけでできあがっちゃいました〜
 たまに〜AVで2本刺しのがあるでしょう、これをどうしても海城でやってみたかったんです。でも、女体かはなぜかNG。やはり、やおい同人サイトとしては、おとこの部分を残したかったのです。で、よくわからないうちに、半陰陽になってしましました。
 嫌いな方はごめんなさいデス。
 
 余談ですが、これを書きながら、この先どうなるのか、どんな設定なのか勝手に妄想してました。こんなのですが、最後はこの二人はデキテしまいます。バリバリのらぶらぶになりました←えっ??
 どんな姿でも、城之内を愛せてしまう、社長に万歳です。

 で、最後にこれ、20,000打記念SSにしてもいいですか?
 珍しく、海城だし、エッチしてるし。ラブでは(まだ)ないけど、ラブになる(予定)し・・・
 書きながら、一瞬、これ、お持ち帰りフリーなのにしようかな?とも考えたのですが、はっと『表にはおけない代物』ということに気づきました・・・・ただのエロで、マニアックすぎ・・・・・(笑)駿殺です。
 
 




 




 




 




 




 




 




 



 




 もし、もし、こんなんでも貰ってやるよという、奇特な方いましたら、ご一報ください。(出来れば、HN入りで)おろおろしながら、嫁に出します・・・でも、表に置けるかな?ココでは置いちゃうけど・・・(滝汗)