マーベラス!! その3




――休み時間

「そーいえばアナタ、家で家庭科系のことはやらんの?」

「たとえば?」

「料理とかおさいほーとか」

「包丁持ったら、危ないから下がってろと言われる」

「それって、アナタがよっぽど料理が下手で止められているか、お坊ちゃまかのどちらかだよね」

「さいほーも、授業で少しやったかなくらい」

「――――実は、箸より重いものは持ったことないとか言わないよね」

「一応、筆と鉛筆とシャーペンも加えてくれ」

「ほんっと、傷のない手。スベスベ」

「さりげなく手をとるな」

「あれ、この怪我どしたの?」

「どこだよ。」

「この人差し指の辺り」

「あぁ、カッターが刺さった」

「よく見ると、結構傷あるね」

「目立たねぇだけだ」

「そうね、失礼しました。―――ところでアナタ、意外に不器用?」

「何で?」

「同じところに傷跡が並んでるから。」

「悪かったな、お前こそ、手に傷とかないのかよ」

「ロミオに傷はありません」

「――――ムカツクな、お前」

――ここでチャイム




――――――
ありがとうございました


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