そのもう一方の手には、グラスが握り締められている。
「晃さん、またお酒飲んでるんですかー?」
「おう。美味いぞ。藍華も飲むか?」
と、晃は握っていたグラスを持ち上げ中のお酒を一気に飲み干す。
「晃さん、子供にお酒進めないで下さいよー」
「まぁ、バレなきゃいいだろ。おまえの部屋持っていくな」
「(…晃さんもう酔ってる)」
藍華はそう感じたが、晃を止めることもできず、晃を部屋に招き入れてしまった。
「…で、藍華。その髪型慣れたか?」
グラスにお酒をつぎ足しながら晃は聞いた。
「やっぱりまだ…慣れませんね。長いのに慣れてたんで。はは…」
藍華はそのグラスを口に含みながら、苦笑して答える。
すると、晃が
「いや、その…私はそれいいと思うぞ。髪型を変えたりアレンジするのなんて、…女っぽくていいじゃないか。それに比べて私なんか女らしさの欠けらも…」
と顔を真っ赤にしながらぼそぼそ言ってきた。
「晃さん…」
藍華は、それが照れやで不器用な晃なりの優しさだと心に染みて、少し泣きそうになった。
それと同時にそんな晃を可愛いと思った。
「何言ってるんですか、晃さんだって、綺麗ですよ…ほらこの髪だってサラサラ…」
晃の唇に自身の唇を重ね、晃の長い黒髪を撫でる。
多量のお酒と、顔を真っ赤にする晃によって、藍華は知らずのうちにスイッチが入っていた。
「な、藍華…何して、ん…」
さらに舌で口内をこじあけ優しく激しく舌を絡ませる。
「ん、はぁ…はぁ。藍華、やめっ」
「ほら、晃さん可愛い。そんな顔されたら、もっとしたくなっちゃいますよ」
制服とブラを一気に捲り上げ、直に晃の胸を揉む。
形、大きさともに整った晃の胸が藍華の手によって、その形を変える。
「あっ、ん、はぁ…」
晃の切ない女の声、上気した顔その全てに魅せられ、藍華の愛撫は続く。
「晃さん…もうびしょびしょですよ」
晃のスカートに手を入れ、ショーツ越しに秘部を触りながら藍華が言う。
「藍華ぁ…もう」
懇願する晃を見て、藍華は思い切ってショーツを脱がせた。
そして濡れた秘部に顔を埋め、舌で丁寧に犯していく。
「ピチャピチャ…」
「あ、あん、やぁ、はぁん、あぁ…」
淫質な水音と晃の喘ぎ声だけが部屋に響き渡る。
藍華は晃のクリトリスを甘噛みし、そこを舐め回す。
「ひゃん! あぁ! そこは、ダメぇ…」
晃の体がぴくんと反り返り秘部が痙攣する。
「晃さんはここが弱いんだぁ。本当に可愛い…晃さんも女の子ですね」
執拗にクリトリスを愛撫する。
「ひゃ、やぁ、あ! あぁ! はぁん! もう、ダメ…藍華!」
そうして晃は果てた。
「晃さん! 起きてください! 晃さん!」
藍華の声で目を覚ました晃は、自分の乱れたままな衣服を見て、昨夜のことを思い出し、顔を真っ赤にした。
「藍華…おまえ、昨日…」
「ほらほら、早くしないと仕事遅刻しますよ!」
「えっ、ちょっ…て。うわ! やば! 行ってきます」
時計を見て、晃は制服をささっと直し、慌てて出ていった。
「やっぱ晃さん可愛いよなぁ、自覚ないのかな…まぁいっか。いってらっしゃい。そして、昨日はありがとう…」
そんな晃の姿を藍華は笑顔で見送った。
(完)