いつもと違って切ない話を描いてみました。
た、たぶん分類は切ない…だと。
昔読んだ絵本のパロディ。
本の題名を忘れてしまいました。
内容もあまりよく覚えてません。
そんな中で描いちゃいましたなお話です。
以上を了承し、ルークに犬耳があっても許してくださるかたのみ、ご覧下さい。

































昔、昔。
どこかにある町でのお話。















あるところに、とても可愛らしい赤毛の犬がおりました。
生憎と野良だったもので、名前はありません。
しかし、町中の人に好かれている犬でした。


















あるときその犬は、仲良しのお肉屋さんに

「お前だけに、内緒だよ」

といって、とても大きな肉をもらいました。


























生まれてこの方ずっと野良で、母親の顔も知らないような犬でしたから、
こんなに大きな肉を一人で食べるのは初めてです。
犬は嬉しくなって、すぐにねぐらへ帰りました。


犬がねぐらにしている廃工場まで、大急ぎで行けば半刻もかかりません。
ねぐらに帰ってから、口にくわえた肉を独り占めすることを考えると、
犬の足は自然と速まりました。



道のりを半分まで来た時、犬は橋をわたります。








なんとはなしに、犬は今まで見たことのなかった橋の下を覗き込みました。
いつもと違う事をしてみたかったのです。



すると。







橋の下に、犬にそっくりな犬がいるではありませんか!
びっくりした犬は、じいとしゃがみこみ、もういっぴきを観察しました。
どうやらこの犬も、大きな肉をくわえています。



じぃ、じいと見ているうちに、犬は、もういっぴきのくわえている肉が、自分のものより大いと思うようになりました。
自分の肉より、美味しそうに見えてきたのです。


お肉屋さんは、自分にだけ内緒といったのに。
あいつの肉の方が、おいしそうじゃあないか!





なんだか犬は、悔しくなってきました。





























「おいおまえ!」








































肉は、もういっぴきの顔を揺らして消えました。



犬は呆然とそれを見ていましたが、もういっぴきの顔がまた見えるようになったとき、
もういっぴきも肉をなくしてしまっていて、なんだか気まずくなりました。

もういっぴきが、犬を責めるように見つめてきます。

犬は、泣きたくなりました。





でも、もういっぴきは、犬を怒って睨んでいたわけではまりません。

だってもういっぴきは、犬が水面にうつった犬自身だったんですもの。

ほんとうは、犬と同じで泣きたかったのです。




犬は、しばらく身じろぎもせずに、そこにそうしていました。


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5枚目で凡ミス!改行多くてすみません!
この話、名前なんて言うんだったんだろう。
ご承知のかたいましたら是非教えてくださいまし。