7月14日絵チャログ



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そして足舐めをリクエストしたらこんな素敵なものを描いてくださった


 俺は間違ってない。そう思う。俺は間違ってない。
 古泉のワイシャツを一枚はおったままやつに足を舐められているなんていう状況に陥るまでに、どういう過程を辿ったか、説明したほうがいいだろうか。
 ある日、俺の身体に唐突な変化が起きた。男から女へ。
 さなぎから蝶へ、とかそんな美しき生命の神秘みたいなものではなく、ハルヒのせいである。
 それでまあ、女になっちまったわけだし、いろいろと入用だろ?
 服とか、下着とかさ。困った俺に救いの手を差し伸べたのが古泉だったというわけだ。
 しかし、である。こいつが選んでくれた服は、どうにもガーリッシュすぎた。
 おいおい、俺は男だぞ?
 身体は女頭脳は男、ぼろは着てても心は錦……ちょっと違うか、とにかく俺の精神は立派な高校生男児のもので、こんなん着るの、抵抗あるに決まってるだろうが。
 そうすると、まともに着れるのは古泉の服くらいなもので、俺はそれを借り、余る袖にもやもやと割り切れないものを抱えつつ、盛大な溜息のひとつでもつこうかと息を吸ったところで。
「下着、つけてますか?」
 台詞だけ聞いてればどこの変態だと誤解されそうなことを古泉が言った。
 俺、無言。
 変態に答える必要などない、と思ったわけではなく、単に答えられなかったんだ。
 追求する視線を受け止めきれず、目が左に泳ぐ。
「つけてないんですね」
 どうやら俺の沈黙は、ただ確信を深めてしまっただけのようだ。
 攻撃は最大の防御だという言葉を思い出し、俺は勢いに任せて反撃を試みる。
「いや、だってさ、あんなんつけられっかよ! 俺にだってなあ、プライドってもんが」
 そうだ、俺は間違ってない。
「男としてのプライドと女性の貞操、どちらが大事ですか」
 再び無言。
 古泉の目、めっちゃ怖い。ぎらついてる。
 オスの本能丸出しって感じだ。ちょっとは隠せよ。
「どうしてもはけないというのなら、はかせて差し上げますよ」
 はかぬなら、はかせてみせよう、女性下着。
 えーっと、豊臣秀吉?
 とかアホなことを考えたせいで反応が遅れた。
 足首をがっしとつかまれ、引っ張られる。
「うおわっ」
 今一度俺の服装をお伝えしておこう。
 古泉のぶかぶかのワイシャツ一枚、ノーブラ、ノーパン、ノーズボンでフィニッシュです。
 慌ててシャツを引っ張って前を隠す。さすがにご開帳はまずいだろ。
 そうしてる間にも古泉の手は俺の足首を持ち上げ、古泉の口から赤い舌が……って!
「ひゃっ」
 く、くすぐったい!
 反射的にびくっと引っ込めようとする足をがっちりホールドして、古泉はなおも舌を這わせる。
 ぴちゃぴちゃと音がする。
 足の指を丹念に舐めしゃぶられ、くすぐったいだけではないぞくぞくとした感覚が走った。
 きっと繊細な神経が通いまくってるんだろう。
「あ、ん」
 もう片方の足を開かされ、古泉の肩に乗せられる。
 大きな手のひらが太ももをいやらしく撫でさする。
「……っ」
 俺は懸命にシャツを引っ張ってひたすら股間を古泉の目から守っていたが、透視でもされてんじゃないかと思うほど強い視線を感じるぞ。
「もしかして、濡れてます?」
 このエスパー少年め。



おっぱい! おっぱい! おっぱいは正義


「っ胸揉んでばっかいるんじゃねえよ……っ」
「おや? あなたは常日頃から、男の胸なんか弄るなと仰っていたように思うのですが、それはつまり女になった今ならいくらでも弄ってよいということなのでは?」
 そういうのを歪んだ解釈って言うんだ。もうちょっと物事をストレートに考えてみろ。
 なんでもかんでも斜めにとらえてると、盗んだベンツで走り出すような大人になるぞ。
「でも、気持ちいいんでしょう? 尖ってきてますものね」
 うるさい、黙れ。生理反応だ。
 知ってるか? 寒いと鳥肌が立つように乳首も立つんだよ。
 俺は今お前の不埒な手によって衣服を剥ぎ取られているからな、寒いんだ。
「なるほど、勉強になりました」
 くっくと笑いながら、かぷ、と耳を噛みやがった。
「ひぅ」
 ああくそ変な声が出ちまったじゃねえか。
 調子に乗った舌がうなじやら首すじやらをねっとり這う。
 指は相変わらず俺の胸に悪戯し放題だ。
 悪ガキ。やんちゃの一言で許されると思うなよ。
 悪い子どもはちゃんと叱ってやらないと、そのうち校舎の窓ガラスを壊して回りかねん。
 俺は古泉の手の甲を軽く叩いた。めっ、オイタはダメよ、みたいなな。自分で言っててきしょいが。どこの女教師だ。
 しかし火のついた男ってのはそんな程度じゃ止まるわけがなかった。
「んっ」
 古泉の指が、こりこりと先端を摘まんでは転がす。
 そこから甘い疼きが走ってどうにもまずい。主に腰の辺りがまずい。危険信号だ。
「どうですか、あなたの主張どおり、いつもと感度に差はあるでしょうか」
 下から持ち上げるようにゆっくりと揉む。
 柔らかな肉の感触を堪能するように掴み、へこませる。
「や、そ、んなの、わかんね……って、っあ!」
 きゅうう、と人差し指と親指の間に挟まれて、思わず肩が跳ねる。


グラビアアイドルキョン16歳


嵌め撮……いえなんでもありませんすみません


 息も絶え絶え、を己の身体で実感させられている。
 荒い息を吐きながら横たわる俺はもう、乱暴の限りを尽くされたって感じだ。
「っ……は、こいずみ、やめ」
 にこり、と笑う男は、見た目だけなら非の打ち所のない紳士なんだ。
 爽やかで好感の持てる笑顔は世の多くの女性を魅了するだろう。
 けれどもその外見紳士が俺に何をしたか、今の俺を見れば一目瞭然だ。
 全身どろどろのこの姿がなによりも真実を雄弁に語っている。
 涙と汗とよだれと古泉の精液と、まあ、俺自身の……今は精液ではない、感じている証。
 ボタンが全部開けられたシャツは胸を隠してはくれず、吸われたり噛んだりされまくったせいですっかり色づいた乳首だとか、点々とついているキスマークだとか、腹にかけられた白い……とにかく、そういう見たくもないものまで見える。
「やめろ、いやだ」
 全身を包む倦怠感をおして、拒絶の言葉を紡ぐが、弱弱しい声そのままにまったく効果はない。
 よって古泉の蛮行は止まらない。
 デジカメを構え、ファインダー越しに俺のあられもない姿を覗き込む。
「ふふ、すごい絵ですね」
 お前が描いたんだぜ。畜生。
 手で顔を覆おうにも、一ミリ動かすのでさえ今の俺には大仕事だ。
 立って逃げるなんて論外。腰が砕けてるからな。
「これ、涼宮さんに見せたらきっと願望が満たされて元に戻れますよ」
 アホか、見せられるわけねえだろ。女になってる俺なんて。
 しかももろ犯されましたって状態なのに。
「CGを駆使して作ったアイコラとでも言えばなんとでもなります」
 俺はよっぽどひどい顔をしていたのだろう。
 古泉が思わず優しい声を出すなんて気まぐれを起こしたくなるような。
「嘘です、他の人に見せたりなんてしませんよ」
 そっとわき腹を撫でる手は、性的な雰囲気を帯びている。
「あ、じゃあなんで、撮るんだよ、撮る、な。んんっ」
 古泉は今日一番の笑みで言った。
「おかずにするんですよ」
 お前なんか餓死しちまえ。


胸もいいけどお尻もいいですよね


メンテと同時に解散! ありがとうございましたっ