初めに注意。
エロはありません。
全く話の展開に関係アリマセンが、海馬も城之内くんも、少し大人です。


今までのお話の中で、きふじんがみとめる、暴走したお話です。
ほんのりと海城風味ですが、暴走しまくっています。
ただの妄想にしかありません。



とにかく「これは駄目だ。」と、思った時点で読むのをやめてください。
ほんとですよ。






でも、城之内くんと社長が大好きだ!!!
コレだけで、最後まで耐えていただければ、幸いです。








城之内くん大好きだ〜〜!!
社長も!!















       
亀裂








「なんだよ。見せたいものって。」
 いつものように海馬に呼び出された俺は開口一番、そう、聞いた。
 電話の向こうの声が少し、上ずっていたからだ。柄にもなく興奮しているかもしれない。
 通いなれた自室に、あいつはいる。
 大きな窓を背にした定位置でパソコンに夢中になっている海馬に、俺はネクタイを緩めながら近づく。

「めずらしいな。今日はスーツか。」
「得意先、回りだったんだ。」
 チラリとだけ俺を見て、再び思考を戻す海馬。
 人のこと、呼びつけといて、その態度は無いよな。これが、他のやつだったら怒るぜ。と思うけど、悲しいかな俺は慣れっこになってしまっている。
 全く、アイツのいいように躾けられているよな。


 スーツの上着を、適当なソファに投げ、少し身軽になった俺は海馬の背後に回る。
 こうして、海馬の後ろに立てるのは俺だけなんだよな。



「?」
 綺麗な指が流れるようにキーを叩いていて、画面に一面を占めている文字と記号の羅列。
 上下して、チカチカする画面に頭痛がしてきそうだ。よく、こんのの見てられるよな。


 同じ作業を数分繰り返し、やっと海馬の動きが止まった。


「見てみろ。」
 人差し指がエンターキーを押した。


 すると、パソコンの画面に見たこののないCGが動き始める。




「………バイク?」
「未来のデュエルだ。」
「………未来?」



 円形のスタジアムを疾走するマシンと併走するモンスターたち。
 俺はその、見たことも、想像したこともないCGに釘付けになった。



「デュエルを進化させるとこうなった。
 ただ、対峙するのではなく、スピードと躍動感、臨場感が溢れるエンターテイメントにならなくては、デュエルに明日はない。」
「へえ。」
 海馬の発想の奇抜さに俺は感心しつつ、ずっと先の未来を見据えている海馬の器を改めて実感した。

「まだ、コストや安全面は考慮していないから、実現には程遠いものだかな。」


 確かに、カードを実体化させるだけのディスクとは違って、人間が乗るのだから開発は難しいだろうな……。



「でも、こんなのがデュエルになったら、子供は遊べないぜ?」
 ふと疑問がわいてくる。
 このシステムは、海馬の目指している、どんな子供にも公平に与えられるデュエルなのだろうか?と。
「もちろん、このシステムは選ばれた人間にだけ与えられるものになるだろう。それまでは、従来のシステムで経験と力を身に着けていくのだ。
 そして、上へと上り詰め、デュエルを支配するものが栄光を掴むのだ。
 すばらしいだろう。」
「おい、なに、一人で興奮してるんだよ!!いつものお前と違うぞ!!」
 何かに取り付かれたように語る海馬に、俺の背中を冷や汗が伝って行く。


「そして、ドミノ街も変わる。」


 海馬がもう一度エンターキーを押すとスタジアムから一気に、ドミノ街の全貌に画面が変わっていった。
「!!!!」

 KCを中心に広がるドミノ街。
 道路が網の目のように張り巡らされ、整然と計算された構築物が並んでいる。
 清潔感に溢れた近未来都市だ。

「これがドミノ街?」
 俺の知っている街の欠片も無い。
「美しいだろ。」
 興奮して語る海馬に、俺は思わず息を飲んだ。




 それは、
 デュエルの姿でも
 ドミノ街でもない。



 海馬の先に暗い闇が見えたから。



 遊戯と出会い、デュエルを知り、闇に触れてきたからこそ見えるのだろうか。






 千年パズルと古代の石盤から始って
 ペガサスが作ったカード
 海馬が作るデュエルシステム
 そして、
 ドミノ街




 進化と言う名のもとに、開かれる闇の扉。
 闇が確実に人の世界を支配しようとしている。


 人の英知と技術の先にある大きな落とし穴。


 そこに伸びる光の道筋を海馬が歩いているように見えた。
 真っ直ぐに。








「海馬。」
 俺はぎゅっと海馬にしがみ付く。
「?」
 肩口に顔を埋め、両手に力を込めた。
 海馬が そちら へ行かないように。

「急にどうしたのだ。」
 俺は何も言わず、ただただ、海馬にしがみ付く。

「城之内。」
 動こうとしない俺を諦めたのか、海馬は短くため息をついて、そのまま力を抜いてくれた。




 見間違いであってほしい。
 この形の無い、漠然とした不安も気のせいであってほしい。

 海馬をいざなう、闇の手が蠢いているなんて、あるはずがない。


 でも。


 栄光という光の中を歩いている海馬。

 光があれば、影もある。
 光が濃くなれば、影も濃くなり、地面に色濃く張り付いていく。


 ならば、

 光が強くなりすぎたらどうなるのだろうか。
 光が世界を支配して、闇をしのいでしまった時、


 光は闇と同等のものになってしまうのではないだろうか。

 光が闇に
 闇が光に変わるとき。




「それって、実現しちまうのかな……?」
「さて、どのくらいの時間と、費用がかかるものか試算していまい。
 それに、まだ、構想の途中だからな。実現できるのは、早くても数十年もしくは百年も先のことだろう。」
 やっと口を利いた俺に、海馬は穏やかに答えてくれた。


 もう、俺の知っている海馬だ。


「そっか。よかったぜ。」
 百年先という、時間に少しほっとする。


「変な奴だ。デュエルが進化するのがうれしくないのか?」
「ううん………そんなんじゃ、ないん……だ…」
 俺は首をふる。
「仕方のない奴だ。そんなとこはいつまでも、昔と変わらんな。」
 まだ、海馬にしがみ付いたままの俺の頭をぐしゃっとかき混ぜる。




 どんな顔をしてるか、十分に判る。
 ずっと一緒にいるもんな。



「いいだろ。俺はずっとこのままがいい。」
 この、今の時間がどれだけ幸せなのかが、わかってしまった俺は、きっと顔を上げたら、泣いてしまうだろう。
「今日の貴様は変だぞ。」
 




「もう少しだけ、こうさせてくれ。」



 俺はやっとそうだけ言うと、海馬にしがみ付く。






 海馬がそちらへ行かないように。

 ささやかな抵抗をした。


 海馬がずっと、穏やかにこの道を歩いていけるように。


















あわわわ、トチ狂ったものを上げてしまったかもです。
 もう、ちまたでは5っずなお話が上がり始めているのに〜〜うひぃ〜
 ただね、あのオフィシャルサイトの、設定の一文で燃えてみた(萌えではなく)


 あの、遊戯がいた時代から数十年っていうのは、どこら辺を基準にいるのかな?
 王様だったら、海馬はどんなに多く見積もっても100歳前後だよ(生きてたらの話)
 海馬ならずっと生きていそう・・・という、社長ファンを敵に回すようなことを思いつつ、



 シャチョ〜には平穏な社長業は無かったと勝手に想像して燃えた。

 きっと、剛三郎を陥れたように、社長も誰かの策略にはまって、カイバコーポレーションから失跡させていてほしい。

 転落の人生にしろ、殺されようが、まだまだ、働き盛りの辺り(40歳とか希望)で夭折していたら、更に、脳汁が垂れます。


 ついでに、城之内くんも、海馬と共に、濡れ衣を着せられて、サテライトに送られた囚人第一号になんかなってたら、もう、何も言うことはありません。
 で、密かにレジスタンスなんて作ってたら…






 あぁっ!!
 すみません。
 妄想が一人で走り抜けてしまいました。





 ただ、なんとなくあのシステムの基礎を海馬が作っていたらいいな〜なんての妄想なんですよ。



 暴走してしまいました。


 ただ、5っずは普通に十二分に、いいです。ハイ。

 なんとなく海城ではなく
 普通に別物としていいです。


 デュエル、覚えてみようかな〜〜





 の、前に、原稿です。




 失礼しました。