あ、キールの頭に葉っぱついてる。
キールは気がついてないみたいだったから、取ってやろうと手を伸ばしたら・・・届かなかった。

「〜〜〜ムカツクっ!」
ちょっと坂道になってたけど、さすがに届かないとは思ってなかったから悔しくなった。
「?ハヤト?」
キールが不思議そうに振り向いた。
「とぅ!」
ジャンプしてキールの頭を一発、べしっと殴る。
「ハ、ハヤト?!」
俺がむすっとしてることに気がついたキールが、困った顔して俺の頭に手を置いた。
頭を撫でるな!尚更ちっちゃいみたいだろ?!
「とぉ!とぉ!とぉ!!」
バシ、バシ、バシ。むかついたから更に3発。キールが困った顔して笑ってる。全く、召喚士で全然運動とかしないくせに、どーしてそんなにでっかいんだよ!
「〜〜〜!」
ジャンプして頭叩くの大変だから、今度は胸のあたりをバシッと叩いた。
「痛いよ、ハヤト」
そう言いながらキールは逃げようとかしないし、笑ってる。
バシッ。もう一発。
「どうしたんだい?」
・・・何でキールは理由もなく叩かれてるのに笑ってるんだろう?なんか叩いててだんだん悪い気がしてきたぞ。まぁ最初っからただのやつあたりだったけどさ。
「キール・・・その、何で叩かれて笑ってんの?」
一応、聞いてみよう。ホントはすげ−怒ってたりして。
「ハヤトが僕にしてくれることなら、僕は何だって嬉しいよ」
あ、そう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
えっ?!
ちょちょっと待て、今何ていった?!
「ハヤトのことが好きだから」
〜〜〜〜〜〜・・・・。こいつ、アホだ・・・。絶対アホだ。
大体、こんな道の真ん中で言うか普通?!今は他に誰もいなかったからよかったけど・・・。
・・・あー顔が熱い・・・。
「ハヤト、顔が真っ赤だよ」
「だ、誰の所為だ誰の!!」
バシッ。またキールを殴ったら、キールが可笑しそうに声をあげて笑った。
ったく、ホント・・・キールって・・・。
「・・・ちょっと、こっちこいよ」
道端の陰になってるとこにキールを引っ張ってつれていく。あたりを見渡して、誰もいないのを確認してから、俺は背伸びしてキールの頭を抱きしめた。
「ハ、ハ、ハヤトッ?!」
おいこら、叩かれるのは喜んで、なんでこれはそんなに驚くんだ。
「キールってホントにアホだ・・・」
抱きしめたまま、さっきばしばし叩いちゃった所を撫でてやる。本当に、仕方のない奴だなキールって。仕方ないし、アホだし。
でも、・・・こんなことしてやっちゃう俺も、ちょっとアホになってるかもしれないなぁ。


ひ、ひどい出来(汗)何も考えずに書くと危険ですね・・・。しかも短いし・・・。
しぶちゃさんに捧げる予定で書いてましたが・・・ホントにこんなのでいいのか自分・・・。
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