舐め合う



「ふ…」

雲雀が唇を窄め、アラウディの屹立を扱き上げた。
確りと幹に舌を絡め、裏筋を舐める。

「最近…特別丁寧に舐めるよね。何かある、の?」

微かに呼吸を乱してアラウディが問う。

「別に。貴方が息を乱してるとこを見たいだけ。」
「…へえ。ほら、こっち来な。」
「…ん、何?」
「こっち。」

アラウディは座っていた身をベッドに横たえて、雲雀を誘った。

「ちょっと…まさか。」
「言わせたいなら言うけど。」
「…言わなくて、いい。」



「ハァ…ッ、ぁ、ア!」
「ん、ほら、手も口も止まってる、」
「だ、って、貴方、それ…ッ、あ、ぅん、ん!」
「だから、何、」

横たわったアラウディの顔を跨いで雲雀は彼の屹立を舐める。
しかし肘を突いて体を支え、必死に舌を這わせても、アラウディの舌が、指が濡れる雲雀の屹立を舐め。
後庭に侵入した指が前立腺を擦れば愛撫に集中などできなかった。
しかも極めようとすれば愛撫の手は弱まり、ただ悶絶するばかりで。

「ほら、そんなことじゃ僕は何時まで経ってもイかないけど?」
「あ、あ…ッ!も、いいから、挿れ、て、ぁ…ッ!」
「…いいよ。」




体を起こしながら、アラウディは雲雀をベッドに転がす。
雲雀の足を抱えて引き寄せれば、期待に満ちた視線がアラウディを捉えた。

「物欲しそうな顔だね。」
「ハァ…ッ、…欲しい…よ、アラウディ…ねえ、早く、」
「…ふ、熱烈だ。」



誘われるままに雲雀を抱き、声が掠れ、意識が落ちるまで享楽は続いた。






END