「…ン、ッ…っ」
ぴちゃり、と水音が響いた。
舌を出して、べろりと舐め上げる。
「…べたべただね。」
「は…っ、お前がしつこく、舐めるから…ッ、ッ!」
雲雀がすり、とアラウディの屹立に頬を寄せた。
唾液と先走りに濡れたそれに。
汚れることなど気にした風はなく、何度か愛しそうに頬で撫でた。
小さく息を詰めたのを見て、雲雀は唇で幹を挟んで優しく吸い付き、舌で撫で上げ。
そのまま足の付け根まで辿った。
「…ああ、こっちもべたべた。」
雲雀は舌を伸ばし、力を入れて舐め上げた。
ざり、と音がする。
「…ッ、お前、よく、そうする、けど…」
「ん、綺麗だよね。貴方の髪色に良く似て。でもこっちの方が少し色が濃いかな。」
また、さり、と音を立てて下生えを舐めた。
「く…、しつこい!」
「意外と感じてるくせによく言うよ、貴方も。」
「今度、覚えて…ッ、ぅ!」
「ふふ、でも今日は僕が貴方を満足させる番だからね。覚悟をするのは貴方だよ、アラウディ。」
「ん、ッ…させられるかどうか、見物だ、ね…ッッ、ン、ぅ」
ゆっくりと体内へ侵攻を始めた指先に、アラウディは言葉を途切れさせ、びくりと背を反った。
「ァ…くっ、ん…ッ」
激しく攻めても余り声を上げない彼を今宵こそ陥落させようと。
雲雀は甘い責め苦を再開した。
END