アリアカンパニー社長、アリア・ポコテンは悩んでいた。
社長である自分が新入社員である水無灯里の性欲処理道具に使われていることに。
きっかけは簡単なことだった。
衣替えのある朝、アリアは灯里の着替えを持って自ら最上階にある灯里が寝泊りをしている部屋に足を運んだ。ちょっと早かったのが不運だったのだ。
なんとあの純真無垢で知られる灯里が、自ら手を股間に出し入れし、オナニーをしていたのだ。それも全裸で。
猫の足音は極めて小さい。アリアは瞬時に判断ができず、灯里のすぐ側に着替えを置いて踵を返そうとしたが……。
その判断は甘かった。気がついた時には彼の体は宙に浮いていた。
灯里が彼を持ち上げ、すぐに体の自由を奪ったからだ。続いて彼女の声。
「アリア社長〜……見ましたね? じゃあちょっと私に付き合ってもらいましょうかぁ?」
背中に丸くて柔らかい感触。そして尻のあたりに湿った感覚。嫌な予感がした。
慌てて振りほどこうとするも、圧倒的な体格の差。逃げられるはずもない。
より強く抱かれ、彼女の勃起した乳首が押し付けられる感覚が強くなる。
「それじゃあ、ちょっと舐めてもらっていいですか?」
その口調は穏やかだったが、恐ろしく響いた。
そしてこの時から、アリアの屈辱の日々が続いた。
・ ・ ・
今日も真夜中に呼び出された。そろそろ寝る時間なのに。
この女はいつも自己中心的だ。友人連中と一緒にいる時はいい子ぶっているイメージが強いが、実は物凄く我侭な性格なのだ。
俺は見ていないようでちゃんとこいつの行動を見ている。他社の女はちゃんと人に譲るという行動を取っているが、この女の場合はまず譲ることはしない。自分の本能のままに生きているだけだ。
猫以下だという自覚はあるのだろうか。まったく、そのあたりはヒメを見習ってほしい。
そんな事を考えていると、灯里が突然服を脱ぎだした。
逃げるチャンスはいくらでもあるが、今回は逃げたら「NYANMAGE」を買わないという脅しまで食らっているので、こうして見ているしかない。
人間の女は乳房を支えるためにブラを付けるというが、この女は何故ブラを付けないのだろう。そんな事を考えているうちに準備ができたらしく、膝の上に座らされた。
左手で強く抑え付けられ、早くも自由は奪われている。
「はひ、じゃあこっちの胸をまずは舐めてくださいね。噛んじゃだめですよ」
乳房は初めて会った時に比べるとだいぶ成長しているようだ。ヒメの頭よりは大きいだろう。まずは左の乳房から舐め始めた。時折「はひっ!」という声が上がる。
実に理不尽だ。俺はヒメの乳首を舐めたこともない(というよりも見ただけで嫌がられる)というのに、何でこの女の乳首を舐めなくてはいけないんだろう。
「はひっ!」という声を四、五回聞くと、今度は乳房を移して右の方を差し出された。
ぴちゃ、ぴちゃと音を立てて乳首を舐めていく。突起はかなり膨張していた。
右手で股間を弄りつつ快楽に浸っていた灯里だが、いよいよ盛りを迎え始めたらしい。
「はひぃぃっ!!」と強く喘ぐと、体を強く押し付けてきた。
乳房がひしゃげ、俺の顔に強く押し付けられた。乳首は口に触れたままだ。
これだけ柔らかく大きいなら、せめてこの乳首からミルクが噴き出せばいいのに、という事を考えていると、不意に股間に異様な感触が走った。
灯里が右手で俺の股間を扱きあげているのだ。俺は人間の女の裸には正直あまり興奮しない。だが、こうして刺激を与えられると別だ。快感が高まり、あっという間に勃起して限界状態を迎えた。
我慢しようとこらえるものの、灯里は指を上手に使って同時に睾丸を刺激し、確実に射精感を高めてくる。まったくこんな事をどこで覚えたのだろう。もう駄目だ。
やがて俺は耐え切れずに白濁した子種をぶちまけ、気を失った。
俺は灯里の従順な奴隷ではない。そしてこの横暴を絶対に許すわけにはいかない。
あの女とはもう何十日も付き合い、毎回俺が一方的に玩具にされていたが、俺も馬鹿じゃない。少なくともワンパターンのあの女よりは頭は回るつもりだ。
何度も体を舐めているうちに、あの女の弱点は分かってきた。復讐してやる。
そして……そうだな……できるなら思いっきり屈辱を味わってもらおうか。
いつもの時間となる夜中に、また灯里は俺を呼んだ。
ベッドに腰掛けた灯里の膝の上に俺が乗る、といういつものシチュエーションだ。
これならいける!
灯里に左手で体を抑えられてはいるものの、頭の移動は多少自由が利く。
左の乳房が差し出された。何度も見ていると、乳首が目に見えて何か別の生き物のように見えてくる。その姿に臆すことなく、俺は灯里の乳房の……乳輪を嘗め回した。それも乳首に触れないように。
そう、何度も灯里は「乳首もお願いします」みたいな事を言ってきたっけ……。
「はひいっ…」
早速灯里が声を上げる。気にせず舐める速度を速めながら乳首の周りを刺激していくのだ。
我々猫はミルクを舐める時に凄い速さで舌を出し入れする。
さらに乳輪のブツブツと舌のザラザラがうまくかみ合って強い刺激を作るのだ。
これは人間にはできない業だ。乳房が小刻みにプルプルと震える。
ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ……。
「はぅぅっ……はひっ……はひぃぃんっ!! ……アリア社長……そんな……どこで……ッ!」
大きく喘ぎながら体を仰け反らせる灯里。それでも俺は止めてあげない。この女に屈辱を与えるまでは。
左の乳房から顔を離すと、手が緩んだ隙に体を僅かに移動させ、右の乳房に狙いをつける。
こちらはもう既に乳首が完全に勃起しており、乳房全体が汗でべっとりだった。
「はひぃ……やめて……アリア社長……あぅぅっ!」
止めてなどあげない。お前が悪いんだ。お前が果てるまでただ責めるだけだ。
右乳房の乳輪に舌を付けると、そのままペースを上げて乳首を避けるように
嘗め回してやった。
ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ……。
「はひぃぃぃぃッ!! おっぱい駄目ですっ……! もうビンビンなのぉっ!」
灯里が仰け反り、乳房がプルンと俺の顔を叩いた。口からは涎が漏れ、息はかなり荒い。
それでも一呼吸空けて続けるのみだ。
乳首を避けるように。高速で、乳輪を責める。
ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ……。
「もうやめて……はわっ……! はひぃぃぃぃぃッ!! はわわぁぁぁぁ……」
一際大きな喘ぎ声を上げ、肢体を二、三度ブルッと振るわせると、灯里がぐったりとベッドにうつ伏せに倒れこみ、俺は解放された。
灯里の股間からは大量の愛液が噴き出していた。
俺はベッドの上に投げ出されたが、目の前に横たわる何倍もの大きさの敵である灯里を屈服させたことに暫しの満足感を得ていた。
とはいえ、この女に屈辱を与えるという目的は達していない。
早速俺はこいつに止めを刺そうと思った。目の前に横たわる灯里の体。
胸の成長もさることながら、よく見ると腰周りの肉付きも良くなってきた。
この腰のラインはいずれアリシアにも劣らないものになるだろう。
さて……灯里は股を閉じて倒れこんでいるため、股間の部分のスペースに入るのは不可能。そうすると上に乗るしかない。
太股のあたりに飛び乗ると、柔らかい感触があった。肉付きはいいらしい。
灯里に反応はない。失神してしまったのだろうか。
何とか股間に自分が入るスペースを作ろうと、無理矢理足をずらす。
そしてそこに灯里の濡れた秘部を見つける、挿入を開始した。
俺の陰茎はそれほど膨張していなかったが、体格差のせいか、すんなりと入った。
「ひぎぃっ……」
灯里の声が聞こえる。突然の感覚に目を覚ましたのだろうか。しかし動く気配はない。
そこで一気に腰を進めてみると、突然強い締め付けが襲った。
「はひぃ……! はふぅぅ……」
俺の陰茎が突然膨張する。それと同時に締め付けも強くなり、灯里の腰が動く。
ちょっと待ってくれ、これはまさか……。
どぷんっ、びゅくっ、びゅるるっ、びゅるるっ……。
意外な形で俺の子種が灯里の胎内に注ぎ込まれ、俺は目標を達成した。
そう、俺はこの女に、火星猫に秘裂を貫かれ、子種を注ぎ込まれるという屈辱を味わってもらいたかったのだ。これで立場も変わったはずだ。
満足にしばらく酔いしれた後、抜こうと体を揺さぶったが……。
抜けない……? しまった!!
そう、火星猫の陰茎は「かえし」が付いているため、簡単に抜けない作りになっているのだ…!
分かっている。ここで動けば締め付けが自然にかかり、こちらの勃起も収まりそうにない。
だが、目の前に灯里がいる恐怖と、限られた時間が俺の判断を狂わせた。
「はひぃ…」
何とか抜こうと試みている間に刺激が入ったのだろうか、灯里が寝返りをうち、俺は繋がったまま何倍もの体重の灯里に組み伏せられることとなった。
重い……灯里の体は柔らかいとはいえ、この重さにずっと乗られていたら、俺は衰弱して死んでしまうだろう。ただ必死に、暴れるしかなかった。
頭で乳房をゴリゴリと刺激していると、灯里が目を覚ましたようだ。
「ほへ……? アリア……社長?」
横になると、水鉄砲を食らったような顔で俺を眺めている。
このまま時間が止まるなら、それだけ良かったことか……状況に気付くのは、それこそ時間の問題だった。
・ ・ ・
アリアの体が宙を舞った。目を覚ました灯里が再び性欲を回復し、アリアと繋がったまま立ち上がり、腰を振っている。
彼は既に精を全て搾り取られ、ぐったりとしている。今日も彼女の性欲が尽きるまで付き合わされるのだろう。
便利な玩具として? それとも……パートナーとして?
いずれにしても、アリアが解放される日は遠いに違いなかった。
アリアカンパニー社長 アリア・ポコテンは今も悩んでいる。
社長である自分が新入社員である水無灯里の性欲処理道具兼愛人であることに。
(完)
|