そう言うことで、今夜は昼間の特訓のお返しもかねて、先輩のドジっ子をてっていてきに矯正すべく。
寝込みを襲うことにしました。
今、目の前では、先輩が気持ちよさそうに寝息を立てています。
「今日こそは、先輩をでっかいしっかり者にするのです、ね、灯里先輩」
「ね、って言われても、別に寝込みを襲う必要は……」
「しっ、先輩が寝返りを打ちました、いまがチャンスです」
「あう〜……」
横を向いていたアテナ先輩が、寝返りを打って上を向きました。
これはチャンス!あの柔らかい胸……。
寝込みを襲われたときの初期対応がでっかい問われるシチュエーションの到来なのです。
「アテナ先輩……おきてください、アテナ先輩……」
反応はありません、きっと夢の中でもうろたえているのでしょうか?
「アリスちゃんやめようよぉ、先輩疲れてるんだから……」
「これはでっかい灯里先輩にも関係あることなんです」
「へ?」
先輩は訳がわからないといったふうにポカンと口を開けています。
「たとえば寝込みを死霊に襲われたときウンディーネたるものうろたえてはなりません」
「死霊とアテナ先輩のドジっ子って……。」
「てやっ!」
「う……うあああ!」
驚いています、もうしっちゃかめっちゃかです、そろそろおっぱいに……。
いえ、ドジっ子矯正計画第二フェーズへ移行してもいい時期です。
先輩のワンピースは前あきではなく、ぜんぜんボタン類がついていない、でっかいシンプルな奴です。
つまり、服と体の間に何か入ってきてもぜったい脱げない……。
「あ・・・なあんだ、アリスちゃん……」
先輩は私と目が合うと、とろんとした眼差しで笑いかけました、いきなりでっかい呑気すぎです。
「先輩、大変です、死霊が」
「死霊?後ろに立っているのがそう?」
「ほえ〜……」
「先輩、それは灯里先輩です、とにかく、死霊が服の中に入っていて、でっかい危険です」
「……大変だね」
先日の一件以来、アテナ先輩のドジっ子は一切改善していません。
死霊退治作戦はでっかい失敗のようです。
「うわあ……」
カップの倒れる音です。
今日の生け贄はカーペットのようです。
毛足の長いカーペットを洗うのは骨が折れます。
「ごめんね……アリスちゃん」
「いいんです、慣れてますから」
久々の早風呂、明日はオフなので先輩方と約束があります。
でっかい遅刻は厳禁なので、いつもみたく夜遅く入るわけにはいかないのです。
それにしても、逆に早すぎてもこの風呂場はすいているようです。
ネコの子一匹いません、でっかい発見です、今度からこの時間に入って、寝る前に入って、二度風呂ができます。
でっかい清潔です、しかもアテナ先輩トレーニングのチャンスの到来なのです。
「先輩?あの一件以来死霊はでてこなくなりましたか?」
「うん……ででてこなくなったよ、アリスちゃんのお陰ね」
「あれ、でもさっきから先輩のタオルが不自然に旗めいています」
アテナ先輩が後ろを振り返りました、チャンスです。
「ぐおおおっ!」
「え?」
私に死霊が憑依したのです!アテナ先輩、でっかいピンチです、どうするアテナ先輩!?
「アリスちゃん?舟歌ならピアノで音を取って練習しないと……」
そんなに音痴じゃないです。
「うぐぐ、我の名はアクメ、アテナ!貴様の瑞々しい血とその柔肉、我が貰い受けたぞぉ〜!」
「……アリスちゃん?」
お、怯えている、でっかい可愛すぎ…。
じゃなくてウンディーネとしての自覚がでっかい足らないのです。
「ぐわおーっ!」
私は腰に巻いたタオルを外すと、怯えるアテナ先輩を頂く……じゃなくて、アテナ先輩の根性を叩き直すべく、先輩に抱きつきます。すべて先輩のためなのです。
「あぁ!アリスちゃん!」
太陽を吸い込んだ褐色の肌、長い脚、ゴンドラの操舵で程よく鍛えられ、締まったふともも、大きな瞳……どれもこれも魅力的……
じゅるり……
じゃなくてたるんでいるのです!てやっ!
「あわぁー」
水の妖精、ウンディーネらしくお湯のなかでレッスンなのです特訓なのです!
さて今日も今日はでアテナ先輩はでっかい気が抜けています。
先ほど私が学校から帰ってくると、まぁ社長のまんまをぽりぽり食べていたので、まさかと思ってじっと見ていると、手元を見て急に顔色を青くしたアテナ先輩はそのままトイレへと駆け込んでゆきました、でっかい鈍感すぎです。
先輩の久々のOFFの今日も、前々回に引き続きベッドでその柔肌……指導が必要なようです。
さてここはそのベッドの中、朝です、ちゅんちゅんちゅん。
「あら、アリスちゃん?」
「……」
アテナ先輩、でっかい低血圧ですけどもうおき出したみたいです。
「アリスちゃんどうしたの?朝よ?」
しかし、今日は私が溜まって……。
今回は起こそうとした後輩が悪霊に取り付かれていたという設定で演習を行うので、私が起きてしまうとそれだけで演習がストップしてしまうのです。
でっかい問題です。
「アリスちゃん?」
どうやら寝起きのはっきりしない頭でこちらに向かってくるようです。
基本的に毎日私はアテナ先輩より早く起きるので、心配してくれているようです。
ちょっぴり胸が痛みますが、これも私の性欲……。
愛するアテナ先輩のため、心をでっかい鬼にするのです。
それにしてもアテナ先輩、まだまだです、もしかしたら私には強大な悪霊がが憑いていて今にもそのかわいい唇……。
その若くみずみずしい生き血を欲しているかもしれないというのに。
「アリスちゃん、具合悪いの?」
私の布団に手をかけたが最後です、このままベッドに引きずり込……。
このまま演習開始なのです、特訓なのです。
「アリスちゃぁあ!」
ふふ、もう逃がさない。
でっかいがっちり、きれいな手先を掴むと、シーツをはだけます。
「ぐわはは〜!アテナぁ!今日は貴様の生き血を頂くぞぉ〜!」
「アリスちゃん?」
「ぐわはは〜!」
「……、お医者様を呼んで」
「アクメにお医者様など通用しないぞぉ、アリスを助けたければここへ来い〜」
「えぇ……でも……」
急に顔が赤くなるアテナ先輩、でっかいいろっぽい……。
するとすぐに、アテナ先輩は目線をそらして、ちょっと憂いを含んだ表情を浮かべて、前がはだけかけているシンプルな寝巻きの裾を直しました。
「アリスちゃんの……アリスちゃんを返してくれるんだったら……」
……でででで!!でっかい緊張感に欠けているのです!気が抜けているのです!
もう許さんです!お仕置きでっかい実行開始なのです!!!!!!!!!
……ちょっと頑張りすぎてしまいました。
ぐったりとしていた身体をようやく起こしたアテナ先輩。
あたりにまだ私たちの女の子の匂いが漂う中、つやつやの褐色の肌が汗でじっとりと濡れて、アテナ先輩のなだらかな下腹の縦に長く細く少しだけ生えている恥ずかしいお毛けも濡れそぼって、よれて、雫がたれていて、そんなあられもない格好を私の前にさらしたまま、物憂げにけだるくベッドの上で 身を起こし、何も着ない裸の姿で女の子座りをしているアテナ先輩……。
でっかいえっちです。
「あの……あのね……アリスちゃん。いえ悪霊さん。シーツに染みができるまでするのは……頑張りすぎだと思うの。だって……学校だってあるのに……」
ハッ!そうでした!まだ朝でこれから学校があるのにシャワーを浴びてる暇はもうありません。
身体からこんなエッチな匂いをさせたまま制服を着て街に出たら、みんな私のことをどんな風に見るでしょう。でっかいピンチです。
「だからね……」
アテナ先輩は褐色の裸の両脚の中央を妖しく濡らしたまま、ベッドの上で素敵に微笑んで言いました。
「だから……」
(完)