鉄馬の足の指を舐めたい。
いや、変な意味じゃなくてね。
こないだお風呂でシてもらったら、すごく気持ちよかったから…、鉄馬も、気持ち良いんじゃないかなって思ってね。
これって変じゃないよねぇ。
自分がしてもらいたいことは他人にもしてあげなさいって、小学校でも習ったし。
と、自分に言い訳。
ま、言い訳しようが反省しようが、するんだけどね。
鉄馬をベッドに腰掛けさせて、自分は床。鉄馬の足の間。
「鉄馬の足、もんであげよっか」
鉄馬は動かない。
「いいから足を寄越しなさいって」
実力行使。こうやって命令すれば逆らえない。
スウェットを捲り上げてふくらはぎに触れる。
俺の足なんかより、ずっと太くて逞しい。なのに、俺の方が毛深い。
不条理だ…。
神は何ゆえ無駄毛などと言う、まったくもって無駄なものを未だに人類へお与えになる? いらないでしょう、こんなもの。もうサルからだいぶこっちに来てるっていうのに。
ううん。それでもいいのさ。これは俺への試練だと思って甘受するとしようかね。2人の間には障害が多いんだ。
それにしても本当に、男らしくて素敵な足だこと…。
この足が、いつも俺の足に絡んでくるんだよね…。
対面座位って体位でシた時のことを思い出す。のけぞった時に、思わずこれを掴んだ。あの時も、思いっきり奥まで突かれて息が詰まりそうになった…。
ふくらはぎから足首をマッサージして、足の裏へ。
「んっ…」
「あ、ごめん。痛かった?」
「いや…、平気」
爪があたっちゃったのかもしれない。慣れないことは難しい。
鉄馬はよく俺の肩や背中を揉んでくれる。鉄馬にされるとあんなに気持ちよくてトロけそうになるのに…。
やってもらってばっかりじゃいけないなぁ、と自責の念。やっぱり俺は、鉄馬に甘えてばっかりなんだとまた思い知らされる。
でも今日は、マッサージは前哨戦。
メインイベントは、これ。
あむ。
「紫苑ッ」
さすがの鉄馬も、驚いた声。ああ、なんて幸せなんだろう。
鉄馬の左足の親指、食べちゃった。
「汚い」
「汚くないよ」
お風呂入ったばっかりだし。それに鉄馬の足だし、ね。
まるでアソコを舐めるみたいに、まぁるい親指の頭を舌の上に転がす。
お風呂出たばっかりなのに、ちょっとかさかさになってる外側。いけないね。今度ロクシタンにクリーム買いに行こうね。
そこからちょっと下がって、指の股。
ここ、ちょっと気持ちよくない? 俺は結構…ヨカったよ?
ちゅっ…。ちゅっ…。
吸ったら、音が出た。
なんかエッチい。
足の裏はくすぐったいだろうから、隣の人差し指へ。
中指も一緒に口に含んで、その間に舌を這わせてみる。
そんな風にシテいたら、なんだか俺の方が興奮してきちゃって、
「んっ…、ふっ…」
と、鼻から甘い声が出た。
すると、
「武者小路紫苑様…」
急に鉄馬は俺のことをそう呼んだ。
あまりに唐突だったので、俺は指を2本咥えたまま、彼を上目遣いに見上げていた。
「んんぅ?」
「紫苑様が、使用人の足の指を舐めている」
「んぐっ…」
思わず噴き出しそうになった。
本当だ。
華族の末裔が、床に尻ついて使用人の足舐めて喜んでるよ。
ふふ。
おかしい。
ちょっと名残惜しいけれど指を離す。と、唾液が糸を引いた。
やだなぁ。そんなになるまでしゃぶっちゃってた?
でもまだ終わらせない。
「紫苑?」
足の甲。骨ばってる。
舌でそれを辿って、くるぶし。
内側も外側も、ぐりぐり、丁寧に舐め上げる。
大きさとか、肌の感じとか、味とか、鉄馬の足、知ってるようで何も知らなかったんだと思い知らされる。
「んっ…、んっ…」
おいしい。
それに、
「ん…、はぁ…」
なんでだろう。
足、舐めてるだけ、なのに…。
「ぁっ…、んっ…」
くるぶしから、ふくらはぎ。頬ずりするように這い上がって、スネ。
お尻を浮かせて、ちょっと膝立ち。
スウェット脱がせてからすればよかった。これじゃ内ももが舐められない。
でも、スネもおいしい。
筋肉も骨も、ちょっとザリザリするスネ毛も、みんな舌に感じる。
鉄馬…。鉄馬…。
この足で、いっつもフィールドを走ってる。
俺の命令したコースを。
足を胸に抱えるようにして、膝まで到着する頃には、すっかり俺は享楽の極致。
うっとり足に絡みついて、舌を出して膝頭に這わせる。
気持ちいい。気持ちいい。足、舐めるの…、いい…。
も、勃っちゃって…。
「んっ…、んっ…、んぅぅ…」
「紫苑…」
頭を撫でられて、唇を離すのももどかしく見上げると、鉄馬も欲情した目で俺を見てた。
膝頭にキス。
ね、鉄馬…。もう、足に当たってるから、気づいてるよね。俺の興奮。
舐める場所を変えるたびに、勝手に擦れて硬さを増している。
鉄馬が身じろぐ。
見上げたら、両手を差し伸べられた。
あ…、だっこ…。
無言で腋の下に手を滑らせるのに、自分も両手を広げて手伝う。
でも、膝の上に這い上がろうとすると、
「いや…、こっちに」
と、腰を掴まれ90度回転。
「え? あっ…」
と、戸惑っている間に、俺は鉄馬の膝に横から乗り上げる格好。
正確に言えば、乗り上げたのは片方の膝にだけ。
それで、鉄馬が腰を上げてスウェットをずらすから…。俺は視線をそらせてしまった。
何を要求されているかなんて明らかだし、鉄馬からそれをこんな風に要求されるなんて…かなり、嬉しい…けど…。
恥ずかしい。
ほいほいしゃぶりついたら売女みたいだし…。
「紫苑」
後ろ頭を撫でられる。その腕に少し力が加わって、首を前に傾けていった。
なんて言うか、正直な話、前からしかしたことない、から、これって…、横からって、どうやってすれば、いいんだか…。
猫がミルクを舐めるみたいに、舌でチロチロ舐めてみた。
向きが違うだけでいつもと一緒のはずなのに、なぜか物凄く興奮している俺。
もう、立ち上がりかけてるソレに舌を這わせてみる。
鉄馬、足舐め、気持ち良かった?
「んっ…」
と、鉄馬が小さな声を漏らす。
それ、俺、弱いんだよ。
片手で支えながら、根元のほうから舌でなぞる。
レローって、1回。
頭のほうまで来たら、舌を離してもう1回。
だめだ。止まんない。
頭を撫でてもらいながら、いい気になって何度もそれを繰り返して、それから口いっぱいに頬張ってみた。
口の中で鉄馬が大きくなっていくと、嬉しくて、感じちゃって、欲しくて、腰から下がむずむずしてくる。
「紫苑…」
今日はたくさん名前を呼ばれる。
幸せ。
鉄馬の手は、俺の頭を撫でるだけではなく、肩や背中も撫で回し始めていた。
でも本当は、もっと下を撫でて触って欲しい。
背骨を辿る指。
もっと下。
もうちょっと。
育ちすぎたイチモツは、口の中に納まりきらなくて、首をかしげて横から加えてみたり、キスを繰り返していた。
まだ下手だから、舐めただけではイってくれない。根本の方を扱きながら、先っぽに舌を這わせても…、
「んっ…、んっ…」
俺の方がイきそうになってしまうくらいで、硬さは増すけど射精には至らなない。
いつか口に出して欲しい…。
聞いたんだ。口に出されたら飲むんだって。
好きな人のは、いちごミルクの味がするんだって。
飲むと、男の人は嬉しいって。
鉄馬も嬉しいのかな…。
まだ中学生くらいの頃、向かい合った鉄馬の膝に跨って、2人のアレを弄りあっていたことを思い出す。
お腹のあたりに飛び散った、白濁した生あったかい液体。鉄馬の…。
あれを、飲むんだ…。口で受け止めて…。
空想でぼんやりしてしまっていたら、鉄馬の手がお尻の方まで伸びてきていて…、
ぱんっ
「ひゃっ…」
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