10:出会い



「オレ、ティトレイってんだ!よろしくな!」 
 
まだ、クレアの家族と出会ったばかりの頃。 
クレアとの待ち合わせの場所に居たオレは、全身緑の、変なヤツに出会った。 
そいつは手品のように花を出し、満面の笑顔で話しかけてきた。 
 
「おまえも誰かを待ってるのか?」 
「………うん。」 
「オレも姉貴を待ってんだ!」 
「………。」 
「なあ、おまえの名前は?」 
「………ヴェイグ。」 
「そっか、ヴェイグか・・・」 
 
そういって、ティトレイとやらはさっき出した花を俺に少し強引に持たせる。 
綺麗な黄色の花だった。 
今まで見たことのない種類だ。 
その綺麗な花にしげしげと見入っていると、なにやら嬉しそうな視線を感じた。 
 
「………?」 
「なあなあヴェイグ、今からオレら、トモダチな!」 
「………………うん?」 
「んでもって、んでもって、シンユウな!」 
「………………………うん?」 
「それで……ヴェイグはオレのオクサンな!」 
「………………………………うん?」 
 
 
……今考えると、間違いだらけの出会いだった。