「な……なぁ、やっぱこんなかっこ……いやだ」
 弱弱しく抵抗すれば、古泉はにっこり笑って、俺の太ももをやらしい手つきで撫でた。
「駄目です。しないと許してあげません」
 あなたが悪いんですから、と百パーセント俺に非があるとばかりに古泉は言うが、ちょっと見知らぬ男にカキ氷練乳いちごをおごってもらっただけじゃないか。
 暑かったし喉が渇いてたし、ちょうど冷たいものが欲しかったところにおごりとくれば断る理由などないだろう。
 それくらいでこんなに怒るか普通。
 カキ氷一杯の対価がスクール水着のままで騎乗位とは、いささか高すぎやしないかね。
 それでもここで従っておかないと後でもっと恐ろしい目に合わされるのは経験上とてもよく知っていたので、のろのろと古泉の腰の上にまたがる。
 と、やつの手が片方の太ももともう片方の足首を掴んで大きく左右に割った。
「やっ……」
 曝け出された水着の股間部分を指でなぞると、
「ここの布をご自分で引っ張って、露出させてください」
「はあ!?」
「このままじゃ挿れられませんからね」
 屈辱的なミッションを与えられてしまった俺は唇を噛み締めつつも、結局言うとおりに股布に指を引っ掛けて横に引っ張った。なんという可哀想な俺。
 露わになった性器が空気に触れてすうっとする。
「とてもよい眺めですね」
 古泉のにやけ面が心底癪に触る。ここにスイカ割りの棒がないのが悔やまれてならん。
 古泉の指が無毛のそこに触れ、
「んっ」
 上から下へと割れ目に沿って撫で下ろす。
「ここに……今から僕のを挿れるんですよ。できますよね?」
「……!」
 露骨な言葉に頬がかっと熱くなった。
 古泉の指が往復するのにつれて次第に濡れてきて、くちくち音を立て始める。指が二本浅く差し込まれたかと思うと、ぱくりと開かれた。
「ひ……っ!」
「腰、少し上げて……」
 がくがく震えそうになる両足を踏ん張ると、古泉の両手が腰を掴んで体重を支えるのを手伝ってくれた。
 指示通りに腰を上げ、古泉のものを水着から取り出し、手で位置を固定しながらゆっくりと腰を下ろしていく。
「んっ! ん……、んっ」
「は……」
 入ってくる。や、入ってくるっていうか、俺が自分で入れてるわけだが……深く考えるとさっきあった崖から身を投げたくなるからやめよう。
 よじれた股布と古泉の性器と自分のそことが擦れて、俺は古泉の上で背筋を震わせた。
 なんとか根元まで埋め終わる。体重のせいでぴったりと肌が合わさっていて、奥深くまで届いている感じがした。
「上手に挿れられましたね……えらいえらい」
 うれしくねえ。