|
「春はあけぼの」は現代もののコメディですが、下敷きになっているのが、当サイトのメインコンテンツ、時代物の「下弦の月」です。「春はあけぼの」を既にお読みいただいている方には不用ですが、主にはじめての方を対象にこちらでも簡単に説明しておきます。 「結城夫妻のバレンタイン」 主人公、結城惣一郎(夫)と右近(妻)の両視点で話しは進みます。結城惣一郎は現在都内の有名私立K大学・法学部・国際政治学科の助教授。専門は戦後のアメリカ政治史。 結城家はもともと越後の某藩の藩主で、維新後は男爵となります。実家は成城にあり、父親は画商。マンション経営も少し。絵に書いたような金持ち。バブルが弾けてもしぶとく生き残っています。 おしゃれで長身、甘いマスクはもちろんですが、坊ちゃんの割には傲慢なところがなく、サービス精神旺盛。愛妻の右近にめろめろでございます。 一方、惣一郎の元生徒でもある右近(旧姓:櫻田)は、国税局に勤める父と祖母の三人家族、つましい中流家庭の出身。実家は南千住の団地。元武家の家柄で、未だに質実剛健、ちゃらいことが嫌いな家風です。 現在ふたりは入籍して文京区のマンションに暮らすホモの夫婦です。右近も地域の人々から「結城先生の奥さん」と親しまれております。この結婚、右近が玉の輿にのったように見えますが、何せ惣一郎は右近にべた惚れで、実質的にはこちらが下僕状態です。 ぢつはこのふたり、結城惣一郎と右近は、江戸時代、若殿と側用人という主従関係にあり、「関係」もありました・ ただ前世の記憶を持っているのは右近だけ。惣一郎はまったく預かり知らぬことです。 なお、脇役は惣一郎の幼馴染みで現在バーの経営者、たーちゃんこと内藤帯刀。オネエ言葉のくせに『攻め』専門というややこしい御仁です。もうひとりは右近の祖母、櫻田とめ。孫の右近と婿殿の幸せを願う、かわいい御意見番です。 |