遠い夏休みの経験

僕が子供のころの話ですが、父親の仕事の都合で家族ぐるみの付合いをしていた家庭がありました。
その家庭には僕よりも学年一つ下のポン君(もちろん仮名)という子がいまして、年も近かったせいかあっという間に仲良くなりました。

僕が5年生の夏休みに、ポン君の田舎に一緒につれて行ってもらえることになりました。
僕の家は田舎というものがなかったため非常に喜んだものです。
そのため、浮かれてしまったのでしょう、二日目にある出来事がおこりました・・。

夕方前くらいから二人で川に遊びに行ったのですが、そこで戻らなければならない時間をすぎても遊んでいたのです。
正確にはポン君は帰らないと、と言ったのですが僕がまだ大丈夫でしょと言ってそのまま遊んでいたのです。ポン君もそうだねと答えました。

暗くなってようやく家(ポン君のおばあさんの家)に戻ると、烈火のごとく
、「今まで何やってたんだ!」とポン君のお父さんに叱られました。
川に行っていたのは知ってたようなので何かあったので
はないかと心配していたようです。「二人とも奥の部屋で待ってなさい」と言われました。
横を見るとポン君はしょげていましたが、
この時点では僕はあまり深く考えていませんでした。今考えると
ポン君はお仕置きの覚悟をしていたのかもしれません。

言われた通り、部屋で待っていると「ポン、こっちおいで」という
おじさんの声が聞こえました。その後しばらく横の部屋で二人の話声が聞こえたかと思うと、すぐに、パシッ!パシッ!パシッ!という音と「・・・痛っ!、痛っ!痛っ!」という声、
そして「あの川は暗くなると危ないの知ってるだろ?」という声が聞こえてきたのです。
僕はびっくりして襖をそっと開けて中を覗いてみると、
ポン君が正座したおじさんの膝の上でお尻を叩かれていたのです。
正確には僕からは、ポン君がバタバタさせている足と怖い顔でお尻
を叩いているおじさんの顔しか見えませんでしたが・・。

しばらくすると、「タンス君、おいで」という声が聞こえました。
襖を開けて中へ入るともうポン君の姿はありませんでした。たぶん
反対の廊下側のフスマから出たのではないかと思います。
まず目の前に正座するよう言われ、お互いが向き合う形になりました。
やはり緊張してしまい、まっすぐおじさんの目を見ることができず、
膝のあたりを見つめていました。そこはさっきまでポン君がうつぶせにされてお尻を叩かれていた場所です。痛くて声を出していたポン君のようになるのかと思うと、緊張感が一層高まりました。

悪いことをしたのは分かってるね、どうする?」と聞かれました。
僕はもうそのときには覚悟?はできてましたので、「ポン君と同じお仕置きでいいです」と答えました。
僕のその言葉を聞くとおじさんは「ようし、こっちへ来い」と僕の腕をつかんで、自分の膝に引き寄せました。
引きずられるようにしてもう抵抗する間も時間も気力もなく?そのまま膝に寝かされたのです。
さあいよいよだと思うとすると急におじさんが、小声になり僕の耳元で「お尻出すか?」と聞いてきたのです。
僕はそういう状態で話かけられたことにも驚いたのと同時に一学年ポン君よりも上だという変なプライド?もあったのでしょう、
顔だけ少しおじさんの方を振り返り、「それもポン君と同じでいいです」と答えました。

おじさんはそれを聞くと「お尻出すと痛いぞ。それでもおじさん絶対に最後まで止めないぞ」と同じような静かな口調で言いました。
もともと遅くまで遊ぼうと言い出したのは僕のほうですから、それをおじさんに告げたのです。
そうすると、今までの静かな口調がもとの厳しい口調に変わり、
「そうか、ならばお尻出して当たり前だな。最初はズボン脱がすくらいでいいかと思ってたけどな」と告げました。

そして僕のズボンに手をかけ、あっという間にパンツも膝のあたりまで引き下ろしました。
これで、お尻丸出しで膝の上にうつぶせという世にも情けない姿の完成です(笑)

お尻を叩かれたことのある人はわかると思うのですが、何とも言えない妙にスースーする感覚が数秒続いたかと思うと、
「いくぞ」というおじさんの声とともに、平手がパシッ!と飛んできました。想像?以上の痛さの思わず「・・痛ッ〜!」と叫んでしまいました。
そんなものなどおかまいなしに、続いて平手で飛んできます。
パシッ!「・あぁ痛い!」パシッ!「痛いと言ったろ!」パシッ!
「ごめんなさーい!」パシッ! やはりポン君と同じように足をバタ
バタさせてしまいました。というようりそうせざるを得なかったという
方が正しいかもしれません。僕が暴れ始めたからでしょうか、今まで
背中のあたりを押さえていた左手が僕の頭のあたりを押さえるようになりました。
「まだまだ終わらないぞ!」パシッ!パシッ!「痛いよ!」パシッ!
「今日はおじさんがお父さんの代わりだからな!」パシッ!・・・
実際はどれぐらい続いたかはわかりません。僕の記憶よりは回数は少なかったかもしれません。
それでも近くにいるであろうポン君や
おばあさんの存在などは頭からなくなり、大騒ぎしてしまった
のは間違いありません。ようやくおじさんはその手を止めて「もう
わかったか?」と言いました。僕が慌てて「もうわかりました」と
答えると「よし、じゃあ起き上がっていいぞ」と続けました。
僕は「ハァ・・」と声にならない声を出してゆっくり起き上がりました。
そっとお尻に両手をあててみるとやはり熱くなっているのがわかりました。
おじさんは「おうち帰ってもまた悪いことしそうになったら
そのお尻の痛さ思い出すんだぞ」と言いました。でもその時はどこか優しい口調になっていました。
僕は「はい」と言うと、目の前にあった障子の下半分のガラスにぼん
やりと恥ずかしい自分の姿が映っているのに気づきました。僕は慌てて
お尻をしまいながら、「今日のことはうちのお父さんには内緒にしてもらえますか?」と聞きました。
すると「話さないよ。もうお仕置き済んだからな」と笑って答えました。これが安心しましたね〜(笑)

その後ポン君と顔をあわせたときは何か妙な感じがしましたが、そこ
は子供同士、あっという間に元のように遊んでました。でもお尻を叩か
れたことについては分かっていても一切お互い触れませんでした(笑)

大人になった今にすればどこか恥ずかしく、懐かしい思い出です。