ャスト
 シンデレラ:高階
 継母:二見
 姉1:大塚
 姉2:槌谷
 魔法使い:叶先生
 王子様:帯刃
 ナレーション:主人公
☆この物語は、上記キャストでお送りします。


 話パロ・シンデレラ



 昔々、あるところに図体のでかくて大型犬のようなおと……少女がいました。
「ちょっ、のっけから酷くないですか!?」
 本に書いてあんだからしかたねーだろ。
 あー、えっと……少女には父、母はおらず、意地悪だけど憎めない、そしてなおかつ美形な継母と、その連れ子の姉たちが日夜少女にしつけと言う名の愛を与えています――――なんだこれ。
「誰ですか、自分に都合のいいとこばっか先輩に読ませている人は!!」
「そーだそーだ!プリチー飛び魚の紹介がないぞふたみぃ!!」
 ――――コレ書いたの二見かよ。
「いいでないの、配役にかこつけて気に入らないヤツをいじめられるんだから、このくらい、ねぇ」
「どこが、いじわるだけどにくめないんだと……」
「ん、足りない頭で考えてみたら?」
「――……おかあさまそんないびりしていらっしゃるとへんなところにしわがふえましてよ」
「しんでれらこそおみそしるがほめられたくらいでいいきになってるんじゃないわよ」
「地味な嫁姑戦争だな」
 ――楽しんでないか? 大塚……一応シンデレラなんだけどな、しかもあれ、台本に書いてねぇし。
「どっちが嫁なんだ?」
 俺よりでかい嫁は要らない。さて、進めるか――ある日、日常とかした嫁姑戦争のさなか、お城から舞踏会の招待状が届きました。

「へぇ、かいちょーのお嫁さん探すんだ」
「よかったですねおかあさまおねえさまたちさっさときかざっておしろにでもいってきたらどうですか?」
「なにいってんのしんでれらおまえがいけ。そういう内容でしょ、シンデレラって」
「俺は先輩以外にお嫁さんはいりませんから」
「あぁ、偶然だね。俺もジュリエット以外にお嫁に貰う気ないから」
「はいはーい!いっつんもジュリエと結婚したいでーす!!」
「だって」
 大塚、さりげなく俺に振るな。つか、俺は嫁にいかねーぞ、男だし。
「じゃぁ、婿に貰います」
 そういう問題じゃねぇだろ! ――ともかく話進めろ、シンデレラはとっとと舞踏会に行け。
「嫌です、先輩が相手じゃないなら舞踏会なんて行きません!」
「一応、帯刃会長も先輩に当たるんじゃないのか?」
「俺の先輩は先輩一人です!!」
 ややこしいな……まぁいいか。叶先生、話進めてください。
「あぁ」

 魔法使いが杖を振ると、キュウリが馬に、トマトが馬車に……ちょっとまて、キュウリの馬?
「あれ、キュウリの馬でお盆は――」
 まて、それはやめろ。
「ちがった? ナスだっけ?」
「ナスは牛だから遅くなるな」
 先生、普通に馬に変えないでください。そして、どこから連れてきたんですかその牛。
「ちょうど舞台の裏にナスがあったんだ」
 小道具を勝手に変えないでください。そして、後でちゃんと戻してください。
「あぁ」
 どこまで読んだっけ……そのあと、魔法使いはシンデレラに豪華絢爛、煌びやかだけどかなり重い衣装を装備させ――
「どこの宝○ですか!」
「ほら、優しい継母からの愛のこもった装備だよ」
「装備って言ってる時点で愛なんて吹っ飛んでるだろこれ!」
「おー、かっちょいー!!」
 本当にそう思うか、槌谷……
「このビラビラとかここのクネクネとかウネウネとか!」
「あー、確かにこの裾とか襟とかすごいね。自分で着たくないけど」
「もっと軽量化してください!これじゃ動けないです!!」
 ――――まぁ、踊るどころの騒ぎじゃないよな、これ。

 そのあと魔法使いはシンデレラにキレイなドレスを着せてあげました、と。
「――これ、イジメですか?」
 シンデレラは女なんだからドレスなのは仕方ないだろ。
「すごくにあってるよしんでれら」
「こころにもないさんじありがとうございますおかあさま」
「この魔法は十二時になった時点でとける、それまでに戻ってこないと……どうなるかわからない」
 さらりと怖いこと言わないでください、先生。
「もう戻ってこなくていいからね」
「意地でも戻ってきてやりますよ」
「家の門限は11時までだから、それまでに帰ってこなくてもいいけど鍵締めるから」
 お前らも行けよ。
「娘たち、行っておいで」
「えぇ〜〜〜、ジュリエとここにいる〜〜!!」
「興味ないから行かない」
 ――……シンデレラだけを乗せた馬車はお城へと向かいました。
「ちょっ、俺だけ!?」

――……一応、お城には着きましたが、シンデレラ逃走、よって――
キャスト変更
 ナレーション:阿立
 シンデレラ :・・・
☆上記キャストでお送りします。


 というわけで変わったんですが、なんでですか?
「シンデレラが途中でストライキを起こして、帰ったそうだ」
 急遽代役、って事ですね。でもそれらしき人、ココに……
「おい……」
 あぁ、先輩……って、何ですかそのカッコ。
「聞きたいのはこっちだ。俺はずっとナレーターでいいって聞いたからこれ引き受けたのに……」
「――よく、似合ってるな」
「嬉しくないです」
 身長的に問題はないと思いますよ。高階よりは。
「――そういう問題じゃない。もう脱いでいいか?」
「話の流れとしておかしくなるから、一曲くらい踊るとかは駄目か?」
「正論ですけど嫌です」
 多分もうドレスなんて着ないんですから、楽しんだらいいと思いますよ。
「これをもう一度着る機会なんてあってたまるか」
 と、いうわけでサクサクいきましょう。王子様はシンデレラの手を取ってダンスに誘いました。
「一緒に踊っていただけますか、シンデレラ?」
「――――……」
 しばらく無言でその手を見ていましたが、仕方なくシンデレラは頷きました。
「やっと本筋に戻ったな」
「こんなことになるなら、脱線してたほうがよかった……」
 踊ることに集中していたシンデレラは、突然鳴り出した時計塔の鐘に驚き、慌てて王子様の手を振り払いました。
「あ〜〜くそっ、鐘の音に嫌な思い出しかねぇ!」
「シンデレラ!?」
 慌てて階段を下りるシンデレラは、靴が片方脱げてしまったことに気付かずに走り去っていきまし――
「って、馬車がねぇ!!」
 ――まぁ、色々あったけどシンデレラは無事に家に着きました、と。

 そして、シンデレラが残していった靴を頼りに、王子様はシンデレラの家を見つけました。
「シンデレラはこの家に居るだろ?」
「あぁ、大きいシンデレラは勝手に持ち帰っていいけど、小さいシンデレラは出かけてるからまた出直してよかいちょー」
「そういうおかあさまこそせんぱいおいておしろにかってにとついだらどうですか?」
「あらおおきいしんでれらってばそんなにおしろにいきたいのねとっとといったらどうかしら?」
「シンデレラじゃないよ、ジュリエだよー」
「シンデレラが二人居るとややこしいね、シンデレラ(大)・シンデレラ(小)のほうがいいんじゃない?」
「ケンカ売りたいのか、ただ単に区別したいのかどっちなんだよ大塚……」
 あの、そろそろ締めたいんですけど、オチとかないんですかこの台本。
「あぁ、オチ? シンデレラは王子様とくっつき、ジュリエットは継母達と幸せに暮らしました終わりでいいんじゃない?」
 シンデレラとして何かが違う気がするんですけど……
「細かいこと気にするのは野暮だよ、雑用くん」
 書記です、そして阿立です。
「――オチがないの、要?」
 あれ、時也?
「僕がオチ、作ってあげようか?」
 こんなくだらないことを願い事として数えられるのは、何か違う気もするけど……
「ちょっと待ってて、今連れて来る」
 ――――何を?
『こんにちは、初めまして。大塚弟こと、和臣ですよ〜』
「ちょっ、これ以上登場人物増やして収集着くのか!?」
『と、いうわけで次の童話パロディーは、白雪姫を予定しています。キャストは下にあるとおり。俺が出るかは運しだいだね〜。多分出るんじゃない? ってことで、これにてシンデレラ終了。ありがとうございましたー』

 ☆終わり☆

「無理やり終わった!!」


 えっと……白雪姫キャスト(予定)
 白雪姫:先輩
 鏡の精:叶先生
 お后様:二見先輩
 小人:槌谷先輩
 王子:大塚先輩(どっちか)
 狩人:帯刃先輩
 ナレーション:高階 以上のキャストでお送りします、と。
「ちょっ、俺また女装役かよ!!」
「あ〜〜、ジュリエットが白雪姫なら絶対お城から追い出さないんだけど……」
「しんこうのさまたげになりますからおもうぞんぶんひきさきますよ」
「やれるもんならやってみろやくなしなれーたー」
「なるしすとなおきさきさまにいわれたくないですよ」
「むしろおれがきくならじゅりえっとのことをあきるくらいほめたたえるよもちろん」
「でもほんすじにまったくかんけいないですよね」
 今からもめてどうすんですか……
「あ、要。これで願い事1回だね」
 ――ちょっとまて、コレはカウントから外してく……
「1回分だよね。オチ着けたし」
 えぇー……。
「とりあえず、めでたしめでたし、と」


 こんどこそ終劇


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 このシリーズは、グダグダで終わります。多分、全部。
 オールキャラって、難しい。