マーベラス!! その6


――昼休み

「うわーーーーーん!! 二見ぃ、ふたみぃーーーーー!!!!」

「あらま、どうしたのよ槌谷。また赤点?」

「ジュリエが……ジュリエがぁーーーーーーー!!!!」

「槌谷。うるさい」

「ねぇ、俺が居ない間になにがあったのよ」

「ジュリエが…ジュリエが二十歳になったら結婚しよーって言ったのに…いったのにぃ!!!!!」

「結婚するなんていってねーし、そもそも同性で結婚なんてできねーよ」

「んで?」

「じゅ…ジュリエはよーせーだから、永遠の男の子ーーーーー!!!!」

「ピーターパン?」

「俺のティンカーベルは、ジュリエオンリー!!!」

「――――二見、こいつを今すぐ黙らせろ」

「はいはい。ほら槌谷、ティんカーベルが怒ってるよ」

「よーせーの粉で、トビウオはいつもより高く飛びマース!!」

「さりげなく俺の別名を増やすな」

「さておいて、要はどういうことなの?」

「お前や高階みたいに、俺に触りたいんだと」

「――――…それで?」

「二十歳まで待てといった」

「――――…それで?」

「俺、誕生日決まってないっていうか、ない」

「―――…? つまり?」

「当分、二十歳にはならないな」

「うわっ、アナタ今とてもいい顔してる」

「ついでに、お前も。俺が、二十歳になるまで……触るな」

「は? ちょっ……マジですか!?」

「これは命令だ、馨?」

「――――…」

「うわーーーん、ヘビの生き埋めーーー!!」

「――意味似てるけど、それを言うなら、生殺しだ」

「アナタが言う?それ…」

―――つつがなく、昼休み終わり




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個人的には、主人公夏生まれだといいな。


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