「…………すげっ。」 本田はごくりと生唾を飲み込む。 トイレのドアを少しあけて覗き見える生々しい行為に本田は釘付けになっていた。途切れ途切れの嬌声と、テーブルが軋む音が少し開いておいたドアの隙間からリアルに聞こえてきている。 そう、本田は初めから一部始終を見ていたのだ。 眠りこけた城之内を机に拘束し、腹を下した振りをしてトイレに篭る。その間に城之内は瀬人の手管に落ちていく。 計画された強姦劇の役割を果たした本田。 「相変わらず、すげえや。」 日本人には無いサイズのイチモツが、城之内の中に納まっている。何度もこうして瀬人の生贄になる光景を見てきたが、今回は今までとは比較にならないほど、いやらしい。 「遊戯ん時も、餓鬼をやっちまってるみたいで、犯罪的にマニアックだったけど……こいつはこいつでクルもんがあるな。」 しゅっしゅっ。 制服のズボンを下ろし、硬く膨らんでいるペニスを本田は一人扱く。目の前のSEXをおかずにする自慰行為はまた格別で、AVにない現実に既に一度射精していた。 見た目は平凡で、どこにでもいそうなガキなのに、馬鹿が付くほどのお人よしさとプライドの高さが絶妙に混在していた。そして、その皮の下に隠されていた性への欲望。 城之内自身も自覚していない、強欲な性欲。 体の自由を奪われて、無理やり体を開かれ、泣いていたのは初めだけ。時間がたつにつれ城之内は淫らに変化していたのだ。 「いやよいやよもすきのうちってな。」 口から吐いて出るのは、拒絶の言葉だが体は悦楽に浸っている。全身を桜色に染めて滴る汗に濡れながら、城之内は快楽に酔っていた。 眉間に皺を寄せて、嫌がるそぶりを見せているが、目元も口元も快楽に膨らみをましている。 時折、快感に戸惑う表情が実に男をそそっていた。 「たまんね。遊戯だって初めは死んだみたいになってたぜ。こいつはすげえよ……と、お〜〜〜い。も、ちょっとだからな〜〜〜。まってろよっ〜〜!!」 城之内がイキそうになるタイミングで、何度も声をかける。そのたびに城之内が羞恥に真っ赤になるのが面白い。 ふっと絶頂をやり過ごしたそこに、再び注がれる瀬人の欲。体内に大量の精液を注がれながら、崩れるプライドに顔を歪めて精を受け止める城之内がまた、なんともいいがたく良い。 「いまごろは、御伽も遊戯とよろしくやってんだろうけど、これはこれで役得……みたいだな。」 職員官舎で、完全にオチた遊戯と淫行に浸っているであろう同僚を思いつつ、本田もまた絵に描いたような強姦劇をおかずに、何度も射精を果たしていった。 ******* 「、、、、、も、、むりっ、、、」 どのくらいこうしているのだろう。時間の感覚がなくなるほど揺さぶられて、もう、尻の穴の感覚が無い。 壊れてしまったと錯覚してしまいそうなほど擦り切れたそこは熱を持っていて、締まっているのか開いたままになっているのかさえ分からなかった。 「、、、っぁはぁっ、、、」 それでも、この囚人の超人的な突き入れは止まる事がなく、腹の中に何度も何度も、数えるのもうんざりするくらい射精をされていた。 腹の中が熱くて、ねっとりと何かが入っている感がする。それを攪拌するようにかき回されて、その感覚に城之内もまた、何度も精を放っていた。 男でありながら、尻を掘られ、かつ精液を注がれるという信じたくない行為に、感じ、精を放つ。 もう、トイレにいるはずの本田のことは頭に無い。 「あっ、、、あついっぃっ!!やめっ、、、あぁ、、」 瀬人の腰使いが激しさを増してきた。また、射精するつもりのようだ。 「あっぁつぁつっああああっあーーーーー。」 断末魔の悲鳴を上げる腸壁に、熱い精液を叩きつけられる。過敏になりきったそこはただの性器と成り果てていて、城之内の体がびくびくとテーブルの上で跳ねた。 何度か瀬人にペニスが体内で弾け、大人しくなったころ、やっとその切先が抜かれる。 「、、ぁ、、うんっ、、。」 最大事の硬度と大きさは無いが、それでも十分な存在をもつペニスが粘膜と摺りあい、城之内の喉があがった。 「ふん。」 白濁の体液が絡まるペニスに瀬人の唇が片方だけ上がる。そして、何事も無かったように囚人服の中に収め、ぐったりとした城之内へと、視線をずらした。 使い込まれたテーブルの上で城之内が犯されたときの格好のまま放置されている。 ハァハァと胸が荒く上下して、息がまだ整わない。汗でしっとりと濡れ、火照った体が艶かしくて、収めたはずの下半身が再び猛ってきそうだ。 長時間、瀬人のイチモツを入れられていた穴からは、注がれた精液が滲み出てきている。 つつっと、テーブルを汚している。 「…………。」 瀬人はおもむろにポケットの中から何かを取り出した。 それは、ちょうど城之内からは見えないが、薄いハンカチのようにも見える。そして、もう一つ黒く歪にくびれた物を手のひらで転がす。 「ふっ。」 この二つのモノが城之内に与える、更なる苦痛を想像して瀬人はこみ上げてくる笑いをこらえきれない。 しかし、呆然としている城之内は瀬人の動きに気がつかなくて、ぼうっと天井を見ている。 新たに迫った危機に気づけない間抜けな新人の生贄に瀬人は薄く笑うと、 城之内の足を縛っていた縄を解いた。 「……?」 ぐったりしたままの城之内はいぶかしげに顔をかしげるが、両腕はまだ拘束されていて、力の抜けた体では大きな抵抗も出来ない。 「いいものをやろう。オレ様からのプレゼントだ。」 ぐぐっと脚を持ち上げて、広げた双丘の中心にある暗穴に、黒い物体を押し込んだ。 「あああっ!なっ、、、なにっ!?」 そして、それが何かを自覚する間も与えず、薄いハンカチのような布で下半身を包み込んだ。 「えっ?えっ?えっ?」 あまりにもの手際のよさに、はてなマークを頭に浮かべ、城之内は顔を上げる。 「んだ?これ?」 下半身は白い布に覆われていて、ちょうど下着を着けたようになっていた。 しかし、パンツのようにゆったりしたものではなく、ぴっちりと隙間無く肌に張り付くそれが、ただの下着でないことを語っているようだ。 なによりも、尻の穴にある異物感が気持ち悪い。 「てめ、なにしやがった?」 ようやくいつもの調子が戻ってきた城之内は瀬人を鋭い眼光で睨む。 「プレゼントだと言ったではないか。今夜の初体験の記念品だ。」 そんな城之内の睨みにも動じず、瀬人が再び城之内に圧し掛かった。 「貴様の足りない頭で分かるように言えば、貞操帯をつけたのだ。」 「は?」 「貴様にはたっぷりとオレ様の精を注ぎ込んだからな。簡単に出してしまうのはつまらないだろう。だから、緩んだ尻の穴に栓をして、それが外れないようにしただけことだ。」 驚愕に歪む城之内をいたぶりるように瀬人は続ける。 「ちなみに、これはオレ様が開発した特殊繊維で出来ている。刃物では切れず、火にも水にも薬品にも耐性がある。そして、それを脱がせるのは私しか出来ぬのだ。今、貴様につけたそれは、貴様の尻を寸分の隙もなく多い、指一本も入らぬぞ。仕組みは貴様に説明しても分からないだろうからな。しかし、これだけは覚えておくといい。 貴様を解放できるのはオレ様しかいないのだとな。」 「馬鹿言ってんじゃねえ。今すぐだ、今すぐ、脱がせろよっ!!大体オレが誰だか分かってんのかよっ!!!」 ありえない囚人の言動に、城之内は怒りで真っ赤になった。 散々、人で遊んでおきながら、何をしただと? 貞操帯?栓? ふざけんなっ!!! 手をつながれたままではあるが、開放された脚で瀬人を蹴ろうをもがく城之内。 「出来ん相談だな。くくっ。見ろ、同僚が出てきそうだぞ。」 「えっ!?」 すっかり、本田の存在を忘れていた城之内は、トイレを見た。 「………わりっ、やっと出れるかも…」 カラカラとトイレットペーパーを引き出す音が聞こえてきた。 「!!!!!!!おいっ!!」 城之内は自分の置かれている、とんでもない状況に、さぁっと血の気が引いてきた。一体どう、説明すればいいのだろうか。 思考が一杯一杯になっている城之内の拘束を解いていく瀬人。 「このやろうっ!!」 やっと得られた自由に頭で考えるよりも早く、瀬人に飛びかかろうとすると、トイレから水の流れる音が聞こえてきた。 「!!!!!!」 「早く服を着ないと恥ずかしいことになりそうだ。」 「てめっ!!!!」 はっと振り返る城之内。とにかく、この裸の状況から抜け出さないといけない。 「覚えとけよっ!!」 どこかの不良のような捨て台詞を吐いて、床に散らばった制服を慌てて拾い集める城之内を背に、瀬人は悠然と鉄格子へと歩いていった。 「しばらくは退屈しなくてすみそうだ。」 その顔は実に楽しそうだった。 きっと絶対忘れ去られてしまっているであろうお話を再開です。 ファイルの保存先を探して涙が出そうになりました。すみませ〜〜ん。ボス(平謝)絶対に忘れられているに違いない…これからがんばって調教します。 |