「は…っ、あ、あ、…ッ、も、いや、だ…ッ!」
「…まだ。」
一言呟いて、再び屹立を含まれる。
それに応えるのは切れ切れの嬌声。
「だ、から…も、無理…あ、や、ッ」
懇願を無視して動く銀色の髪を思い切り引張った。
見上げてくる
凍るようなアイスブルー。
読めない表情が尚、恐ろしい。
「…ぁ、」
ひくりと喉が震えた。
「僕がまだ、と言ったんだよ。悪戯な手だね。」
濡れた口元を拭う手はまだワイシャツを着たままで。
髪を引いた手首を強く掴まれ、ベッドに倒された。やっと身を横たえることが出来た恭弥はほっとする。
今まではベッドサイドに座らされ続けていた。
何度イっても口を離してもらえず、体をどこかに預けることもできず。
余りに苦しくて、アラウディの銀髪を引張ってしまった。
以前も軽く引いただけで手酷く怒られ(要はきっちりし返しされ)たのに。
「…もっとして欲しいみたいだね。」
「そ、そんなことない!」
「ふうん?」
「あ、あ、あ…ッ、や、ま、た…っ、」
「好きなだけイけば?イく邪魔はしてないだろ。」
休むことなく恭弥の屹立を扱きつつ。
まだはだけていないシャツの上から、アラウディが恭弥の小さな胸の飾りに歯を立てた。
既に舐め濡れて赤く色づくそこが透けている。
「…ッひ、ぃあ…ッあ!」
掠れる悲鳴を上げて、恭弥はまた絶頂を望んだ。
震える屹立の先、小さな鈴口からは殆ど精は零れなくなっていた。
流れる涙が蟀谷を濡らす。
手についた僅かなそれをぺろりと舐めて、アラウディは殊更優しく笑んだ。
「これ以上手でしたら痛いかな。これから後は口でして上げるよ。」
ふるりと小さく頭を振って否定したがそれは受け入れられずに――― 。
「あ、あ…、あっぅ、あ」
「ふふ…もう反応も薄い、ね。」
ゆるりと揺すって上がる声も弱々しい。
瞬きの合間に恭弥の瞳から、また涙が零れた。
いつも強く睨みつける瞳が快楽に融け、涙に濡れる姿に堪らなく興奮する。
憐憫を感じながらも止めてやれなかった。
「恭弥…」
「あっ、あ、らう、でぃ、も、やぁ…だ、ッ、」
「…ん、これで終る。」
微かに息を乱し、恭弥の髪を優しく梳いて。
深く腰を抱き直して小さな彼の呼吸が止まりそうなほど激しく攻め立てた。
END