こくりと頷いた克哉を、御堂は優しく抱きしめ、真摯に、けれど傲慢に言い放った。
「私も君と生きていきたい。ずっとだ。それにだ……いいか、こんなものを私に贈った以上、君は私から離れられると思うな。覚悟したまえ」
「御堂さん……」
甘えるように克哉は御堂の胸に頬を摺り寄せた。
「御堂さん、生まれてきてくれてありがとうございます。オレと出会ってくれて、一緒にいてくれて……あなたがいてくれるだけで、オレ本当に幸せです。絶対、絶対あなたから離れません」
一生懸命自分の想いを伝えようとする克哉が、御堂にはこの上もなく愛しくてたまらなかった。ただひたすら自分だけを求めて、無垢そのものの心を何のためらいなく差し出してくる克哉を誰にも渡したくない。
御堂の中で、甘美な独占欲が暴れ出す。
「忘れては困る。その言葉を君だけのものと思うな。私も君から離れない。何があってもだ。それに、幸福なのは私も同じだ」
御堂は自分に擦り寄る克哉の頤を掴むと、澄み切った、けれど、ほのかな色を湛えた瞳をじっと見つめた。
「克哉……私は、今日ほど自分がこの世に生を受けた事を感謝した事はない」
熱っぽく克哉に囁くと、御堂は彼を再びベッドに横たえた。
「このまま君に触れたい……だめか?」
今すぐ、心ごと、身体ごと、克哉をつくる全てのものに御堂は触れたかった。どんな事をしても絶対的にひとつにはなれない二人の存在を消してしまうほど、克哉と溶け合いたかった。腕に巻いた時計が刻む時を、永遠に克哉と自分だけのものにしてしまいたいほどに